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ガンダムバトルロワイヤル第四回大会 第二章

1 :通常の名無しさんの3倍:2005/05/22(日) 00:33:23 ID:HIvcd44A
狂宴は始まった。

砂漠へと下り立った者。森林へと下り立った者。
町へと下り立ったもの。基地へと下り立った者。
例外の2人を除き各々が別々の場所へと下り立った。

人と人は共鳴するのか。
気が付けばほぼ皆、町へと向かいそして、誰かと出会う。
狂宴の始まりは出会いから。だが、彼等は今だヒトであった。
出会いこそすれど、お互いに凶器を向け合わず対話を望んだ。
彼等はまだプログラムの参加者ではないのかもしれない。
だが何事にも道から外れる者もいた。

『ここで殺しあっちょるもんども、全員まとめてきんさいやぁあ!!
 俺が例え何十人来ようとも相手するけぇ!!
 現在地はN-18じゃ、このショバで楽しみに待っちょるけんのぅ!!』

会場へ響き渡る声。声の主はマサヤ=タカノ。
彼は違う。
元から暗い狂気を身に纏うキリト=ヴァルリックとも。
獣のような獰猛さを持つリトラ=クロームとも。
そう。彼は最初の犠牲者。狂宴へと飲み込まれた憐れな羊。
だが、安心するといい。
狂宴は少しずつ全てを飲み込み始めたのだから……



      ガ ン ダ ム バ ト ル ロ ワ イ ヤ ル



               第四回大会





ルール等の詳細は>>2-4ぐらいに。

当スレでは、随時参加希望者を募集しております。
参加ご希望の方は>>2-4の参加申し込みテンプレをお読みいただきまして
管制室にてお気軽にお申し込みください。

2 :通常の名無しさんの3倍:2005/05/22(日) 00:35:01 ID:???
第三回までの過去ログミラー
ttp://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/rogusouko.html

第四回テンプレ
ttp://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/tennpure.html

新規申し込みテンプレ
ttp://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/sannkamousikomitennpure.html

現行管制室(第十一管制室)
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1093755404


今回は本スレ容量節約の為、現在状況のマップと名簿以外を
別アドレスにてご案内させていただきます。
ご了承お願い致します。

3 :管制室@張り直し:2005/05/22(日) 00:36:04 ID:???
『あーあー。マイク入ってます?


 大丈夫っすね。
 んじゃ、みんなこんばんわー。
 最初に教室で説明した通りに定期放送の時間だぞ。
 大事な事もちゃーんと言うからちゃんと聞いておくようにな。

 まず今のところは脱落者ゼロ。
 みんなー、頑張ってくれよー。
 最初にルールはちゃんと説明しただろーに。
 家に帰りたくはないのかよー。
 何人か集まってるところもあるのにな。
 あー、勿体無い、勿体無い。
 まぁ。今頑張ってる奴はガンガン攻めていけよ。ガンガンと。
 今ガンガン行かなくても一旦引いてから、後ろからドスンと行くのも有効な方法だけどな。

 近況はこんぐらいか。
 んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。
 『A-02』 『C-07』 『E-03』 『F-18』
 『H-08』 『M-21』 『O-08』 『Z-23』
 今言った八箇所はもう暫くしたら立ち入り禁止になるからな。
 間違って入ったら首輪がドカーン!!
 そうなったらどうなるかはみんな分かってるよな?
 先生もそんなんだとつまんないからさー、くれぎゅれも注意してくれよ。
 次に今夜の天気予報な。
 晴れだ。でもちょっと雲もあるみたいだな。
 今夜は満月だからな。地球に来た事の無い奴は雲に隠れちまう前に一度見てみるといいぞ。
 すんげー綺麗だから。月を見ながら晩酌なんてのはもうサイコーだぞ。
 
 おっと、話がズレちまったか。
 んじゃ、これで連絡事項も終了。
 次の放送は予定は明日の朝。それまでに一人ぐらいサクッとヤレるぐらい頑張ってくれよ。』


【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】

4 :管制室@張り直し:2005/05/22(日) 00:37:46 ID:???
「あーあー。マイク入ってます?』

「OKでーす。」

先生からの問いかけに放送機器を操作していた管制官が小声で返答をした。

「大丈夫っすね。
 
 (中略)

 次の放送は予定は明日の朝。それまでに一人ぐらいサクッとヤレるぐらい頑張ってくれよ。」

その言葉を区切りに管制官は放送を切った。

「いやー。いまいちこういうのって苦手っす。
 噛んだりしないかどうかドキドキもんでした。

先生は振り返り、後方の椅子に座っている室長へと話し掛けた。

「心配しなくても大丈夫ですよ。
 ちゃんと噛んでましたから。」

「ええっ!!マジっすか!!」

「こんなことで嘘言っても仕方ないでしょうに。
 次回は気をつけて下さいね。」

「うあぁ〜……了解っす。」

「先生。まぁ、その件はひとまず置いていて、
 今までのところで目についた物はいますか?」

噛んだ事はあっさりと投げ捨て、別件の話を室長は始めた。
ショックでうなだれていた先生もあっさりと姿勢を起こし返答をする。





5 :管制室@張り直し:2005/05/22(日) 00:38:18 ID:???
「う〜ん。
 マサヤとネイゲストとファッツですかね〜。
 特にファッツ。男とやっても楽しくないって同意見だなぁとおもって。」

「いや、それ聞きたい内容と全然違います。
 そういうインパクトがあって面白い物ではなくてですね、
 違反を起こそうな物は見当たったかという事ですよ。」

「それなら、全然。無理。分りません。」

あっさりと即答する先生。
それにやはり嘆息を洩らす室長。
こんどはこちらがうなだれる番だった。

「少しは考えなさい。全く……。」

そして仕方なく手近の管制官へと指示を出した。

「とりあえず本部からの通達の監視強化。
 ひとまずは01と17と18に目をつけておいて下さい。」

【行動:会話(1P)、指示回し(1P)】 【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:完全な管理運営を行う】

6 :管制室@張り直し:2005/05/22(日) 00:38:48 ID:???
生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体      
 
 01番 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 02番 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 03番 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 04番 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 05番 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンベイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 08番 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 09番 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 12番 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 13番 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック
 16番 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S
 18番 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー

 なおも参加者募集中 。
 申し込みは>>3の管制室までお気軽に♪

7 :管制室@張り直し:2005/05/22(日) 00:40:50 ID:???
降下位置付きマップ

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡
02×彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□彡彡彡彡彡彡彡★彡彡彡
03彡彡彡□×▼彡彡彡彡彡□□△□□□彡彡彡彡★★〓△彡
04彡彡□□△▼▼彡彡彡□□□△△□▼▼彡彡彡彡彡彡△彡
05彡彡□△△□┃□彡彡□□△△△□□▼▼彡彡彡彡彡△∴  □:平野
06彡彡□□△□┣━〓━━━┓△△△┏┛□彡彡彡彡彡△△  ■:森林
07彡彡×□□┏┛□彡□□□┗━━━┫□□□彡彡彡彡△△  △:山地
08彡彡彡彡□┃△×彡彡□□□△×△┗┓□彡彡彡彡□△△  ▼:市街地
09彡彡彡彡彡┃□△□彡彡■■△△△□┗┓彡彡彡□□△△  ★:基地
10彡彡彡彡□┗┓□□□彡□■■△△□□┃□彡□□□△△  彡:海・川・オアシス
11彡彡彡◆□□┃□□□彡□■■△△□□┣━〓━┓△△△  ━:道路
12彡彡彡★★━┫□□□彡彡□□△△┏━┛□彡□┃△△△  〓:橋
13彡彡★★□□┗━┓□□彡□△□┏┛□□彡彡□┣━━━  U:灯台
14□□□□□□□□┣━━〓▼▼▼┛□□彡12□★05□△△  ▲:管制室
15□△△∴∴□□□┃□□彡□★□□彡彡彡□□★07★△△  ×:立ち入り禁止予定区域
16△△∴∴∴∴□□┃□□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┃□□△  ◎:立ち入り禁止区域
17△△∴∴∴∴□┏┛□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┏┛□◆□
18△∴06∴∴×∴┃□□彡彡彡04□〓〓□□□□┃□□□□
19∴∴∴∴∴∴∴┃□彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□┃□□□△
20∴∴∴∴┏━━02□彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□┏┛□□△△
21━03▼━┛∴∴┃□彡□□×■□彡彡彡彡□┃□□△△◎
22∴▼彡∴∴∴∴┃□□□■■■■01□彡□▼09□□△△△
23∴∴∴∴∴∴□┗━┓■■■■┏━━〓━▼10┓□□△×
24∴∴∴∴∴△△□■┗━━━━┛■□彡□□□┗┓□□△
25∴∴∴△△△△□■■■■■■■■■彡彡■■□┗┓□△
26△△△△△△□■■■■■■■■■■■彡■■■□┃□□

01と16と18は同一地点
06と08は15と17は同一地点
09と13は同一地点
10と11と14は同一地点
Y-17の◆は07の置いていったコンテナ(中身はショットガン)
D-11の◆は08の置いていったコンテナ(中身はショットランサー)
上記二つのコンテナは生徒の地図には表示されず。

詳細はttp://gbatorowa.hp.infoseek.co.jp/joukyou.htmlにまとめてあります

8 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/22(日) 01:41:15 ID:???
モニター越し、通信機越しに聞こえるクラウディアとレベッカ=テスタロッサの会話。
まあ会話…といっても、クラウディアはまだ最初の一言しか話していない。
話すのは主にレベッカ=テスタロッサの方みたいだ。
直接こっちの通信機で聞いているわけではないから、レベッカ=テスタロッサの声はイマイチ
聞き取りづらいところがある。
それでも彼女がクラウディアに良い感情を持っていないのは、何となく分かった。

その時、北からまたも現れた新しい生徒のMS。
何でこの街にこんなに集まるのかは分からないが、まあ、街っていうのは人を引き寄せる魅力
…みたいなものは確かにあるかもしれない。
何よりも、もうすぐ夜だから、寝泊まりするんだったらやっぱり街、なのだろう。

それはともかくとして、クラウディアは北からの生徒に対応しなければならない。
…ならば俺は、ニースのあとを追うようにやってきた、レベッカ=テスタロッサの相手…。
といきたいところだったけどね。

「ニース!北の市街に移動する!
 移動したら、新しく現れた生徒の東の方に止まるんだ!一応武器を構えるんだぞ!」
ニースに通信を送るとシャッコーを素早く北に向けると、地面を滑るように移動する。
北の市街に着くと、続いてクラウディアに通信。
「クラウディア!今現れた生徒の西側に付け!包囲する!」

そして新しい生徒…エドワード=S=ボールドウィンのMSに回線を繋いだ。
「いきなりで悪いけど、包囲させてもらった。
 だからってすぐに撃ちはしない。
 …要はあなたが、俺達に対して敵意があるかどうかが知りたいんだ。敵意があるのならあなたを
 この場で葬る事に何の躊躇いもない」
ここでちらっと後ろの方を見る仕草をしてみせる。
「後ろにいるレベッカ=テスタロッサと協力しよう考えるのも構わない。
 …そうであっても、俺達は3機であなたを集中攻撃して撃墜して、そのあとでレベッカ=テスタ
 ロッサに当たればいいだけだから」
レーダーで後ろのベルガ・ギロスの動きを注視しながら、更に続ける。

「…でもあなたが俺達に対して敵意を持っていないのなら、生き残る為に協力していきたい。
 あなたの力になりたいし、あなたに俺達の力になってほしい」
こういう言葉はやっぱり言い慣れない。
照れくさい笑みが思わず出てしまう。
「少し長い話になったけど……エドワードさんの言葉を聞かせてください」

あのまま俺がレベッカ=テスタロッサの相手をした場合、自動的に俺達は戦力分散の形となって
しまい、非常に好ましくない。
ならばまずは北から来た生徒に一丸で当たり、逆に戦力分散させて撃退する。
その上でエドワード=S=ボールドウィンが協力してくれるなら、これも有り難い。

コンソールレバーを握り直し、エドワード=S=ボールドウィンの応答を待つ。

【行動:9番、14番へ回線継続(0)U-22に移動(−1)13番に通信回線接続(−1)】
【残り行動値:2p】
【位置:U-23→U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を求める】

9 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/22(日) 02:23:59 ID:???
見た目にはともかく、涙を流したことで昂ぶった感情を多少は昇華させることができたらしい。
ひととおり嗚咽をこぼしきったところで、手の甲でぐしぐしと涙を拭く。

「………………………」

立派な父親になるつもりが、子供に戻ってしまった。苦笑しようと唇の端を歪める。
涙は拭いたがひどい顔になっているのは間違いなかっただろうから、コンビニのトイレで洗面等を済ませた。
2年後にもトイレは今と大差ないことと、トイレットペーパーの品質にもそれほど差異はないことを確認する。

「一度戻るか………」

ついでに食事を済ませようかと思ったが、店内の調査やら物資の確保等で結構な時間が過ぎていた。
近くにモビルスーツがいるような気配や地響きは感じなかったが、確実ではない。
少しでも生き延びる可能性を高めるためには、周囲の状況確認を怠るわけにはいかないだろう。
そう考えて、ハロルドはズサに戻ることにした。
背中のディパックと手にした袋の重さが、肩と腕と心にずっしりと圧し掛かるのを感じながら。

荷物をシートの後ろや下に詰め込みながら………縫いぐるみをつぶさないようにして………
とりあえずレーダーディスプレイをチェックする。画面に他のモビルスーツの存在を示すマーカーは表示されていない。
一旦安堵しかけたところで、通信の受診記録が残っていた。
範囲に誰もいないのに何処からと首をひねりつつ、記録を再生する。

通信は、あの少女からのものだった。

第1章>>251

『ハロルドさん。一応知らせておきますが、北から他の参加者が二人、この街に接近中です。
 一応、MSには乗っておいた方が良いと思いますが……。聞こえてますか?』

「!?」

一度収まりかけていた冷や汗がどっと吹き出てきた。
あわてて再度レーダーの情報を確認する。やはり他の機体の反応はない。
どうやらまだ近くには来ていない様だ。
それにしてもこちらから向こうは見えないのに、向こうからこちらは見えるとは。
ゲルググとはそれほど通信・索敵に優れた機体だったか ………いや、今はそれを考えている場合ではない。

推定発信位置は不明。だが、どうやら北北東から北東方向から発信されたものらしい。
あの少女はC-20から動いていないか、あるいはその付近にいるということになるのか。
そこから北ということは、06番と15番が向かった方向ということか。
地図を呼び出し、北には何があるのか調べてみた。

10 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/22(日) 02:24:39 ID:???
「………軍事基地………」

この市街地が無人なだけで食糧や生活用品の入手は可能ということから推測すると、
軍事基地では何を入手できることになるのか。愚問だ。兵装に決まっている。
06番と15番が北に向かった理由もこれか。自分が最初に生きるための物資を求めたのに対し、
あの二人はまず戦うための物資を求めたということか。
すると、新たに北から来た二人は、基地での活動を終えてから、市街地での物資の補給に来たのだろうか。
その可能性は高い、と考えざるを得ない。

ただ、この通信からはそれ以上のことは分からない。
2人の生徒が個々に来ているのか、それとも06番と15番のように一時的にとはいえ手を組んでいるのか。
積極的な戦闘意欲の持ち主なのか。それとも自分のように戦うことには消極的なのか。或いは。

ハロルドの頭脳が恐怖という鞭を入れられて必死に走り出す。
それに引きずられるように、その心がある方向へと転がりだした。
昨日と今日のあまりにも大きすぎる違いと、まとわりついて離れない首輪の感触が
その回転を更に加速していた。

「………………………」

………新たに南下してくる「生徒」は、出来れば06番や15番の食欲をそそる存在であって欲しい。
正面からぶつかり合って、死力を尽くして争って、相打ちとなるかそれに近い状態となってもらいたい。
真っ当な軍人の自分とは違い、06番は戦闘に興奮や快楽を見出す殺人狂で、
15番はこの状況で他人をダシにして身勝手に楽しもうとする軽薄そのものの人間だ。
自分のようなまともな人間が相手にするべき人間ではないのだから。
それらと正面からぶつかり合って戦力を消耗するのは出来るだけ避けたい。

狂人同士食い合ってくれるか、誰かが駆除してくれれば手間も暇も省けてそれでいい。
自分はまともだから必要のない戦いなど望まない。人殺しに喜びや楽しみなど見出さない。
理由のない戦いなど、何の価値もない。それでも戦おうとするほうがどうかしている。
戦いたいなら勝手に戦え。好きなだけ殺しあえ。自分の知らない場所でいくらでも殺りあえばいい。
そうすればそれだけ自分は早く家に帰ることが出来る。
こんな狂った連中ばかりが集められたいかれた空間から、あの温かくて幸せな世界に。
まともな自分がいるべき場所に。
だからさっさと殺しあえ。まともな自分を巻き込むな。
まともな人間である自分を。
まともな自分を。
まともな自分を
まともな。
まともな
マトモナ



………本当に、まともなのか?



いつのまにか本気で見ず知らずの人間達が殺しあうことを本気で望み、
それが実現した場合のことを想像して薄暗い喜びを感じる自分に気づいて、ハロルドは愕然とした。
自分自身の中の闇の深さに、驚愕すらしていた。

「俺………は………」

11 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/22(日) 02:26:12 ID:???
この狂った世界から何が何でも抜け出して、妻と娘が待つ家に帰らなければならない。
それは絶対に譲れない。

しかし、そのためには、自分以外の「生徒」が全員死んで、自分だけが生き残らないといけない。
自分が他の「生徒」を殺さなければならない。他の「生徒」と戦わなければならない。
だが、そうすると、自分も傷つく恐れがある。逆に自分が殺されてしまう恐れもある。
仮に誰か一人を倒しても、その戦闘で疲弊し消耗すれば、他の「生徒」にやられてしまう恐れもある。

では、家に帰れる可能性を可能な限り高め、危険度を局限するにはどうすればいいのか。
可能な限り自分から戦闘を仕掛けずに、他の「生徒」が互いに殺りあって数を減らすか、
或いは消耗するのを待って、その戦力が低下したところを討つ。それが「正しい」やり方だ。

その方法を選ぶなら、自分が関わらない戦闘が発生することは望ましい。
自分の戦力を消耗させずに、他人の戦力が削られることを望むのは筋が通っている。
それにある種の喜びのようなものを感じることは間違ってはいない。
それは正しい。
正しい。
正しいが。

「………同じ、か………俺………も………?」

恨みも憎しみもない人間が殺しあうのを喜ぶ。
他人が理由もないまま傷つき、倒れ、死ぬことを心待ちにする。
そのための努力は惜しまない。
それは06番や15番とどう違うのか。それどころか、あの白衣の豚野郎と同じですらないのか。

ほんの少し前、自分は06番にこう言った。自分は軍人だと。理由のない戦いに価値など見出さないと。
確かに自分は戦いに価値を見出してはいない。無用に自分の戦力を消耗させ、自分を危険にさらす戦いには。
だが、他人の戦いにはどうなのだ。自分を巻き込まない種類のものに、価値を見出してはいないのか。

見出しているではないか。

白衣の豚野郎は自分達が殺しあうのを心待ちにしている。
自分は自分以外の人間達が殺しあうのを切望している。
殺し合いを望むということでは何処が違う? 何が異なる? 何処がどう違うんだ?

自分は06番を戦闘狂として軽蔑できるのか。
15番を身勝手で軽薄きわまると見下すことが出来るのか。
「正しい」方法を選んだ自分は本当に正しいのか。まともなのか。
軍人と呼べる存在なのか。人間として正常なのか。


今のハロルド=P=アンダーソンは、人間としてどうなのか。


「俺は………何だ………?」


表情を虚ろにしたまま、ハロルドはズサを北上させ、もう一度B-21エリアに入った。
これから何をどうするにせよ、B-22に居続けるわけにはいかないと考えることだけは出来たから。
レーダーディスプレイを確認すると………ゲルググを示すマーカーは現れない。
06番と15番を追ったのか、それとも何らかの考えがあって東に向かったのか。
とにかく、あの少女はもう自分の目の届く範囲にはいなかった。

12 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/22(日) 02:26:50 ID:???
残念なような寂しいような、それでいてどこか安心したような。
もう一度話をしたかった気もするし、会ったところで何を話せばいいのか分からなかった気もする。
とりあえず彼女は去ってしまった。それだけは確かだった。

自分とほぼ同じ高さの5階建ての雑居ビルを北東に置く位置で、ズサは一度歩みを止めた。
戻ったのはいいがこれからどうするか考えようとする………その時。

あの教室で聞かされた声が降ってきた。

>>3

「………………」

不快さは感じた。腹立たしさも覚えた。改めて恐怖も感じた。
だが、程度としてはそれほどでもなかった。
精神的疲労が感受性を幾分麻痺させ、奇妙な落ち着きのようなものをもたらしていた。
マップ上に立ち入り禁止予定区域が表示されるのをぼんやりと見つめる。

脱落した「生徒」はなし。今夜は晴で満月。立ち入り禁止区域はとりあえず影響はなし。
何人か集まっていると言うことは、
それなりの数の「生徒」が素直に殺し合いには応じたくないと考えているということだろうか。
あの豚が嘘をついている可能性もあるが………今のところはそんな嘘をつく理由はないだろう。
素直に状況を説明すればそれだけで自分たちを煽ることも怯えさせることもできるのだから。

気がつけばもう夕方だ。基地を出たときも夕方だったが。同じ夕方なのに全然違うな。
あの空の向こうには何があるのだろうか。
こことは違って誰かが普通に住んでいて、普通に生活を営んでいるのだろうか。
子供が公園で遊んでいて、母親が夕飯が出来たと呼びに来て、友達にさよならを告げているのだろうか。
途中で早めに帰ってきた父親と出会って、その腕にぶら下がりながら家族で仲良く家路についているのだろうか。
あの空の向こうでは。

「………………」

無人の街にただ1機立ちつくす黄色の巨人が、その冷たい身体を夕焼け色に染めながら
黙って夕暮れの空を見上げている。赤く染まる空を無言のまま、その目に夕日を映しながら。
誰もいない道路に、その影を長く長く伸びていた。


そして、その背後の東の空は、急速に闇に覆われつつあった。

【行動:洗面・手洗(1)、MSに乗る(1)、通信チェック(1)、
    驚愕(0)、混乱(0)、B-22→B-21へ移動(1)】
【位置:B-21/市街地】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-102 ズサ/問題なし】【通信状況:なし】
【パイロット状況:健康・精神的に色々と疲れ気味】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(44/44発)、トライカッター×3】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る】
【同盟:なし】

13 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/22(日) 03:07:36 ID:???
>>8
――へぇ……彼は少しヤルみたいじゃん。
   これは上手く対応を考えないとね。

クラウディアとの通信回線に断片的に流れ込んできたアルバートの台詞を吟味し、レベッカは思考を巡らせる。
レーダー上、モビルスーツを示す光点の動きに青い瞳が注意を払いつつ。
コートの袖口から控えめに顔を出したたおやかな白い指先が、金髪の一房を絡め取ってその毛先で顎を軽くくすぐる。
考え込む時の、彼女の癖の一つだ。
もとより現時点での積極的な仕掛けは行なうつもりはレベッカには無かった。
戦闘を意図していたならば、ニース機と同エリアに侵入した時点で既に仕掛けている。
他の二名がエリア間を移動して彼女の増援に来るまでに、少なくとも中破程度までなら――

過信は禁物だ、と其処までの思考を省み、レベッカは己を戒めた。
挙動を見るに、ゲルググのパイロットたる少女は然程高い技量を持ち合わせていないと判断できる。故の見積もり。
だが、それが擬態である可能性も僅かながら残っていた。
殺し合い。
ショーとして成立させる為に運営側が必要だと感じたのは、果たして何れだろうか。
獅子が残酷に食い殺す為の野ウサギと、獅子の首を高々と刎ね飛ばす為の……

――ボーパルバニー、だっけ?

それを確かめるべく、レベッカはベルガ・ギロスを駆けさせた。
北のエリアに繋がる一番大きな幹線道路、其処に至った時点で立ち止まり、ニース・エルネージュに対しては己を誇示するように敢えて背を向けてみる。
勿論、機体の随所に設けられたサブカメラによって、後方の映像も充分に把握できるのだが。

果たして彼らは、そして彼女――ニースはこの行動をどう取るか。
威圧か、牽制か、それとも他の何かと解釈するか。
逃げるか、隙を見出し抜けるか、それとも立ち向かってくるか。何れの選択肢も充分に可能な状況にある。果たして――

クラウディアからの回答を待ち続けながら、レベッカはニース・エルネージュの動向に対しても細心の注意を向けた。

――15歳、か……。

ふと目を向けた先。ニース・エルネージュの個人情報、その年齢欄が其処にはあった。

14 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/22(日) 03:09:45 ID:???
【行動:No.09と回線継続(0)、ニース機に対するポジショニング変更(-1)】
【位置:U-23(市街)】
【残り行動値:3】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン
      ディパック(コッペパン×2、水2L入りペットボトルx2、軍服)】
【方針:火器及び食料の確保、No.09らの出方を窺う、ニースの様子を確かめる】
【同盟:なし】


15 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/22(日) 06:08:18 ID:???
>>244
アルバートさんからの通信に、私は頷くことで返す。
「ありがとう」の言葉を、そっと心の中で付け加えて。

>>255 >>260

レベッカ・テスタロッサとの通信開始とほぼ同時期。
ビギナ・ギナが北からの来訪者を感知する。

だけど、まだ。まだ遠い。まだ大丈夫。
――ここで動揺を悟られる訳にはいかない。

「私に答えられるものであれば……どうぞ」

ゲルググの存在を示す光点がゆっくりと移動する。
ベルガ・ギロスに動きは――ない。

『先ず一つ。
 お話って、ボクと何を話したいんだ?』

反応が近づいてくる。
一滴の汗が頬を伝って滑り落ちていく。

ゲルググとシャッコーの光点が重なった。
何事もなく辿り着けたようだ。

『二つ。
 戦うつもりが無かったら何かを話し合うとして……それじゃあ、ボクに戦うつもりがあったなら?』

声色が嘲るようなものへと変化したのを感じた。
遊ばれているのか、試されているのか。……見透かされているのか。

「一つ目の答えです。
 まずはなんでも構いません。
 これからどうするつもりなのか訊きたいと考えてはいますけど」

――来た。

「2つ目の答えです。
 話しても駄目なら……逃げます。追ってくるなら、逃げ切れるまで逃げます。
 レベッカさんが私の戦うべき相手でなければ、ですが」

望んだ答えではなかったかもしれない。
失望させる結果となってしまったかもしれない。

『ゴメン。質問一つ増えちゃった。
 向こうから来た奴にも、同じ事を――いや、これから先、出会う人間皆にそんな問いをするつもり?』

不安を肯定するかのように、街の南西部に点在する光点がゆっくりと移動していく。
北西部ではなく――アルバートさん達の居る南東部の方角へ。

「……私から通信したのはレベッカさんが初めてです。
 だから、と言ってしまうのは正しくないような気もしますが……先の事は判りません。
 ただ『クラウディア!今現れた生徒の西側に付け!包囲する!』」

16 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/22(日) 06:09:37 ID:???
アルバートさんからの突然の通信に会話は中断を余儀なくされる。
それにしてもいきなり包囲――? どういうことだろうか?

「……了解しました」

考えるのは後にして、まずは指示をこなすことを心掛ける。
幸いにも指定されたポイントはすぐ近く。配置に着くのにそう時間はかからないだろう。


>>8
相手を威圧しておきながら、その上で協力を求めるなんて……アルバートさんらしく……ない。
私のせい……だろうか。
エドワードの駆るボリノーク・サマーンに反応する素振りを見せなかった……私の。

私の戸惑いに追い討ちをかけるような形で、ベルガ・ギロスが動いた。
市街地という場所をまるで感じさせない速度で移動し、出遅れていたニースさんのゲルググに再接近を果たす。
迂闊というよりも……信じられないという気持ちの方が強い。
仮に私が同じモビルスーツを戦闘機動で操ったとして、それでようやく追いつけるかどうか――そういうレベルだった。
レーダー上の動きとはいえ、並外れた技術の持ち主であることは疑いようがないだろう。

彼女の本質までは掴めていないものの、稀有なまでに聡い人物であることは既に理解している。
流動する状況を瞬時に分析・利用し、即座に行動へと移していることがその裏付け。
事実、この場はレベッカ・テスタロッサが放った“たった一手”のみで状況が一変した。
単身であるエドワードはもちろん、数的優位に立っていた私達までも身動きがとれなくなると誰が想像できただろうか。


そんな腕と頭脳を持つパイロットを相手に、ゲルググの反応が消失しない理由。
それがわからない限り、私に打つ手はなかった――

【行動:10・11番との通信継続(0) 戦闘配置(-1)】
【残り行動値:3p】
【位置:U-22】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:13番を警戒】

17 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/22(日) 08:04:03 ID:???
>>8
 状況は最悪。
4対1。もちろん1は私のことだ。
連邦軍が敗走を重ねていた1年戦争の緒戦の頃、
私は安全な後方でMSの訓練に明け暮れていた。
だから、こんな風に周囲を敵に囲まれ、
1人敵勢力化での活動なんて経験しなかった。
ティターンズに入隊してからもそれは同じ。
むしろその頃は、これとはまったく逆の状態だった。
似たような状況なんて、教官時代に行った訓練生との模擬戦くらいだ。
今の実戦とは程遠い。
注意深く機体を動かしながら、小さくため息をつくいた。
そして、どう切り抜けるか考える。

 ここから南の【U-23】に【MS-16】と【ZMT-S21G】を示す光点が隣り合い、
すこし間を空けて【XM-05】が佇んでいる。
相談でもしているのだろうか。
そして、その3機から離れた私と同じ【U-22】に、
【XM-07】が1人で立っている。
彼女達の間で何が起きているかなんて知らないが、
少なくとも、この【XM-07 ビギナ・ギナ】は1人だけはぐれていることになる。
今見えている穴はここしかない。
パイロットが16歳の少女だということを思い出し僅かに躊躇する。
だが、これも生きるためだ。

 支給されたビームトマホークを短く持って起動させる。
光の刃が展開されるのを確認すると、
発見されないように、慎重にビギナ・ギナへ歩を進めようとした。
しかし、こちらが踏み出すよりも先に、
向こうが──いや、南の3機が動いた。
【ZMT-S21G】が先頭に立ってこちらに向かって移動を始め、
【XM-05】、【MS-16】が続く。
狙っていたビギナ・ギナもこの動きにあわせるように、
私の右側面へと移動する。
穴が埋められていく。

18 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/22(日) 08:04:38 ID:???
 このまま強行するか否か判断する間もなく、
早々に【U-22】に入った【ZMT-S21G】から通信が入った。
モニターに映る男は、まだ若い好青年といった顔立ちだった。

「いきなりで悪いけど、包囲させてもらった。
 だからってすぐに撃ちはしない。
 …要はあなたが、俺達に対して敵意があるかどうかが知りたいんだ。
 敵意があるのならあなたをこの場で葬る事に何の躊躇いもない」

 したり顔で降伏勧告する青年。
包囲網を形成したと言うが、
展開しているのは右側、西の【XM-07】と、
正面にいる彼の機体【ZMT-S21G】だけ。
残りの2機はまだ彼の後ろだ。
前後ですらない前と右の2面を塞ぐことを包囲というのが正しいなら、
包囲とは前後左右の4面を塞ぐことと思っていた私の認識を改めなければいけないな、
と、口に出そうになったのを何とか押し止めた。
彼は後ろを一瞥すると言葉を続ける。

「後ろにいるレベッカ=テスタロッサと協力しよう考えるのも構わない。
 …そうであっても、俺達は3機であなたを集中攻撃して撃墜して、
 そのあとでレベッカ=テスタロッサに当たればいいだけだから」

 レベッカ=テスタロッサが後ろのゲルググと【XM-05】どちらを指すのか知らないが、
どうやら、どちらか片方は完全な彼らの味方ではないようだ。
明確な敵が1人減ったことには少し安心する。
だが、4対1が3対1対1になっただけで、
自分が1だという点では変わりはしない。
むしろ、運が悪ければ間の1の可能性だってある。
この情報はあまり有意義とはいえなかった。

「…でもあなたが俺達に対して敵意を持っていないのなら、生き残る為に協力していきたい。
 あなたの力になりたいし、あなたに俺達の力になってほしい。
 少し長い話になったけど……エドワードさんの言葉を聞かせてください」

 モニターの向こうで彼は照れくさそうな笑みを浮かべる。
その顔はまさしく青春を謳歌する青年そのものだった。
だからといって、状況が変わったわけではない。
この少年のような笑みの裏で彼は私に銃を突きつけて脅しているのだ。

19 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/22(日) 08:05:46 ID:???
 何も答えずに回線を切ろうとする欲求を何とか押し止め、
少しでも考える時間を得るために、彼に返信する。

「例えばの話だ。
 例えば、少なくとも今まで敵であった者が
 右手に君を撃ち殺すための銃を構えた状態で、
 和解をしようとでも言うように左手を差し出してきたとして、
 君はその手を握れるかな?」

 一旦ここで言葉を区切った。
一呼吸する間をおいてから、
また、口を開く。

「──すぐに答えなんて出せないだろ。
 だから、少し考えさせてくれないかな」

 機体を一旦停止させ、ビームトマホークを収めると。
彼の答えも待たずに考える。

 私が取れる手段は5つ。
1、最初の計画通り、私の右側にいるビギナ・ギナを攻撃する。
2、包囲が形成されていない、左翼から敵の背面をとる。
3、正面を突っ切り【ZMT-S21G シャッコー】を攻撃する。
4、膝を屈する。
5、退却する。
5を選ぶと当初の目的が達成できなくなる。
食料がなくなるのは大問題だから、これを選ぶことは出来ない。
レーダーに映る彼らの動きと、
通信内容からすると、
シャッコーのパイロットが指揮官なのだろう。
だとすれば、1を選び運良くビギナ・ギナの撃破に成功したり、
2を選んで背面をとっても、素早く反応され、
数的優性を生かして反撃してくるだろう。
これも無理。
となると残るは──

20 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/22(日) 08:06:26 ID:???
「もう少し時間が掛かりそうだ。
 今から、私は君のところに向かう。
 それまでには、私も答えを出しておくから、
 君も、右手か左手、どちらを差し出すのか考えておいてほしい」

 開きっぱなしになってた回線を使い彼にそう告げると私は通信を切った。
そして言ったとおりにシャッコーに向けて歩を進める。
ジオンのゲリラはたびたび接近戦を挑んできた。
別に、彼らは格闘に自信があるとか、
飛び道具を持っていないとかではない。
接近戦では1人に対してこちらも1人。
よくて後ろと左右あわせて4人だが、
数が多くなると味方を謝って攻撃してしまう可能性も増えてくる。
あまり人を多く差し向けることは出来ない。
つまり、敵の数の利をかなり減らすことが可能なのだ。
私も同じく数の上では絶望的だ。
だから勝つためには接近戦に持ち込まなければならない。
そのためには出来る限り近づく必要があった。
シャッコーのパイロットに対する通信はそれの口実に過ぎない。
彼がが右手を差し出そうが、左手を差し出そうが関係なかった。
私の中では最初の通信のときから答えは決まっている。
少なくとも、こんな状況で差し出された手を握る気など起きなかった。

 ふと、通信に対する対応がジンペイのときと様変わりしていることに気づく。
歴戦のエースに対しては弱気になっていたのに、
知らないパイロット達に包囲された今回はかなりの強気だ。
危機という点では大差ないのに。
もしかすると自分は、
強い者にはゴマをすり、弱い者には大きな顔をする、
典型的な最低人間になっているのではないだろうか。
そう思うと、罪悪感と恥ずかしさで叫びたくなった。

【行動:返信(-1)】
【残り:3】
【位置:U−22(市街地)】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:少し落ち込んでいる】
【武装:肩部3連装ミサイルランチャー,ビームトマホーク×2】
【所持品:布、綿、糸、裁縫道具、色鉛筆、型紙、
        水3L半、コッペパン×1、MS整備の本】
【方針:U−22の街の制圧】

21 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/22(日) 08:28:01 ID:???
普通に考えた場合アルバートの立てた策は、状況に即した妥当な手段だったろう。
北からの生徒と、レベッカは協力関係はもっていない。
であれば数の優位を利して片方を殲滅、もしくは味方に引き入れる事ができれば、状況を有利にもって
いく事が十分に可能だったから。

ここでアルバートに誤算があったとしたら……。
それはまさしく、ニース自身が戦術面では完全なド素人だった事。
これは当たり前の話で、ついさっきMSを初めて動かした人間が、プロの戦術を瞬時に理解し、
そして即動けるはずが無かった。

「えっと。北の方に行けばいいんだよね、アルバートさん!」

慣れない町の中で少し方向感覚を見失っていたニースが行動を起こしたのは、アルバートから
遅れる事暫くしてからだった。
それでもさっきよりも声に覇気があるのは、自分を支えてくれる人を見つけたからか。

当然周囲の建造物にぶつかるのを恐れて、近くの幹線道路を進もうとしたのだが…。
その先には、先ほど西から現れた生徒のMSが背を向けて立ち塞がっていた。
何とかの一つ覚えではないが、広い道路でスラスターを全開にしようとしていたニースは、きょとん
とした顔でゲルググを立ち塞がるMS…ベルガ・ギロスの近くに止めた。

「…あれ?」

素っ頓狂な声を上げるニース。
…決してニースは、余裕があってこんな声を上げたわけではない。
これは、ニースのド素人故の勘違いが原因だった。

原因の1つ目は、ニースがアルバートにしか通信回線を開いていなかった事。
さすがに、シャッコーの通信機から聞こえる、クラウディアとレベッカの会話はゲルググまでは届かなかった。
せめてクラウディアに回線を繋げていれば良かったのだが、ニースは、クラウディアにはちゃんと
会ってから通信を送ろうと思っていたので、そうはならなかった。

2つ目の原因はアルバートがレベッカとの通信をしていなかった事。
これも1つ目の原因とにたようなものだが、結局ニースは、レベッカに対する何の予備知識もないままだった。
従って、ニースにはレベッカが何の行動をとっているのか分からず、北に通じる道路で北の方を
向いているベルガ・ギロスを見て、レベッカがアルバートの指示で幹線道路を通って北の町に
行こうとしている様に見えてしまったのだ。

「えっと…通信通信…と。
…あの…。えっと……あれ?
ちょ、ちょっと待ってて!」

通信を接続してから、モニターの相手の名前を知らない事に気づき、慌てて名簿を見る。

「う〜んと…。あっ!あった…。
あの、レ、レベッカさんでしょ?
レベッカさんも、これから北の町にいくんでしょ?」

ニコニコ笑いながらレベッカに話しかけるニース。
ニースとしては、クラウディアやレベッカのような女の子の生徒がいるのが嬉しくて仕方がないのだ。

「あたしもね、これから北の町に行くんだよ。だからさ、せっかくだから一緒に行こう?
1人よりも2人の方が寂しくないもんね♪」

22 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/22(日) 08:30:24 ID:???
【行動:11番に通信を継続(0)U-22に向かう(−1)10番に回線接続(−1)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:異常なし】
【位置:U-23】  
【機体状況:異常なし】
【武装:狙撃用大型ビームライフル、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個、作業着、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ 】
【行動方針:アルバートの指示に従う、レベッカも誘って北に行く】

23 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/22(日) 09:11:28 ID:kborfi/h
ID出しマス

24 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/22(日) 09:41:21 ID:???
(上手いな)
レベッカ=テスタロッサの動作を見て、心底思った。

ニースの技量を頭に入れていなかったのは、完全な俺のミスだった。
どうにも、士官学校にいた頃の癖…というか、習慣が身についてしまっているのか。
訓練した兵に対しての指示をニースに出してしまったのは、どう考えても俺の実戦経験のなさ
がもたらしたものだろう。
レベッカはその俺のミスを見逃さずに突いてきた。
ニースが通れそうな幅の広い道路を封鎖して、こちらを分断したのだ。
戦況を読む早さと、考えた事を実行する速さ。
頭の早さと、身体の速さ。
レベッカ=テスタロッサはその両方を持っている、優秀なパイロットらしい。

それよりも気になるのは、そのレベッカの近くで立ち止まっているニースの事と、エドワードの
寄越した返答の事。
ニースが何をしようとしているのか…不安になった。

戦況は刻一刻と変化する。
いつまでも同じ戦術に固執しては、身の破滅だ。
「クラウディア。度々すまない。レベッカの近くにいるニースが気になる。
 君はここから離れてそちらに向かってくれ」

クラウディアに通信を送ったあと、近づいてくるエドワードのMSを見る。
さっきの返答は…正直、疑問が湧いた。
が、彼の言いたい事は分かったつもりではあった。
「手を差し出す前に、少しいいですか?」
近づこうとする彼に向かって、その部分を聞く。
「エドワードさんが話した、例えばの話なんですけど…。
 エドワードさんは初めて会った俺とクラウディアを、以前からの敵と見て対しているのですか?
 それでは前提条件にならないです」
エドワードは『今まで敵であった同士』と言った。
…それは、違う。
それは、断じて違う。
「…エドワードさん。
 俺とあなたは味方ではない、というだけです。
 味方ではないなら、俺はクラウディアやニースを傷つけない為に、出来る限りの事をしなけ
 ればなりません。
 その意味で、銃を向けた事は謝罪します」
言葉を切って、頭を下げた。
だが彼に対する質問は、終わっていない。

(続く)

25 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/22(日) 09:47:06 ID:???
「ですが、エドワードさん。
 このプログラムであなたと俺を敵、と位置づけているのは何ですか?
 …俺は少なくとも違う。
 違うから仲間になれないか、可能性を模索している。
 クラウディアもニースも、優しい気持ちを持った良い娘です」
モニターのエドワードをすっと見つめて続ける。
「今まで何の恨む理由も戦う理由もなかったあなたと俺を敵と決め付けたのは…あの教師です。
 …いえ、もっとはっきり言えば、あの教師がいる組織がです」
…1つ息を大きく吸って、吐いた。
「エドワードさん。あなたはさっき『敵』と言った。
 組織が決め付けたように、俺たちとの間を敵と言った。
 …あなたはもしかして、組織の殺し合いに積極的に参加しようとしていませんか?
 俺が銃を向けた事であなたが敵と言ったのなら、やはり俺が謝罪するべきですが…。
 俺は、そこをはっきりさせたいんです」

こうして話していて気がついたけど…実は俺も偉そうな事はいえない。
さっきのクラウディアとの会話だけで、レベッカに敵意があると思い込んでしまったから。
戦局を見ようとするのは結構だけど……俺自身が話したわけでもないのに…。
…やっぱり俺は、全然未熟者みたいだ。
 
それでも、未熟者でも、俺はクラウディアとニースを出来る限り守らなければならない。
父さん、そうだろ? 

【行動:9番、13番、14番へ回線継続(0)】
【残り行動値:2p】
【位置:U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を求めるよりも、今の仲間を守りたい】

26 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/22(日) 11:12:42 ID:???
「おろ?」
着地して直後、エビル・Sがサーベルを構えて突撃をする。
瞬時に左腕のシールドを掲げ、エビル・Sが振り下ろす二度の斬撃をかわす。
エビル・Sのサーベルを持つ方の腕自体をシールドで、サーベルがアイザックに触れる前に寸止めしたのだ。
これならば、シールド自体にもダメージは受けない。
が、それをやってのける事は常人の腕前では不可能………
それが着地した直後の不安定な状態でならばなおさらだ。


突撃した勢いで距離を取り、こちらをにらむエビル・S。
なるほど、ようやくやる気になったらしい。
先ほどの突撃を見る限り、少なくとも退屈はしなくてすみそうだ。
「やるねぇ、お嬢さん」
ペロリ、と唇を舐めてライフルを構える。
先の射撃は確かに砂漠での戦闘である事を考慮はしていなかった。
このファッツ、砂漠で戦闘をした経験はゼロ。
しかし………
「んじゃまぁ、これで一つ………」
そう言って引き金を引く。
既に計算は済んでいた。
どこを狙い、どのタイミングで撃てば狙い通りの場所へ撃てるのか………
ファッツは先の二つの射撃でその計算を済ませていた。
勿論、それは完璧ではない。
しかし、先よりは確実に、ほぼド真ん中にエビル・Sへと突き進む光の矢。
それをたった二度の射撃で見極めた彼は………
やはり、天才なのだった。

【行動 :エルナ・リトラ・ルイス・アルマに通信継続(-0P) 回避(-1P) ビームライフルでエビル・Sへ攻撃(1P) 残り2P】
【位置 :C-18 砂漠】
【機体/状況 :EWACザック/問題無し】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ガンダムmk2のシールド ビームライフル 予備ENパック×2】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー】
【暫定行動方針:ま、とりあえずお嬢さんに相手してもらおうかな】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【共闘:生徒番号06番 リトラ=クローム】

27 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/22(日) 11:33:15 ID:???
ひたすら高速道路を走り続けていると、目の前に分岐が見えてきた。
マップの表示ではH-20地点。北に向かうか、南に向かうか……。
とりあえずは、軍事基地に向かおうとは思っている。武器を手に入れるために。
その基地の数は三つ。
一つ目はすぐ北にある基地。
二つ目はずっと東に行ったところにある基地。
三つ目は……遠すぎる。考慮に入れなくても良いだろう。

さて、どちらに向かうべきか……。
……
……
結局私は、東の基地に向かう事にした。
北の基地は、既に北から北二人によって探索された後であろうと思ったからだ。
それに、戦場脇を通るのは、なんだか気が引けた。
後、通り道に都市があるというのも、選んだ理由の一つだ。
さて、行き先が決まったところでどちらの道を使うか。
湖の北側を回るルートと、南側を回るルート。
どちらを回っても距離はあまり変わらない。
ただ、北側のルートはやはり、戦場脇を通る事になる。
とすれば……。

「右。」
ルートの選択を終えた私は、迷うことなく機体を転身させた。
森の中を通る事となり、待ち伏せされる危険性もあるが、この際四の五の言ってられない。
それに北のルートはマップのど真ん中を通る事になる。
他の参加者に出会う確率が、低いとも言い切れなかった。

そのまま暫く走らせていると、通信が入った。
またレーダーを見落としていたのかと驚いたが、どうやら定期放送のようだ。
……そう言えば、以前そんな事を言っていたような……。

>>3

「解ってる……解ってる……だから私は……強くなる……!」
誰にも殺されないように。そして誰かを殺せるように。


【行動:L-24へ移動(-4)】
【位置:L-24】
【機体状況:ゲルググ・J 特に問題なし】
【パイロット状況:症状緩和中 ちょっと汗が冷えて寒い】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2 栄養補助食品)】
【方針:物資補給 武器調達 強くなる】

28 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/22(日) 14:36:28 ID:???
>>24
「わかりました。お気をつけて」
アルバートさんにしか聞こえないぐらいの小声で返答する。
たったこれだけの言葉とはいえ、相手側からすれば警戒されていると感じてしまうだろう。
そう判断してのことだった。


――しかし、どうすればいいのだろう。
急いでニースさんの元へ向かうのは早計が過ぎる。
下手をすれば敵対心を煽る結果に繋がりかねない。

――レベッカに許可を取る?
どうやって? 『ニースさんが危険だと思うのでそちらへ行ってもいいですか』とでも?
……論外だった。


そもそも、ゲルググを撃破するチャンスは2回もあった。
1回は初接触の時、2回目は今。
特に2回目はゲルググを撃破した上で、安全に離脱するチャンスが存在する。
1回目とは違い、ボリノーク・サマーンという不確定要素が混じっているためだ。

それでも――ベルガ・ギロスは動いてはいない。
これは重要な意味を持っているのだろう。

ただ、それが――どうしてもわからない。


搭乗者の迷いを反映したかのように、ビギナ・ギナがぎこちなく歩行を始めた――

【行動:10・11番との通信継続(0) ゆっくりと移動開始(-1)】
【残り行動値:2p】
【位置:U-22】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:13番を警戒しつつ、可能ならニースさんの元へ】

29 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/22(日) 15:02:00 ID:???
>前スレ272-273

チュィンッ

金属が焼き切られる甲高い音がリトラの耳を打つ。
心地良い音だ―――だが、浅い。
振るわれた灼熱の刃は奴のボディには到達せず、奴の手にした180mmキャノンを僅かに切り裂いたのみ。

中々の反応だ、“ガンダム”―――そして、パイロット。

『姉さんあんたを殺す!』

「“殺す”などという言葉は、わざわざ口にする必要のない言葉だ」

ルイスの怒りの雄叫びをそう受け流し、機体をさらに踏み込ませる。
と、“ガンダム”の手に構えられた180mmキャノンの砲口が僅かに下を向き―――

さらなる踏み込みにより、前方へ弾き飛ばされる“ディジェ”。
敵機へ向かい跳躍したディジェの足先を砲弾が掠め、僅か後方の大地に着弾する。
突き上げるような衝撃がディジェを襲うが、迷い無き前進―――機体を前方へと弾き出そうとする
スラスターの推力が機体の安定を生み、体勢を崩される事は無い。

白いMSに迫る青き闘士。
と、“ガンダム”が手にした巨大な砲を捨てた。
捨てられた砲が爆ぜ、炎の華を咲かせる。

リトラの視界を覆う爆煙。装甲を激しく打つ破片。
だが、“ディジェ”の前進は止まらない。

「その言葉を思い浮かべた時には―――すでに相手の喉元に喰らいついているのでな」

炎を掻き分け、白いMSの眼前に躍り出る。
マシンガンを構えた“ガンダム”の姿が目に入った瞬間には、すでにリトラは行動に移っていた。
マシンガンを蹴り飛ばすべく蹴りを放つ“ディジェ”。
跳ね上げられた脚が再び大地へと降ろされる勢いのままに踏み込み、灼熱の刃を振り下ろす。

まるで、砂地である事を感じさせぬような踏み込み。
足場の安定せぬ分は、スラスターが発生させる推力によって補っているのだ。
故に向かう先はただ一方。制圧前進のみ。
……いや、足場云々はこの際さして問題ではない。ただ、一度喰らいついた獲物を逃しはしないが為。

>前スレ281
エルナ……逃げたか。
コンマ一秒に満たぬ時だけ、エルナへと意識が向けられる。
だが、あくまでもそれだけだ。
一度戦闘が始まれば……後は目の前の敵を喰らい尽くすのみ。
エルナに逃げるように促したのは、その性分を自覚していたが故かも知れない―――

>前スレ288
まるでスイッチが切り替わったかのように、鋭い言葉を放つ少女。
そして、その少女の駆る機体もまた、鋭い動きを見せていた。

……幾らも違いはしない。動きを見れば解るぞ。
お前のその鋭き動き―――すでに戦闘行為が本能に根ざしている者でなければ出来ん事だからな―――

30 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/22(日) 15:03:39 ID:???
>>26
視界の端に映る、ファッツとアルマの激戦。
アルマの鋭き動きの前に、無駄無き動きで渡り合うファッツの姿に、リトラの身体の奥に疼くモノ―――

ああ、ファッツ、ファッツ―――やられてくれるなよ?
くれぐれも―――やられてくれるなよ?

お前を―――お前を―――

……いかんな。今は、目の前の強者だ。
まだまだ楽しませてくれるな、“ガンダム”……?

【行動 : ファッツ、ルイス、アルマとの通信継続(0) 砲撃を回避(-1)
      ルイスのBD3号機の構えたマシンガンに蹴り(-1) ナギナタ斬撃(-1) 残1 】
【位置/場所 : C-18/砂漠 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/装甲表面にキズ(今の所機能に目立った障害は無し?) 】
【パイロット状況 : ALL-GREAN 】
【武装 : バルカン×2 ビームナギナタ ビームキャノン(未接続・投棄) 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2
      歩兵用ヘルメット ケブラーベスト バンダナ 煙草数箱  】
【方針 : 獣は獣で互いに身を喰いあえば良い モウガマンデキナイ 】
【共闘 : 15番・ファッツ=シュヴィール 】

31 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/22(日) 15:06:16 ID:???
『カザマキだ。
 13番にだな。会ったには会ったが……後は知らんな。
 貴様に教える気にもならん。』

(少々お厳しい方の様ですね。
 やはり警戒されているのでしょうか?
 まあ、この状況ではごく当たり前のことなのでしょうが。)

続けてその男は怪しむ様に問いかけてきた。

『それに、だ。俺の技量なんて知ってどうする?』

その質問にさも当然のように彼は答える。

「貴方が私を満足させてくれるかどうかを決める参考にしているんですよ
 最もそれがMS乗りであれば技量がどうであれその機体の性能だけでも
 十分楽しめるのですが、貴方の場合それが戦闘機なので機動性は優れていても
 火力や装弾数の制限が厳しいので期待できる戦闘能力に欠けるんです。 
 だからこそ、戦闘機乗りには本当の技量が試される。
 ごく当たり前のことですよ。」

一通りその男の質問を答えた所で
彼の狂気が溢れ出す。もう我慢の限界だと言わんばかりに

Gキャノンがセイバーフィッシュと同じエリアに入ったとき
彼が最後の質問を問う。

「ご理解していただけたなら私の質問に答えてもらえませんか?

 ――――――――貴方は、私を満足させてくれますか?」

【行動:移動W−14→W−15(-1)通信中(-0)】
【残り行動値:0】
【位置:W−15】
【機体状況:Gキャノン・正常】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾100%) ビームサーベル×2、
    肩部130mm4連装マシンキャノン×2(残弾100%)腕部ダブルビームガン×2です
    ギラドーガシールド ビームソードアックス(ソード・アックス・ピックの3形態)
    二連装グレネード(シールド裏面)】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個 首輪 
     レイピア×2 グラサン数個 懐中時計 お守り】
【行動方針:さあ、貴方の腕前は如何なものですか?(楽)】

32 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/22(日) 16:24:37 ID:???
マシンガンを構えるBDにディジェが襲い掛かった。
手元へと大きなMSの足が蹴り上げられた。機体を左へ逸らす。
それと連動するかのようにナギナタが振り下ろされる。

が、そこにBDは居ない。
機体を逸らした勢いそのままに機体を1回転させた。
ディジェが後方へと下がる。というかそのままオーバーランした。

新米パイロットならばこの場合下手に引いて機体ごと真っ二つにされただろう。
だからここはあえて退かずに前に出た。

(接近戦に切りかえるか?射撃兵装のまま行くか?)

悩んでいる暇はない、迷う者には死というのが戦場での鉄則―――。
決意が固まらない。まだ、決めきれていない。殺すか、殺されるか。
一呼吸置き、機体の取り説の言葉を思い出す。

《EXAMシステム》 《対NT用兵器》 《NTに近い動きが可能》

「一か八かだ、どうにでもなりやがれ!」

勢い良くモニター脇にあるボタンを押す。それと共に機体に機会音声が流れる。



〈――――――EXAM SYSTEM STAN BY――――――――〉

白いブルーがその真価を発揮する時が来た。
ディジェに対して、マシンガンから赤いアイスキャンディーが吐き出される。
それに続くように近づくBDはマシンガンを捨て、サーベルを構える。
ディジェへの距離を詰めると共に、赤き光の刃がなぎ払われた。

【行動:EXAM発動(0) 回避(−1) マシンガンによる攻撃(−1) サーベルによる攻撃(−1)】
【残り行動値:1P】
【パイロット状況:特記事項無し】
【位置:C−18】  
【機体状況:02・06・15・17番に通信回線継続 EXAM発動中】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、胸部60mmバルカン×2、 胸部ミサイル×2、ビームサーベル×2    ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草2箱(35本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー パン×2 水4L】
【行動方針:生きる・今の状況を見極める】
【同盟:なし】

33 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/22(日) 16:35:52 ID:WDBLjf46
ID check

34 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/22(日) 18:14:05 ID:???
モニターに煙草の先を押し付けて火を揉み消す。
そろそろだ、と自分の体に言い聞かせる。
灯台の機械で見たモビルスーツの配置からするともう来てもおかしくない頃だろう。
いよいよだ、と自分の心に言い聞かせる。
モビルスーツを動かしたこともなかった自分が生き残れるとは思えない。
そう思っていたのが遥か昔のことのように思えた。
今の自分を動かすのは仁義――そのためならば命も惜しまない。
兄貴の好きだった仁侠道。

>>3
脱落者、立ち入り禁止区域、天気予報。
聞いたばかりの言葉が揺れていた、まるで水面に落ちた木の葉のように。
モビルスーツの外はもう暗かった。
青く冷たい夜が小さな世界の全てを暗く覆っている。
戦場に立ち込める緊張感をも押し隠して何かが牙を剥くのを待っている。
光を照らさない灯台が幽霊のように佇んでいた。
下唇を噛みながらモニターを目の端で睨む。

「……ちっ」

あの時、兄貴の瞳に見えた俺の恐怖。
それを思い出すと今でも感情が爆発しそうになる。
俺を侵蝕してきた恐怖。
生徒名簿に載った生贄がそいつに飲み込まれるのを今か今かと待ちわびてやがる。
生贄達が互いを貪りあうのを――。
殺し合いを演じる生贄ども、殺し合いを見物するクソ野郎ども。
それがこのゲームだ。

「クソがぁっ!!」

わかってはいた、最悪だと。
だけど実感するとそれ以上に最悪な殺し合いだった。
自分が生贄として踊らされている。
兄貴を殺された連中の思うが侭に動かされている。
その状況に強い怒りを感じる。
なのに、纏わりついて離れない首輪の感触がそれを押さえ込む。
喉の途中で息が止まった。

「っ、がっ…!!」

背中を丸めて何度も咳込む。
意志とは相反して空気を求めて勝手に口が喘ぐ。
惨めな自分。
それを冷静に見つめた言葉が心に響いた。
これが今の俺だ。
首輪に繋がれた犬畜生以下の存在だ。
だから、今は待て。

「はぁっ、はぁっ、ふっ……!」

命は惜しんでいない。
それでもこの怒りの感情を殺せ、生き残って機会を待つんだ。
やつらが油断した瞬間に喉笛に噛み付てやれ。

【行動:待機(-0)】
【位置:N-18】【残り行動値:4】【機体状況:ガンダムGP02/異常なし】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル×2、バズーカ砲身のみ、シールド】
【所持品:ディパック(コッペパン×2、水2Lペットボトル×2、日本刀)、煙草、100円ライター、短刀 】
【行動方針:兄貴の仇をとる、単純に殺し合い】
【同盟:なし】

35 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/22(日) 18:52:17 ID:???
(チッ、俺もややこしい奴に出会っちまったもんだな……ツイてない。)
キリトの言葉を聞きながら、機体を滑走路へ滑らせる。
同じくして、Gキャノンの識別もこのエリアに進入した。

『ご理解していただけたなら私の質問に答えてもらえませんか?

 ――――――――貴方は、私を満足させてくれますか?』

途端、耳の辺りにざらりとした触感を覚え、強い不快感が押し寄せて来る。
彼の言葉に触発されて胸の奥から湧き出るのは、随分久しいと思わせる敵愾心。

「俺は、貴様を満足させるために居る訳じゃない。
 だが、今ここで野放しにしても、貴様は同じ事を繰り返すのだろう。
 ならばナッ!!」

一気にスロットルレバーを絞り、全速で離陸。
茜色の夕空に、甲鮫が溶け込んで行く。
(……父さん、母さん、戦友達よ。俺は今から命のやり取りをします。
 地球連邦空軍の風巻陣平は、己と愛機の限界を引き出し、一生懸命やります。
  決して守ってくれとは言いません。だから、どうか上で見ていて下さい……。)
戦闘前の祈りを終えて操縦桿を握り直すと、キリトの方へと旋回した。

「一年戦争を生き抜いただけの腕は持っている。とだけ言っておこう。
 ……一つ、俺からも質問させろ。貴様が戦闘を求める理由は?」

上空1000mを大きく旋回しつつ、キリトへ質問を返した。

【行動 : 滑走路より離陸−2 返信−0 残行動数2】
【位置 : W-15(基地)】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:良好】
【パイロット状況 :良好】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4 60mm機関砲×1 AAM×6
       落下式増槽×1 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×1 水2L入りペットボトル×2 (合計3L)
       デジカメ アルバム(未発見) コーヒーセット 】
【方針 : 戦闘】

36 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/22(日) 19:28:14 ID:???
ビームサーベルを振るおうとした腕はシールドに阻まれ、斬撃はわずかに逸れた。
偶然? いや、あのタイミングで防いだのなら必然だ。

(そう簡単にはいかないか……。
 相手が悪かった、とは思いたくないな)

実際にはそうであったことをアルマは理解していた。
生身での戦闘なら引けをとらない自信がある。 しかしMSではまるで勝手が違う。
Iフィールドや基本スペックというアドバンテージはあるものの、それらは発想と技術で簡単に覆る。
そして相手は、発想はまだしも技術を持っている。 必要ならば適当なところで退かねばならないだろう。

再びビームが放たれる。 直前に砂を巻き上げ、軸をずらしてエビル・Sはどうにかそれを回避した。
刻一刻と変化するライフルの自動補正を完全完璧に計算に含めた射撃だ。 技術は間違いない。
人間性は別として、味方にいれば心強い技量の持ち主。
だが、敵に回せばただ厄介なだけだ。 できるならば早めに潰さなければならない。

日が沈み、辺りを暗闇が支配し始める。
徐々に気温が低下し、快適を通り越して寒さを感じるレベルにまで冷えていく。
赤外線映像にサーモグラフィをあわせてEWACザックを捉え、アルマは左腕を向けた。
ヘビーマシンガンの弾薬をばら撒きながら接近し、ライフルを持つ腕を目掛けてまずは一太刀、跳躍。
手ごたえを確認しないまま頭上からもう一太刀振るい、ヒットアンドアウェイの要領で距離を取る。
急な機動に機体が軋む。 アルマの身体もGの応酬を受ける。

不謹慎ながら、こんな時は強化された身体に感謝してさえいる。
そんな自分に、彼女は呆れと嘲りの入り混じった失笑を漏らさずにはいられなかった。

【行動:回避(-1)、ヘビーマシンガンで攻撃(-1)、ビームサーベルで攻撃x2(-2)】
【位置:C-18/砂地】
【残り行動値:0p】
【機体状況:Green/通信回線:BDV、EWACザック、ディジェ】
【武装:ビームサーベル、3連装グレネード、内蔵ヘビーマシンガン(95)、ショットクロー(8)、
     ビームライフル、Eパック、偵察ポッド、Iフィールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx2、栄養ドリンクx9、ノートPC、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:対応】

37 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/22(日) 19:44:40 ID:uxMBMvUX
ID出しマス

38 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/22(日) 20:42:28 ID:???
ファッツの撃った光はエビル・Sに寸前で避けられる。
偶然か?いや、彼女はこれで三度、彼の射撃を回避しているのだ。
最初の二発は彼の計算が入っていなかったとはいえ、それでも三回も光の矢を回避している。
「こりゃ、一筋縄じゃいけねぇか………
 ま、そっちのほうが面白いけ、ど!?」
突然飛んでくる弾丸。咄嗟にシールドで防御する。
カン、カンと弾丸がシールドに当たる音。大丈夫、これはシールドを貫通するほどの威力は持っていない。

注意が、少しマシンガンの方へそれた。
マシンガンをばら撒き、突撃してくるエビル・Sへの対応が遅れる。
「ちっ………」
小さく舌打ちをして、回避を行おうとするが、間に合わない。
ライフルを持つ右腕を無残に切り落とされる。
そのまま頭へともう一度サーベルを振り下ろすエビル・S。
………大丈夫だ、イケる。
次こそその刃を避ける。大丈夫、右腕が無くなっても回避は可能だ。
………少しばかりバランスが悪いが。

落ちた右腕を左腕で持ち、距離を置く。
………相手のMS、性能はこのアイザックより格段に上。
パイロットの方もとても少女とは思えない動きをする。

右腕が握るライフルを強引に取り上げ、左腕に装備する。
これから、防御も攻撃もこの腕一本でしなければならないのだ。

「ちぃっと、分が悪いかなぁ………」
相手はマシンガンとサーベルを持っていた。恐らくそれ以外のものを持っている可能性も高い。
北から来たのならば、基地で武装を整えていても不思議は無い。
それに比べ、こちらはライフル一丁のみ。
しかも、右腕は無い状態だ。
リトラはガンダムと楽しんでいる。それはもう、本当に楽しそうだ。
エルナは既にこの近辺からいなくなっている。知らない内に。

「やっぱ今日はツイてねぇや………」
頬を汗が伝う。喉が渇く。心臓は破裂しそうだ。
最高のスリル、綱渡り真っ只中のような状況。
そう言うファッツの顔は未だに笑顔だ。
彼は戦闘狂ではない。戦闘によって快楽を得るのではない。
戦闘を通して、相手の狂気や本気、力を見る事が楽しいのだ。
さて、どうするか………少なくとも、このままじゃこちらが負ける。
殺されるのだ。
………まぁ、それもいい、以前から死後の世界については興味があった。楽しいかもしれない。
しかし、その前にこの場で出来る事を楽しみたい。
もっと、沢山。

39 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/22(日) 20:42:57 ID:???
>>3
そう考えていると今大会初めての放送が流れる。
………考えながら、放送を聞いてゆく。
殺し合いを仄めかす言葉、禁止区域の予告、天気予報。
その言葉言葉を覚えながらアイザックの左手をエビル・Sへ向ける。
「………聞いた?今の」
ニコリと笑いながら語りかける。
「先生だっけ?アイツ馬鹿だなー、噛んでやがったぜ、くれぎゅれも、とか」
カッカッカと笑う。腹の底から。
………しかし、すぐにその笑いを止めて、少々真面目な顔へと戻る。
「なぁ、アンタ月って見た事あるか?」
ビームライフルを構えたまま、そんな事を言う。
まるで、世間話だ。
「俺、しばらく見てねーんだよなぁ………
 地球離れて結構立つし………久しぶりに見たいなぁ………
 綺麗なんだよなぁ、お月さん」
ファッツの意識は、エビル・Sから少しずつ満月へと移行していた。
エビル・Sとも戦いたい、本気のやり取りは楽しい。
しかし、月もゆっくりみたい。
辺りは先ほどから、少しずつだが、確実に暗くなっている。
「………見たくねぇ?」
ニカッと歯を見せて笑う。
笑いながら、ライフルを撃った。

【行動 :リトラ・ルイス・アルマに通信継続(-0P) 回避(-1P) ビームライフルでエビル・Sを攻撃(-1P) 残り0P】
【位置 :C-18 砂漠】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ガンダムmk2のシールド ビームライフル 予備ENパック×2】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー】
【暫定行動方針:お嬢さんに楽しませてもらう&お月さんをゆっくり見る】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【共闘:生徒番号06番 リトラ=クローム】

40 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/22(日) 21:04:46 ID:???
>15
「戦うべき相手?
 それをキミはどうやって決める?
 誰かが撃たれたら? キミが撃たれたら? それともこうやって――」

気に喰わない。
生きる事を、当然のモノとして享受しているような、そんな彼女の態度がレベッカには気に入らない。
見苦しい嫉妬だと分かっている。
彼女達にとっては謂れ無き怒りだと理解している。
或いは自分の勝手な判断かもしれないとも。
彼女達にも、それなりの想いがあってこその、甘い言葉なのかもしれない。
それでも。

「ボクがニース・エルネージュを討てば、決められるかな?」

――甘いんだよね!

当たり前のように生き、当たり前のように生きようとしているが如きクラウディアの言葉の甘さを否定してやりたかった。
だから、昂ぶるパイロットの感情のままに、ベルガ・ギロスはくるりと踵を返す。
全ては最初から決まっていた事。
運営側の望み通りに、獅子たらんとして哀れなウサギを狩るべく。
クラウディアに現実を思い知らせてやるべく、昼を失った金髪の少女が駆る冷たい夜色の鉄騎士が、ウェポンラックのビームサーベルに手を伸ばした。

――アンタ達はさあ!!

41 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/22(日) 21:06:59 ID:???
その刹那。
今まさに、レベッカ・テスタロッサの殺意が形を成そうとしたその刹那。
未だ其処だけ陽光を留めたが如き明るい色の笑顔が、モニターに咲いた。

『う〜んと…。あっ!あった…。
 あの、レ、レベッカさんでしょ?
 レベッカさんも、これから北の町にいくんでしょ?』

「エス……テル……?」

ゲルググ側から開かれた回線、その向こうに映る少女の顔が、レベッカの思考を停止させる。
思わず零れた名前は、果たして誰のものだったか。

『あたしもね、これから北の町に行くんだよ。
 だからさ、せっかくだから一緒に行こう?
 1人よりも2人の方が寂しくないもんね♪』

茜色の太陽は沈み、残光が夜の闇を仄かな灰蒼色に染めている。
影絵のように動かぬ黒きMS。
指一つも動かせぬ白皙の少女。
冬の海の色をした瞳だけが、フードの奥でせわしなく、揺れる。

何処か遠くで、管制室からの放送が流れている。

呆然と立ち尽くす彼女の青い双眸は、信じられないものを見たとでも言うように、ただじっと。
己の為すべき事をも忘れてしまったかのように、桃色の唇を薄く開いてただじっと。
吸い込まれそうな、優しい夜色の髪の主を、ただじっと。
日溜まりの色を纏ったニース・エルネージュの笑顔を、ただじっと、レベッカ・テスタロッサは見つめていた。

やがて。

「……そうだね。
 ボクで良いのなら……少しの間、付き合ってあげるよ……ニース・エルネージュ」

表情を見られたくないのだろう。
夜だというのにフードを深く被り直し、レベッカはそう告げて道を開けた。

42 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/22(日) 21:08:15 ID:???
【行動:No.09と回線継続(-0)、No.14と回線接続(-1)、道を開ける(-0)】
【位置:U-23(市街)】
【残り行動値:2】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン
      ディパック(コッペパン×2、水2L入りペットボトルx2、軍服)】
【方針:火器及び食料の確保、ニース・エルネージュと共に市街北区域へ】
【同盟:なし(中立:No.14)】

43 :管制室:2005/05/22(日) 21:26:50 ID:???
『ピーピー』

管制室へと通信着信のアラームが鳴り響く。
すぐさま管制官がその通信を取り繋いだ。

「こちら管制室……

(中略)

分りました。室長へと連絡しておきます。」

その言葉を区切りに通信が終わったようだ。
終わると同時にその通信をうけていた管制官は持ち場を離れ
室長へと報告をいれるために声をかける。

「室長。地上より連絡がありました。
 ガルダ級二機とも所定の位置へと移動を完了し、準備が整ったとの事です。
 これよりエリア内に侵入し、コンテナの回収及び新しいコンテナの設置に入るとの事。」

室長は本部への報告書を纏める為の作業の手を一時止めて返答を返した。

「了解しました。
 では、生徒に気づかれる事なく素早く行動を完了するようにと言付けをしておいて下さいね。」

「了解しました。」

管制官は自分の持ち場へ戻り、通信を今度はこちらから繋いだ。


【行動:室長  報告書作成 指示回し
     管制官 通信受信 報告
     外の部隊 通信 通信受信 出撃 移動 コンテナ回収 コンテナ設置】
【残り行動値:∞】
【位置:Z-21】
【行動方針:完全な管理運営を行う】



44 :管制室:2005/05/22(日) 21:28:24 ID:???
  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡
02×彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□彡彡彡彡彡彡彡★彡彡彡
03彡彡彡□×▼彡彡彡彡彡□□△□□□彡彡彡彡★★〓△彡
04彡彡□□△▼▼彡彡彡□□□△△□▼▼彡彡彡彡彡彡△彡
05彡彡□△△□┃□彡彡□□△△△□□▼▼彡彡彡彡彡△∴
06彡彡□□△□┣━〓━━━┓△△△┏┛□彡彡彡彡彡△△
07彡彡×□□┏┛□彡□□□┗━━━┫□□□彡彡彡彡△△   □:平野
08彡彡彡彡□┃△×彡彡□□□△×△┗┓□彡彡彡彡□△△   ■:森林
09彡彡彡彡彡┃□△□彡彡■■△△△□┗┓彡彡彡□□△△   △:山地
10彡彡彡彡□┗┓□□□彡□■■△△□□┃□彡□□□△△   ∴:砂地
11彡彡彡91□□┃□□□彡□■■△△□□┣━〓━┓△△△   彡:海 川 オアシス
12彡彡彡★★━┫□□□彡彡□□△△┏━┛□彡□┃△△△   ━:道路
13彡彡★★□□┗━┓□□彡□△□┏┛□□彡彡□┣━━━   〓:橋
14□□□□□□□□┣━━〓▼▼▼┛□□彡彡□★★□△△   ▼:市街
15□△△∴∴□□□┃□□彡□★□□彡12彡□□★05★△△   ★:市外
16△△∴∴∴∴□□┃□□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┃□□△   
17△△∴∴∴∴□┏┛□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┏┛□◆□
18△∴06∴∴×∴┃□□彡彡彡04□〓〓□□□□┃□□□□
19∴∴∴∴∴∴∴┃□彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□┃□□□△
20∴∴∴∴┏━━┫□彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□┏┛□□△△
21━03▼━┛∴∴┃□彡□□×■□彡彡彡彡□┃□□△△◎
22∴▼彡∴∴∴∴┃□□□■■■■01□彡□▼09□□△△△
23∴∴∴∴∴∴□┗━┓■■■■┏━━〓━▼10┓□□△×
24∴∴∴∴∴△△□■┗━02━━┛■□彡□□□┗┓□□△
25∴∴∴△△△△□■■■■■■■■■彡彡■■□┗┓□△
26△△△△△△□■■■■■■■■■■■彡■■■□┃□□

01と16と18は同一地点
05と07は同一地点
06と08は15と17は同一地点
09と11と13と14は同一地点
Y-17の◆は07の置いていったコンテナ(回収して中身の違うコンテナの設置済み)
D-11の◆は08の置いていったコンテナ(入れ替え中)
上記二つのコンテナは生徒の地図上では確認できず

90は管制側の機体。Y-17のコンテナの入れ換えを行いエリア外に移動済み
91は管制側の機体。ただいまD-11のコンテナ設置中


45 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/22(日) 21:34:10 ID:???
>>前279
『その、後ろにおる地上用MAは、いったい何じゃ?』

「これは……MSのサポートマシン、みたいなもんです。
 機能は生きてるみたいなんで。俺が聞いたことのない機体名は名簿にもありましたし、
 その辺の類じゃないですかね?」

詳しくはわからない、と肩をすくめて示してみせる。
言葉を切ってディパックを引っ張り出し、中身を確認し始めた。

「野営、ですか」

などと言いながらバッグを調べる矢先、いきなりキャンプ道具と思しき固まりが出てきた。
ガスコンロやヤカンもある。おあつらえむきで内心ぞっとしないものを感じながらも
それらを取り出し、整理していた。

「……そうですねぇ。たしかに、休息のために市街地へ向かう連中もいるでしょう。
 火元も、火も一応こっちにあります。ひとまずここで様子を伺いながら考えるのも手、ですが」

ポーチの中身をチェックしながら続ける。
まだこの老人に全幅の信頼を寄せているわけではなかった。
寝首を掻かれないとも限らない手前、何かもう一つ信用に足る要素が欲しい。

>>3

と、不意に定期放送が入る。脱落者ゼロ。何人か集まっている。
やはり連中の監視は万全のようだ。首輪をついとなぞる。

「――時間をかけるのも得策じゃない」

薄く呟いて、会話を再開した。

「とはいえ、警戒は必要でしょう。ひとまずこの辺りを場所として、
 交代で1人づつ待機、あとの2人が野営でどうですかね?
 まずは俺が火の元の世話、アロンソさんが食料の支度、ナインティに路地を見てもらうってことで」

老人が仮に剣呑なことを考えていたとしても、間にMSがいれば迂闊には動けないと踏んでの提案である。
もちろん、実際問題としても3人が降りてる間に襲撃者が来るのは避けたかった。

(万が一ナインティが仕掛けてくるような食わせ者だったら、一枚上手だったと思うしかない……な)

気疲れに、早く降りてどっとため息をつきたい気分でいっぱいであった。

【行動:01番、16番との通信継続(0P) ディパックの中身確認(-1P)】
【位置:P-22/森林】
【残り行動値:3P】
【機体/状況:アッシマー/問題なし】
【生徒状況:左頬、殴打による鈍痛と腫れ】
【武装:ガンダムハンマー アインラッド】
【所持品:ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx1、1.7Lx1、ショルダーポーチ{ポラロイドカメラ一式}
     調理道具セット(未開封)) ウェストポーチ(ナイフx1、ペンライトx1、ガムx2、煙草x1、ライターx1)
     コンパス付腕時計 筆記用具】
【行動方針:1.情報の入手 2.休息 3.市街地への移動】
【同盟:01番/アロンソ=セルバンテス(?) 16番/ナインティ=アウェイキング】

46 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/22(日) 22:09:00 ID:???
>>24-25
 ビルの谷間、複雑に入り組んだ路地を歩く。
誰もいないこの街は、日が落ちても明かりがつかず闇に包まれるが、
映像をナイトビジョンに切り替えれば問題はなかった。
レーダーを確認する。
目の前のビルの群れに邪魔されてまだ姿を見ることは出来ないが、
シャッコーの反応は近い。
戦いに備えビームトマホークを握りなおした。

 通信が入ったのはそのときだった。
モニターに映る男、
先ほど名簿で確認すれば、
名をアルバート=パーシングというらしい18歳の青年は、
謝罪するように頭を1回下げると、せつせつと言葉をつむいでいく。
「俺とあなたは味方ではない、というだけです」面倒な話だ。
「このプログラムであなたと俺を敵、と位置づけているのは何ですか?」厄介な話だ。

 話をあらかた聞き終えると同時に、
右側面に展開していたビギナ・ギナが後退を始める。
向こうに戦う気があるのかは……よく分からない。
ただ、こちらをじっと見つめる彼の顔を見る限り、
今度はこっちが答える番なのだろう。
ため息をついてから、口を開く。

「君に、家族はいるかな?
 いや、家族じゃなくても、かけがえのない大切な人はいるかな?
 そして、その人とした約束──とか」

 一瞬頭に浮かぶ少女の笑顔。
私の家族でもあり、かけがえのない存在でもある少女。
少女の笑顔が永遠に続くためにした約束。

「私には全てがある。
 だから、私は死ぬわけにはいかないんだ」

 彼の言うやる気があるか否かなんて的外れもいいとこだ。
少女のためには、少女の所に帰るには、
このゲームに乗る以外の選択肢なんて存在しない。

47 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/22(日) 22:09:44 ID:???
「それに、私は曹長。
 ティターンズの1下士官。
 ちょっと偉い兵卒に過ぎない。
 部隊の指揮統率や、戦略の決定なんて、
 もっと上の士官がやる仕事ことだと割り切っていたから、
 こういった謀略の類は苦手なんだ。
 だから、ただ敵じゃないだけ、だとか、
 ただ味方じゃないだけ、というのは、
 私には複雑すぎる」

 そうだ、複雑すぎる。
最初から敵か味方かはっきりしていた方がやりやすい。
最初から彼らが敵であるとはっきりしていた方が。

 ビームトマホークの刃が展開しているのを確認する。
闇に光る扇状の刃。
これだけが私の武器なのだ。
もう一度、確かめるように持ち直し、
ゆっくりと、そして堂々と、
シャッコーの方へボリノーク・サマーンを進ませる。
途中、口を濡らすようにペットボトルに口をつける。
彼の機体は、まだ見えない。

【行動:返信(-1)、アルバートへ接近(-0)】
【残り:2】
【位置:U−22(市街地)】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:肩部3連装ミサイルランチャー,ビームトマホーク×2】
【所持品:布、綿、糸、裁縫道具、色鉛筆、型紙、
        水3L強、コッペパン×1、MS整備の本】
【方針:U−22の街の制圧】

48 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/22(日) 22:18:27 ID:???
>>45
確かに。妙な名前のモンがちらほらとあったわい。
おおかた、新たなサイドでドタバタしとった連中の作った使えんオモチャじゃろう。
連中も連邦に反抗して兵を挙げたと聞くが、なに、ジオンの魂を忘れた連中に何ができるか!(*1)
……しかし、そんな半端モノの作ったオモチャ、はて、使い物になるかのぉ。

記者殿はなかなか気が利くようじゃ。モニタの向こうに、調理用具らしきものも見える。
これなら安心じゃ。ワシ1人ならヘルメットの鍋で食っても良いんじゃが、ちと若い人には酷じゃからのぉ。

>>3
……と、唐突に通信が入る。例の「先生」とかいう若造の声じゃ。
愚か者め。ワシらジオンの同志の絆が、その程度の挑発で揺るぐものか。(*2)
ワシは若造の稚拙な言葉の罠を、鼻先で笑い飛ばした。

しかし……それ以上に気になるのは、「満月」という言葉じゃった。
いやこの場所が、ワシが潜んでいた中米の山中から遠く離れた場所なのは、分かっておる。
じゃが今はまだ満月という時期ではないはず……?
若造の放送が嘘でないなら――ワシの意識とこの戦場の「時間」が違うというなら――


ふむ、ほんの数時間寝てただけと思ったが、実は一週間ほども寝ておったのか。
薬でも使ったんじゃろうが、連中も手の込んだことをする。何のつもりか知らんが、ご苦労なことじゃ。


49 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/22(日) 22:19:32 ID:???
>>45
放送に中断されたものの、記者殿は言葉を続けた。
ふむ、適切な判断じゃの。道具を揃えておるくらいじゃ、記者殿にも野外調理の心得があると見た(*3)

「よし、そうしようかの。では場所は、と……」

ワシは周囲の地形を見回し、湖に面した場所に少し開けた場所を見つけた。(*4)
ちょうど、P-22エリアの北端に当たる場所じゃ。ちょっとしたキャンプ場のような地形になっとる。
ここなら、森から敵が来れば木々の折れる音で気づくし、湖から迫っても水音で分かる。
多少隠密性に欠けるが、今は見つからないことよりも便利さの方が大事じゃ。
ワシはグフを軽く跳躍させ、その砂地に着地させた。

「この辺でいいんじゃないかの。では早速、ワシは食材調達に行ってくる。
 グフの足元に木苺を置いておくから、腹が減っとったら先に摘まんでもらっても構わんぞ。
 あと一緒にクスリになる葉も置いておくわい。よく揉んで記者殿の頬に貼っておくがいい。
 小一時間もすれば戻れると思うぞ」

ワシはズタ袋から薬草の袋を取り出し、葉を3枚ほど取り出した。
打ち身などに効く湿布のような薬じゃ。これを良く揉んで患部に貼ると、スーッとして多少ラクになる。

ワシは突撃銃に銃剣をとりつけ、肩に担ぐとグフを降りた。
足元に木苺を入れたヘルメットと、3枚の薬草を置くのも忘れない。

ワシは記者殿とナインティ殿に軽く敬礼すると、単身夜の森に分け入っていった。
既に日は落ちておるが、なに、この程度なら明かりもいらんわい。

【行動:18番と継続通信(0p) エリア内捜索・キャンプ場所発見(−1p)、
    エリア内移動(0p)、機体を降りる(0p)、食材探索(−2p)】
【残り行動値:1p】 【位置:P-22 道路から少し入った森の中】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み。】 【参加者状況:無傷。機体から降りている】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜2袋、キノコ類1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     ヘルメット一杯の木苺、デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱】
【武装:ヒートサーベル、尖った丸太(15m)、2連装ビームガン(未取付)】
【行動方針:工具・サバイバル用品探し、16番・18番と共闘する、アインラッドの正体を探る】
【同盟:16番ナインティ=アウェイキング、18番サイモン=クレイガー】

(*1)貴族主義を掲げたクロスボーン・バンガードのこと。彼は断片的なニュースしか知らない。
    彼はそこの機体だと思ったらしい。彼のいた頃はまだザンスカールは建国前。
(*2)いつのまにかサイモン氏も「ジオンの同志」ということになったらしい。彼の脳内では。
(*3)サイモン氏の調理道具セットが支給品であることを理解してない。
(*4)位置表示マップのマス目よりもはるかに小さな単位での地形。

50 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/22(日) 22:58:53 ID:QHpl1ECw
>>35

(なるほど、パイロットとしての腕前は認識しましたが)

彼は不思議に思いながらも質問に答えた。

「何を言っているのやら。
 人が何かを求める時に望むことは幸せに他ならない。
 その時、その瞬間、その一時、その人が幸せでいる時間。
 それが私にとっては殺戮だっただけですよ。
 人にとっての幸せの形はその数だけ存在しますから。

 もうそろそろ質問はいいでしょう。これからは
 貴方と私の一生命体としての生存競争、どちらが滅ぶ生命体か
 決めようではありませんか。」

黄昏時の夕日を背に鉄の巨人と鮫の心を持つ機会仕掛けの鳥が対峙する。
一つは人がいつか思い描いた空を自由に飛びまわることを願って創られた翼在る者。
一つは神が人を作ったように人に姿に似せて創られた機械仕掛けの巨大な人。
そして先に動いたのは巨人。

「貴方の功績、確かめさせていただきます。」

確かめる?と言うにしては容赦の無いように
巨人に収められている大半の火器が容赦無く火を吹き
無数の銃弾が地上から天空へ撒き散らされる。
動くものを捕えるには正確な射撃でなく、行動を予測した攻撃。

「さあ、踊りましょう。命をかけた、惨劇の砲火と共に。」

【行動:セイバーフィッシュに全砲門一斉射撃(-1)頭部バルカン、肩部マシンキャノン
    腕部ダブルビームガン、通信中(-0)】
【残り行動値:2】
【位置:W−15】
【機体状況:Gキャノン・正常】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾90%) ビームサーベル×2、
    肩部130mm4連装マシンキャノン×2(残弾90%)腕部ダブルビームガン×2です
    ギラドーガシールド ビームソードアックス(ソード・アックス・ピックの3形態)
    二連装グレネード(シールド裏面)】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個 首輪 
     レイピア×2 グラサン数個 懐中時計 お守り】
【行動方針:踊ってください(楽)】

51 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/22(日) 23:02:34 ID:???
巨人の砲兵はなおも運河の上を駆けていく。
その巨人の体内に居座っている彼は、レーダーから目を離さず、
あたりも見渡しつつ、灯台へ向かっていく。
彼を襲う脅威から逃れるために。

彼の乗る巨人は、ある水上で止まった。
座標で言えば、そこはQ−16。
彼は、立ち止まった場所で、移動していたときよりも念入りに、あたりを見渡した。
彼は、レーダーを見る。反応は、ない。
彼は、砲兵の標準を通常標準から砲撃用の標準にあわせ、拡大された辺りの風景を見渡していく。
怪しいものは、いまだ見つからない。
いやおうにも、緊張感が高まっていく。
と、そこへ、ザメルに向けての、いや、すべての参加者の機体に向けての信号が飛んできた。
ザメルは、その信号を音に直して、彼に伝える。

『あーあー。マイク入ってます? 』
びびくぅっ。
「わぁぁぁぁ!?」
神経を張り詰めていた時に送られた突然の通信に、彼は思い切り動揺していた。
『大丈夫っすね。
 んじゃ、みんなこんば・・・』
「なんかきたぁぁ!?」
彼は、悲鳴を上げながら、操縦桿を握り締め、ザメルを勢いよく動かしだした。
ザメルがものすごい勢いで水上を爆走していく。

・・・彼が、落ち着きを取り戻して、lさっきの放送が教室で説明されていた
定時放送だと気づいたときには、彼は座標で言えばP-16にまで移動していた。
肝心の放送の内容は、彼自身の悲鳴によって見事にかき消されていた。
そして、当然ながら放送はすでに止んでいた。

【行動: R-15からQ-16へ移動(-2) 索敵(-1) Q-16からU-16へ移動(−1)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:ビビリ入っている】
【位置:R-15】  
【機体状況:異常なし】
【武装:右肩部20mmバルカン、背部680mmカノン砲、 背部8連多弾倉ミサイルランチャー ザンバスター(残弾数不明)】
【所持品:ディパック(中身は 水2リットル1本 空のペットボトル コッペパン2個  ノーマルスーツ ) 
      ネーム・タグ お守りの塊 全身タイツ(着用中)】
【行動方針:キルトの撃退  灯台へ向かう】



52 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/22(日) 23:25:13 ID:???
>>51
すみません。ちょっと修正です

修正前 【行動: R-15からQ-16へ移動(-2) 索敵(-1) Q-16からU-16へ移動(−1)】
      と
      【位置:R-15】

修正後 【行動: R-15からQ-16へ移動(-2) 索敵(-1) Q-16からP-16へ移動(−1)】
      と
      【位置:P-16】

です。 

53 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/23(月) 00:05:13 ID:iz4UUxFI
ID判定です

54 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/23(月) 00:15:14 ID:???
只ひたすらに、軍事基地を目指して走る。
周りに広がるのは森と、高速道路だけ。
身体に感じるのは、汗に濡れて不愉快な状態のワンピースの感触と、単調な機体の振動。
この単調な振動に、大概の人は眠くなったりするのかも知れないが、私は全く違う。
これもPTSDの症状の一つなのだが、不眠症の一種らしい。
原因は医者に何度か聞いた事があるが、詳しくは覚えていない。
と言うよりは……あの頃は……。

Pi――Pi――

「……ッ!?」
また過去に戻りそうになった思考を、アラーム音が呼び戻した。
どうやら、先程走っている間に設定したレーダーのアラームのようだ。
レーダー上に表示されたのは……。

「三機……?」
意外だった。このような森のど真ん中。何もないような場所で三人の参加者に出会おうとは。
どうやら戦闘は行っていないようだ。ならなおさらなぜあんな所にいるのか解らなくなってくる。
高速道路の上にいたのなら解る。移動中と言う事になるから。
しかし……森の中とは……サバイバルでもしてるのだろうか。

「そんなわけない……か。」
一人でサバイバルをやっているのなら、解らないでもない。
このゲームの最終目標は生き延びる事。
森に潜んで他の参加者が全滅するのを待つのもそれも正解の一つなのだろう。
……私は首輪を爆破されそうで怖くて出来ないが。
……閑話休題。
三人では、サバイバルをする意味はない。
ただたんに、たまたまあそこで出会って……何か話し合いでもしているのだろうか。
とにかく、戦闘意欲があまり無い人たちである事はわかった。それは私にとっては好都合といえるだろう。
では、どうするべきか……恐らく、そろそろ向こうからもこちらの姿が見えているはずだ。
もうその時点で、選択肢は一つしかなかった。

「……聞こえていますか?
 私は……私の名前はエルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデです。
 えーと……なんて言ったらいいのかな……。
 とにかく、私は今東の街に向かってるんですけど……。
 できれば此処を通らせてくれませんか?
 交戦意志はないように見えたので……通信させてもらったんですけど……。」
通信対象は、年齢がとりあえず三人の中で真ん中ぐらいだった。サイモン=クレイガーさん。
全員に通信を繋いでも良かったのだが……三人同時に返答されたら答えようがない。
私は旧世紀の偉人じゃないのだから。

ふと、空を見上げた。

……太陽は既に落ちている。辺りを闇が支配し始めていた。


【行動:レーダー設定(-1)O-23へ移動(-2)18番に通信接続(-1)】
【位置:O-23】
【機体状況:ゲルググ・J 特に問題なし】
【パイロット状況:症状緩和中 ちょっと汗が冷えて寒い】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2 栄養補助食品)】
【方針:強くなる 物資補給 武器調達 此処をどうにかして通る】

55 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/23(月) 00:47:47 ID:???
手の届かない地平線の向こうに日が沈むと、周囲を一気に闇が包んだ。
ズサのコクピットから確認できる街の様子は、規模の割りに夜景が貧弱に過ぎる。
街灯の類はあらかた生きているらしいが、照明のついている建物の数がやけに少ない。
コンビニの電気が問題なく生きていたことを考えると、ここは昼間に「無人化」されたのだろうか。
………戦闘による民間への損害の発生は考えなくていいらしい。今の自分にその余裕はないが。

コクピットの表示やセンサーの設定を夜間用に切り替える。機体各所の標識灯は消した。
そのままC-21に移動する。索敵範囲に他のモビルスーツの存在は表示されない。

06番と15番はどのあたりまで北上したのだろう。もう軍事基地に到着したのか。
そういえば少女が言っていた新たな2機の姿がまだ見えない。
途中で何もなければ、時間から考えてそろそろこの近くまで来ていてもおかしくないような。

それがまだ来ていないということは………途中で06番や15番と接触したのか。
あの2機が真っ直ぐ基地を目指し、新たな2機が最短距離で街を目指せば、十分にありえる。

ハロルドは少しの間考えると、ズサの進行方向を西から北へと変えた。
万が一のことを考えて地形の掌握に努めながら、出来る限りの「忍び足」でC-20を進む。
街の最北端に到達し、付近の最も高い建築物………6階建てのマンションに寄り添うようにしてその身を半分隠しながら、
黄色の巨人は北の様子を伺った。夜間用に明度と輝度を下げられたモノアイが淡く妖しい輝きを放つ。

「……………………?」

北の空の一部が妙にかすんで見えるのは気のせいだろうか。
それに何か一瞬だけ光ったようにも見えた。局地的な砂嵐とそれに伴う落雷でも発生しているのか。

「いや、あれは…………!」

また光った。それも複数。あれは雷の光ではない。人工的なものだ。
それが複雑に、地上付近で何度も観測されるということは。
局地的に巻き上がる砂煙と併せて考えるならば。知りうる情報を総合して考えたならば。

「………………………」

緊張が走る。左右の操縦桿を握る手に力が入る。口の中が妙に乾く。
再び様々な憶測と計算が脳裏を走り出す。
しかし、ハロルドは少し疲れていた。今まで怯えて恐れて悩んで落ち込んで泣いた分だけ疲れていた。

今のままでは状況は変わらず、状況が変わらなければ家には帰ることが出来ない。
確実なことはそれだけだった。

【行動:夜間戦闘モードに切り替え(1)、B-21→C-21→C-20へ移動(2)、懲りずに地形把握(1)】
【位置:C-20/市街地】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-102 ズサ/問題なし】【通信状況:なし】
【パイロット状況:健康・精神的に色々と疲れ気味】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(44/44発)、トライカッター×3】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る】 【同盟:なし】

56 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/23(月) 01:00:07 ID:???
>>40
そう。それは立派な理由になる。
そうなれば私は戦うだろう。敵う、敵わないに関らず、私は戦う。
“私の敵”ではなく、只の私達の敵として。

『ボクがニース・エルネージュを討てば、決められるかな?』

突如、隠されていた感情を露わに激昂する彼女。その心底を計ることなんて私にはできない。
確かなのは、迷う暇などないということ。
反射的にスティックを握る手が動き、フットペダルに対して圧力をかける。

>>21
それは場違いな程に朗らかな声だった。
私が彼女に抱いていたイメージを一変させる力を十二分に宿した、生気溢れる声。
私の中に芽生えた毒気を取り除く、清らかな声。

レベッカ・テスタロッサにとって、ニースさんがどのように映ったかは知らない。
ただ、モニター越しとはいえ、張り詰めた空気が霧散していくのを感じとれたのは
気のせいではないのだろう。


夜の帳が戦いの幕を引くかのようにおりていった――



>>3
脱落者0。
脱落者0。
確かに脱落者は『0』と発表されている。
脱落者0。脱落者は……0。

聞き間違い――違う――でもそんな――嘘――必要なんて――だったら
――導火線――私や彼女みたいな――不可欠――役割――何のために――ここで――
わかっていた――――わかっていた?

―――――――――何かが音もなく千切れていく。

気が付けば頭を抱えて俯いていた。
込み上げてくるものが……押さえられなかった。
泣いているのだろうか?
そんなことすら……もう……考えたくない…………!




私は気付かない。
凶刃を手に、アルバートさんの元へ向かうボリノーク・サマーンの姿を。

【行動:10・11番との通信継続(0) 移動停止(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:U-22】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:パニック】

57 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/23(月) 01:19:46 ID:???
もはや、何も語るまい。
キリトの口から放たれた言葉に、先程まで燃え盛っていた敵愾心が抜けてゆく気がした。
相手にする価値も無い。代わりにそんな気持ちさえ芽生えてきたようだった。
だが、現にアラートが鳴り響いている今となっては、もう後戻りは出来ない。

……来るッ!!
Gキャノンから多数の弾丸が排出されると同時に、
ブーストを+100にへ増速させ、回避運動へと移る。
後方を掠めた火線は、徐々に後方から押し寄せて来た。
それを宙返りでやり過ごし、それでもしつこく追い立ててくる炎の塊。
宙返りの終着地点で機体を捻り込み、Gキャノンの方角に向き直ると、
高度800mを維持しつつ、ブースト+150、最大出力へ引き上げる。
フットペダルをグッと踏み込んで機体を横滑りさせ、
砲火をやり過ごしながら接近を果たした時、
不意に急減速を掛けると共に、セイバーフィッシュの腹から何かが飛び出した。
慣性によって落下を始めるそれに、25mm機関砲を叩き込む。
十数発が打ち込まれたその物体は、激しく火を噴いた刹那、空中で大爆発を起こした。
それは、燃料が満タンに詰まった増槽であった。
粘々とした炎が辺り一帯にぶちまけられ、化石燃料が放つ独特の黒い煙が上空を覆った。

とうのセイバーフィッシュの方は、身軽になった体を一気に加速させ、
地表100mまで急降下すると、爆発の起こった方面へ急速反転。
更に地面スレスレまで高度を落としながら、Gキャノンへ急接近!
OPLに収めた瞬間、発射ボタンを押し込むと、ダダダッ!!と言う音と、ダンッ、ダンッ!!
という、25mmと60mmの発射音が響き、それぞれがGキャノンへ吸い込まれてゆく。
セイバーフィッシュはGキャノンの右脇を掠め、サッと上空へ舞い戻った。

【行動 : 回避-1 牽制攻撃-1 反撃-1 残行動数1】
【位置 : W-15(基地)】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:良好】
【パイロット状況 :良好】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残85%) 60mm機関砲×1(残34) AAM×6 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×1 水2L入りペットボトル×2 (合計3L)
       デジカメ アルバム(未発見) コーヒーセット 】
【方針 : 戦闘】

58 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/23(月) 08:11:21 ID:???
>>48-49
「あ、爺さ、アロンソさん、気をつけてくれよ」

とかけた声が届いたかどうか、老人は足早に機体を降りていく。
片手を目元のあたりへ掲げる小さな影が、薄っすらとモニターに映って消えた。
歳の程を思わせぬ健脚が遠目からも伺える。

「――ふぅ〜……」

コクピットの中で腕を伸ばしながら、今度こそ盛大にため息をつく。
できればもう一人残っている青年にも聞かれたくなかったので、音声をいったんカットした。

その熱血度合いなど、別の意味で不審な点は散見されたが、厄介でないことは信じてよさそうだ。
それに地の利を見極める目やその行動力は、はたから見ても経験の裏打ちがわかる。

自分が知らず知らずのうちに、気を揉みすぎているのかもしれない。

(どうせ荒事は不得手なんだ、なるようになると括っていくしかないかねぇ)

言い出したのだし自分も動かなければと、もう一度激を入れてから湖の南辺に向かっていた時。

>>54

ハイウェイからレーダーの反応、続けて通信コールがコクピットに響いた。
間が悪い、と短く毒づく。移動中であったこともそうだが、同じく西から来た老人が
ちょうどいないというのは裏を取りづらい。

「……いや、なるようになる、だ。そうだろ?」

口元に軽く失笑を浮かべて、通信をオンにする。
声質から女性、それもまだ若いというのはわかっていたが、
モニターに映し出された少女はまだ学生、年端もいかぬとしか形容しようがなかった。
純白と漆黒のツートンカラーは機器にまみれた映像内にひどく不釣合いで、
その長身と相まって、陽光の下、葦毛の馬にでも跨り風に吹かれている方が似合いに思える。

「ああ、お見苦しい顔で失礼するよ、お嬢さん。
 俺はサイモン=クレイガー、サイモンでいい」

左手で頬を抑えつつ、髭を撫でつけながらモニターの向こうを見やった。

「たしかに、こちらに交戦の意志はない。右往左往で行きずり…ってとこだ。
 お嬢さんが街へ向かおうというのはわかるし、気をつけて、と言うくらいだが。
 1つ…いや、2つだな。質問をしていいかい?」

最初に目的を聞いた時から引っかかった、大きくないが小さくもない矛盾。
詰問にならないよう、努めて言葉を柔らかくしながら聞き出す。

「お嬢さん、君はハイウェイを西から向かってきたわけだが。
 地図を見るに西部にも中央部にも街はある。
 距離から見ればおそらく西部の方が近いだろう。
 街に行くだけならなぜ東へ向かってきた?
 あるいは――君が東へ向かう前に何かがあったか」

59 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/23(月) 08:11:57 ID:???
【行動:16番との通信一時切断(0P) 02番との通信(-1P)】
【位置:P-22/森林】
【残り行動値:3P】
【機体/状況:アッシマー/問題なし】
【生徒状況:左頬、殴打による鈍痛と腫れ】
【武装:ガンダムハンマー アインラッド】
【所持品:ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx1、1.7Lx1、調理道具セット)
     ウェストポーチ(ナイフx1、ペンライトx1、ガムx2、煙草x1、ライターx1)
     ショルダーポーチ(ポラロイドカメラ一式) コンパス付腕時計 筆記用具】
【行動方針:1.情報の入手 2.02番に探りを入れる 3.休息】
【同盟:01番/アロンソ=セルバンテス 16番/ナインティ=アウェイキング】

60 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/23(月) 10:12:35 ID:QSbWD1u2
ID check

61 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/23(月) 11:13:15 ID:???
>>3
コックピット内に、おどけた声が鳴り響く。
それは今のリトラにとって雑音でしか無かったが、このプログラムを生き抜く為に必要な情報も混じっている。
新たなる禁止区域―――その位置が語られた事のみを意識の端に留め、
再びリトラの意識は眼前の“ガンダム”へと向けられた。

>>32
「ハッ!よく避けた」

“覚悟”の足りんパイロットならば、間違い無く真っ二つになっていたぞ―――
モビルスーツの高き視点から“人”を抑圧する事に慣れすぎた、連邦鎮圧部隊の腐れパイロット共ならばな―――

「お前の戦闘技術は間違いなく数多の戦場で研ぎ澄ませてきたものだ。
 やはり―――お前達は我々と如何程も変わらんよ。
 ―――打ち倒す価値がある」

二機が交差し、再び相対する。

「だが……逃がさんよ」

仕切り直しなどさせんと言わんばかりに、再び“ガンダム”に踊りかかろうとするディジェ。
と、“ガンダム”が纏う“気”のようなものが、その色をガラリと変えた。

な・ん・だ―――?

“ガンダム”がマシンガンを構える。
斜め前へ踏み出し、放たれた砲弾をかわしつつ再び間合いを詰めようとするリトラ。
後退はない。接近すればするほど、敵はこちらの動きに合わせて射角を大きく変えねばならなくなる。
至近弾を受けるリスクなど―――糞喰らえだ。
敵がこちらを捉える頃には、すでに喉笛を喰いちぎって―――

眼前には、ビームサーベルを構えた“ガンダム”の姿。

先を取られた―――?

敵を斬り裂く筈だったナギナタを、咄嗟に敵の斬撃への受けにまわ―――

チュィンッ!

甲高い悲鳴をあげたモノは、ディジェの装甲だった。
斬撃を流しきれず、コックピットハッチ前より脇にかけて装甲を抉られる“ディジェ”。
飛び散る火花は、エネルギー・バイパスが損傷した事を示していた。

「……私を受けへ回らせるとはな」

そう呟くリトラの声には驚愕の色が混じっていたが、怯えは微塵も感じられない。
むしろ、この戦いを心底楽しんでいるような気配を感じさせた。

「だが……調子に乗るな」

ふたつのビームの刃が交差したまま。
“ディジェ”のボディを敵機へと叩きつけるつもりで、フット・ペダルを踏み込み。
リトラの“ディジェ”は敵機のコックピットへ向け、左の鉄拳を何度と無く繰り出した。

62 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/23(月) 11:18:49 ID:h62KqT6S
【行動 : ファッツ、ルイス、アルマとの通信継続(0) マシンガンを回避しつつ接近(-1)
      敵の斬撃を受け―――切れない?(-1) コブシで乱打(-1) 残1 】
【位置/場所 : C-18/砂漠 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/装甲表面にキズ コックピットハッチの表面装甲損傷
        左脇腹損傷(エネルギーバイパスに被害) 】
【パイロット状況 : ALL-GREAN 】
【武装 : バルカン×2 ビームナギナタ ビームキャノン(未接続・投棄) 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2
      歩兵用ヘルメット ケブラーベスト バンダナ 煙草数箱  】
【方針 : 獣は獣で互いに身を喰いあえば良い モウガマンデキナイ 】
【共闘 : 15番・ファッツ=シュヴィール 】

※ID出し兼ねます

63 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/23(月) 13:18:35 ID:kljv/NEU
取りあえずIDをば デモトウブマモラナイトイケナイヨー

64 :通常の名無しさんの3倍:2005/05/23(月) 13:27:46 ID:???
/       ,_,              ',
   /       ( l 、            ',
   l      ,i、/ 〉ヽ!ヽ、ヽヾ   `ヽi   l
   l    i , ノ ハ( 、 ,-‐..'´`ソ'`ヽ i リ   /
  │  i、l=‐':´`"゙:::::::::::::.  : ノノ/、  /
   | i i |/::` :: ::::::::,i ヽ ;::::::..  .:: l l  l   ヽ 
   l ヽゝ l::: ::: :::/ |  `' 、::: -'´j l' /   ) なんと!・・・・
   ヽ、ヽ ` 、、:::/  !、-     ゝ,l '   /  これは、酷い・・・
    ゙''- 、ミ ',   _, - ‐-   /r, 、 `( _
       _ノヽ\    -    , '// \   )
       `ヲ.  \      / //    `''‐'-,
    , ==l ,  l ` - ‐ '  //   ,---、 /
  , , ' '´   !li  lL.   , - ' 7/   |=000| )




65 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/23(月) 13:38:05 ID:???
>54
遠くにMSの駆動音が聞こえる。
……距離があるのぉ。記者殿やナインティ殿の機体とは違うようじゃ。

ワシは芋掘りの手を休め、耳を傾けた。
なにぶん最近耳が遠くて仕方がない。一昔前なら、この距離でも機種まで聞き分けたモンじゃが。
しかし身を隠す気のない足音であることは容易に想像ついた。さもなくばココまで聞こえんわい。
あるいは――移動時の音を潜めるだけの技量がないのかもしれん。

足音が止まる。
ナインティ殿と記者殿も気づいたことじゃろう。そして先方もワシらの3機に気づいたに違いない。
戦うにせよ何にせよ、お二方が時間稼ぎをしてくれるハズじゃ。
ワシはそう判断を下すと、再び芋掘りにとりかかった。
この距離なら――もっと接近してきてからグフに戻っても、十分間に合う。慌てて戻る必要もない。
こういった見極めは、たった一人で戦う間にずいぶんと鍛えられたモンじゃ。

ワシは大きな山芋を2本ほど掘り出すと、今度は森の中を流れる小さな小川に向かった。
この小川も、予めグフで見つけて目をつけておいたモノじゃ。
芋を洗おうと思ったのじゃが……ふむ、コイツも食えるの。丁度良い。
長期戦になりそうじゃし、タンパク質もちゃんと取らんと身体がもたんしの。

ワシは軍服の上着を脱ぎズボンの裾をまくり上げると、小川に踏み込んでそいつらを捕まえ始めた。
ワシ一人なら少しで構わんのじゃが、なにぶん若いモンが2人もおるしの。

【行動:耳を澄ます(0p)、食材探索(山芋の一種、タンパク源?発見)(−2p)】
【残り行動値:2p】 【位置:P-22 森の中の小さな小川。機体は湖畔の小広場】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷。機体から降りている】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜2袋、キノコ類1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     ヘルメット一杯の木苺、デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱
     山芋の一種2本、タンパク源(?)】
【武装:ヒートサーベル、尖った丸太(15m)、2連装ビームガン(未取付)】
【行動方針:16番・18番と共闘する、野営準備、食材調達、02番への対処】

66 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/23(月) 14:57:23 ID:???
チュィン――――――――
 



  金属音と共に目の前を火花が散る。

目の前のディジェが装甲を削られた姿でそこにいた。
だが、交差するビームの刃によってBDの右腕はふさがれていた。

〈コレ以上闘っては駄目〉

「また、声がする。それ以上にこの感覚はなんだ?」

全身のありとあらゆるところから汗が噴出す。
背中にじっとりとした、不快なものを感じていた。

(これは、殺気か?殺気なのか?だが、こんなに強い殺気は感じたことが無い。)

この感覚は間違い無く殺気―――だが、尋常ではない。
その殺気が更に増した。ディジェの左腕が自機の腹部へと来るのが見えた。
ルイスにはそれがまるでコマ送りするようにも見えた。

腹部に撃ちこまれる前にうでをつかむ。両腕ともふさがっている。
ここで相手にダメージを与えるためにはどうすれば良い?

―――この殺気から開放されるにはどうすれば良い?――――

「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいい加減にしやがれェェェェェェェ。」

叫んだ、そしてスロットルレバーにあるトリガーを引いた。
胸部と頭部より勢い良く曳光弾が発射される。先ほどより小ぶりなアイスキャンディーが
ディジェへと向けられて放たれていくのを全身の火照りと共にルイスは見ていた。

【行動:防御(−1) 攻撃(−1)】
【残り行動値:1P】
【パイロット状況:背に滲む汗】
【位置:C−18】  
【機体状況:02・06・15・17番に通信回線継続 EXAM発動中】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾93%)、胸部60mmバルカン×2(残弾90%)、 胸部ミサイル×2、ビームサーベル×2    ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草2箱(35本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー パン×2 水4L】
【行動方針:生きる、たとえ人を殺してでも】
【同盟:なし】

67 :キリト=ヴァルリック ◆puk/qN1mvI :2005/05/23(月) 15:52:30 ID:f+aEue8L
IDチェックできるかな

68 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/23(月) 15:55:40 ID:???
トリップ間違えました

69 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/23(月) 16:02:03 ID:???
>>66
繰り出した拳を防がれるとは、思ってもみなかった。
だが、戦闘というものはそもそも予想を裏切られる事の連続である。
新たな局面に素早く意識を切り替える事の出来る者が、勝利を掴む事ができる。
そして、リトラの本能にまですり込まれた戦闘意識は、それを可能としていた。

「は・な・せ」

掴まれた腕を振りほどき、咄嗟に機体を飛びのかせるリトラ。
直後“ガンダム”の頭部と胸部より、砲弾の雨が放たれた。

両腕でコックピット周辺の損傷部を庇いながら後退する“ディジェ”に降り注ぐ砲弾の雨。
各部装甲に当たり、カンカンと甲高い音を響かせながら弾け飛ぶ。

損傷確認―――各間接シール部に若干のダメージ。
詳しい損傷確認は後ですれば良い。
まだ―――戦闘能力を喪ってはいない。

ギリ……。

ギリギリと奥歯を噛み締めるリトラ。後退を迫られた事は“屈辱”だった。
だが、サブモニタに映るルイスの顔を見やると、ニヤリと笑い、こう告げる。

「お前……先程よりも“いい顔”をしているぞ?
 何が何でも生き延びてやるという“気迫”を感じるな?」

>>38-39
と、視界の端に、ファッツのアイ・ザックの姿が映った。
その姿を見て、リトラの口から嗚咽にも似た声が漏れる。

「あああ……」

ファッツのアイ・ザックは、事もあろうに片腕を喪っていた。
リトラの叫びが、戦場にこだまする。

「ファアッツゥゥゥ―――!!駄目じゃないか、腕を斬られちゃあぁぁ……!!
 その腕は“必要”だろう……!?我々が決着をつけるのに!勝手に喪ってるんじゃあないッ!」

すでに周囲は暗く、砂漠の熱気は急速に冷えつつあった。
だが―――未だ戦闘の熱は冷めない。

【行動 : ファッツ、ルイス、アルマとの通信継続(0) 距離を取って乱射から逃れる(-1) 残0 】
【位置/場所 : C-18/砂漠 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/装甲表面にキズ コックピットハッチの表面装甲損傷
        左脇損傷(エネルギーバイパスに被害) 防塵処理能力低下 】
【パイロット状況 : ALL-GREAN 】
【武装 : バルカン×2 ビームナギナタ ビームキャノン(未接続・投棄) 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2
      歩兵用ヘルメット ケブラーベスト バンダナ 煙草数箱  】
【方針 : 獣は獣で互いに身を喰いあえば良い モウガマンデキナイ 】
【共闘 : 15番・ファッツ=シュヴィール 】

70 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/23(月) 20:17:11 ID:???
右腕を破壊することには成功した。 が、EWACザックは器用にライフルを左腕へと持ち替えた。
腕を片方破壊されれば普通は退くだろうが、残念ながら彼はあらゆる意味で『普通ではなかった』。
このまま追い詰め続ければいずれは倒せるかもしれないが、
想定外も起こり得る以上、長時間の戦闘は好ましくない。

(戦力は殺いだ……あとはレドームを潰せれば上出来だけど)

油断無く相手の動きを探るアルマの耳に、大会初の定期放送が入った。

>>3
『あーあー。マイク入ってます?
 ……』

通信入力を録音モードにして後は聞き流した。 途中でわざとかどうかは知らないが噛んだようだ。
そう言えば、現代文学の授業で教科書読むときは緊張したな……などと考えていると、
不意にファッツから声を掛けられた。 アルマの手足に別の緊張が走る。

『………聞いた?今の』
「聞こえたね」

極めてあっけらかんと、ファッツは先生を馬鹿にして見せた。
この戦いを取り仕切る人間が私情(私怨)に流されるとも思えないが、
何とも命知らずなことだ。

『なぁ、アンタ月って見た事あるか?
 俺、しばらく見てねーんだよなぁ………
 地球離れて結構立つし………久しぶりに見たいなぁ………
 綺麗なんだよなぁ、お月さん』
「……私はコロニー生まれコロニー育ちだから。
 天文部の友達に付き合わされて地球を見たことはある。
 あれは綺麗だったよ。 月は見たこと無いな」

ふと、思い出した。

「……地球の極東では、団子を用意して月を見上げる“オツキミ”とかいう風流な楽しみ方があるんだってね。
 機会があるなら経験してみたいものね」
『………見たくねぇ?』
「ならば……」

アルマの反応は速かった。
左側――ファッツから見れば右側――へ真円を描くように回り込む。
EWACザックが放ったビームは直前までエビル・Sのいた場所を貫いた。
エビル・Sはビームサーベルを仕舞いつつビームライフルに持ち替える。
さすがに気温も下がり、気流も収まってきていることだろう。
アルマはカウンターとばかりに二発、撃ち込んだ。

「銃を撃つのか月を見るのか、どちらかにすることだ。
 どちらも、なんて欲張りが過ぎるでしょう?」
(混ざってきている……。 この分ではこちらがいつまでもつか……)

【行動:回避(-1)、ビームライフルで攻撃x2(-2)】
【位置:C-18/砂地】
【残り行動値:1p】
【機体状況:Green/通信回線:BDV、EWACザック、ディジェ】
【武装:ビームサーベル、3連装グレネード、内蔵ヘビーマシンガン(95)、ショットクロー(8)、
     ビームライフル、Eパック、偵察ポッド、Iフィールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx2、栄養ドリンクx9、ノートPC、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:対応】

71 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/23(月) 20:22:05 ID:???
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ。」

荒い息遣いがコックピットの中に響く。
バルカンを受けて引くディジェとBDは対峙していた。
先ほどから強い殺気をビリビリと感じる。こんな殺気を感じたことは無い。
今体を支配しているのは、強い恐怖かそれとも生きようとする強い意思か。

『お前……先程よりも“いい顔”をしているぞ?
 何が何でも生き延びてやるという“気迫”を感じるな?』

良い顔だと・・・・・・!?
先ほどからこの女の言動は気に食わない。

「ッふざけるなよ!良い顔だと・・・・・?
 こんなただの殺し合いに何の意味がある?こんな信念のかけらも無い戦いに。」

怒りの声が自然と出ていた。
今まで自分は”信念”の為に戦ってきた。
いや、それは正確に言えば違った。仲間と仲間の信念のため に戦ってきた。
少なくとも自分はそう思ってきた。

「貴様は何の為に戦う?
 何の為に殺す?何故だ、何故そう簡単に人を殺そうとする!?」

こいつは、ただ人を殺せば良いのか?
俺はこいつを殺すことを決意した。だがこのままで良いのか?
奴等と同類に降ることになるというのに。

怒りとも悲しみとも取れない感情にとらわれていたルイスに対してまた少女の声が聞こえた。

〈良いのよ、彼女を殺さなくても。道は・・・・あるわ。〉

「またか、いったい君は?」

それきり声は聞こえない、だが路は見つかった。
ルイスは腰からビームライフルをとりディジェの足元にねらいをつけた。
熱は引き始めている。EXAMによる射撃管制による射撃できっちりねらいを外して撃つ。
ライフルから放たれた射線は2本―――確実に外れている。さらに足元に2基のミサイルが放たれる。

「たのむぞ、避けるなよ。」
装甲が削られて防塵処理能力が低下していると思われる敵機に対しての
《殺さない》ための最後の行動だった。
これで、戦闘不能になら無ければもう・・・・・・。

思い出したかのようにアルマにも通信を送る。

「アルマ!足元を狙え!ザクタイプはJ型とS型の一部以外は対した防塵処理は無いはずだ!」

【行動:攻撃(−1)】
【残り行動値:1P】
【パイロット状況:背に滲む汗】
【位置:C−18】  
【機体状況:02・06・15・17番に通信回線継続 EXAM発動中】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾93%)、胸部60mmバルカン×2(残弾90%)、 胸部ミサイル×2、ビームサーベル×2    ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草2箱(35本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー パン×2 水4L】
【行動方針:生きる、たとえ人を殺してでも】
【同盟:なし】

72 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/23(月) 20:35:28 ID:???
日が落ちた町で、ニースは笑っていた。
彼女がこうして笑えるようになったのには、勿論理由がある。
アルバートという支え。
クラウディアとレベッカという同世代の女の子達。
それぞれが、ニースに心の潤いを蘇らせてくれた。
そしてそれが、ニースの顔に本来の笑顔を浮かべさせていた。

基本的にニースは、物事を常に前向きに考える性格だ。
これまでずっと泣いていたのは、生と死という究極の2択を突き付けられて、精神的に打ちのめ
されてしまったという背景もあった。
そんな性格のニースだから、ベルガ・ギロスが振り向いた時も、レベッカが自分を斬ろうとしている
などとは欠片も思っていなかった。
急に声をかけたから驚かせてしまったのではと、内心ドキドキしていたくらいだから。

モニターの向こうから、フードを纏ったレベッカがニースを見つめる。

(うわぁ…。綺麗な目…)

ニースにはフードの奥に光る青い目しか見えてないが、それ故にその青さと美しさが余計に印象深い。
ニースはその目に魂を抜かれたかのように、身動きもしないでぼーっと見ていた。

『……そうだね。
ボクで良いのなら……少しの間、付き合ってあげるよ……ニース・エルネージュ』

「…え?ああ、え、え…?…う、うん」

レベッカの言葉に我に帰り、慌ててこくこくと頷く。
その青い目に魅入られたみたいな気がして、少し赤くなってしまった。

(…そうだ、アルバートさん!)

考えてみればアルバートに北に行くよう指示されてから、随分時間が経っている。
いくらド素人のニースといえど、アルバートが北で何をしているかくらいは分かる。
少しだけ火照った頬の熱を払うようにブンブンと頭を振ると、レバーをぎゅっと握った。
そしてベルガ・ギロスの向こうに見える、ビギナ・ギナにも通信回線を繋ぐ。

「レベッカさん、ありがとー!レベッカさんが一緒なら、あたしぜんっぜん寂しくなんかないよ!
あと…えっと……そっちの白いMSに乗ってるの、クラウディアさんでしょ?
…あれ…。…クラウディア、さん?」

モニターに映ったのは、コクピットで頭を抱えるクラウディアの姿。
彼女の身に何が起きたのか、ニースには分かりようがない。
いや、万が一分かっていたとしても、ニースには何をすればいいのかが分からない。
ニースは医者でも何でもないし、誰かの力になれるような人生の経験もない。
だからニースは自分にできる事をする。
今自分が向けられる一杯の笑顔を向ける。

「頑張ろう、クラウディアさん!今は、頑張んなきゃいけない時だよ!
あたし、何も役に立てないけど…。でもあたしも頑張るから!
…だから行こう?」

最後の言葉は、少しだけ声が小さくなった。
これから戦場に向かう事への恐怖か、俯くクラウディアにさっきまでの自分を重ねてしまったのか
、ニース自身にも分からなかった。

「じゃあレベッカさん、北の町に行くよ!」

ゲルググを道の端に寄せて、ベルガ・ギロスとビギナ・ギナの脇を通り抜けていく。
そして幹線道路を真直ぐに走り始めた。
自分に笑いかけてくれる男性の元へと。

73 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/23(月) 20:36:29 ID:???
【行動:10、11番に通信を継続(0)9番に回線接続(−1)U-22に移動(−1)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:異常なし】
【位置:U-23→U-22】  
【機体状況:異常なし】
【武装:狙撃用大型ビームライフル、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個
     作業着、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ 】
【行動方針:アルバートの元へ レベッカやクラウディアと仲良くなりたい】

74 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/23(月) 20:42:42 ID:jpb7CYzM
ID出します

75 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/23(月) 21:11:20 ID:???
アイザックのライフルを軽々避けて、右側に回りこむエビル・S。
右腕を失っているアイザックにとって、右側は死角だ。
手に持っていたサーベルをしまって続けざまに二発、ビームライフルを撃つエビル・S。
「銃を撃つのか月を見るのか、どちらかにすることだ。
 どちらも、なんて欲張りが過ぎるでしょう?」
「そりゃごもっともっ!」
ライフルと共におくられる通信に返答しつつ、アイザックを動かすファッツ。
器用にアイザックを横方向へ回転させ、光の矢を避ける。

回転が、止まる。
その時、左腕はエビル・Sの方向だ。
「ま、なんだ………まだお月さんが見えるには時間があるからなぁ
 それまで付き合ってくれよ、あともーちょっと、さ♥」
そう言って二発、今度はこちらからライフルをお見舞いする。
撃ち、直後に後ろへと下がる。
またサーベルで攻撃されてはかなわない。
こっちは接近用の武器など持ってないのだから。


「ファアッツゥゥゥ―――!!駄目じゃないか、腕を斬られちゃあぁぁ……!!
 その腕は“必要”だろう……!?我々が決着をつけるのに!勝手に喪ってるんじゃあないッ!」
突然キィィィンと、その声がファッツの耳を劈く。
「ゲェェェェ―――ッ!?」
その声の主はリトラ。
最初に出会った時のような理知的な感じは全く受けない。
言うならば、それは獣。血に飢えた獣の声。
「お姉さん、怖い、怖いよ………
 ほら、ニッコリ笑って楽しもうぜ?」
ニカーッと笑ってそう返す。
「そんなに怖い顔しちゃ、折角の美人さんが台無しよん♥」
右手の人差し指を突き刺してそう言う。
このような時にもそんな行為を軽々行う彼は、プレイボーイ。

【行動 :リトラ・ルイス・アルマに通信継続(-0P) 回避(-2P) ビームライフルでエビル・Sを攻撃×2(-2P) 残り0P】
【位置 :C-18 砂漠】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ガンダムmk2のシールド ビームライフル 予備ENパック×2】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー】
【暫定行動方針:お嬢さんに楽しませてもらう&お月さんをゆっくり見る】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【共闘:生徒番号06番 リトラ=クローム】

76 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/23(月) 22:08:30 ID:???
別段MSの扱いに自信がある訳でもない私がここに存在するのは、殺されるため。

――そう信じていた。

お父さんがいなくなってしまった“あの日”から、私には誰もいない。
私が消えても真剣に探してくれる人なんて誰もいない。

――だから最適なのだと。




――でも。




>>72
『頑張ろう、クラウディアさん!今は、頑張んなきゃいけない時だよ!
 あたし、何も役に立てないけど…。でもあたしも頑張るから!
 …だから行こう?』

辛うじて、通信の主がニースさんだという事は判った。
でも、あれだけ光に満ちていたニースさんの声も、今では抑揚のない言葉の羅列としか感じ取れない。
当然、そこにあった感情の機微など読み取れるはずもなく。


――ニースさん。
――ニース=エルネージュ。

――貴方は気付いているのだろうか。
――気付いて乗り越えたのだろうか。






――お父さん。私はどうしたらいい?

【行動:10・11番との通信継続(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:U-22】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:逃避中】

77 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/23(月) 22:38:15 ID:???
天空に撒き散らされた火の飛礫を鉄の鳥は
空を華麗に舞いながら鮮やかにかわしていた。

(ほう、これはなかなかに美しい。)

暁の空を舞う鉄の鳥は巨人の上空に何かを産み落とした途端
それを、打ち抜き爆発を起こさせた。
その爆発は辺りを黒いカーテンで包み込むように広がり
衝撃と黒い煙が鉄の鳥を隠した。

その一瞬の間に地上の獲物を狙わんと急速降下後、
地面を撫でるかのように低空飛行しながら
バルカンを浴びせてきたが、その場から横に飛び回避する。
その後、上空に舞い上がる鉄の鳥。
ヒットアンドアウェー。効果的な戦法だ、だが・・・・・・

(私に後ろを向けたのは違いでしたね。)

キリトはその無防備にさらけ出したセイバーフィッシュの
後姿を見逃さなかった。
Gキャノンの最大の特長でも在る肩部130mm4連装マシンキャノンが
舞い上がる獲物の姿を捕え、轟音と共に銃口から火を吹く、
その連射音と砲火は凄まじきスピードと威力で
鉄の鳥を撃ち落さんと無数に襲いかかる。

【行動:回避行動(-1)セイバーフィッシュに肩部マシンキャノンで攻撃(-1)
    通信中(-0)】
【残り行動値:2】
【位置:W−15】
【機体状況:Gキャノン・正常】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾90%) ビームサーベル×2、
    肩部130mm4連装マシンキャノン×2(残弾80%)腕部ダブルビームガン×2です
    ギラドーガシールド ビームソードアックス(ソード・アックス・ピックの3形態)
    二連装グレネード(シールド裏面)】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個 首輪 
     レイピア×2 グラサン数個 懐中時計 お守り】
【行動方針:踊ってください(楽)】

78 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/23(月) 22:38:17 ID:???
じりじりと前進しながら、返答を待つ。それでいて、周囲の……特に北の状況を探る。
今の所、北の三機以外に反応はない。
北の三機は一機は駐機状態で、残りはまだ人が乗っているようだ。

「……全部、一つ目……どうでもいいけど……。」
そう言えば自分の機体も一つ目だったはずだ。
そんなどうでも良い事に思考が逸れかけたとき、返答が来た。

『ああ、お見苦しい顔で失礼するよ、お嬢さん。
 俺はサイモン=クレイガー、サイモンでいい』
……どこかで見覚えがある顔のような気がする……。
確か、教室で見たような……そうだ、確か写真がどうとかで兵士に殴られていた人……だっただろうか。
多分、そうだろう。殴られたであろう左頬を痛そうに抑えている。

『たしかに、こちらに交戦の意志はない。右往左往で行きずり…ってとこだ。
 お嬢さんが街へ向かおうというのはわかるし、気をつけて、と言うくらいだが。
 1つ…いや、2つだな。質問をしていいかい?』

「……?どうぞ。私に答えられる事なら。」

『お嬢さん、君はハイウェイを西から向かってきたわけだが。
 地図を見るに西部にも中央部にも街はある。
 距離から見ればおそらく西部の方が近いだろう。
 街に行くだけならなぜ東へ向かってきた?
 あるいは――君が東へ向かう前に何かがあったか』

「……。」
――やっぱり、聞かれないわけがないか……。
どう答えるべきか……総てを話すべきなのか……。



79 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/23(月) 22:39:38 ID:???
「えっと……掻い摘んでお話しします。
 私は投下地点が西の町の近くだったんです。」
結局、掻い摘んで話す事にした。

「……で、町で数人の他の参加者の人に出会って……。」
誰なのかは……伏せておく。

「初めは戦闘にならなかったんですけど、
 その後、新たに二人の他の参加者が来て……。
 その人達とは戦闘になってしまったんです。」
……あくまで、掻い摘んで。

「で……私は……
 ……
 ……逃げてきたんです。
 こんなMSなんて物……今日まで知らなくて……。
 闘ったら……死ぬって解ってたから……逃げてきたんです。
 あの……これで……いいですか?」
先程の悔しさがまたこみ上げてくる。
……大丈夫。顔には出てないはず。
……まだ私は、感情をコントロール出来ている……はず。

「……はぁ……。」
説明という行為が思ったよりも下手な自分に、なんだか腹が立ってきた。
人付き合いを上辺だけにしてきたのがこんなところで祟ってくるとは思わなかった……。
……今の説明でわかっただろうか……納得してもらえただろうか……。
もし、納得して貰えなかったら……?


「……っくしゅん……!」
……とりあえず寒さで体の調子を崩す前に、服を乾かすかどうにかしないと……。


【行動:通信継続(-0)】
【位置:O-23】
【機体状況:ゲルググ・J 特に問題なし 空調に問題有り……?】
【パイロット状況:症状緩和中 汗が冷えて結構寒い】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2  栄養補助食品)】
【方針:強くなる 物資補給 武器調達 此処をどうにかして通る 服を乾かす】

80 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/23(月) 23:21:41 ID:???
>72
正規の訓練を受けたレベッカから見れば随分とぎこちない動きながらも、実に軽やかな足取りで、ゲルググが横を通り過ぎていく。

――今、自分達がどんな状況にあるのか分かっている?

生還を望むならば為すべきは最後の一人となる事。
故に皆、殺されぬ為に殺し、死なぬ為に死なせる。
殺し合いのみが望まれる、恐らく彼女の過ごして来たであろう日常からは著しく掛け離れた法則。
そんなルールの世界に在って、彼女の無用心さは危険極まりないものではないか。
何れ敵となる相手。
甘さゆえに付け入る隙を見せ続けてくれるのならば、こちらは其処を突くだけ。
他の参加者――例えば、北からの訪問者などはそんなスタンスでいるのではないか。

思考は其処でベクトルを変える。
ニース・エルネージュの身を案じている自分に苦いものを感じて、レベッカは小さく舌打ちをした。

ベルガ・ギロスがその後を追って歩き出す。
レベッカの目線が追うのは、索敵範囲内に示された4つの光点。
3つの光点へと足早に向かう残り1つのMS反応。

――エステル……。

脳裏を過ぎったのは一人の少女、その笑顔。彼方に見える星々の海に、溶け込むように広がっていく黒髪の幻影。
胸の奥に小さく芽生えた痛みを黙殺し、レベッカは思考を現実へと縛り付けた。

81 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/23(月) 23:25:20 ID:???
>76
「今考えるべきは、今為すべき事……そうじゃないかな、クラウディア・ゲール」

同じように揺らぐ画面の向こうの少女に、できるだけ淡々と語りかける。
今は彼女達と争わない、そう選択したのだ。
味方となるワケではない。されど今は敵とならない、レベッカはそう決めた。
ならば、レベッカ・テスタロッサの思考はその決定に基づいて進められるべき。
情の移らない程度の気遣いならば、やっておいても損は無い。

口にした言葉を、口を閉ざした後で手早く再検証。
かつての上司のようにスマートな言葉を掛ける試みはお世辞にも上手く行ったとは思えなかった。
一瞬だけレバー横のオルゴールに視線を投げ掛けて、苦笑。
その笑みがフードの中から零れ出る前に表情を引き締め、夜――己の時間を迎えた少女はニースに続き、U-22エリアへと侵入した。
目の前にはゲルググの背中。
それを追い越した漆黒のMSの光学センサーが、高架橋の向こう、対峙しあう3機のMSの姿を捉えた。

【行動:No.09、No.14と回線継続(-0)、U-23→U-22(-1)】
【位置:U-23(市街)】
【残り行動値:3】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン
      ディパック(コッペパン×2、水2L入りペットボトルx2、軍服)】
【方針:火器及び食料の確保、ニース・エルネージュと一先ず同行する】
【同盟:なし(中立:No.14、No.09)】

82 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/23(月) 23:47:23 ID:???
「あーぁ、やっちゃった・・・」
灯台に向かって進む彼は、先ほどの放送を聞き逃したことで、少し落ち込んでいた。
「どんなことしゃべってたんだろ・・・」
彼は先ほどの通信の内容を気にしながら、目の前のスクリーンを見た。
スクリーンには、いつの間にか日が暮れて、ずいぶんと暗くなった風景とともに、ある一文が映し出されていた。

《地図の内容が変更されました。》

「?地図がどうしたって?」
彼は、その変更された内容を確かめるために、地図を開いた。
地図は、いくつかの地図上の座標がバツで印を付けられていた。
地図の上に、文字が浮かび上がった。
《バツ印の付けられたところは立ち入り禁止区域です。中に入ると首輪が作動します。》
「・・・なるほどねぇ・・・」
彼は、首輪・・・全身タイツに隠れて、もっこりと存在を主張しているそれ・・・を触りながら言った。
「ほかには・・・なにもないな。」
彼は、ほかに更新された箇所がないかどうか調べて、何もないことを確認して地図を閉じた。
そして、彼は灯台を目指すことに専念した。

どれくらい時間がたったであろうか。
水上を走る巨人の砲兵は、遠方に存在する巨人の存在を感じ取った。
その存在を巨人の砲兵は、レーダーを通して砲兵の体内に存在する彼に伝えることにした。
「!?・・・レーダーに反応!?灯台の方角から!?」
彼はレーダーが何かに反応したのを見て、一度巨人の砲兵を停止させた。
巨人が止まった座標はO-16。だいぶ灯台に近づいてきていた。
彼は、まじまじとレーダーを覗き込んだ。そして、驚愕した。
「何だ?・・・名前?・・・04番 マサヤ=タカノ 機体は・・・ガンダムGP−02・・・ガンダム?!」


続く

83 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/23(月) 23:48:10 ID:???
ガンダム。
連邦軍が開発し、ジオン公国軍から、白い悪魔と称され、畏怖の対象となっていた機体。
青い巨星、黒い三連星など、ジオン公国有数のエースが、この機体に挑み、散っていった。
彼は、レーダー上に映し出された情報を見て、白い悪魔に関する悪名を思い出していた。
「・・・なるほど・・・どおりでそんなに強気だったわけだ・・・」

ふぅ と、彼はため息をついた。
彼の体に、絶望が広がっていく。
だがしかし、同時に希望も広がっていった。
「しかし・・・ガンダムを仲間に付ければ・・・あいつも逃げ出すかもしれない・・・覚悟を決めて・・・やるか!」

彼は知らない。
彼を襲った威圧感を生み出す存在は、もはや彼を歯牙にもかけていないということを。
そのことがわからない彼は、脅威から逃れるために、マサヤ=タカノに向けて通信回線を開いた。

「あーあー。
 もしもし?あんたがタカノマサヤだな?
 お望みどおり来てやったぞ。早速はじめるか?
 ・・・といいたいところだがな、
 すまんが、こっちはあんたに話がある。
 今からそちらに向かう。それから話をしよう。」

そういって、彼は彼から繋げた通信回線を一方的に切断した。
そして、灯台に存在する巨人に向かって、彼は巨人の砲兵を動かし、進め始めた。

行動:  P-16からO-16へ移動(-1) 索敵(-1) 04番 マサヤ=タカノへ通信 (−1) O-16からO-17へ移動(−1)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:キルト恐怖症】
【位置:O-17】  
【機体状況:異常なし】
【武装:右肩部20mmバルカン、背部680mmカノン砲、 背部8連多弾倉ミサイルランチャー ザンバスター(残弾数不明)】
【所持品:ディパック(中身は 水2リットル1本 空のペットボトル コッペパン2個  ノーマルスーツ ) 
      ネーム・タグ お守りの塊 全身タイツ(着用中)】
【行動方針:キルトの撃退  灯台へ向かう】


84 :管制室:2005/05/24(火) 00:05:02 ID:???
  ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
01彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡
02◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□彡彡彡彡彡彡彡★彡彡彡
03彡彡彡□◎▼彡彡彡彡彡□□△□□□彡彡彡彡★★〓△彡
04彡彡□□△▼▼彡彡彡□□□△△□▼▼彡彡彡彡彡彡△彡
05彡彡□△△□┃□彡彡□□△△△□□▼▼彡彡彡彡彡△∴
06彡彡□□△□┣━〓━━━┓△△△┏┛□彡彡彡彡彡△△
07彡彡◎□□┏┛□彡□□□┗━━━┫□□□彡彡彡彡△△
08彡彡彡彡□┃△◎彡彡□□□△◎△┗┓□彡彡彡彡□△△ □:平野
09彡彡彡彡彡┃□△□彡彡■■△△△□┗┓彡彡彡□□△△ ■:森林
10彡彡彡彡□┗┓□□□彡□■■△△□□┃□彡□□□△△ △:山地
11彡彡彡◆□□┃□□□彡□■■△△□□┣━〓━┓△△△ ∴:砂地
12彡彡彡★★━┫□□□彡彡□□△△┏━┛□彡□┃△△△ 彡:海 川 オアシス
13彡彡★★□□┗━┓□□彡□△□┏┛□□彡彡□┣━━━ ▼:市街地
14□□□□□□□□┣━━〓▼▼▼┛□□彡彡□★★□△△ ★:基地
15□△△∴∴□□□┃□□彡□▼□□彡彡彡□□★05★△△ ━:道路
16△△∴∴∴∴□□┃□□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┃□□△ 〓:橋
17△△∴∴∴∴□┏┛□彡彡彡彡12彡彡□□□□┏┛□◆□
18△∴06∴∴◎∴┃□□彡彡彡04□〓〓□□□□┃□□□□ ◎:立ち入り禁止区域
19∴∴∴∴∴∴∴┃□彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□┃□□□△
20∴∴03∴┏━━┫□彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□┏┛□□△△
21━▼▼━┛∴∴┃□彡□□◎■□彡彡彡彡□┃□□△△◎
22∴▼彡∴∴∴∴┃□□□■■■■01□彡□▼09□□△△△
23∴∴∴∴∴∴□┗━┓■■■■02━━〓━▼▼┓□□△◎
24∴∴∴∴∴△△□■┗━━━━┛■□彡□□□┗┓□□△
25∴∴∴△△△△□■■■■■■■■■彡彡■■□┗┓□△
26△△△△△△□■■■■■■■■■■■彡■■■□┃□□


01と16と18は同一地点
05と07は同一地点
06と08は15と17は同一地点
09と10と11と13と14は同一地点
Y-17の◆は07の置いていったコンテナ(回収して中身の違うコンテナへ入れ換え済み)
D-11の◆は08の置いていったコンテナ(回収して中身の違うコンテナへ入れ換え済み)
上記二つのコンテナは生徒の地図上では確認できず

90は管制側の機体。Y-17のコンテナの入れ換えを行いエリア外に移動済み
91は管制側の機体。D-11のコンテナの入れ換えを行いエリア外に移動済み

85 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/24(火) 00:20:24 ID:???
北の戦火は途絶えない。
自分からその様子が確認できると言うことは向こうからもこちらが見えてもおかしくないが………
建物の陰に身を隠しているのが功を奏しているのか?
向こうはこちらに気づいていないのか?
気づいても無視しているのか?

ここからでは分からない。遠くから見ているだけでは分からない。
このままでは家に帰れない。

「……………………」

喉を鳴らして唾を飲み込むと、ハロルドはフットペダルをゆっくりと踏み込んだ。
黄色の巨人は物陰から姿を現すと、北を目指して砂漠に踏み込んでいく。

「ベアハウンド1、こちらベアハウンド3。方位0−0−0にモビルスーツらしき反応を探知。
 これより確認する」

不意に、以前に使用していたコールサインが独り言となってこぼれてきた。
返答などあるはずもない。小隊長機のベアハウンド1も、僚機の2も4もここにはいはしない。
それでも。

「ベアハウンド3、戦闘エリアに進入。ターゲットはモビルスーツ4機。敵味方識別中」

ズサは北に進んでゆく。たった1機で。

「………識別完了。目標の数4、内訳はジオン2、所属不明2。ジオンと所属不明機は交戦中の模様」

ディスプレイにC-18で戦闘中の機体が表示される。
生徒番号06番 MSK-008ディジェ  生徒番号08番 RX-79BD-3 ブルーディスティニー3号機
生徒番号15番 RMS-119アイザック 生徒番号17番 XM-03エビル・S
それ以外のデータはあえて無視した。

「ジオンは鹵獲機を使用している。機種はディジェとアイザック。
 所属不明機は………ジムタイプ1機、もう1機は不明」

ディスプレイのマーカーに過ぎなかった存在を、カメラが捉えた。
4機を射程に捕らえたところで、一旦前進を停止する。

「ターゲットを映像で確認」

4機のモビルスーツが激しく入り乱れて刃を交わしている。
どうやら06番と08番、15番と17番がそれぞれ交戦中のようだ。

「………報告を一部訂正。08番はジムタイプではなくガンダムタイプ。陸戦タイプの改造型と思われる」

まさに野獣のように速く激しく、そしてしなやかにガンダムタイプに襲いかかるディジェ。
その苛烈な一撃を見事に捌き、的確に反撃を加えようとするガンダムタイプ。
両者はかなりのベテランらしい………06番は少年兵上がりの「熟練兵」ということか。
互いに引けを取らない凄腕同士の格闘戦が互角に繰り広げられている。

そしてもう一方は………こちらも負けずとも劣らない激戦を繰り広げている。
アイザックの躍動感にあふれた動き、エビル・Sのキレのある身のこなし、どちらも只者ではない。
だが、こちらはエビル・Sが先制したようだ。アイザックの右腕が失われている。
それでも一瞬の油断が勝敗を決する激戦が続いているとは、さすがと賞賛するべきか。あるいは呪うべきか。

「………………」

86 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/24(火) 00:21:04 ID:gBHn1nad
ディジェとガンダムタイプは機体をぶつけ合いそうな接近戦を繰り広げている。
アイザックとエビル・Sは………やけに小さく見える黒のMSはともかく、アイザックは左手一本で、
その左手にビームライフルらしきものを構えている。つまり、サーベルか何かを使用しての格闘戦は無理に近い。

「………………」

ディジェが一旦距離をとったが、その手にはライフルや射撃用武器の類は握られていないようだ。ならば。

「射撃制限区域なし、全兵装使用自由了解。安全装置解除、攻撃用意」

ジオンでもネオ・ジオンでもない、「敵軍」ですらない相手に狙いを定める。
指揮官からの命令もなく、友軍の支援もないまま、戦いに身を投じようとする。
妻子の待つ家に帰るただそれだけのために、引き金を引き、手を汚そうとする。

あの2機に味方する義理も理由もない。殺したいほどの恨みも何もないが、助けたいと思うわけでもない。
ただ、とりあえず利用できそうであるならば、それに賭けてみるしかなかった。

「………これより援護する。距離をとれ、巻き込まれるな」

相手に音声のみの通信を入れ、返答を待たずに照準を定める。
ターゲットリングの輝きが点滅する赤から固定した緑に変わり、ロックオンを示す電子音が響く。
狙いは胴体部ではなく若干下方、下半身から足回りだ。
地上で足を失ったモビルスーツは瀕死の狸に過ぎないし、たとえ外れても「味方機」を誤射する危険性は低くなるから。

とりあえず、脇から出てきてスコアを横取りするような真似をするつもりはない。


         エンゲージ  オープンファイア
「ベアハウンド3、 交  戦 。 攻 撃 開 始 !」


ズサの左胸部ミサイルランチャーから、2発のミサイルが放たれる。
白くくすんだスクリュートレイルの尾を引いて、2発の破壊の牙は隻腕の青い鉄巨人めがけて襲いかかった。

【行動:C-20→C-19→C-18へ移動(2)、17番に通信(1)、アイザックにミサイル攻撃2発×1(1)】
【位置:C-18/砂漠】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-102 ズサ/問題なし】【通信状況:17番(音声送信のみ)】
【パイロット状況:健康・精神的に色々と疲れ気味だが戦闘モード】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(42/44発)、トライカッター×3】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る・目の前の潜在的危険の排除】【同盟:なし】 【共闘:17番?】

87 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/24(火) 00:33:17 ID:???
エドワードさん…いや、エドワードの返答に確信を持った。
できる事なら、こんな確信は持ちたくはなかったけど…。
エドワードの言う事は、ある意味正しい。
こんな首輪を付けられて、反抗も許されない殺し合い。
ただ1人の生き残りにしか得られない自由。
守るべき、かけがいのないものがあるなら……エドワードの選択は責められない。
俺が仲間を求める理由も、突き詰めればエドワードと大差はないだろう。

それでも。

俺はエドワードの選択を否定する。
エドワードの選択の肯定は、イコール俺の死に繋がる。
いや、例え俺でなくとも、ニースかクラウディアのどちらかがその危険に晒されるかもしれない。 

小さい頃、爽やかな風の吹く小高い丘の上で、父さんに教えられた事。
革手袋を付けているのに、何故か温かく感じた父さんの右手。
ずっと忘れた事はない。

日が落ちて、夕闇の迫る街中。
ビルに点る光は1つたりとてなく、まさしくここが人のいないゴーストタウンである事を
実感させてくれる。
これなら、周りに気兼ねする事なく戦えるというものだけど。
組織はこういう事も考えて人を排除したのだろう。
余計な気の回し方だけど、ある意味では有り難いのかもしれない。

組織への奇妙な感謝を感じつつ、シャッコーを開けた場所に少し後退させる。
ここならば周囲が良く見えるし、ビルの間では使いにくいビームピストルも使える。
「まずは、負けない事を考える。そして、機会があれば勝つ」
自分に言い聞かせるように呟き、両手のビームピストルを確かめるように構える。
そしてエドワードに返答した。
「俺にもその全てがあります。
 だから…俺もそれを守りたいんです」

言い終えた俺の目にレーダーの機影が映る。
ニース=エルネージュ。
更にその後ろからは、レベッカのベルガ・ギロス。
ニースを追い掛けているようには…見えない。
俺達を分断したレベッカが来たのがどういう事なのかよく分からないが、とにかくニースは
未熟な俺の指示を守ろうと、ここまで来ている。
守らなければ…いけないんだ。

【行動:9番、13番、14番へ回線継続(0)開けた場所に移動(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を…守る】

88 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/24(火) 00:38:41 ID:???
>>45 >>48-49 >>54 >>58
 何をするまでもなく、動作一つ一つに感心している。
段取り良く今夜のあり方と野営の支度を始める年長者2人。若輩者が言う事など何も無い。
自分が余計な手出しをすれば食事を台無しにする事態になるのは普通に予想できるし
何より元々料理と言えばほとんど出来合いの物か、外食中心であった。
まぁ、レーションとサプリメントしか食べて無かった頃に比べれば断然マシと言えるが。
我ながらひどい食生活だ、と自虐の意味で少し笑いがこみ上げてきた。
と、アロンソ氏が年に合わない健脚で颯爽と森の奥へと消えていくのが見えた。
先程モニター越しに見せてもらった"木苺"。資料でしか見たことの無い黄色の木の実。
あれほど新鮮な輝きは今までに一度もお目にかかった覚えが無かった。
百聞は何とやら。どのような形で天然自然を謳い文句にしようとあれには勝てない。
気楽な考えと罵られそうではあるが、食の体験に心躍るのは誰しもそうなんじゃないだろうか。

 ならば、こちらはのんびりと自分の役目をこなすだけだ。
機体のレーダーと自分の感覚を頼りに辺りへの警戒を強める。
深い森の中とは言えMSクラスの物を遮る木々や建造物があるわけでは無いので
自然とこちらは待ちの構えになる。例え奇襲をかける輩がいたとしても有利なのはこちらだ。
とはいえ、戦闘行為自体が無い事を祈るのは基本的な心構え。
月明かりに3機のMSが映える。このまま平穏な一夜を過ごさせて欲しいと言うのは贅沢な願いか。

「(これが地球からの月…)」

 …悪いとは思いながらも少しの時間だけカメラを空に向けさせてもらった。
砂と石の塊に無数の穴。その中に点々と存在する工場や住宅施設の灯り。
コロニーから見た月と言うのはまるで一種の隔離施設のようで何とも無機質な物だった。
それが下から見下ろした途端にここまで雄大な物に姿を変化させる。
周りの黒い森にも反映されて辺りの幻想的な空気を感じずにはいられない。
なるほど。地球至上主義者が出てくるのも分かる気も……

 ────warning!!

 気を取られすぎていた。
レーダーに先を越されるのは大分久しぶりのこと。彼は思わず顔を歪めた。

89 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/24(火) 00:41:12 ID:???
 一転させて現実に引き戻してくれたのはやはりMS。
【MS-14JG ゲルググ・イェーガー】 一年戦争時のジオン最後の量産機MS-14の発展型である。
手に持ったシールドがやけにいかつい。砲身が剥き出しに付けられたそれは紛れもなく自分の機体バウの物。
「それは俺のものだ」等と勝手に思うがだからどうした。相手はこちらに来ているのだ。
生徒表と照会させ相手の名前を口に出し、2度ほど舌を噛みつつ、今度は16歳と言う年齢に首をかしげる。
また、何事かわけのわからない経歴の持ち主なのか、そしてまた戦闘なのか。
先程までの余裕が酷すぎるほど懐かしい。しかし、相手が行って来たのはまず通信。それもサイモン氏に。

 先程、通信を切った為にサイモン氏の声は聞こえない。
相手の声も限定に送ってきてるせいだろうか、全くもって聞こえてこない。
それでも相手とサイモン氏の状況から交渉が上手く行っているようには見える。
流石と言うべきだ。この手の交渉術はサイモン氏の独壇場と言えるかもしれない。
加えてゲルググからは全くの敵意や戦意の類が伝わってこないのもいいことだ。
むしろこれは怯えているようにも捉えられるが…。

 ………。

 軽く頭を掻いた。
自分は現状で全く持ってやる事が無い。
ひとまず…また月でも見ていようか?

【行動:周辺監視(-1P)】
【位置:P-22】
【機体・パイロット状況:共に問題なし】
【武装:腕部グレネードランチャー、ミサイル、ビームサーベル】
【所持品:デイバッグ(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2 前回のデータ入りディスク)
      タブレット状の精神安定剤 タブレット状の睡眠剤】
【方針:さてどうしよう…】
【同盟:18番 サイモン=クレイガー、01番 アロンソ=セルバンデス】

90 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/24(火) 02:21:01 ID:JFXqmUKV
ID check

91 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/24(火) 07:28:13 ID:???

『アルマ!足元を狙え!ザクタイプはJ型とS型の一部以外は対した防塵処理は無いはずだ!』
「……逃げろと言ってみたり撃てと言ってみたり、どちらが本心なのやら」

アルマが通信に気を取られた一瞬のうちに、EWACザックは不安定な体勢から射線を確保していた。

『ま、なんだ………まだお月さんが見えるには時間があるからなぁ
 それまで付き合ってくれよ、あともーちょっと、さ♥』
「……ッ!!」

回避。 間に合わない。 Iフィールド、最小半径で展開。 反撃。
エビル・Sを貫くはずのビームは、不可視の障壁にぶつかり拡散して消えた。
EWACザックは距離を取り始める。 つくづく厄介な相手だ。

「距離を取るか……。
 ならば間を詰めるまで! ……!?」

彼女はビームライフルを撃ってからようやく異変を察知した。
気付いてみれば、3番の反応がレーダー上に現れている。
それどころではなかったのだから気付かなかったのは仕方ないとして、
この動きは……

「……近付いてくる?」

再びビームサーベルを抜き、定石通りにEWACザックの右側へ回り込もうとするが、
3番の介入はアルマの動きを鈍らせ、止めるに至った。

「何だ……これは、敵意?」
『………これより援護する。距離をとれ、巻き込まれるな』
「なッ、ミサイル!?」

急停止。 盛大な砂煙が舞う。
何とか止まったエビル・Sのすぐ目の前を二基のミサイルが白煙を引いて
EWACザックへと向かって行った。

【行動:Iフィールド展開(-1)、ビームライフルで攻撃(-1)、攻撃一時停止(0)】
【位置:C-18/砂地】
【残り行動値:2p】
【機体状況:Green/Iフィールド展開中/通信回線:BDV、EWACザック、ディジェ】
【武装:ビームサーベル、3連装グレネード、内蔵ヘビーマシンガン(95)、ショットクロー(8)、
     ビームライフル、Eパック、偵察ポッド、Iフィールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx2、栄養ドリンクx9、ノートPC、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:対応】

92 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/24(火) 09:51:48 ID:Ld4Ob16Y
ID

93 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/24(火) 12:53:58 ID:???
>>75
「……大丈夫なんだな、大丈夫なんだな?いいか、もう、これ以上喪うんじゃあないぞ?」

不安感を顔一面に広げて、ファッツに問うリトラ。
だが、ファッツ笑顔を見て、その表情を穏やかにする。

ああ、その笑顔ならば、大丈夫だ、ファッツ。
その笑顔こそ、おそらく、お前を象徴するものなのだから。
それが崩れぬ限り、お前は私の望むお前で居るだろう。

お前は私に楽しませろと言った。しかしそれだけでは不公平だろう?
だから、私もお前で楽しむ事にしたのだ。

ワタシノノゾムオマエ―――
ワタシヲタノシマセテクレルオマエ―――

次第に、リトラの表情が猛き獣のそれへと戻ってゆく。

『そんなに怖い顔しちゃ、折角の美人さんが台無しよん♥』

ニタリと凄惨な笑みを浮かべるリトラ。

「相変わらずの軽口で安心したぞ、ファッツ。
 だがな、おそらく私が最も美しく輝く瞬間とは―――闘争の中にこそあるのだろうな」

その美しさとは、獣のような躍動美―――血のイメージとは、切り離せない。

>>71
ルイスが吼える。ルイスが問う。この戦いに信念はあるのかと。
薄ら笑いを浮かべながら、モニターの向こうで荒く息づくルイスを見つめ、リトラは答える。

「“信念”と言ったな?だが、貴様の言う信念とはなんだ?
 私に信念が無いと見えるか……?だとすれば、貴様は相当な甘ったれだな。
 いいか、良く聞け。私にも信念はある。
 それは誰からも与えられた物ではない、私自身で判断し、私自身で見つけ出した確固たる信念だ。
 ……何が起ころうとも、揺らぐ事は無い。私の“生き様”こそ、信念だ」
 
その声はあくまでも静かに、あくまでも淡々と、言葉を続けるリトラ。

「私の戦いに敢えて“理由”を設けるとするならば―――ただそれに依るものだ。
 だがな、勘違いするなよ……?
 “殺す”だの“殺される”だのにはさして興味など無い。それは所詮、結果にしか過ぎん。
 先にも言ったはずだ。私が望むのは“闘争”なのだという事をな」 

そう言い切ると共に、再び鋭く踏み込もうとした矢先。
“ガンダム”がその動きを制するように、ビームを放つ。
直後、立て続けに足下へと放たれるミサイル。
そのタイミングこそ、見事なものであったが。
先程の斬撃に、先程の砲弾の雨に感じられたような殺気を、微塵も感じさせぬ腑抜けた一撃に、
リトラは思わずチッと舌打ちを漏らしてしまう。

急ぎ飛び退きかわすディジェ。爆発によって巻き上げられた、砂のシャワーを浴びる。
殺気のこもらぬ一撃とはいえども、懐に飛び込む機を失った事は事実だった。

「ふん、用意周到な事この上無いな。
 一体幾つの火器を持っているというのだ?」

さすがにナギナタ一振りで戦うのは限界が見えてきたか―――?

それに―――間接の動きに若干の“にぶさ”を感じる。砂でも噛みつつあるか?

94 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/24(火) 12:58:34 ID:???
>>91
視界の端では、ファッツとアルマの激戦が続いていた。
アイ・ザックという戦闘向きとは言い難い機体にも関わらず、さらに片腕を喪っているにも関わらず、
優雅とすら形容できる動きを見せるファッツの腕前に、心躍らせるリトラであったが……。

敵機を捉えたビーム・ライフルより放たれたビームが……そ・れ・た?
一瞬目を疑ったリトラ。だが、すぐにこれがIフィールド・バリアという物だと思い至った。
装備したMSが存在するらしいという話を聞いてはいたが―――。

>>85-86
と、その時。
レーダーが、急接近する新たな機体を捉えた。
これは……こいつは……。

リトラの表情が怒りに歪む。見方によっては、凄惨な笑みを浮かべているようにも見えなくは無かったが。
苛立ちのあまり、ガチガチと噛み合わされる犬歯。
一度ならず、二度も……邪魔をするか。
いや、それとも、狩られる前に狩ってやるぞと、牙を剥いてきたか……?

放たれるミサイル。咄嗟にフットペダルを踏み込むリトラ。
狙われたのは―――ファッツ。

冗談ではない、冗談ではない。他人の獲物を勝手に横取りするなよ、犬めらが。
いや、貴様は、犬と言うよりもむしろ―――

ファッツのアイ・ザックに接近しつつ、ミサイルに向かって頭部バルカンを狂ったように放つ“ディジェ”。
二つの炎の華が咲き、日の落ちた砂漠を僅かな時だけ再び明るく照らす。

最高のタイミングだったぞ……ハロルド?
貴様の介入のタイミングは、これ以上無いくらいに効果的なタイミングだったぞ?
……我々の闘争を邪魔するのに、これ以上無いくらいなァ……?

ハイエナは群れて、時に獅子を追うという。
今の貴様はまさに―――そのハイエナと言えよう。

アイ・ザックの傍らに降りたち、ファッツに向かってこう告げる。

「ファッツ、ここは退くぞ。殿は私が努めてやる。
 もしお前にその気があるなら―――“ダイヤノクィーン”にて落ち合おう」

トランプを弄ぶファッツ、コインで自らの行く末を占うファッツ。
モニターで今まで確認したファッツの姿とその言動からして、奴はギャンブルを好むようだ。
ならば、私が何を言わんとしているのか―――解る筈だ。

獲物を前に撤退を迫られつつある私は……惨めだ。

だがな―――私は必ず戻る、戻ってくるぞ。
さらに牙を、研ぎ澄ませてな。

【行動 : ファッツ、ルイス、アルマとの通信継続(0) 回避、接近機会喪失(-1)
      バルカンでミサイル迎撃(-1) 残2 】
【位置/場所 : C-18/砂漠 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/装甲表面にキズ コックピットハッチの表面装甲損傷
        左脇損傷(エネルギーバイパスに被害) 防塵処理能力低下 要洗浄 】
【パイロット状況 : ALL-GREAN 】
【武装 : バルカン×2(残弾70%) ビームナギナタ ビームキャノン(未接続・投棄) 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2
      歩兵用ヘルメット ケブラーベスト バンダナ 煙草数箱  】
【方針 : 獣は獣で互いに身を喰いあえば良い オアズケ 】
【共闘 : 15番・ファッツ=シュヴィール 】

95 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/24(火) 13:46:50 ID:axorfUqm
IDチェック

96 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/24(火) 14:29:39 ID:???
「………確かに、はじいたよな?」
ともかく、エビル・Sにビーム兵器は通用しないという事だけはわかったらしい。

彼は、気づかなかった。
Iフィールドに気をとられていた彼は、その接近する黄色の機体に。
アラームがその熱源を彼に教え、ようやく彼も気づいた時
アイザックの眼前にはミサイルが迫っていた。
瞬間、爆発をするミサイル。
赤く光るそれを見ながら、ファッツはリトラがバルカンでそれを破壊した事がわかった。

―――大丈夫だ、一対三ではない。二対三。
黄色の機体を睨む。
―――アンタちょっと
「セコいぜ………」
苛々した声が口から漏れる。
状況は非常に悪い。
こちらは右腕を失ったアイザック、ナギナタしか持たないディジェ。
それに比べあちらはビームが効かない未知のMS、最強のMSガンダム、歩く弾薬庫のようなMS。
―――流石に、キチぃ

「ファッツ、ここは退くぞ。殿は私が努めてやる。
 もしお前にその気があるなら―――“ダイヤノクィーン”にて落ち合おう」
さて、どうやってこのピンチを切り抜けるか………
それを考えていた矢先にこの通信だ。
最初はそれを聞いて、自分の耳を疑った。
―――お姉さんが、退くって?
正直、彼女からその言葉を聞けるとは思っていなかった。
彼女は何があっても、どちらかが死ぬまでやるものだと思っていたから………
しかし、流石に彼女もこの状況を理解しているのだろう。
ここでこれ以上ヤり合うのは得策ではない。
「あいよ………」
それだけを言うと左手に持っていたライフルをディジェに向けて投げる。
「結構撃っちゃってるから残弾すくねぇだろうけど、無いよりゃマシだろ?
 ………んじゃ先、行ってるぜ」
唯一の武器をディジェに渡す。
それは、彼に今出来るたった一つの彼女への助けだ。
………少なくとも、彼は彼女に渡した事でそのライフルを失ったとしても後悔はしない。
ただ、彼女が自分を楽しませないような事になると、悔しいだけだ。

「じゃあな、お嬢さん………
 次はもっと男と女での楽しみ方で楽しもうや、な?」
エビル・Sへ通信を素早くし、アイザックは素早くエリアを移る。
後ろを振り向かないのは、彼女の腕を信頼している証拠だ。

向かう先は―――“ダイヤノクィーン”

【行動 :リトラ・ルイス・アルマに通信継続(-0P) 回避(-1P) 撤退(-1P) 移動(C-18→C-17→C-16)(-2P) 残り0P】
【位置 :C-16 砂漠】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ガンダムmk2のシールド ビームライフル 予備ENパック×2】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー】
【暫定行動方針:お嬢さんに楽しませてもらう&お月さんをゆっくり見る】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【共闘:生徒番号06番 リトラ=クローム】

97 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/24(火) 18:18:45 ID:???
コクピットを開いて煙草の煙越しに月を眺めた。
大した感慨もないのに、そこに何かの意味を見出そうと試みた。
月は神秘的だとか魅力的だとか魔性を持っているとか――。
御伽噺とも言える話をわざと思いだしたりして心をかき乱す。
しかし、その試みは失敗した。
自分が地球の何処にいようが、そこにある月の姿は変わってなかった。
何故か、それがとても不幸なことに思えた。


そんな思考を遮ったのは通信機から突然発せられた一人の声だった。


>>83
『あーあー。
 もしもし?あんたがタカノマサヤだな?
 お望みどおり来てやったぞ。早速はじめるか?
 ・・・といいたいところだがな、
 すまんが、こっちはあんたに話がある。
 今からそちらに向かう。それから話をしよう。』

いきなりだった。
慌ててレーダーを確認する、敵の反応は……なし?!
おかしい、もう一度。
慣れない自分の手の動きが妙にもどかしく感じる。
しかし、それでも答えは出る。
敵の反応なし。

「来よったなぁ!?」

相手の姿が見えなくても、間違いない。
殺し合いが、戦いがついにやってきたのだ。
使うことをやめていたに等しい脳の一部が唸り声をあげて動き始める。
危機から逃れるために分析し、仮説をたて、予想をする。
あの頃と同じように体ではなく頭で考える。

「どうしていいもんかわからんようになっちょるけぇ……」

危険だ、このままだと危険だ。
だから――敢えてあの頃の俺に戻るんだ――、頭を使うんだ。
相手はこちらを確認しているのにこちらからは敵の反応を察知できない。
これはどういうことだろう?
考えうる現状を頭の中に浮かべて答えを導き出せ。
こちらのレーダーに引っ掛からない仕掛けでもあるのか。
ただ向こうの機体のほうが索敵範囲が広いのか。

「っ!?機体反応!」

答えはすぐにやってきた。
たぶん、こちらより相手の機体のほうが索敵範囲が広かったのだろう。
機体を補足すると同時に表示されたデータに目をやる。

「ザメル、ネイゲスト=ザームズ、18歳ぃ?」

98 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/24(火) 18:20:25 ID:???
接近してくる敵は一機。
思いのほか低い年齢が気になるが殺しあう気はあるらしい。
口調から感じるところによるとある種の冷静さを持っているように思える。
”といいたいところだがな”と会話にワンクッションを入れるほどには余裕があるのだろう。
その冷静さと余裕のもとはなんだろうか。
なにかモビルスーツに乗った経験があるのか、または殺し合いの経験があるのか。
それとも精神が強い人間なのか。
しかし、今からそちらに向かうというだけの一方的とも言える通信。
焦っているか緊張しているのかもしれない。

「単純にじゃ、わかっちょる、わかちょるんよ……」

接近してくる機体に通信を繋げる。
こちらの映像が流れると思われるカメラにガンをつける。
今から会話するやつは、この後に一つの命の奪い合いをするやつだ。
気合いを入れてかからないと俺は死ぬかもしれない。

「なんじゃ、ナキを入れに来よったんかぁ?」

【行動:思惟(-0)、ネイゲストへ通信(-1)】
【位置:N-18】【残り行動値:3】【機体状況:ガンダムGP02/異常なし】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル×2、バズーカ砲身のみ、シールド】
【所持品:ディパック(コッペパン×2、水2Lペットボトル×2、日本刀)、煙草、100円ライター、短刀 】
【行動方針:兄貴の仇をとる、単純に殺し合い】
【同盟:なし】

99 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/24(火) 18:25:51 ID:???
『“信念”と言ったな?だが、貴様の言う信念とはなんだ?
 私に信念が無いと見えるか……?だとすれば、貴様は相当な甘ったれだな。
 いいか、良く聞け。私にも信念はある。
 それは誰からも与えられた物ではない、私自身で判断し、私自身で見つけ出した確固たる信念だ。
 ……何が起ころうとも、揺らぐ事は無い。私の“生き様”こそ、信念だ』

『私の戦いに敢えて“理由”を設けるとするならば―――ただそれに依るものだ。
 だがな、勘違いするなよ……?
 “殺す”だの“殺される”だのにはさして興味など無い。それは所詮、結果にしか過ぎん。
 先にも言ったはずだ。私が望むのは“闘争”なのだという事をな』

――――認めない。
 ―――そんな答えは絶対に認めない。
  ―――貴様の言うことが正しければ、いったい俺の――俺達のしてきた事はなんだ・・・?

「俺は認めんぞ!貴様のその答えなど
  そんな信念など、絶対に認めるわけにはいかない!」

声がコックピットの中を響き渡る、その声は回線を通じてアルマとファッツにも通じていた。

「結局、闘えれば何でも良いと言うわけだな?
  貴様自身で判断しようと何をしようと貴様は犬畜生にも劣るゲスだ!」

右腕が震えている。殺気による恐怖ではない。
怒りでもない、ただ訳もわからず震えていた。
ディジェの足元でミサイルが爆発し、大きな砂柱をあげる。

(殺気が・・・薄れた!?)
エビル・Sに放たれるビームは直前で弾けた。

IFB―――――デラーズ紛争末期に連邦・ジオン双方の大型MAが装備していたビーム偏向装置
強力なミノフスキー粒子を機体周辺に張り巡らせてビームを防ぐ。アルマの機体はそんなものを装備していたのか・・・・。


100 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/24(火) 18:26:23 ID:???
ビコォン――――――
突然機体に警告が出る。
南から1機のMS―――ジオンタイプだ・・・・・・・。見たことが無いアクシズで開発されたものだろうか?
(ミサイル攻撃?・・・! アルマ!)
黄色いMSから白い尾を引きミサイルが放たれる。
その射線上には・・・・エビル・Sが居た。

(アルマに・・・・いや、違う。)
放たれた2本のミサイルはザクタイプにむかって飛んで行く。
直後、轟音と共に昼のような明るさが一瞬きらめいた。
ディジェがこのミサイルを迎撃、爆破した・・・・・。

「俺は、ルイス・ガルシアと言う。何のつもりか、そっちが誰かは知らんが
                   どうやら”今のところ”敵では無いらしいな?」
黄色いMSに対して通信を送る。何はともあれ敵ではない・・・・と思う。
ザクタイプが北へと逃げる。追おうとするがディジェにライフルを手渡し高速で退く。
奴が居る以上は迂闊には深追いできない。

「アルマ聞こえているか?仕切る様で悪いがV隊形を取ってあのゲルググを叩くぞ。
  そっちの黄色いMSまともにMSを操縦できる人間なら、ケツ持ちを頼む。掩護してくれ!」

アルマに対して一言だけ付け加える。

「逃げろとは言ったがな、この状況じゃこっちが有利だ。一気に行くぞ!」

【行動:通信(−1)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:背に滲む汗】
【位置:C−18】  
【機体状況:03・06・15・17番に通信回線継続 EXAM発動中】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾93%)、胸部60mmバルカン×2(残弾90%)、 ビームサーベル×2    ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草2箱(35本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー パン×2 水4L】
【行動方針:生きる、たとえ人を殺してでも】
【同盟:なし】

101 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/24(火) 18:29:33 ID:???
>>96を訂正。

アイザックが放ったビームは、エビル・Sを貫かず………見えざる壁によって阻まれた
「んなァ!?」
驚く。凄く、驚く。
今のは確かに、エビル・Sが避けたとか地球の熱がそうさせたとかいうレベルではない。
「………確かに、はじいたよな?」
彼―――ファッツ=シュヴィールはUC.0081の『時代』より来た。
体験した戦争は一年戦争のみ、しかも戦争が終わると退軍している。
故に………彼はIフィールドという装置を知らない。
―――もっとも、一年戦争時にもIフィールド搭載機はあったが、彼は知らない。
ともかく、エビル・Sにビーム兵器は通用しないという事だけはわかったらしい。

エビル・Sがビームライフルを撃つ。
「こっちのはきかねぇのにそっちは撃つってか!?」
バランスを崩しつつも回避する。
どうにも、動きが鈍い。
やはりこのアイザック、戦闘には不利だ。

彼は、気づかなかった。
Iフィールドに気をとられ、ビームライフルによってバランスを崩していた彼は、その接近する黄色の機体に。
アラームがその熱源を彼に教え、ようやく彼も気づいた時
アイザックの眼前にはミサイルが迫っていた。
瞬間、爆発をするミサイル。
赤く光るそれを見ながら、ファッツはリトラがバルカンでそれを破壊した事がわかった。

102 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/24(火) 18:29:59 ID:???
―――大丈夫だ、一対三ではない。二対三。
黄色の機体を睨む。
―――アンタちょっと
「セコいぜ………」
苛々した声が口から漏れる。
状況は非常に悪い。
こちらは右腕を失ったアイザック、ナギナタしか持たないディジェ。
それに比べあちらはビームが効かない未知のMS、最強のMSガンダム、歩く弾薬庫のようなMS。
―――流石に、キチぃ

「ファッツ、ここは退くぞ。殿は私が努めてやる。
 もしお前にその気があるなら―――“ダイヤノクィーン”にて落ち合おう」
さて、どうやってこのピンチを切り抜けるか………
それを考えていた矢先にこの通信だ。
最初はそれを聞いて、自分の耳を疑った。
―――お姉さんが、退くって?
正直、彼女からその言葉を聞けるとは思っていなかった。
彼女は何があっても、どちらかが死ぬまでやるものだと思っていたから………
しかし、流石に彼女もこの状況を理解しているのだろう。
ここでこれ以上ヤり合うのは得策ではない。
「あいよ………」
それだけを言うと左手に持っていたライフルをディジェに向けて投げる。
「結構撃っちゃってるから残弾すくねぇだろうけど、無いよりゃマシだろ?
 ………んじゃ先、行ってるぜ」
唯一の武器をディジェに渡す。
それは、彼に今出来るたった一つの彼女への助けだ。
………少なくとも、彼は彼女に渡した事でそのライフルを失ったとしても後悔はしない。
ただ、彼女が自分を楽しませないような事になると、悔しいだけだ。

「じゃあな、お嬢さん………
 次はもっと男と女での楽しみ方で楽しもうや、な?」
エビル・Sへ通信を素早くし、アイザックは素早くエリアを移る。
後ろを振り向かないのは、彼女の腕を信頼している証拠だ。

向かう先は―――“ダイヤノクィーン”

【行動 :リトラ・ルイス・アルマに通信継続(-0P) 回避(-1P) 撤退(-1P) 移動(C-18→C-17→C-16)(-2P) 残り0P】
【位置 :C-16 砂漠】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ガンダムmk2のシールド 予備ENパック×2】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー】
【暫定行動方針:“ダイヤノクィーン”に行ってお姉さんを待ちながらお月さんをゆっくり見る】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【共闘:生徒番号06番 リトラ=クローム】

103 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/24(火) 19:35:43 ID:???
>>102
「確かに、受け取ったぞ。……必ず返す」

ファッツが放ったライフルを左腕で受け取り、ただそれだけを告げると、リトラは再び敵機へと意識を集中させる。
敵は……3機。無力な敵は、誰一人として居ない。
リトラの言葉に彼自身の“信念”を揺さぶられた故か知らないが、猛り狂う“ガンダム”のルイス。
今までの戦いぶりを見る限り、およそ天才と言って差し支えないファッツに対し、
(おそらく)機体の性能差が相当有るとは言え、互角以上に戦って見せたアルマという少女。
猛き者というには程遠く、軍人と言うにはあまりにもらしくない臆病さを感じさせるが、
操縦技術は見た限り軍人たるに不足なく、小心者であるが故に機を伺うに敏なハロルド。

フン……生命を賭けるに足る戦場かも知れんな。
……だが、今は約束があるのでな。退かせて貰うぞ。

チラ、と、転がるビームキャノンを見やる。

ファッツ=シュヴィール、私は“いい事”を考えたぞ。
クク……これはいい、実にいいぞ……。

即断し、即刻行動に移るリトラ。
ファッツのアイ・ザックの距離が離れると共に、ナギナタをウェポン・ラックに戻し、
ライフルを敵機に向けながら跳躍し後退を始める。
最初の跳躍で降り立つのは、地に転がるビームキャノンの傍ら。
右腕で大雑把にそれを掴み、リトラの“ディジェ”は本格的な後退へと移る。

「凄まじい怒りだな、“ガンダム”のルイス=ガルシア。
 だが……揺さぶられぬ信念があれば、他者の言葉でそうまで猛りはせんだろう?
 だから私は、貴様を“甘ったれ”と言ったのだ。
 “信念”などと容易く口にする輩は……それに縋っているに過ぎんのだからな。
 信念が内に根付いている者ならば……そのような言葉は、わざわざ口にするまでも無い。
 追ってくるのも結構だが……相応の覚悟はするのだな。
 獣を追い詰めた所で……油断などせん事だ」

猛り狂うルイスにそう告げると、通信を切り、リトラの“ディジェ”はD-18へと撤退する。
ファッツへと告げた言葉に込められた意味が、彼に伝わっている事を願いながら。

「ファッツ、また、逢えるかな……?」

そう呟くリトラの脳裏には、ファッツの少年のような笑顔が浮かんでいた。
そしてそれを思い浮かべるリトラの顔もまた、険の取れた穏やかな顔をしていたが。

「逢ったら、コレを渡さなきゃあぁぁ……」

ディジェの右腕に掴まれたビーム・キャノンに視線を移し、そう呟くリトラの顔には、
再び闘争の色が舞い戻っていた―――

【行動 : 通信切断(0) ビームキャノンを回収し、撤退(-1) D-18へ移動(-1) 残0 】
【位置/場所 : D-18/砂漠 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/装甲表面にキズ コックピットハッチの表面装甲損傷
        左脇損傷(エネルギーバイパスに被害) 防塵処理能力低下 要洗浄 】
【パイロット状況 : ALL-GREAN 】
【武装 : バルカン×2(残弾70%) ビームナギナタ ガンダムMK-2用ビームライフル ビームキャノン(未接続)  】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2
      歩兵用ヘルメット ケブラーベスト バンダナ 煙草数箱  】
【方針 : 獣は獣で互いに身を喰いあえば良い オアズケ 】
【約束 : 15番・ファッツ=シュヴィール 】

104 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/24(火) 19:45:55 ID:???
>>87
 レーダーの反応が後退を始める。
しかし、怯えて下がったものではないのは動きから見て取れた。
どうやら、どちらの手を差し出すか決めたようだ。
それがどちらかは見なくても分かる。
向こうも同じようにこちらがどちらを出すか分かっているのだろう。
これから始まる戦い、いや、闘いに備えながら、
後を追うように機体を滑らせた。

 ビル街の中心にあった公園。
隠す物が無い開けた場所に、
満月に照らされて彼は佇んでいた。
【ZMT-S12G シャッコー】。
アルバートの乗機。
ボリノーク・サマーンとは一回りほど小さな体躯に、
細く吊りあがった狐目の顔。
全て見たことがなく、驚きの念も無いわけではなかった。
だが、それはさして重要ではなかった。
重要なのは、

「奇遇、だな」

 重要なのは、その手に握られた2丁の短銃。
ビームスプレーガンの類かどうかは分からない。
だが、武器として、闘う意思を確認するには十分だった。
互いに差し出した手を確認するには。

「私も君も、守るべき者がいるし、
 守るべき約束もある。
 そして、私も君も同じ右手を出した。
 銃を持った右手を。
 まあ、私は銃じゃなく斧だったが」

見せつけるようにビームトマホークを掲げる。

「武器さえ持っていなければ握手も出来る。
 ここまで気が合ったんだ。
 このゲームとは別のところで出会えたら、
 美味いビールを飲めたかもしれないな。
 もっとも──」

 ビームトマホークを構える。
それに合わせるようにシャッコーも銃を構える。
状況は不利。
公園らしく周りは開けているし、
彼の技量はなかなかの物らしい。
相対する2機のMSの距離は、
格闘戦をするには幾分か長すぎる。
だが、ここで退くわけには行かない。
武器を持った右手では互いの手を握り合うことは出来ないのだ。

「──私は4年前に酒をやめたんだんだがな」

 シャッコーに対し両肩のミサイルランチャーから2発ミサイルを発射する。
ワンテンポ遅れてスラスターを全力にし突進。
ミサイルを避けようが迎撃しようがどちらでも良い。
一瞬だけ、一瞬だけ注意をそちらに向けさせれば良いのだ。
たった一瞬でも、互いの距離を詰めるのには十分すぎる。
ビームトマホークを振り上げる──

105 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/24(火) 19:46:34 ID:???
【行動:返信(-1)、アルバートへミサイル及びビームトマホークで攻撃(-1)】
【残り:2】
【位置:U−22(市街地)】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:肩部3連装ミサイルランチャー(左右共に2発),ビームトマホーク×2】
【所持品:布、綿、糸、裁縫道具、色鉛筆、型紙、
        水3L強、コッペパン×1、MS整備の本】
【方針:U−22の街の制圧】

106 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/24(火) 20:48:53 ID:xB3v4lQQ
「私たちは殺し合いをする
 私たちは殺し合いをする
 私たちは殺し合いをする」

とうとう捨てられた、か。
それとも、俺が生きて帰ってくると確信しているのか?
・・・いや、どっちでもいいんだろうな。

107 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/24(火) 21:23:53 ID:???

『……もしお前にその気があるなら―――“ダイヤノクィーン”にて落ち合おう』
『………んじゃ先、行ってるぜ。
 じゃあな、お嬢さん………
 次はもっと男と女での楽しみ方で楽しもうや、な?』
「お断りだ。 いくらお前がそちらの方面に通じていようと、
 快楽のみを求める行為に魅力は感じない」

ダイヤノクィーン……単純に捉えればD-12だろうか。
あそこは軍事施設だし、腕の修理や機体の整備、補給もできるだろう。
問題はズサ。 Iフィールドは当然実体弾を防ぐことなどできないし、サーベルを扱うのは実際苦手だ。
EWACザックが近接兵装を持っていたら結果は全く違ったものになっていただろう。
何より、通信で警告が入らなければ(結果的には)間違いなくアルマがやられていたはずだ。
アルマはビームライフルに持ち替える。

『アルマ聞こえているか?仕切る様で悪いがV隊形を取ってあのゲルググを叩くぞ。
 そっちの黄色いMSまともにMSを操縦できる人間なら、ケツ持ちを頼む。掩護してくれ!』
「去るもの追わず、だ。 追撃はいらんだろう。
 妙な美意識やら何やらを持った人間同士が組んではいるが、獣は獣……
 今のままなら勝手にその身を貪り喰い合い、おのずと自滅するだろうよ。
 大体、敵か味方かもわからない人間に背を向けるわけにはいかないな」

ディジェが砂の上に捨て置かれたビームキャノンを拾い、高速離脱を試みる。
持って行けばいい。 勝手に撃ち合えばいい。 ただし、私を巻き込むのなら相応の覚悟はしてもらう。

『逃げろとは言ったがな、この状況じゃこっちが有利だ。一気に行くぞ!』
「……お前はそんなに殺し合いがしたいのか」

アルマの双眸は正反対の輝きを保ったまま、氷の視線となって冷ややかにルイスを射抜く。
呼吸を整えてから、彼女はズサに通信を入れた。

「……何のつもりだ? 漁夫の利を狙ったか、それとも殺し合いがしたかったのか?
 危うく殺され掛けたことはまあ……ロック対象ではなかったのだからよしとしよう。
 私は事を荒立てたくはないが、返答次第では荒立てなければならなくなる。
 よく考えることだ」

【行動:通信中(0)、警戒(0)、通信回線接続(-1)】
【位置:C-18/砂地】
【残り行動値:1p】
【機体状況:Green/通信回線:BDV、EWACザック、ディジェ、ズサ】
【武装:ビームサーベル、3連装グレネード、内蔵ヘビーマシンガン(95)、ショットクロー(8)、
     ビームライフル、Eパック、偵察ポッド、Iフィールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx2、栄養ドリンクx9、ノートPC、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:対応は続く】

108 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/24(火) 21:43:25 ID:???
宰相が、この部隊を無くすつもりらしい。
その噂は、すぐに俺の耳にも入った。
なんでもエンジェル・ハイロゥの完成に伴い、金食い虫のNT部隊は廃止されるらしい。
一部の適応者はそのエンジェル・ハイロゥに異動、他は捨てられる。そう聞いた。
宰相が俺に関して、いろいろ資料を揃えだしたのもそのころだ。
そしてある日、急に宰相直々の召集をかけられ・・・

「っつ・・・」
何かに揺らされて目を覚ます。
「ここは?」
どうやらコックピットの中らしい。らしい、なのは全然見たことが無いコックピットだからだ。
袋が支給されているようだが、確認は後にする。
とりあえず、今自分が何に乗っているか確認しないといけない。ザンスカールのMSではないようだが。
MSの電源を入れ、マニュアルを確認する。
「Z+?聞いたことがないな・・・」
UC150年台に生きる彼にとって、Zガンダムなんて物は過去の遺物だ。
彼にとってガンダムとは、忌まわしき敵の象徴、ヴィクトリーだけである。
ともかく情報が足りない。次はディパックの中を探る。と、中から紙が出てきた。
「支給物・・・木刀ってなんじゃそりゃ。もう一個は・・・ホワイトアーク!?」
運がいいことに、これは彼の記憶にあった。もっとも、墜とそうと攻め込んで翼を生やしたガンダムに逆に殺されかける、なんて記憶はあまりいい記憶ではないが。
「戦艦つきか。宰相からのせめてもの手向けか?でも一人じゃ意味無いよな・・・っとうわぁ!」
コックピットがまた揺れた。
ホワイトアークはその着艦システム上、あまり重い物を載せると不安定になる。
そしてZ+はVより遥かに重い。
「くそっ!艦に入って安定させないと!」
ハッチがボタンを押されずに自然に開く。
・・・いや、ボタンは押されている。彼のPK能力によって。
彼は、俗にいうサイキッカーである。

【行動:起きる(0)、マニュアル閲覧(1)、ブリッジに移動(1)】
【位置:X−2、海】
【残り行動値:2p】
【機体状況:MS、艦、共に損傷無し】
【武器:MS 頭部バルカン砲×2 ビームサーベル×2 腰部ビームキャノン×2
    艦 メガ粒子砲×1、ビーム・シールド×1、ミサイルランチャー×8】
【生徒状態:健康】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2リットルx2、木刀、写真、重り×3、ボールペン】
【行動方針:生き残る】

109 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/24(火) 21:43:45 ID:???
静かな…シャッコーの駆動音以外の音は何も聞こえない、静かな空間。
しかしその静かな空間は、もうすぐ戦闘の場へと姿を変えようとしている。
まだエドワードのMS……ボリノーク・サマーンは見えない。
…勿論エドワードは、俺が待ち構えていることくらい分かっているだろう。
だからと言ってさっきのエドワードの声には、それで戦う事を止めてしまうような、そんな
意思の弱さを微塵も感じさせないものだ。
その証拠に、レーダーの機影はシャッコー目掛けて真直ぐに迫ってきている。

『奇遇、だな』
エドワードの声。
その声は、これから殺し合おうとしているとは思えない、落ち着いた声だった。
その落ち着いた声が、かえって決意の程を感じさせる。

そして現れた、シャッコーよりも一回り大きな機体。
その手に構えるは、巨大なビームトマホーク。
エドワードのボリノーク・サマーンだ。

『私も君も、守るべき者がいるし、
 守るべき約束もある。
 そして、私も君も同じ右手を出した。
 銃を持った右手を。
 まあ、私は銃じゃなく斧だったが』
エドワードの声は、あくまでも静かに、そして穏やかだ。
その掲げるビームトマホークがなければ、仕事帰りのバーカウンターでの会話にしか聞こえない。
『武器さえ持っていなければ握手も出来る。
 ここまで気が合ったんだ。
 このゲームとは別のところで出会えたら、
 美味いビールを飲めたかもしれないな。
 もっとも──』
ここで言葉を切るエドワード。
それに呼応するかのようにトマホークを構えるボリノーク・サマーン。
反射的にビームピストルを構えるシャッコー。
一時、両者の間を静寂が支配した。
──そして

(続く)

110 :管制室:2005/05/24(火) 21:44:26 ID:???
戦闘時のルール変更があります。

 @ 戦闘 @
このスレの戦闘では、最も重要なルールがあります。
それは 『攻撃の結果は、攻撃側の描写を受けて防御側が決定する』 ということです。
撃破されたか、腕が吹き飛んだが、かすったか、シールドで防いだかなど、防御側に決定権があります。
『先行破壊』は厳禁です!
回避の術のないゼロ距離射撃なども『先行破壊』と見なされることがあるので、注意しましょう。

戦闘時の行動については、
『攻撃』『回避』などがそれぞれ行動値1点分の行動になります。
『攻撃』については複数回攻撃しても行動値一点分の行動になります。
また、それに相対する『回避』も複数回攻撃されていても行動値一点分の行動になります。
攻撃回数につきましては書き手の判断で決めてもかまいませんが
常識的に無理な行動には注意して下さい。
攻撃の例:『ビームライフルで攻撃』『ビームサーベルで攻撃』で二回攻撃でも行動値消費は1
駄目な例:『ビームライフルを百連射』のような無茶苦茶な連射攻撃や
     『キャノンで狙撃』のあとすぐに『ビームサーベルで攻撃』など位置関係をすっ飛ばした攻撃など。

攻撃相手一人に対して行動値一点分になります。
複数の相手への攻撃、複数の相手からの攻撃の回避はその人数分の行動値を消費します。

各者確認下さい。
尚、このルール変更は5/25から採用となります。

111 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/24(火) 21:45:51 ID:???
『──私は4年前に酒をやめたんだんだがな』
この一言が戦闘開始の合図となった。
両肩からパッと光る発射光。
(ミサイル…!)
シャッコーを後退させながら、その軌道を外そうと右へと回り込む。
…当然こいつは本命ではない筈。
ボリノーク・サマーンは、最初からトマホークをこれ見よがしに構えているのだ。
(来るとするならば…ミサイルの後!)
エドワードの攻撃を予測してミサイルを躱し、ボリノーク・サマーンへの備えを…。
「っ!…はや!」
ボリノーク・サマーンは、俺が予想したよりも素早く懐に入り込もうとしていた。

スラスターを吹かして更に大きく回り込み、振り上げられたトマホークを躱そうとする。
ズシンという轟音と共に、舞い上がる砂煙。
…すれすれだった。
トマホークが打ち下ろしだった為に、何とか躱す事ができた。
横に薙がれていたら、腕の1本くらい持っていかれたかもしれない。
今躱せたのは、単に運が良かっただけだ。

「これが…本当の戦闘…」
これが俺が経験する、初めてのMS戦。
目の前のボリノーク・サマーンがより大きく見えてくる。
…俺はエドワードの必殺の意思に、圧されているのか…?
…だが……だが!

背筋の冷たいものを振払うように、シャッコーをボリノーク・サマーンの背後に滑るように
そのまま回り込ませ、両手のビームピストルを連射する。
俺も…気持ちで負けるわけにはいかない…!

【行動:9番、13番、14番へ回線継続(0)ミサイルとトマホークを回避(−1)
    ボリノーク・サマーンの背後に回り込む(−1)ビームピストルを連射(−1)】
【残り行動値:1p】
【位置:U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2(90%)】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を…守る】


112 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/24(火) 21:49:32 ID:???
【行動:9番、13番、14番へ回線継続(0)ミサイルとトマホークを回避(−2)
    ボリノーク・サマーンの背後に回り込む(−1)ビームピストルを連射(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2(90%)】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を…守る】

管制室のルール変更の要旨をふまえて、パラメータを変更します。
スレ汚し、申し訳ありません。

113 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/24(火) 22:08:40 ID:???
ワシは川辺でそいつらを捕まえると、頭を叩いて殺し、石の上に並べる。
そして銃剣をナイフのように持つと、一匹ずつ皮を剥ぎ臓物を捨て、小川で洗った。
……川辺にコレが集まるとは、どういう天気かの。夜のうちに雨が降ることはなさそうじゃが。
それぞれの土地に慣れればこういう動物の挙動で天気の予測もつくようになるが――まだ分からん。

ワシは洗った芋と一緒に食材を上着で包み、グフに戻る。
先ほど聞こえたMSの駆動音の主は、未だ接近していないようじゃな。
いや、そう判断したからこそ、のんびりと皮剥ぎなどしとったわけじゃが。

ワシは木陰に沿ってグフに近づき、荷物を足元に置くと、こっそり機体に乗り込んだ。
この場所、この角度なら、南西の方におるMSからは乗り込む姿は見えづらいはずじゃ。
機体は動かさぬよう、モノアイを点灯させないよう気をつけつつ、周囲の様子を確認する。

……おお! 接近者は、14のヴァリエーションではないか!(*1)
あのタイプは、何じゃったかのぉ……そうじゃ、イェーガーじゃ。昔カタログで見たことがある。
確か本当は宇宙用という話じゃったが、コロニー内にも対応しとるから、地上で使えても当然じゃな。
生徒名簿によると……02番、16歳じゃと!? ずいぶんと若いのお。記者殿と同じく民間人か?

どうやら交渉は記者殿が行っておるようじゃ。一触即発、という緊張感は感じられんのぉ。
エル何とかという長ったらしい名前の娘も、我らがジオンの同胞なら良いのじゃが。
そうでないなら……

【行動:食材下準備(−1p)、機体に戻る(−1p)、
    02番に対し、駐機状態に見せかけたままでこっそり搭乗(−1p)】
【残り行動値:1p】 【位置:P-22 森の中、湖畔の小広場】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷。上半身はシャツ一枚】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜2袋、キノコ類1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     ヘルメット一杯の木苺、デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱
     山芋の一種、肉】
【武装:ヒートサーベル、尖った丸太(15m)、2連装ビームガン(未取付)】
【行動方針:16番・18番と共闘する、野営準備、02番への対処(とりあえずサイモンに任せる)】
【同盟:16番ナインティ=アウェイキング、18番サイモン=クレイガー】

(*1)14(イチヨン)とはMS-14ゲルググのこと。地上にいたアロンソは実物を見る機会がなかった。

114 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/24(火) 22:17:00 ID:???
「退いた・・・。」

後退するディジェをルイスはただ呆然と見ていた。
これ以上深追いするのは危険だ・・・なんてことは言わない。
これ以上は戦闘することすらままならなかった。

「ッブ・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・ゲホッゲホゲホ。」

詰まった息を一気に吐き出し勢い良く咳き込む。

「女豹が・・・・貴様は・・・・・俺・・・を、俺た・・・ちを・・・ヨクモ。」

「俺の、俺のしてきた・・・・信じてきた道は間違いなのか・・・?
 誰か、誰か答えてくれよ・・・・・。
 なぁ、皆死んじまって、俺だけ残ってこんなわけの分からない殺し合いに参加させられて。」

横目でエビル・Sの方を軽く見る。
大した傷もなさそうだ・・・・。先ほどの黄色いMSと砂漠の真中で3機取り残されて居る。

煙草を取り出して火をつける。
大分落ち着いてきた、白い煙がコックピットを舞いたちまち充満した。
心地良い煙の香りに包まれながら、アルマに通信を送る。

「そっちは大丈夫か?こっちは大したことは・・・・無いが。」

何事も無かったかのように通信を送るが
ルイスは、アルマの冷たい視線にまったく気づいていない。

「あと、そっちの黄色いMSあんたもここにドンパチやりに来たのか?
             もしそれならご免こうむりたいが、どうなんだ?」

シガレットケースに手を当てる。
もう一度闘うことになれば、生き残ることが出きるのか?
このケースに何時も助けられてきた気がする。このお守りが無ければ。
そんなことはただのオカルトなのだろうか?

(この先一体俺はどうすれば良いんだろう・・・。
 このままずるずると殺し合いに引き込まれていくんだろうか・・・?)

【行動:煙草を吸う(0)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:背に滲む汗】
【位置:C−18】  
【機体状況:03・17番に通信回線継続】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾93%)、胸部60mmバルカン×2(残弾90%)、 ビームサーベル×2 ・ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草2箱(35本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー パン×2 水4L】
【行動方針:生きる】
【同盟:なし】

115 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/24(火) 22:26:55 ID:???
>>78-79
話の内容はある程度予想できたものだった。
が、実際にそこに居合わせた者の会話を聞かされると唸らざるをえない。

「なるほどな。……そうか、やはり乗った人間はいた、か……」

聞いた限りなら、最初に接触した二人が、後の二人からこの少女を逃れさせたとも取れる。
が、ここでそう決め付けるのもいささか早計と思われた。

「いや、お嬢さんの判断は間違っちゃいない。
 無謀や諦めを持たない、こんな時にそれができるのは重要なことだ。……忘れちゃならん」

(ふむ、できればそれが誰だったのか聞いておきたいところ……なんだ、が、なぁ……?)

――どうにもバツが悪い。
表情や声色は平静を保っているものの、瞳の奥に伺える愁いの残滓から見ても
ここでさらに質問責めなどしたら、それこそ泣き出しそうだった。

「あー……とにかく、だ。
 君が来た西側の街で交戦が起こっているなら、東部もそう、かもしれない。
 夜闇の中でそんな連中と接触するよりは、日の出を待った方が安全だと思うんだ」

少女がもらしたくしゃみにふむ、と考え、続ける。

「それに、砂漠帯にいたのなら駆動部が目詰まりをしていることもある。
 ジオニック系なら詳しそうな爺さんがいるし、俺も多少なら見ることができ……
 あ、いや。無理強いはしない。君が判断して街へ向かうと決めていた矢先だしな、
 どうするかは君に任せる」

まくしたてた後、どうにも気まずそうに額を指で掻き、眉根を寄せた。
手元で新しく通信回線を開く。

>>88-89

「……ナインティくーん? お嬢さんがこちらに来る時は、エスコート、頼むよ?」

情緒に耽る青年に向けて、似合わぬ猫なで声を響かせる。
……ちょっとだけ八つ当たりまじりのニュアンスで。

「じゃ、そういうことで。
 あ、今夜半はここで野営だろうから、街に向かうとしても何かあったらすぐ逃げることだぞ」

そう少女に言い残すと、返答も聞かずにMSを降りる準備を始めた。
老人のグフよりやや路地寄りの位置に機体を屈ませる。

(続く)

116 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/24(火) 22:27:30 ID:???
彼の乗機アッシマーのコクピットは頭部に位置する。
それゆえ、降りる際には位置を低く置き、腕伝いに行く必要があった。
ディパックを抱え、ペンライトで足元を照らしながら、慎重に地面へと向かう。
足を使うことすらまるで何日ぶりかのような心地であった。

「……ふぅ〜」

本日二度目の大ため息である。地に足がつくという当たり前の感触が、とても懐かしい。
吹きすさぶ風が身体を打つことさえも心地よい。

「なーんか、バツが悪いねぇ……」

自分が不利に置かれているなり、相手が然るべき立場を取るなり。
そういった交渉のテーブルは、現役時もそれを退いてからも経験してきた。
が、自分の娘ほどの年齢の女性相手にそんなテーブルを立てたことなどもう何年もない。
気を抜いた後だったのもあってか、ナインティに押し付けて逃げるように機体を降りてしまった。

「――娘、ね。……」

目をつぶる。
開く。
彼に今できることはそれだけだった。

>>113
グフの足元へ行き、例の薬になるという葉を拾い上げようとした時。
夜陰からMSに乗り込む影が微かに見えた。

(ちょうど入れ替わりか。いいタイミングだ、爺さん)

揉んだ葉を頬に貼り付ける。なるほど少しひんやりとした感触が頬を覆い、気持ち心地よくなった。
調理用具からガスコンロを取り出して、草生えから離れたところに置く。
ウェストポーチから探り出したライターを何度かこすり、
火が点いたのを確認するとガスの元栓を落とした。

【行動:02番との通信継続(0P) 16番との通信(-1P) 機体を降りる(0P) 薬草貼る(0P)
    道具のチェック(-1P)】
【位置:P-22/森林】
【残り行動値:2P】
【機体/状況:アッシマー/問題なし】
【生徒状況:左頬、殴打による鈍痛と腫れ(薬草貼付)】
【武装:ガンダムハンマー アインラッド】
【所持品:ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx1、1.7Lx1、調理道具セット)
     ウェストポーチ(ナイフx1、ペンライトx1、ガムx2、煙草x1、ライターx1)
     ショルダーポーチ(ポラロイドカメラ一式) コンパス付腕時計 筆記用具】
【行動方針:1.情報の入手 2.休息】
【同盟:01番/アロンソ=セルバンテス 16番/ナインティ=アウェイキング】

117 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/24(火) 22:36:13 ID:???
「しっかし、誰もいないな。殺し合えっていうなら、もう少し狭くすりゃいいのに」
目の前に広がる基地を見て、そう呟く。
全く危機感のない言葉だが、この周辺はあまりにも静かすぎて思わず言ってしまった。
いったいどこに他の参加者がいるのか、まだ見当もつかない。
「・・・暇だ。探索でもするか。ここ、基地だし」
ホワイトアークは未だ不安定だ。やはり片側に(彼の常識から言うと)大きいMSを載せているのが原因らしい。
今のところ航行に支障は無いが、何かの弾みでZ+が落下しないとも限らない。
「よし、決めた!」
他の参加者が来るかもしれないし、さっさと終わらせたほうが身のためだろう。
ホワイトアークをいったん着陸させ、格納庫へ移動した。

【行動:移動(X−2→W−2→W−3)(1) 着陸(0) 格納庫に移動(1)】
【位置:W−3、基地】
【残り行動値:0p】
【機体状況:MS、艦、共に損傷無し】
【武器:MS 頭部バルカン砲×2 ビームサーベル×2 腰部ビームキャノン×2
    艦 メガ粒子砲×1、ビーム・シールド×1、ミサイルランチャー×8】
【生徒状態:健康】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2リットルx2、木刀、写真、重り×3、ボールペン】
【行動方針:重石を探す】

118 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/24(火) 22:50:26 ID:???
「火器管制システムにアクセス、全内蔵火器のセーフティ解除、照準の最適化・・・完了。」
闇夜の中を走る巨人の砲兵に乗る彼は、もしものことを考え、巨人の砲兵に用意された戦うための力を解放し始めた。
(もし戦うことになったら・・・圧倒的な差をつけて倒すしかない)
ガンダムを圧倒することは、彼が考える中での最も効果が大きいであるだろう示威行為だった。
彼は、もしものときはそれを実践しようと考えながら灯台へ向かっていた。

ある程度の時間がたった。
灯台は目と鼻の先、そんな距離にまで移動した巨人の砲兵。
そのとき、巨人の砲兵に向かって、目指す灯台に存在している巨人から信号が送り出された。
巨人の砲兵は、その信号を受け取り、映像と音声に直して砲兵の体内に存在する彼にその信号を知らせた。

『なんじゃ、ナキを入れに来よったんかぁ?』

ドスをきかせたその男性の音声がコクピットの中に響き渡るとともに、
その信号を送信した巨人の主・・・04番 マサヤ=タカノ の姿を映し出した。
その姿は、黒いスーツに身を包み、髪型はオールバックの髪型。
まるでマフィアのような男性が、こちらをにらみつけている。
普通の人間ならまず反射的に謝ってしまうかもしれない風貌の相手。
(・・・マフィアか・・・だがしかし・・・それがどうしたというんだ)
だがしかし、彼は臆さなかった。
なぜならスクリーンに映し出される男性には、彼を追いかけてきている(と彼は思っている)
威圧感を生み出す存在とは程遠い存在だと、彼が認識したことである。
このことは、彼にとってはうれしくも、悲しくもあった。
(・・・こいつともしも、共闘するようなことがあっても、あの化け物相手に太刀打ちできるのか・・・?)
彼がそんなことを考えているうちに、灯台が建てられている島へザメルは近づいていく。
(・・・あーだこーだ考えている場合じゃないな。やるしかない)
そう考えて彼は通信回線を、灯台の巨人に向けて開いた。

続く

119 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/24(火) 22:51:00 ID:???
「場合によっては、そうなるかもね。もうちょっと待ってろ。今行くからな。」
そう彼は言い放ち、回線をつなげたまま、
ザメルに操縦桿を通してひとつの指令を送った。その指令を受け取ったザメルが、陸に向かって加速していく。
加速したザメルは、水上から陸上へと上がり、陸上に存在する灯台・・・正式には、
灯台に存在する巨人に向かっていった。
そして、灯台の巨人の姿がザメルのモノアイに映し出された。
ザメルは、モノアイからの外の風景を中に乗る彼に伝える。
彼は、スクリーンに映し出された巨人・・・ガンダムGP-02を見て、ザメルを停止させながら、
ザメルに搭載された折りたたみ式の680ミリカノン砲、その砲身を展開させ、ガンダムに向けた。
そして、つなげっぱなしの通信回線を利用して声を送り込んだ。
「お待たせ。話し合いに来たぜ。」
(できるなら、話し合いに応じてくれ・・・)

【行動:臨戦態勢(-1) O-17からN-17へ移動(-1)マサヤへ向かって通信回線を開く(−1) 
    N-17からN-18へ移動(−1)開き続けている通信回線を利用し、マサヤに通信(0)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:キルト恐怖症】
【位置:N-18】  
【機体状況:異常なし】
【武装:右肩部20mmバルカン、背部680mmカノン砲、 背部8連多弾倉ミサイルランチャー ザンバスター(残弾数不明)】
【所持品:ディパック(中身は 水2リットル1本 空のペットボトル コッペパン2個  ノーマルスーツ ) 
      ネーム・タグ お守りの塊 全身タイツ(着用中)】
【行動方針:キルトの撃退  灯台へ向かう】



120 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/24(火) 22:56:51 ID:???
後から来るレベッカもクラウディアに一言かけている。

(クラウディアさん、どうしたんだろう?…クラウディアさん…)

俯くクラウディアを心配そうに見つめるニースだったが、ベルガ・ギロスがゲルググの横を追い抜いて
いくのが見えると、改めて気持ちを切り替えた。
ニースはアルバートの為に、慣れないMSを操縦して戦おうとしている。
ニース自身が何の役にも立たない事は、百も承知の上だ。
それでも、何もしないまま終わってしまったら、どんな顔をしてアルバートに会えばいいのか。
それを考えると、ニースはいても立ってもいられない。

ちらっと、追い抜いていったベルガ・ギロスの後ろ姿を見つめる。

(レベッカさん、動かすの上手いなぁ…。
あたしも練習すれば、あんなふうに動かせるようになれるのかな…?)

普通に考えれば、今日初めてMSを操縦したニースがそう簡単に上達するわけがないのだが、レベッカ
が自分とそう年が離れていないと思うと、何となく自分にもできそうな気がしてしまうらしい。

(ア…アルバートさんに教えてもらうの、ちょっと恥ずかしいし…。
レベッカさんかクラウディアさんに頼んでみようかな)

そのニースの思考は、向こうの町中で起きた爆発によって中断を余儀無くされた。
それはシャッコーが避けたボリノーク・サマーンのミサイルの爆発だったが、ニースにそんな事が
すぐに分かる筈もない。
慌ててモニターを見ると、回線の繋がったシャッコーのコクピットで、アルバートがシャッコーを
操縦している様が映っている。

「アルバートさん!」

思わず叫んでしまったが、爆発に気圧されたのか、ニースの顔からは笑顔が消えていた。
当然爆発を間近に見るなど、今までの人生で一度もない。
訓練を受けてきた者だったら、即反撃の態勢などを取るのかもしれないが、何度も言うように
ド素人のニースは武器をまとも扱った事などない。
微かに震える手足。

(どうしよう…。どうしよう、どうしよう。あたし…どうすれば…)

この事態で何をするべきか、そんな事など全く知らないニースの手足は、動いてはくれない。
それでも、自分も役に立ちたいという意思が辛うじてニースの口を動かした。

「レベッカさん…。レベッカさん!…あ、あた…。あたし、何をすればいいの!?
できる事なら何でもするから、何か教えて!」

【行動:9番、10、11番に通信を継続(0)】
【残り行動値:4P】
【パイロット状況:異常なし】
【位置:U-22】  
【機体状況:異常なし】
【武装:狙撃用大型ビームライフル、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個
     作業着、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ 】
【行動方針:アルバートの元へ、レベッカやクラウディアと仲良くなりたい】

121 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/24(火) 23:19:07 ID:???
『いや、お嬢さんの判断は間違っちゃいない。
 無謀や諦めを持たない、こんな時にそれができるのは重要なことだ。……忘れちゃならん』
「……解ってます……解ってるんです。」
だから私は、力を求める。求めるからこそ、町へ、その先の基地を目指しているのだ。

『あー……とにかく、だ。
 君が来た西側の街で交戦が起こっているなら、東部もそう、かもしれない。
 夜闇の中でそんな連中と接触するよりは、日の出を待った方が安全だと思うんだ』
サイモンさんの言う事は、尤もだと思った。
何しろ、センサーの切り替え方も、今から覚えないとと思っていたところなのだ。
そろそろ、昼用のセンサーでは視界も悪くなってきた。
サイモンさんは、さらに少し間をおいてから言う。

『それに、砂漠帯にいたのなら駆動部が目詰まりをしていることもある。
 ジオニック系なら詳しそうな爺さんがいるし、俺も多少なら見ることができ……
 あ、いや。無理強いはしない。君が判断して街へ向かうと決めていた矢先だしな、
 どうするかは君に任せる』
確かに、砂漠を疾走しただけに調子が悪い可能性はある。
だが……そう簡単に他の人に機体を触らせても良いのだろうか……?
しかし、何時調子が悪くなるか解らない機体で、他の戦意のある参加者に会う方が危険な気がした。
となると……。

『じゃ、そういうことで。
 あ、今夜半はここで野営だろうから、街に向かうとしても何かあったらすぐ逃げることだぞ』
「え……あの……。」
声は届かなかった。どうやら先に機体を降りてしまったようだ……。
……となると、逆に安心しても良いのかも知れない。
野営という事は……一応機体の中で寝れば、問題ないだろう……寝れればだけど。
そうと決めた私は、残りの二人の人にも通信を繋いだ。

122 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/24(火) 23:20:15 ID:???
「えーと……エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデです。
 サイモンさんに誘われたので……夜が明けるまでの間……お世話になります。
 ……
 ……あ、もし呼ぶときはエルナでいいです。」
きちんと最後の一文を忘れずに。これを欠くと、殆どの人が舌を噛む。
まぁ、この名前も嫌いではないのだけど……。
通信を送ると、高速道路から降りて森に入った。出来るだけ木を倒さないように。
木は、いざという時には身を隠せるし、盾にも……なると思いたい。
黄色いMSと、やけに足の大きいMSと、オレンジ色の鋭角な感じのMSの近くに着くと、
サイモンさんに習ってMSを降りるべく、機体を屈ませてコックピットハッチを開ける。
久しぶりの、外の空気が心地よかった。
川も近いし服も洗いたいが……男の人の前でそれは遠慮願いたい。
あれ……そう言えばエスコートがどうとか言ってたっけ……待った方が良かったのだろうか?
とにかく着いてしまった物はしかたがない。私は機体を降りる事にした。
ディパックを持ち、スカートを抑えながらテンポ良く腕を伝い、足を伝い、地上へ。
少し高さがあったが、地面に足が着く瞬間足のバネをクッションにして、ほぼ完全に衝撃を緩和する。
……うん。問題ない。
ずっと座りっぱなしだったので心配だったが、身体は微塵も鈍ってはいない。
絶好調とは言い難いが、良い状態だ。
それにしても……。

「……っくしゅん!」

……地球の夜は思ったより寒い。


【行動:通信継続(-0) 01.16に通信接続(-2) P-22に移動(-2) 機体から降りる(-0)】
【位置:P-22 森林】
【機体状況:ゲルググ・J 空調に問題有り……? もしかしたら砂を噛んでるかも……】
【パイロット状況:症状緩和 汗が冷えて結構寒い】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2  栄養補助食品)】
【方針:強くなる 物資補給 武器調達 服を乾かす 夜が明けるまで野営】
【一時的休戦:01番 アロンソ 16番 ナインティ 18番 サイモン】

123 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/24(火) 23:25:36 ID:???
>>119
『場合によっては、そうなるかもね。もうちょっと待ってろ。今行くからな。』

それはちょっとした驚きだった。
こちらがガンつけているというのに相手はたじろぐこともなく言い放った。
喧嘩腰で話しているから当たり前だが敬語もなにもあったものじゃない。
舐められたという屈辱感、嫌いじゃない直接的な物言い。
それらの感情が冷静な思考を妨げる。
状況がますます解かり辛くなった。

「なにする気じゃ……」

こいつは何か必死になっているか、覚悟している。
それは間違いないだろう。
だけど、何故わざわざここに来るのだろうか?
話し合いなら別に近づかなくてもできるだろう。
それなのに戦闘可能区域に入ってくる。
なにか企んでいるのか?

『お待たせ。話し合いに来たぜ。』

その言葉と共に接近していたモビルスーツの動きが止まった。
まるで移動砲台のような無骨なフォルム。
GP-02と似て、地面をしっかりと掴むように脚部が巨大になっている。
そして、何より一目を引くのは長い砲身――既にこちらに向けられている。
先ほどの索敵範囲からも考えて、どうやら遠距離から支援するために作られたんだろう。
戦うとしたら左右にフェイントをかけながら懐に潜り込むのがベストか――。
心の中でそんな当たりをつけてから喋る。

「話、言うんはいったいなんじゃ?」

【行動:思惟(-0)、ネイゲストへ通信中(-0)】
【位置:N-18】【残り行動値:3】【機体状況:ガンダムGP02/異常なし】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル×2、バズーカ砲身のみ、シールド】
【所持品:ディパック(コッペパン×2、水2Lペットボトル×2、日本刀)、煙草、100円ライター、短刀 】
【行動方針:兄貴の仇をとる、単純に殺し合い】
【同盟:なし】

124 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/24(火) 23:47:26 ID:???
『今考えるべきは、今為すべき事……そうじゃないかな、クラウディア・ゲール』

誰?

ああ、そうだ。
この人はレベッカ。レベッカ・テスタロッサ。

――貴方が“あちら側”の人間と証明してくれていたら良かったのに。
――そうすれば私は、貴方と戦うことで充足したまま死ねたのに。




身勝手な、考え。


“クラウディア=ゲール”ではなく“クラウディア”になってしまったあの日から。
私は楽な方へ……弱い方へと向かうことしかできなくなってしまった。

軍へ入隊したのも結局は逃げていただけ。
そう気付いたのは――気付いてしまったのは終戦から15日後。
誰も存在しない、空虚な家に帰った時のこと。

私はただ、この現実から目を背けたかっただけなのだ。




>>111

爆発……音……?
戦闘……しているの?

顔を上げると、ぼやけた視界に苦悶の表情を浮かべるアルバートさんの姿が飛びこんできた。

『今考えるべきは、今為すべき事』
レベッカの言葉が反復再生されていく。

ああ、そうだ。
その通りだと思う。

ここで何もせず後で後悔なんて――してはいけない。


腕で何度も目を擦った後、深く息を吸って吐く。
スティックを握る手にも、フットペダルを踏む足にもちゃんと力が入る。
充分だった。


私は――戦える。

【行動:10・11番との通信継続(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:U-22】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:動く】

125 :管制室:2005/05/25(水) 00:15:05 ID:???
>103>100
突然、リトラのディジェとルイスのDB三号機の両機のみに通信が入ってくる。

『オメデトウゴザイマス。
 あなたは今回のプログラムで最初に戦闘を行い、生き残りました。
 その健闘を称えプレゼントを用意しました。
 マップで指示された座標へどうぞ。」

無機質な機会の合成音が終わると同時にマップに変化が起きた。
二つのマップが新しく示した地点。
その場所では偽装の解かれたコンテナが姿を表し、静かに佇んでいた。

126 :管制室:2005/05/25(水) 00:15:13 ID:???
  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z 
01彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡
02◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□彡彡彡彡彡彡彡★彡彡彡
03彡彡彡□◎▼彡彡彡彡彡□□△□□□彡彡彡彡★02〓△彡
04彡彡□□△▼▼彡彡彡□□□△△□▼▼彡彡彡彡彡彡△彡
05彡彡□△△□┃□彡彡□□△△△□□▼▼彡彡彡彡彡△∴
06彡彡□□△□┣━〓━━━┓△△△┏┛□彡彡彡彡彡△△
07彡彡◎□□┏┛□彡□□□┗━━━┫□□□彡彡彡彡△△
08彡彡彡彡□┃△◎彡彡□□□△◎△┗┓□彡彡彡彡□△△
09彡彡彡彡彡┃□△□彡彡■■△△△□┗┓彡彡彡□□△△
10彡彡彡彡□┗┓□□□彡□■■△△□□┃□彡□□□△△
11彡彡彡◆□□┃□□□彡□■■△△□□┣━〓━┓△△△
12彡彡彡★★━┫□□□彡彡□□△△┏━┛□彡□┃△△△
13彡彡★★□□┗━┓□□彡□△□┏┛□□彡彡□┣━━━
14□□□□□□□□┣━━〓▼▼▼┛□□彡彡□★★□△△
15□△△∴∴□□□┃□□彡□★□□彡彡彡□□★05★△△
16△△15∴∴◆□□┃□□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┃□□△
17△△∴∴∴∴□┏┛□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┏┛□◆□
18△∴0306∴◎∴┃□□彡彡彡04□〓〓□□□□┃□□□□
19∴∴∴∴∴∴∴┃□彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□┃□□□△
20◆∴▼∴┏━━┫□彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□┏┛□□△△
21━▼▼━┛∴∴┃□彡□□◎■□彡彡彡彡□┃□□△△◎
22∴▼彡∴∴∴∴┃□□□■■■■01□彡□▼09□□△△△
23∴∴∴∴∴∴□┗━┓■■■■┏━━〓━▼▼┓□□△◎
24∴∴∴∴∴△△□■┗━━━━┛■□彡□□□┗┓□□△
25∴∴∴△△△△□■■■■■■■■■彡彡■■□┗┓□△
26△△△△△△□■■■■■■■■■■■彡■■■□┃□□

01と02と16と18は同一地点
04と12は同一地点
05と07は同一地点
03と06と08は15と17は同一地点
09と10と11と13と14は同一地点
Y-17の◆は07の置いていったコンテナ(回収して中身の違うコンテナへ入れ換え済み)
D-11の◆は08の置いていったコンテナ(回収して中身の違うコンテナへ入れ換え済み)
上記二つのコンテナは生徒の地図上では確認できず

F-16の◆は06用プレゼントコンテナ。他の参加者の地図では確認できず。
A-20の◆は08用プレゼントコンテナ。他の参加者の地図では確認できず。

127 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/25(水) 01:16:48 ID:???
>>115-116 >>121-122
「今宵の月も今夜限り。青白い月光に照らされて…ってね」

 自分の知識の無さを露呈させていることも気が付かず耽美っぽい言葉を小さく口に出してみた。
わけのわからない詩人気取りで、彼が今目にしているのはレーダーでもモニターでもなく上空の月である。
目下の悩みは徐々に上がっていく月にカメラをいちいち合わせなければいけないことぐらい。
さすがにハッチを開放してまで…と言うほど我を忘れているわけでも無いようだが
隣で真剣な交渉が行われている事などどこ吹く風。
そんなノンビリとした彼に激が飛んだのは至極当たり前のことと言えるだろう。

「……ナインティくーん? お嬢さんがこちらに来る時は、エスコート、頼むよ?」

「ぇ…? あ…はい? えぇ、大丈夫ですよ、全然」

 退屈さからついつい情緒に浸っていた姿を絶妙の間合いで突っ込まれた。
小さく間抜け声を上げた後見せる軽いうろたえ。明らかに挙動不審だ。
一人で酔っていたような気恥ずかしさから、話も中途半端に通信をさっさと切る。
軽く両手で頭を抑え、何か変な感覚に陥っている自分を無理矢理振り払う。
しかし、唇を軽く噛んだままの微妙な表情はしばらく消えそうも無い。

 ハァ…とバツの悪い溜息を吐きつつ、彼はゲルググの方にカメラを向ける。
サイモン氏からの気持ち悪い猫なで声を聞く分では交渉は上手く行ったと捉えていいんだろう。
ここまで何も波乱が起こることなく来ていることを素直に思う。実にいいことだ、と。
ところでサイモン氏から「エスコート」と言われたが、何をどうすればいいのだろう。
相手は16歳の少女。そんな女性とのお付き合いなんて全く記憶に無い。
一応、自分が同年代であった頃のイメージを思い出してはみたものの
周りの人間が負けず劣らず狂気を振りまいていた映像が浮かんでしまい、慌てて大きく首を振る。
目の前とのゲルググとの間に何とも間の悪い空気が漂った。
そうこうと反応に困っているうちにゲルググからあっさりと通信が届いてしまった。
尚一層、自分の場の悪さが際立ってくるが気に掛けないことにして通信を受け取る。

128 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/25(水) 01:17:42 ID:???
「えーと……エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデです。」

 彼女は明らかに年と不釣合いであった。
声と漂う怯えに近い感覚からひ弱で可憐な少女を想像していたが
モニター越しの彼女は意外にもきっちりした体躯をしている。
ふと、ほんの少しだけ不信感のようなものが涌いてくる。
サイモン氏やアロンソ氏と同じく経験上分かる事と言うのは結構あるもので
この手の人間との戦況分析はそれなりに出切るつもりだ。

 彼女の身体を見る限り、顔に似合わず相当鍛えこんでいることは一目瞭然だが
年頃っぽくダイエット目的や体格維持の為だけの身体とは当然ながら違う。
肉体の各駆動部に必要なだけの筋肉。自然と癖になっているのかそれらの動かし方。
鍛え上げられた人間と言うのは一般人と筋肉の躍動の形がわずかにだが違う。
戦闘術・格闘術、ひょっとすれば暗殺術紛いのことも嗜んでいるんじゃないだろうか。
彼女はさらに言葉を続ける。

「サイモンさんに誘われたので……夜が明けるまでの間……お世話になります。
 ……あ、もし呼ぶときはエルナでいいです。」  

 言葉など中途半端に彼女を見つめつづける。
自分は軍を離れてから続けたトレーニングなど精々一般人レベル。
アロンソ氏は経験があれど歳による肉体の衰えを挽回することは難しい。
サイモン氏がどれほど喧嘩に強いか分からないが、どちらかといえば剣より筆タイプの人間だ。
場合によっては自分達全員生身同士では勝てないかもしれな…。

 …ここでふと、自分が彼女に対し表情も動かさず視姦紛いの行動をしていることに気が付いた。
先程の続きで軽い落胆顔を漂わせていた顔がまたもう少しだけ落胆度を進行させる。
浅はかな疑問を勝手に妄想して何をしてるんだろうか。
彼女はここにただ来ただけの可憐な来訪者なのだ。
先程からの"怯え"を感じてもわかるだろう。ただの考えすぎに過ぎない。

129 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/25(水) 01:20:39 ID:???
 ひとまず表情を崩して、一言挨拶ぐらいはしようとモニターをいじるが…通信はすでに切られていた。
カメラ越しにハッチが開かれる。軽快にMSを降りていく彼女の姿。自分はただただ呆然と見送る。
何とも言えないタイミングの悪さに不思議と夜風が冷たく感じられた。
最後に小さく聞こえたくしゃみは彼女の物だろうか。

「カゼひくなよー…」

 聞こえるわけでもないが、彼女に小さく声を掛ける。
自分はまた機体を翻しハイウェイ方面へ。今しばらく、監視は必要だろう。
彼女のような来訪者がまた来ないとも限らない。

 ──そういえば"エスコート"って何だったんだ?

【行動:16番との通信(-1P) 02番との通信(-1P) 周辺監視継続(0P)】
【位置:P-22】
【機体・パイロット状況:共に問題なし】
【武装:腕部グレネードランチャー、ミサイル、ビームサーベル】
【所持品:デイバッグ(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2 前回のデータ入りディスク)
      タブレット状の精神安定剤 タブレット状の睡眠剤】
【方針:警戒怠らず】
【同盟:18番 サイモン=クレイガー、01番 アロンソ=セルバンデス、02番 エルナ(?)】

130 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/25(水) 02:45:17 ID:???
>>109-112
シャッコーに突進し、その小さな身体に巨大なトマホークを振り下ろす。
だが、シャッコーは翻るとこちらの攻撃をかわした。
衝撃と震動と轟音が脳をも揺さ振る中、
視界の端を焼いた微かな光跡から後ろへ回ったと直感。
反射的にスラスターを使い横へ跳ねる。
つい先ほどまでボリノーク・サマーンが存在したところを、
幾条もの光の矢が貫いていく。
それを回避し、地面に着地したところに第二斉射。
大きく跳躍し何とか避けると、接近し続けるのは危険と判断。
後退し一旦間合いを開けた。

 互いの距離は初めよりも広がっていた。
つかの間の静寂が辺りを包む中考える。
半ば奇襲的に突撃した先ほどとは違い、
ビームの弾を吐き出す拳銃のようなもの、
ビームピストルとでも言うような武器による迎撃がある以上、
バカ正直に真正面に突っ込むのは危険だ。
僅かに方向をずらし、すれ違いざまにビームトマホークを叩きつけると決定する。
接近方法は、同じ手は使えないし、
閃光弾や煙幕の類も持っていない以上、
自らの力でこじ開けるしかなかった。

 息を整える間も惜しみ、グリップを握りなおすだけにすると、
フットペダルを押し込み、ただただ前へと駆け出す。
当然降り注ぐビームの雨。
腰を使って身を翻し、
軸足をずらしての重心の移動。
時には地に手を突いて姿勢を低くし、
時にはスラスターで微かに浮かしてのAMBAC。
同じくスラスターを吹かして跳躍すると、
前後上下左右と3次元的に加速、減速して移動。
向けられた銃口から火線を予測し、
自分の持つ全ての技術を投入してアルバートの攻撃をかわしつつ接近する。

 汗が吹き出しレバーが滑る。
それとは対照的に喉は痛いほどに渇く。
目はビームピストルを睨み続け、
常に吐き出されるビームの光が網膜に焼き付いていくのが分かる。
まぶたの上に溜まる汗の雫が瞬きをしろとせがむ。
だが、そんなことは許されない。
一瞬の気の緩みが即座に撃墜につながる。
ただ、回避と回避と回避と回避と回避と前進を繰り返す。

 僅かに開いた隙を見逃さず機体を前に滑り込ませる。
シャッコーの姿は目の前に迫っていた。
だが、ここで悟る。これ以上は無理だと。
そこはトマホークを振るうには2歩ほど足りなかった。
絶望をするにも時間が2歩ほど足りなかった。
反射的にミサイルのトリガーを弾く。

吐き出されたミサイルは1発。

連射するほどの余裕などなく、
ほぼ同時にボリノーク・サマーンは後退していた。

131 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/25(水) 02:45:46 ID:???
【行動:アルバートの攻撃回避(-1)、アルバートにミサイルで攻撃(-1)】
【残り:2】
【位置:U−22(市街地)】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:肩部3連装ミサイルランチャー(残弾左2、右1),ビームトマホーク×2】
【所持品:布、綿、糸、裁縫道具、色鉛筆、型紙、
        水3L強、コッペパン×1、MS整備の本】
【方針:U−22の街の制圧】

132 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/25(水) 03:33:32 ID:xfRO4p+0
>75>>91

アイザックが見事と表現するしかないタイミングでライフルを撃つ。
エビル・Sの回避運動は悪いわけではないがあれは避けられない。
思わず舌打ちしかける―――しかし。

「!?」

黒の小型機を貫くはずの光の槍は、その目前で不可視の壁に弾かれた。
あれはビームコート………いや、Iフィールドというやつだろうか。
ジオンのバケモノかムラサメ研あたりのゲテモノでもなければ装備できない便利な―――
だがジェネレーターに多大な負荷をかける贅沢極まる装備を、何故あのような小型機が装備しているのだ。

………考えるのは後にしよう。とにかくあの機体はビーム攻撃を防いだ。それは事実だ。

>>96>>101-102

こちらの放ったミサイルは狙いたがわずアイザックに向かい―――途中でディジェからの火線によって破壊された。
今度ははっきりと舌打ちするハロルドの前で、片腕のアイザックがライフルをディジェに放り投げた。
そのまま思い切りよく北を目指して走り去り、その背後を守るようにディジェが前に出る。
そのモノアイが怒りと憎しみに燃えるように輝いているように見えるのは、気のせいだろうか。

連邦軍のやり方はお気に召さないらしいな、自ら殿を務めようとする誇り高きアマゾネス殿。
だがこれが我々のやり方だ。敵の最も弱いところに敵に勝る戦力を投入して、敵を圧倒し蹂躙し殲滅する。
それが最も味方の損害を少なくし、戦力の消耗を局限し、それだけ多くの味方を生かす方法だ。
ヒロイズムもナルシズムも戦争には不要。出来るだけ楽に勝ち、損害を抑える。軍人のやるべき戦いとはそういうものだ。
一匹狼を気取ってやたらと人に噛み付きたがる野良犬には理解できないだろうし、理解して欲しいとも思わないが。

だが問題は、同じ敵を討ったところで08番も17番も友軍でも仲間ではないということだった、
そして内心恐れていたことはものの見事に的中し、17番からの返信は冷たいものだった。

>>107

『……何のつもりだ? 漁夫の利を狙ったか、それとも殺し合いがしたかったのか?
 危うく殺され掛けたことはまあ……ロック対象ではなかったのだからよしとしよう。
 私は事を荒立てたくはないが、返答次第では荒立てなければならなくなる。
 よく考えることだ』

呼吸が合わないまま複数で攻撃を仕掛けるとこういうことになる、という事実の見本をやらかしてしまったようだった。
この状況では、ここで一時的にでも手を組もうと言ったところで素直に頷いてはくれまい。
………返ってきたのが冷たい少女の声だったということも、ハロルドの心を重くするのに一役買った。
返答する声も口調も重くなる。

「………黙って近づいた非礼と、援護の押し売りとなってしまったことはお詫びする。
 自分は生徒番号で言うところの03番、ハロルド=P=アンダーソンだ。
 何がしたかったと問われれば、自分はあのディジェとアイザックを倒したかった、と答えるしかない。
 別に好きで殺そうとしたわけではない。
 以前に向こうの方から殺すと脅されたので、こちらとしては正当防衛として危険を排除しようと試みた、
 ということになる。
 結果としては漁夫の利を狙う形になってしまったが、あなた方を犠牲にして利益を得ようとしたつもりはない。
 そうしようとしたなら、もう少し南の街で様子を伺うことも出来たし、他にやりようもあったのだが」

133 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/25(水) 03:34:37 ID:???
一方08番の方はどうかというと。

>>100>>114

『あと、そっちの黄色いMSあんたもここにドンパチやりに来たのか?
 もしそれならご免こうむりたいが、どうなんだ?』

………こちらもだめだ。17番ほど冷たくもないが、追撃しようといった言葉が見事に取り消されている。
どうやら自分は双方にとって招かねざる闖入者になってしまったらしい。
とりあえずこれ以上事態を悪化させないためにも返答と状況説明はしておく。

「初めてお目にかかる。自分は自分は生徒番号で言うところの03番、ハロルド=P=アンダーソンだ。
 いきなり現れた以上すぐさま信用してもらえるとは思わないが、
 少なくとも自分はあの2機ほど血に飢えている訳でもないし、殺し合いに乗り気というわけでもない。
 あの2機にいきなり目をつけられ、狩りの獲物扱いされて何処へなりと行けと言われた。
 そのままではいつか追いつめられて殺されるから、その前に何とかしたかった。それだけだ」

>>103

08番と17番と話をしている間に、ディジェが西へ向かって去っていった。
身を翻すその動きが、思ったよりも少しだけ鈍いような気がした。
今までの戦いでダメージでも負ったのか? 砂漠であれだけ激しく動けばガタのひとつも来ておかしくはないが。
………北へ向かったアイザックは片腕で、しかも武器はなかったはず。そしてその行く先には軍事基地がある。

「………………」

ハロルドは少しだけ迷い、そして決断した。すぐに後ずさろうとする自分の心と体に無理矢理鞭を入れて。
まずはこの場に残る2機と最低限の話はしておこうとする。
この2機を今すぐ味方にするのは無理だ。だが、後ろから撃たれる可能性は局限しておかなければ。


「直接戦っているあなた方には言うまでもないことだろうが、あの2機はこの殺し合いに乗り気だ。
 放っておけばどこかで態勢を立て直して、またこちらを………他の人間を狙うぞ」

レーダーでアイザックの動きを確認する。大丈夫だ、まだ届く。

「いきなり現れた自分を今すぐ信用してもらえるとは思わないが、
 少なくとも自分はあの2機ほど血に飢えている訳でもないし、殺し合いに乗り気というわけでもない。
 だが連中は違う。連中はこの殺し合いに積極的に乗る気で、それどころかそれを楽しもうとすらしている。
 連中をこのまま逃して北の基地あたりで態勢を立て直されたら、後々厄介なことになると自分は思う」

この戦闘がどちらから仕掛けられたのかは分からない。だが、自分としては06番と15番からだと思う。
そうであることを望みながら、08番と17番の両方に話しかける。
この2機がこれから危険でないとは限らない。だが、あの2機が危険なのは紛れもない事実だったから。

「自分はこの先の、南の市街地であの2機と遭遇した。
 そこであの連中はこういった。『自分達は戦いを楽しみたい、歯ごたえのある相手と戦いたい』、と。
 連中にしてみれば、単独でうろうろしていた自分は相手にする価値もなかったらしい。
 そのせいで『見逃してもらった』わけだが、だからといってこのまま永遠に会わずにすむわけでもない。
 あなた方がこの後どう動こうとしているのは分からないし、自分の言葉を信用しろといっても難しいのも分かる。
 しかし、少なくとも連中は自分よりも危険で、放置しておけば事態を難しくすることになるのは確実だ」

事実を完全に正確に伝えたわけではない―――かといって嘘はついていない。
自分としては誠心誠意伝えたつもりだ―――しかし必死すぎると逆に疑われるか足元を見られるかもしれない。
しかしこの機会を逃すわけにはいかない。危険はあっても、次があるかどうかは分からない。

134 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/25(水) 03:35:29 ID:???
切羽詰っているように見えてはいないだろうか。引かれるほど余裕を失ってはいないだろうか。
自分は一時的にでも敵にしないことに利益がある存在だと見てもらっているだろうか。

「………要するに、自分はあなた方に自分を利用して欲しかった。自分もあなた方の戦力を利用したかった。
 お互いに差し迫っている危険を排除するためならば、両方にとって悪い話ではないと考えたからだ」

06番は西に向かった。だが、戦力の立て直しを考えるならば、適当なところで北上すると考えた方がいいだろう。
出来れば連中が合流する前に、片を付けたい。片を付けないと。

「あなた方がどう考えようと、連中は必ず帰ってくるだろう。
 撤退を強いられた屈辱を晴らすために。復讐を果たすために。あなた方を、自分を殺しに。」

出来る限り抑えた口調と声でそう言い切った。


「………やつらは戦いを、人殺しを楽しむ連中だ。それだけは確かだ。
 だから自分は連中を今のうちに倒す。連中が弱っている、今のうちに。
 そうしなければ、落ち着いて後のことを考えてはいられない」


言葉の時間はここまでだ。これ以上おしゃべりをしている時間も余裕もない。
今は行動の―――敵に銃口を向け、引き金を引くべき時間だ。
08番と17番が今から応えてくれるかどうかは分からないが、少なくとも自分はそうしなければならない。

「自分が市街地を出たとき、周囲にモビルスーツはいなかった。それでは失礼する」

そう言うが早いが、ハロルドはフットペダルを思い切り踏み込んだ。
ズサの巨体が蹴飛ばされたように加速され―――北を目指す。
目標はあの片腕で丸腰の偵察機だ。

生きて家に帰る。それを邪魔しようとする連中を排除する。そのために今は戦士に戻る。ただそれだけを考えて。

「奴らの思うとおりにされてたまるか………っ!」

ズサが駆ける。必死で砂漠を駆け抜ける。
砂丘を上っては下り、時には飛び越え、月明かりにその身を輝かせながら真っ直ぐ北へ向かう。
レーダーレンジに映る17番のマーカー目指して。

「!」

とてつもなく長いようで、あるいは数分もたたないような短く感じる時間が永遠に過去へと流れていった後、
スクリーンの一部が拡大表示された。有効射程までの距離を示す数字が加速度的に少なくなってゆく。

『アンタら、俺を楽しませてくれる?』

ふと、前に15番からかけられた声が脳裏に蘇った。
同時に再びターゲットスコープの輝きが赤から緑へと変わる。

「!」

ズサの両の上腕部内側のランチャーから、2発ずつのミサイルが放たれた。
2発は左右横方向に、もう2発は縦方向に弧を描いて、青い巨人の背中を目がけて襲いかかる。
今度はバルカンで迎撃されることはないはずだった。

135 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/25(水) 03:35:59 ID:???
【行動:17番に通信継続(0)、08番に音声通信を入れる(1)、C-18→C-17→C-16へ移動(2)
    アイザックにミサイル攻撃2発×2(1)】
【位置:C-16/砂漠】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-102 ズサ/問題なし】【通信状況:08番、17番(共に音声送信のみ)】
【パイロット状況:健康・精神的に色々と疲れ気味だが戦闘モード】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(38/44発)、トライカッター×3】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る・目の前の潜在的危険の排除】【同盟:なし】

136 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/25(水) 09:35:33 ID:IGB9wgbS
ID出しマス

137 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/25(水) 10:12:53 ID:???
「お姉さんは東か………」
レーダーに映る光点を見て呟く。
C-18から動き、東へと向かうのはリトラが駆るディジェ。
北へ向かう自分とは別方向に行く事によって相手の三機を撒こうというのか………
「でも、ちぃっと危ないんだよなぁ」
どちらか一方に三機が集中攻撃をかければ、ひとたまりもないだろう。
――― 一対三は、駄目だ
ファッツは少しばかり、ばらけた自分とリトラの事を危惧していた。

C-16エリアに入り、このまま北へ行き山に入るよりは
東から回り込んだ方が得策だろうと移動しているファッツにアラームが敵機の接近を知らせる。
「やァっぱきやがったか!」
確認すると、その機体は例の黄色のMS。
………ハロルド=P=アンダーソン。
ビームライフルをディジェに渡した時より、ある程度予想はしていた。
追撃をするのならば、こちらに来るのだろうと。
腕を一本失い、武器を何一つ持ち合わせていないこの機体。
いくらパイロットが優秀であろうと、この機体では何も出来ない。
差し詰め、手負いの牙の抜けた獅子といったところか。
「アンタも好きだな、ハロルドさん」
口の端にニヤリと笑みを浮かべる。
この状態でも、彼は勝てはせずとも負ける事はないであろうと核心していた。

138 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/25(水) 10:13:06 ID:???
ズサから放たれる四基のミサイル。
それは弧を描き、アイザックへと上下左右に突き進む。
突き進む姿はとてもとても、綺麗なものだった。
「結構楽しませてくれるじゃねぇの………でもさァ」
アイザックを後退させるものの、ミサイルは軌道を変えて迫るだけだ。
四基のミサイルがアイザックへと一直線に向かう。
――― 一直線に。
「ソイツは、こう♪」
左腕に装備していたシールドを外し、ミサイル群へと放り投げる。
ミサイルの塊はシールドに当たると全て爆発を起こす。
………シールドに取り付けられていたENパック(しかも二つ)も誘爆したのか。
それはひとつの巨大な炎となってC-16エリアを照らした。
「ひょーっ」
大口を開けてそれを見つめていたが、ミサイルが全て爆発した事を確認し、さっさと撤退をする。
これで本当にアイザックが装備するものは無くなった。
その身を守る事も、相手を傷つける事も出来ない。

「ついてくるならついてきなハロルドさん
 武器は無くなっても、アンタにゃ負けねぇよ」
呟き、東へと向かう。
予定変更。“ダイヤノクィーン”へ向かう前にハロルドを撒く。
ミサイル積んでるヤツが相手なら、障害物がある場所のほうがいいが………
生憎とこの近辺には森や町は無い。
それならば、追えないほどの速さで逃げてやる。
向かう先は東から北、南へと続き更に向こう側の島にも繋がっているハイウェイ。
あれに乗れば素早く相手を撒けるはずだ。

「お姉さん………悪いけど、約束少し後回しな」

【行動 :回避(-1P) 撤退(-1P) 移動(C-16→D-16→E-16)(-2P) 残り0P】
【位置 :E-16 砂漠】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :なし】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー】
【暫定行動方針:ハロルドを撒く】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【約束:生徒番号06番 リトラ=クローム】

139 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/25(水) 11:58:06 ID:???
>>115-116>>121-122
森の向こう、高速道路にいるイェーガーから通信が入る。

「フォーゲルヴァイデ嬢か。見たところ連邦の犬とは思えんな、ひとまず安心か」

ワシは画面の向こうで縮こまる少女を冷静に観察し、判断する。
接近するイェーガーの動きもぎこちなく、戦闘に備えた体勢も取れていない。
敵でないのは有り難いが……味方としても、ちと頼りないのぉ。

フォーゲルヴァイデ嬢がイェーガーから降りるのを確認し、ワシもグフを降りる。
周囲に他に敵影もないし、もう大丈夫じゃろう。
ワシは銃剣を片手に、再びグフを降りる。ついでに売り物のキノコと山菜も。
小広場では、黒髪の娘がイェーガーの前に降り立ち小さくクシャミをしておった。

「フォーゲルヴァイデ嬢かの?
 ワシはジオン軍大尉、アロンソ・セルバンテスじゃ。
 ワシらは連邦の横暴に対抗せんとしているジオンの仲間じゃ。
 お主にも仲間になって欲しいところじゃが、とりあえずは停戦じゃな。
 メシでも食いつつ、今後のことでも話すかの。もう少し待っとれ。
 腹へって我慢できんようなら、そこにある木苺を喰っとってもええぞ」

フォーゲルヴァイデ嬢にニッコリ笑うと、ワシは食材を抱えて記者殿の所に向かう。
記者殿はピカピカの調理道具を取り出し、火をつけているところじゃった。

「火はついたかの?
 残念ながら油が手元にないし、煮込み料理にでもするかのぉ。水汲んでお湯を沸かしてくれ。
 カロリーはこの山芋で十分、このキノコで香りを出して、このハーブで味付けすりゃええじゃろ。
 そうそう、肉もとってきたぞい。美味そうじゃろ」


140 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/25(水) 11:58:56 ID:???

ワシは先ほど取った肉を掲げて見せた。丸々太ったカエルが6匹ほど。大漁じゃ。
既に捌いておいたのでちとグロテスクな見た目かもしれんが、淡白な味で美味しいもんじゃ。(*1)
ワシは蛙の血に濡れたままの銃剣をナイフ代わりに、食材を適当な大きさに切り始めた。


【行動:02番の動向を探る(0p)、機体を降りる(0p)、調理開始(−2p)】
【残り行動値:2p】 【位置:P-22 森の中、湖畔の小広場】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷。血に濡れた銃剣を片手に】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜2袋、キノコ類1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     ヘルメット一杯の木苺、デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱
     山芋の一種、カエルの肉】
【武装:ヒートサーベル、尖った丸太(15m)、2連装ビームガン(未取付)】
【行動方針:16番・18番と共闘する、野営準備、02番を仲間に入れる】
【同盟:16番ナインティ=アウェイキング、18番サイモン=クレイガー】

(*1)実際、鳥肉に近い味がします

141 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/25(水) 18:47:39 ID:???
Z+をホワイトアークから降ろし、重石にも武器にも使えそうな物を探す。
だが、探索は困難を極めた。理由は単純。
「なんでこんなに武器が大きいんだ?」
ともかく武器がでかい。こんな物をゾロ(ザンスカール陸上用量産機)に持たせたらバランスを崩しそうなくらい、でかい。
今乗っているZ+とかいうデカ物には釣り合いは取れていそうだが。
そもそも連邦にせよザンスカールにせよリガ・ミリティアにせよ、MSの主な武器はビームライフル。だいたい形は似通っている。
だがここにあるのは見たことがない形をした物ばかり。
もっとも、MSはUC140年代以降の物の一部しか知らないが。
「しょうがない、試しに撃ってみるか」
落ちていたバズーカを拾い上げ、撃つ。
衝撃とともに実体弾が射出され、滑走路を一部爆破する・・・。
「って、なんだこの弾?ビームじゃないのか?」
彼が乗ってきたザンスカールのMSで、手持ち武器に実体弾を装備するMSは無い。
わざわざビームと比べ威力が落ちる物を装備する必要が無いのだ。
彼にとって実体弾は、博物館に飾ってあるような過去の遺物だ。
「まあいいか。ホワイトアークのバランスをとる重石には使え・・・」
のんびりカメラを眺めていて、表情が凍った。
バズーカにヒビが入っている。
コンソールを操作し、とっさにバズーカを投げる。
さっきの発射に耐えきれなかったのか、バズーカは空中で爆発した。
「・・・」
本当に、ここにある武器は博物館から引っぱり出して来た骨董品なのか。
それとも、ここはずっと昔から(それも数十年以上は前だろう)使われていない基地なのか。
どちらにせよ、何のつもりでそんな物を用意するのか全く理解できない。
「なんなんだよ、ここは・・・」
迷子になった気がする。それも、これ以上ない完璧な迷子に。

【行動:発進(1)物資探索(1)バズーカ試射、廃棄(1)】
【位置:W−3、基地】
【残り行動値:1p】
【機体状況:MS、艦、共に損傷無し】
【武器:MS 頭部バルカン砲×2 ビームサーベル×2 腰部ビームキャノン×2
    艦 メガ粒子砲×1、ビーム・シールド×1、ミサイルランチャー×8】
【生徒状態:健康、ややビビリ】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2リットルx2、木刀、写真、重り×3、ボールペン】
【行動方針:重石を探す】

142 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/25(水) 19:59:50 ID:???
どうやら、即時追撃を受ける事は無いようだ。
ならば、今すべき事はただ一つ。
ファッツとの約束を守る為、そして牙を鋭く研ぎ澄ます為。
“ダイヤノクィーン”へ向かうのみ。
戦闘エリアから離れるに従って、沸き立つ血がおさまりつつある。
鋭き瞳は変わらなかったが、獣じみた闘争の色は、今のリトラの瞳には感じられなかった。

先の戦闘で出合った“強者”の顔が、頭によぎる。

ルイス=ガルシアか。
信念に縋って戦う戦士の力は、確かに侮り難いものがあるが―――
すでに7,8年前になるか。
傭兵集団の中に身を置いて間もない頃―――滅びゆく者達と戦場を共にしてきたものだ。
祖国がその形を失った時、念仏のようにとある“言葉”を唱え、
頬を濡らしながら死に戦に向かう彼らの姿は、目に焼きついて離れん。
縋るべき物を失い、失意のまま死んでゆく戦士というものは、憐れだ。
だから私は誓ったのだ。あのようにはならぬと。
私が抱く信念は、ただ私の生き様と共にあるのだと。生きる限り、闘う限り、揺るがんのだと。
―――誓ったのだ。

お前の信念とやらは、このプログラムを生き抜く糧となり得るものなのか―――?
でなければ、お前もまた滅びゆく者達のように―――

それにあの娘、アルマ=フローライトといったか。殺さずに生きる手段を探す、などと言っていたな。
……それならそれでも構わんだろう。足掻けるだけ足掻いてもいいだろう。
だが、お前がこの牢獄の堅牢さに気づいた時―――お前はその言葉を吐くことが出来るのか。

次に相対する時があれば―――お前達はどのような言葉をその口から放つのだろうな?
お前達は、闘う力を残しているのだろうな?
―――お前達が、生きる限り“強者”であり続ける事を祈る。

強者へと想いを馳せる故にか、それとも、別の理由でか。
C-18を離れつつある、一機のモビルスーツに気づく事は無い。

此処はD-17エリア。レーダーは何も映さない。
捉えるべき存在は、すぐ傍に居るというのに。

>>125
唐突に、無機質な声がコックピットに鳴り響く。

「……フン、私の戦いは、よほど貴様等のお気に召したらしいな。
 “プレゼント”などと、戯れた物言いだが……いいさ、受け取ってやる。道化になってやる。
 私が望む闘争が此処にあるという事は、何も変わりはしないのだから。
 そして、貴様等はどこからなりとも見ていればいいさ。私の戦いぶりをな」

マップに示された座標は、F-16。
少々の寄り道ではあるが、さほど遠回りとはならない以上、回収してから向かうのが得策か……?

暫しの後、ディジェはF-16へと到達する。
ディジェの眼前には、その全高を上回る程の巨大なコンテナがそびえ立っていた。

「……貴様等、一体何を授けようというのだ―――?」

レーダー上に光点がほんの一瞬だけ瞬き、再び消える。

此処はF-16エリア。レーダーは何も映さない。
捉えるべき存在は、すぐ傍に居るというのに―――

143 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/25(水) 20:00:21 ID:???
>111>120>130
『レベッカさん…。レベッカさん!…あ、あた…。あたし、何をすればいいの!?
できる事なら何でもするから、何か教えて!』

「下がってて。今のキミじゃあ、戦おうとしても足手纏い」

冷たいレベッカの声。
まるで刃物のよう。
ベルガ・ギロスのマニピュレーターが、ビル群の向こう側を指差す。

「あと……そうだね、その顔に産んでくれた両親に感謝しておくんだね」

そんなレベッカの台詞。
まるで唐突。
真円を描く白い月は、既に中天に差し掛かろうとしている。
淡く蒼い光に照らされ、市街の建物には薄青いヴェールが覆い被さっているようにも見えた。
その向こう。
開けた土地で、競り合う2機のMS。

「キミはボクを動かすっていう役目を、しっかり果たした」

代償行為。自嘲の笑いが唇に張り付く。

「つまり……次の、その次の日の出まで……ッ」

144 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/25(水) 20:01:41 ID:???
今考えるべきは今為すべき事。
レベッカ・テスタロッサは既に決定したのだ。
今更その愚かさを自嘲したところで、極めて無意味――張り付いた笑いを無理矢理引き剥がし、固く唇を結ぶ。
フードを払う。
白金の輝きの髪と、それを纏める真っ赤なリボンが月夜の下に露わになった。
踏み込まれるフットペダル、跳躍する漆黒の騎士。
足元には低いビル。
ステップ。崩れるビル、更なる跳躍。
シェルフノズルがうねるように形状を変え、最適のベクトルを推進力に与える。
コックピットの中、躍動的に踊る束ねた髪。月光の照り返しを受けて肌の白さは一層際立つ。
腕に、指先に込められる力。
アームレイカーとレバーの動きに連動して、ベルガ・ギロスのマニピュレーターがビームサーベルを掴む。
蒼き夜の闇に、黒き鉄の騎士が、白き光と熱の剣を抜き放った。
双腕に携えられし刃は2本。
眼下には緑色の、奇形児の如き姿のMSの背中。
白刃の煌きは2つの軌跡と共に蒼い月光を切り裂き、ボリノーク・サマーンへと襲い掛かる!

「ボクはキミ達の味方になってやるって事さ!!」

――夜のボクは、ちょっと凄いよッ!

145 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/25(水) 20:01:44 ID:???
【行動 : D-18→D-17→E-17→F-17→F-16へ移動(-4) 残0 】
【位置/場所 : F-16/砂漠・コンテナ前 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/装甲表面にキズ コックピットハッチの表面装甲損傷
        左脇損傷(エネルギーバイパスに被害) 防塵処理能力低下 索敵系不調 要洗浄 】
【パイロット状況 : ALL-GREAN 】
【武装 : バルカン×2(残弾70%) ビームナギナタ ガンダムMK-2用ビームライフル ビームキャノン(未接続)  】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2
      歩兵用ヘルメット ケブラーベスト バンダナ 煙草数箱  】
【方針 : 獣は獣で互いに身を喰いあえば良い オアズケ 約束の地へ プレゼントとやらを受け取る 】
【約束 : 15番・ファッツ=シュヴィール 】

146 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/25(水) 20:02:10 ID:???
【行動:No.09、No.14と回線継続(-0)、回り込み+奇襲(-1)、ビームサーベル×2→No.13(-1)】
【位置:U-22(市街)】
【残り行動値:2】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン
      ディパック(コッペパン×2、水2L入りペットボトルx2、軍服)】
【方針:火器及び食料の確保、後3回の定期放送が流れるまでニース・エルネージュを守ってやる】
【同盟:なし(一応の味方:No.14、No.09、No.11)】

147 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/25(水) 21:12:29 ID:5Z0Cw6QJ
IDチェックです

148 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/25(水) 21:55:53 ID:???
>>121-122

少女は思いの他あっさりとこちらへ向かってきた。
さしたる問題も無く、機体を降りる。

(……邪魔してすまんかった、ナインティ君)

雲の陰りも帯びぬ満月が粛々と輝く星空に、青年の顔を勝手に浮かべながら
心の中で謝罪する。

さて、その少女の身のこなしはなかなか驚くべきものであった。
直前の自分と比較すると、尚のことそれが確かめられる。

(嗜み程度、ではないな。やはり何らかの素養がある人間を……?)

と考えてみるもつかの間、くしゃみに気を削がれる。
肩をすくめてちょいとおどけた。ポケットから私物を取り出し、ポーチに放る。

「……んなわけない、か。
 冷えるなら、こんなものでもいいんなら羽織っておきな」

言って、着ていたロングコートを少女の方へ放り投げた。

>>139-140

「ああ、じいさ…おほん、アロンソさん。ま、そういうことで一人お客さん。
 こっちは問題無し。しかし手際がいいなぁ、薬味まであるとは」

カエルも掲げられた時は一瞬どきりとしたが、味気ないものになるのを覚悟していただけに
本当に喜ばしいと頷く。

カップとフォークを3人分、見張りをしているナインティ用の小さな容器。
それ以外の細々した物を脇に寄せ、道具を包んでいた布の上にガスコンロとライターを置いておく。
二往復、鍋とやかんに水を汲み上げて戻ってくる。

「んじゃ、調理は任せました。あ、木苺いくつかもらうよ。潰して湯に溶かす」

やかんを掲げてから置き、ボールとスプーンを持ち出す。コンロに火を灯し、鍋を置く。

「とりあえずお嬢さんも火のそばに寄っておきな。
 ま……腹ごしらえしながら今後のこと、考えようか」

言って、本当にどうしたものか、ふうと一息ついた。

【行動:水汲み(-1P) 諸々準備(-1P)】
【位置:P-22/森林】
【残り行動値:2P】
【機体/状況:アッシマー/問題なし】
【生徒状況:左頬、殴打による鈍痛と腫れ(薬草貼付)】
【武装:ガンダムハンマー アインラッド】
【所持品:ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx1、1.7Lx1、調理道具セット)
     ウェストポーチ(ナイフx1、ペンライトx1、ガムx2、煙草x1、コンパス付腕時計、筆記用具)
     ショルダーポーチ(ポラロイドカメラ一式) ライターx1】
【行動方針:1.情報の入手 2.休息】
【同盟:01番/アロンソ=セルバンテス 16番/ナインティ=アウェイキング】
【休戦:02番/エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ】

149 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/25(水) 22:18:07 ID:ja6ky5jH
「私たちはころし合いをする
  わたしたちはころし合いをする
   わたしたちはころしあいをする」

………
「ねーねー、これでいいのー?
 クルルねぇ、早くお兄ちゃん探しに行かなくちゃ駄目なんだけどぉ?」

150 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/25(水) 23:09:26 ID:???
機先を活かしての攻撃は、あえなく回避された。

(クッ!あの攻撃を交すとは……。)

刹那、ギンとした殺気が背後に突き刺さる。
撃たれる!と直感したと同時に、オレンジ色のアイスキャンデーのような物が、
セイバーフィッシュ一帯の空間を切り裂きながら、群れを成して襲い掛かってくる。

迷わず操縦桿を右一杯に倒しながらペダルを踏みつけると、
クルクルと右回転しながら急降下した。
だが、回避も虚しく、死の旋風は自機に襲い掛かる。
バズンッ!!と左方より鈍い衝撃。どうやら左主翼に食ったらしい。

距離と高度を取り直し、体制を整える。
見ると、左主翼が短く。4分の1程が削り取られていた。
この程度なら、推力の調整で何とかなる。
それにしてもGキャノンという、初見のMS。
見た目は明らかに連邦系のそれは、どうやら豊富な火器を有しているようだ。
それに比べてこちらは旧式の戦闘機が一機。
かつて、大艦巨砲主義を打ち破ったとは言う物の、
それは戦艦という巨象に対し、数で圧倒して初めて打ち破れた物であった。
そして、新たに戦場の主として君臨したMSとの一騎打ち。
……流石に分が悪い。
主武装も相変わらず機関砲。対航空機ならいざ知らず、MSではちとキツい物がある。
先程積む予定であった両用ロケット弾さえあれば、攻撃のしようがあった物を……。
日も大分落ち、少ないながらも被害を被った。
直感的に、『引くべきだ』と呼びかける物の、むらと湧き上がる敵愾心。
やられたままで引くのでは、どうも癪に障る。何か、手はない物だろうか……。
相手は中距離戦を得意とし、こちらは接近戦を得意とする。
接近戦……だが、相手は濃密な弾幕を形成してくる……。
……よし、一丁やってやるか。

Gキャノンに向かい、低空を高速移動しながら弾幕を警戒するように、
円周を描きながら接近を試みる。
……今ッ!!
相対距離4000mで空対空ミサイルを三発。
撃つと同時にGキャノンに向かって、猛然と突っ込む。
彼我の距離が1500m迄縮まった時、もう一度、残りのミサイルを撃ち込んだ。
一応は誘導するものの、空対空ミサイルに攻撃力は求めない。
あくまで牽制の攻撃だ。
全弾を撃ち込むと同時に、相手の目前で機体を宙返りさせた。
だが、それは完全なループではなく、円の頂点でくるりと機体をねじり込むと、
今度は急降下に移り、相手の火力がもっとも及ばないと思われる箇所……。
Gキャノンの頭上目掛けて、機銃の発射釦を力の限り引き続いた。

【行動 : 回避失敗-1 牽制攻撃-1 反撃-1 残行動数1】
【位置 : W-15(基地)】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:左主翼損傷、小破】
【パイロット状況 :良好】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残85%) 60mm機関砲×1(残34) AAM×6 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×1 水2L入りペットボトル×2 (合計3L)
       デジカメ アルバム(未発見) コーヒーセット 】
【方針 : 攻撃後、撤退】

151 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/25(水) 23:22:37 ID:???
『話、言うんはいったいなんじゃ?』
彼は、マサヤがある程度話のわかる人間なのか、それとも目の前で狙う巨人の砲兵に恐れをなしたのか、
どちらにしても話し合いの余地があることに、安堵を感じていた。
だがしかし、緊張はまだ解けない。
目の前に存在する、人相の悪い顔をした機体・・・ガンダムGP-02の操縦者、マサヤはもともと挑発的な通信を送るほどの
好戦派であったはずだ。
ガンダムに向けられた砲身がもし、ガンダムからずれたのなら、必ず攻撃を仕掛けてくるだろう。
彼は、そう考えてガンダム、その機体の操縦者が乗っているであろう胸部を狙い続けながら、マサヤに向かって返答をした。
「話というのは、まぁ、この愉快爽快ゲームのことについてだ。」
(ちっとも愉快じゃないんだけどな・・・)
彼は、自分自身の発した言葉に軽い不快感を覚えながら、言葉を続けていく。
「このゲーム、人がばったばった死んでいくのは愉快で爽快なんだが、
 自分が死ぬのは不愉快で爽快じゃない。あんたもそう思うだろ?
 そこでだ、このゲームを愉快爽快なものにするために手を組まないか?」
(・・・まるで狂人みたいだな・・・)
好戦的な相手には好戦的な口調で、見かけだけでもこちらが上だと見せ付ける
そう考えて発した発言を、彼はそう思った。
「さて、乗るか、反るか、どーっちだ?」
彼は、ガンダムを、そしてあたりを警戒しながら返答を待ちはじめた。

【行動:開き続けている通信回線を利用し、マサヤに通信(0) 警戒(−1)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:キルト恐怖症】
【位置:N-18】  
【機体状況:異常なし】
【武装:右肩部20mmバルカン、背部680mmカノン砲、 背部8連多弾倉ミサイルランチャー ザンバスター(残弾数不明)】
【所持品:ディパック(中身は 水2リットル1本 空のペットボトル コッペパン2個  ノーマルスーツ ) 
      ネーム・タグ お守りの塊 全身タイツ(着用中)】
【行動方針:キルトの撃退  灯台へ向かう】




152 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/25(水) 23:45:38 ID:???
ハロルドと名乗った男性は一方的にまくし立てる。
アルマは黙って話を聞くだけで、何かを口にしようとはしない。

『あなた方がどう考えようと、連中は必ず帰ってくるだろう。
 撤退を強いられた屈辱を晴らすために。復讐を果たすために。あなた方を、自分を殺しに』

この言葉だけがアルマの耳に反響する。
ここには大きな語弊があるのだ。

「……復讐か。 少なくとも、撤退せざるを得ない状況を生み出したのはお前だ」

だから関係がない、というわけではない。
EWACザックの右腕を斬り落としたのは他ならないアルマだから。
いつになるかはともかくとして、借りを返しに来てもおかしくはないだろう。
だが、その時は――

「また、撃つだけ。 切り拓くだけの話でしょう……」

避けて通ることができないのであれば、切り抜けるしかない。
それよりも今は深刻な問題があった。

(やはり……そろそろ限界だな。
 眠っていたわけではないのだから憶えてはいるだろうが)

煙草を吹かしているルイスには、一応声を掛けておく。

「私はこのまま街へ向かう。
 少し身体を休めておきたい」

そう言い残すと、不要な通信回線を切断してエビル・Sは再び南下を始めた。

            *     *     *

背の高い建物の合間に身を隠したエビル・Sから、アルマは地面の上に降り立った。
白いオフタートルネックのセーターに黒いロングスカートというある種の重装備だが、
夜の砂漠の寒さはそんなもので防ぎ切れるほど甘くはない。

「寒……」

服飾店を見つけた彼女は取り敢えず中に入ってみた。
……誰もいない。 当然だ、民間人を残していてはこんなプログラムなど実行できない。
自分のサイズに見合う下着を見繕って試着室に篭もると、彼女は着替え始める。
拉致当時の下着は何故か黒のレース。 決して勝負下着ではないが、
彼女は我ながら似合わないとため息をつく。

(休みたい……早く……)

しかし、着替えが先。
何の臆面もなくさっさと下着を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になる。
タオルで身体を拭くと、ふと鏡を見つめた。
自分を見て、強化人間だとわかる相手が一体何人いるのだろう?
こうして見てみれば少しスタイルのいい女子高生の体型でしかないし、事実として女子高生だった。
しかし、『あんなこと』があった後では自分の周囲を形作っていた全てのものが懐疑的に思えてしまう。

店の中でも冷え込みは厳しい。
ぶるっと身震いすると、アルマはさっさと替えの下着を付けてスカートとセーターを着直した。
試着室を出た彼女は少し悩んだ末に古い下着をダストシュートに放ると、
棚から布のマントを拝借して従業員用の休憩室らしき部屋に入る。
そして、髪留めを外してソファに横になると、マントをかぶって目を閉じた。
……次に目を覚ます時が来ることを祈って。

153 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/25(水) 23:46:23 ID:???

【行動:通信中(0)、C-18→C-20(-2)、探索(-1)、着替え(-1)、オヤスミ(0)】
【位置:C-20/市街地】
【残り行動値:0p】
【機体状況:Green/通信回線:BDV】
【武装:ビームサーベル、3連装グレネード、内蔵ヘビーマシンガン(95)、ショットクロー(8)、
     ビームライフル、Eパック、偵察ポッド、Iフィールド】
【生徒状態:Green?】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx2、栄養ドリンクx9、ノートPC、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:これからどうしよう?】

154 :ジェンセン・スティール:2005/05/25(水) 23:47:53 ID:???
俺たちは、殺し合いをする。
(もう十二分に殺しあってきた)

 俺たちは、殺し合いをする。
 (飽きるほどに殺して、飽きるほどに殺されて)

  俺たちは、殺し合いをする。
  (こいつが、俺にとっての最後の戦争、ってわけか)

 全周囲モニターってやつは、俺が思うに最高の発明だと思う。 
 バブルキャノピーの飛行機や、一年戦争のころのせまっくるしいモニター
なんぞに比べて、格段に周りが見える。
 戦術云々の優位性、なんて御託はとにかく・・・・・・
 見たいときに見たいものが見れる。だから、好きなんだ。

 落下しているがゆえの浮遊感。無重力。宇宙にでもいるような
感覚。ひどく、気分がいい。腐りかけた俺の魂に、なにか風の
ようなものを感じる。
 
 ジャブローに、二度。一度目は夢を目指して、不安とともに。
 二度目は、胸の大儀に疑問を抱いて。戦闘への若干の恐怖、
そしてそれ以上の高揚を覚えながら。
 三度目の今は・・・・・・妙な具合に、何も感じない。
 しいて言うなら、懐かしさか。
 手前の人生を終える場所なのだろう、という妙な感慨が、
この胸にふく風の正体なのだろう。
 
 死ぬときは、空を見ながら死にたい。
 ふと、そんなことを考えてはいた。
 
 地表が迫る。降下したら、くたばるまで延々続く
戦いの始まり。
 望んだ、ことだ。なにもかも。ならば、望みのままに
行こう。いずれ、炎に焼かれるまで。いずれ、鋼に砕かれるまで。

(降下IDチェック)

155 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/25(水) 23:55:18 ID:???
機体から降りて辺りを見渡していると、
サイモンさんがなにやらいろいろな道具を広げているのが見えた。
用意周到……と言うよりはあれが支給アイテムなのだろうか。
ふと気になって、ディバック中の自分の支給アイテムを探す。
すると、奥の方に四角い箱のような物が指先に当たった。
それを引っ張り出してみると、その辺のスーパーなどに売ってそうな、栄養食品だった。
……まぁ、"症状"が現れた後は食欲が無くなる事もあるので、それなりに私にとっては当たりだと思った。

>>139
ディバックに箱を戻していると、もう一人の参加者、
確か……最年長の参加者の人が機体から降りてきた。……いつの間に?
それにしてもやけに元気のいい人だ。名簿が正しければ70歳のはずなのだが。
だがその姿には何故か違和感を感じた。何だろう……この違和感は。
その腕には幾つかの袋と、銃剣と思われる物と……な……なんだろうアレ……。
何かが視界の端に映ったような気がしたが、努めて意識の外に出す事にした。

……無理だった。
確かにアレは……両生類の一種……蛙。
……やっぱり、食べるのだろうか……。
……頑張れ。私。
って、そこじゃない!
危うく先程の違和感を忘れてしまうところだった。
だが何とか、違和感の正体が分かった。それは、制服の状態。
まだジオン公国軍は、国防隊時代を入れても発足から15年しか経っていないはず。
老人が居る事自体はおかしくないのだが、
まだ地上戦は一回も行われていないはずなのにあの汚れ方、痛み方は明らかにおかしい。
……じゃぁ……?
本日幾度目かの深い思考。……答えはすぐに出た。
恐らく……そう言う事なのだろう。
……確かに、これならMSという機械の事も、ビームの拳銃の事も頷ける。
その事を確認するために二人に話しかけようとしたとき、
サイモンさんに逆に話しかけられる。

156 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/25(水) 23:56:24 ID:???
『……んなわけない、か。
 冷えるなら、こんなものでもいいんなら羽織っておきな』
そう言うとサイモンさんは、こちらになにやら放り投げてきた。
慌ててそれを受け取る。どうやら、サイモンさんの私物のロングコートのようだ。
それなりに使い込まれている事からそれが解る。
煙草の匂いが染みついていたが、不快ではない。
むしろ……懐かしい匂い。四年ぶりかな……煙草の匂い。

「何で……こんな場所でしか見つからないんだろ……。」
ぽつりと、言葉が漏れる。
慌てて口を押さえるが、多分手遅れだろう。
私は表情を悟られないように、すぐにロングコートを着込み、きっちりとフードを被る。
これで寒さは大分凌げるはず。サイモンさんに「有り難うございます。」と礼を言っておく。
さて、何か手伝うべきだろうか……と、コンロの方へ近づいてみると、サイモンさんが火を付けていた。
横ではアロンソさんが蛙……の肉を切っている。
銃剣で切るその手つきは手慣れたものだ。サバイバル歴が長いのだろう。
だがもうその光景に疑問や、違和感はない。

『とりあえずお嬢さんも火のそばに寄っておきな。
 ま……腹ごしらえしながら今後のこと、考えようか』
サイモンさんの誘いに、私は素直に従う。
暖かいコンロの近くにしゃがみ、両足を抱え込みながら話しかける。

「……あの、今後の事の前に……一つ聞きたい事があるんですけど……。」
ずっと、参加したときから胸の奥につかえていた疑問……多分、今それが解ける。

「……あの、アロンソさんは今年でジオン軍に入ってから何年になるんですか?
 ……いえ、見た感じとてもベテラン……という感じがして……。
 ちょっと、気になっただけなんですけど……。」

もし、あの答えが返ってきたら……。
……いや、私にとっては関係ないか……。

【行動:通信継続のまま待機(-0) 会話(-0)】
【位置:P-22 森林】
【機体状況:ゲルググ・J 空調に問題有り……? もしかしたら砂を噛んでるかも……】
【パイロット状況:症状緩和】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2  栄養補助食品)サイモンさんのロングコート】
【方針:強くなる 物資補給 武器調達 服を乾かす 夜が明けるまで野営】
【一時的休戦:01番 アロンソ 16番 ナインティ 18番 サイモン】

157 :ジェンセン・スティール:2005/05/25(水) 23:59:24 ID:LKD6T141
(IDチェック用)

158 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/26(木) 00:40:15 ID:???
「異常無し…と」

 定期的に見回る深く暗い森の中。
相変わらず見える物は月光と少女が通ってきたハイウェイの明かりのみだ。
木々がひしめく森の中から人口に建造された灯りはかくも目立つ。
コクピットの中で各機器に目を配りつつ水など飲みながら一息。
遠くにかすかに見えるオレンジの灯りは野営の焚き火。こういう雰囲気も悪くない。

 しかし…だ。今の所自分達にこれと言った厄災は降りかかっていないが
目の前の問題が直接解決したわけじゃないことぐらいは分かっている。
他の人間と会話を交わしている時には頭から抜けているはずの"殺し合い"と言う響きが
一人静かに佇んでいるだけで大きなプレッシャーとなり身と精神を圧迫してくる。
それに大本の問題からして、あの組織が何者かと言うことすら分からないのも拍車を掛ける。

 考えれば考えるほど思考の迷路に迷い込まされるこの大きすぎる違和感。
簡単な話だ。何故自分が知らない機体がこんなに多いのかとか。そのぐらいの。
ゲーム開始時から漂っているのは気が付くのに何もわからないのは
頭のネジを3本ぐらい外されてるせいじゃないだろうか。どいつもこいつも自分も。
腕組みなんかしながら深く考えこんではみるが一定の答を出すまでも無く時間は過ぎる。

 「やめるか…」

 しばらく思いふけって、結局彼はそこで思考を止めた。
考えても答の出ない物に押し問答したところでどうしようもない。
気が付けば機体もハイウェイ近くまで歩が進んでいる。こういうのはかなり良くない。
レーダーなんかに目を通してもみるが何一つ映るものも無く無機質な鈍い緑の光があるだけ。
もう一頑張りと行こうか。何も起こらない事を祈りながら。このままゆったりと時が過ぎる事を祈りながら。

 彼はタブレットを一つ口にする。これは考えすぎの自分を戒めるため、と。

159 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/26(木) 00:41:29 ID:???
【行動:相変わらず周辺監視継続(0P)】
【位置:P-22】
【機体・パイロット状況:共に問題なし】
【武装:腕部グレネードランチャー、ミサイル、ビームサーベル】
【所持品:デイバッグ(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2(少量消費) 前回のデータ入りディスク)
      タブレット状の精神安定剤 タブレット状の睡眠剤】
【方針:警戒怠らず】
【同盟:18番 サイモン=クレイガー、01番 アロンソ=セルバンデス、02番 エルナ(?)】

160 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/26(木) 01:28:04 ID:/LrHb1i5
IDチェックだけ本文は今日中に書きますね。

161 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/26(木) 01:35:10 ID:???
放たれた閃光は、ボリノーク・サマーンの背中を貫いた…かに見えたが、エドワードは俺の
攻撃を予測していたかのように横に避ける。
続いての射撃も有効なダメージを与えられずに終わる。

後ろに下がったボリノーク・サマーンを見つめ、小さく息を吐く。
(…これだけの腕を持っていて、何で曹長止まりなんだろう)
現状にいささかそぐわない疑問が、思わず頭に浮かんだ。
そう思ったのも当然といえば当然で、突っ込んで来る時の思い切りの良さと、俺の攻撃を予測
した上での回避行動、そして接近が難しいとみるや距離を取る冷静な判断。
エドワードは間違いなく優秀なパイロットだった。
その彼が曹長などという位置にいるなんて…。
ティターンズは、それほどに人材がいたという事なのだろうか…?

(ん?ティターンズって、確か…)
ふと芽生えた疑問の答えを探るべく、記憶の紐を解いていく。
0083年くらいにジャミトフ・ハイマンの提唱で結成された、ジオンの残党狩りの組織で…。
悪名高い30バンチ事件を起こしたり、スペースノイドに対してかなり苛烈な方法で弾圧を繰り
返していた…だったか。
ここで疑問にぶつかる。
今俺が…いや、俺達がいるのは0114年の…筈だ。
ティターンズという組織はずっと昔…0088年に事実上なくなっている。

そのティターンズの曹長を名乗る、どう見ても30歳前の男、エドワード。
単純に計算すれば、0088年当時、彼は5歳前後という事になる。
計算が合わない。
(どういう事なんだろう…。まるで……)
鳴り響いたアラームよって、俺の思考は無理矢理中断を余儀無くされた。
再び突っ込んでくるボリノーク・サマーン!

「くっ…!戦闘中に俺は…何やって…!」
相手と対峙している時に別の思考に耽るなんて、馬鹿にも程がある!
慌ててビームピストルを構えて連射。
だが焦りは俺の両の手に伝わり、そしてコンソールレバーを通じてシャッコーに伝わった。
当たらない。
いや、ボリノーク・サマーンの上下左右の動きに、コンピュータが有効な照準をつけられない。
あんな事を考えなければ、もっと冷静に対処できたのに…。

だが結局はあとの祭…っていうやつだ。
俺ができたのは、ボリノーク・サマーンを懐に入らせないように、退きながら撃つだけだった。
それでもシャッコーが退く速さよりも、ボリノーク・サマーンの突っ込む動きの方が速い。
「このままじゃ…!くっそ!」
舌打ちをして態勢を立て直そうとしたその時、ボリノーク・サマーンの動きが一瞬止まった。
そして肩から発射されるミサイル。
エドワードが何故ミサイル攻撃に切り替えたのかは知らないが、この至近距離での攻撃は避け
られないように見えた。

激しい爆音と光、そして濛々たる煙。
ミサイルは狙い通り、シャッコーを捉えていた。
だが煙の中から現れたのは無傷のシャッコーと、その機体を守るように展開する、光の羽根。
ミサイルの爆発は、左腕のビームローターによって防がれていた。
咄嗟に操作したローターだったけど、上手くいったみたいだ。
「…ははっ…。死ぬかと思ったよ、エドワードさん!」
一言叫んで、後退していくボリノーク・サマーンを追い掛け…て…?

後退していくボリノーク・サマーン。
その上に、満月に照らされた黒い影が見えた。
二刀のビームサーベルを構えた、美しき死神。

162 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/26(木) 01:35:48 ID:???
【行動:9番、13番、14番へ回線継続(0)余計な思考(0)ビームピストル連射(−1)
    ビームローターでミサイルを防ぐ(−1)】
【残り行動値:2p】
【位置:U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2(75%)】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を…守る】

163 :ジェンセン・スティール:2005/05/26(木) 02:07:20 ID:???
 降下は滞りなく終了した。あとちょいと進路がずれてれば、
MSでの水泳大会としゃれこまなけりゃならなかったところだ。
水が中に入っちまったら、メンテナンスが面倒だしな。
 対空砲火も同僚もいない、たった一機の降下作戦、といったところか。
 友軍はゼロ。まったく、心強い限り・・・・・
 思わず苦笑がもれる。ワンマン・アーミー。は、安い映画じゃ
ねえんだぜ?

 まぁ、運がいいっつえば、地上が戦場になったっつうコト自体、
運がいい証拠だぁな。川、森、山。地形は利用できる。
 MSにとって最強の武器にもなりえれば、最強の防具にも
なりえる・・・・・そういう戦い方を、俺はいろいろ知っている。

 機体から降り、まずは愛機となるハイザックに敬礼。
 つまらねぇ感傷だが、こいつをやらねえとどうにも「手前のMS」
になったっつう気がしないわけだ。

 扱いやすく、タフ。個人所有かます連中がいるほどの、操縦性と
整備性の高さを兼ね備えたいわゆる名機。ま、性能的には老いぼれの
ロートル、二線級もいいとこだろう。そんなところも気に入った。
 時代遅れのオールドタイプ。まったく俺そのもの、ってやつだ。
昔は何度も撃墜してやったもんだ。だから、こいつの欠点もいい点も
手に取るようにわかる。生かすも殺すも、おれ次第。 
 あらゆる地形に、問題なく適応してのける汎用性の高さは、俺の
戦法にはしっくりとくる。真っ向勝負じゃもろすぎるあたりは
こまりもんだが。




164 :ジェンセン・スティール:2005/05/26(木) 02:22:12 ID:???
 ヒートホークにビームサーベルがついてるってのも具合がいい。
 だが、遠くの敵をたたけない、ってのは問題ありだな。 
 シールドもないってんじゃ、鴨がいいとこだ・・・・・・
 こいつはあれだ。遠距離の敵をたたける武装がほしいとこだな。
 
 今度は与えられたディ・バッグの中身とコンテナの中身を
チェックする。
 まずは、ディバッグのジッパーを開いた。
 ・・・・・・


 エレキギター・・・・・・すとらときゃすたー?
 なんだこれ。
 ギターはひけるこたぁ引けるががきの頃の手習い程度だぞ?
 気晴らしでもしろっつうのか。これで・・・・・
 こんなもんより、レーションのひとつでもあったほうがまだましだ。
ったく。

 精神的に何かひどく気落ちしながら、今度は武装コンテナを開放する。
まさか、MS用のドラムセットなんかが入ってるんじゃねえだろうな。

 ・・・・・・現れたのは、3連装ミサイルポッド・ランチャー。
 ざっと状態を見てみるが、どうやら問題なく作動しそうだ。
 どうやらかなりツイてるらしいぜ。これでひとまず遠近両方の
武装はそろった・・・・・・

 もっとも、こいつをつけるのは手作業じゃあ無理だろう。基地にある
整備用クレーンを使う必要がありそうだ。
 となると、最初に行く必要があるのは基地だな。

 基地は、南か・・・・・・・
 俺はハイザックのコクピットにもぐりこむと、一路南を目指した。
どこに何が飛んでいるかわかったもんじゃねえ。ひとまず森に
もぐって、姿をくらますとするか。
 
 っち、ちょいとばかり早足すぎるかぁ?
 まずいな、どうも勘が鈍いぜ。こんなに足音立てちまって。みつかっちまったら
どうするべ。
 まぁ、そんときゃそん時だぁな。最初の犠牲者ってのは無様だが、そういう死に方も
似合いかも知れねえし・・・・・・
【行動:気体状態チェック(-1) M11森林に移動(-1)M12平原に移動(−1)M13平原に移動(−1)】
【位置:L11平原】
【機体状況:ハイザック・正常】
【パイロット状況:好調好調っ】
【武装:ヒートホーク・ビームサーベル・ミサイルポッド(注・非装備状態)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2 エレキギター )】
【方針:まずは戦闘準備だな】

165 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/26(木) 08:29:50 ID:???
『下がってて。今のキミじゃあ、戦おうとしても足手纏い』

ニースの頼みに対するレベッカの反応は非常にあっさりとした、冷たいものだった。
ニース自身だって、そんな事は分かっている。
震える手足は、それを如実に語っている。

『あと……そうだね、その顔に産んでくれた両親に感謝しておくんだね』

レベッカの言っている意味が、そしてそれが何の関係があるのかよく分からない。
ニースは何も言えないまま、モニターを見つめるだけ。

『キミはボクを動かすっていう役目を、しっかり果たした』

単純に考えれば、ニースの顔がレベッカを動かす役目を果たしたという事になる。
それがどういうふうな意味なのか…。
やはり、ニースには分からない事ばかりだった。

焦りを浮かべた表情でモニターを見ていた、次の瞬間。
モニターの中に光が差した。
…正確には光が差したように見えた。
フードを取った、その下から現れた白銀の光。

今度こそ、我を忘れた。
目の前の造型の美しさに。
脳に刻み込まれるような、現実離れした美しさに。

海のように青い目。
白い肌と、それを拒絶するかのような赤く、整った唇。
誰にも踏み荒らされていない処女雪を連想させる、白銀の髪。
その全てが満月の淡い光に照らされて、幻想的とも言える美しさを奏でていた。
一瞬ニースに、ここに来た目的を忘れさせる程の美しさ。
ニースにはそれがおとぎ話に出てくる、妖精のようにも見えた。

そして満月の下、妖精が乗る黒き騎士が二振りの剣を抜き、跳躍する。

その一連の様をニースはシートの上で、まるで何かの映画を見ているような、そんな現実味のない
感覚で、呆然として見送っていた。
もしもこれが映画だったら、まさしくクライマックスシーンの1つだったに違いない。

だがここはニースが観客でいる事を許してはくれない、心無き場所だった。
その直後に聞こえる、2回目の爆発の音と、僅かな地響き。
ニースの意識に、これが現実である事を教えてくれる戦いの印。

「アル…バートさん…。アルバートさん!」

叫ぶや否や、ゲルググを煙が吹き上がる方向に向かって走らせる。
MSも満足に動かせない。
武器の扱い方も知らない。
それでも、ここでじっとしているのはニースには我慢ができなかった。

【行動:9番、10、11番に通信を継続(0)煙の方へ行ってみる(−1)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:異常なし】
【位置:U-22】  
【機体状況:異常なし】
【武装:狙撃用大型ビームライフル、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個
     作業着、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ 】
【行動方針:アルバートの元へ、レベッカやクラウディアと仲良くなりたい】

166 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/26(木) 10:01:57 ID:???
>>148>>155-156

食材を切っているうちに記者殿が水汲みを済ませて帰ってくる。
ちょうどいいタイミングじゃ。
ワシは些か乱暴ながら、カエルの肉と皮を向いた芋、キノコに山菜・ハーブを放り込む。
あとは丁寧にアクを取っていくだけじゃな。
塩がないのは残念じゃが、芋から適度なとろみが出て、美味いシチューになるはずじゃ。

ワシが鍋の傍で沸騰を待つ間に、フォーゲルヴァイデ嬢が話し掛けてきた。
はて? 何年と言われても……

「まあベテランと言えばベテランかの。ルウム戦役にも05で参加した身じゃし。(*1)
 軍に入って、かれこれ50年以上か。第一次降下作戦で降りてきて以来、ずっと地上じゃ。
 思えば長いもんじゃのぉ」

ワシは鍋をかき混ぜながら昔を思い出した。
あの頃は、世の中全体が熱かった。サイド3には連邦に対する怒りが充満し、熱気があった。
世界を変えるんだ、宇宙移民のための世界を築きあげるんだという想いが満ち満ちていた。

いったい、ワシらはどこで躓いたのかのぉ……。
……いや、ワシらはまだ終わっておらん。連邦への反撃は、これからじゃ!

蛙のシチューは30分ほどで出来上がった。
見た目はイマイチじゃが、栄養は十分じゃ。コレ喰って次の戦いに備えるぞい、若人たちよ!
ワシは記者殿とフォーゲルヴァイデ嬢に、料理の完成を告げ、ワシの分をよそった。

【行動:調理完成(−2p)】
【残り行動値:2p】 【位置:P-22 森の中、湖畔の小広場】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜2袋、キノコ類1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     ヘルメット一杯の木苺、デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱
     カエルのシチュー】
【武装:ヒートサーベル、尖った丸太(15m)、2連装ビームガン(未取付)】
【行動方針:16番・18番と共闘する、野営準備】
【同盟:16番ナインティ、18番サイモン、02番エルナ】

(*1)05(ゼロゴ)とは旧ザク。

167 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/26(木) 10:28:57 ID:???
「んもう!何これ、ヤクトじゃない!ヤクトじゃない!」
コックピットで目覚めると、その機体はわたしのだぁいすきなヤクトじゃない事に気づいた。
乗るならヤクトがよかった、ヤクトじゃなきゃ嫌だった。
苛々したまま機体から降りる。こんな機体にずぅっと乗ってると気が狂いそうだった。
むかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつくむかつく

機体からディパックを持って降りてガシ、ガシとMSの足を蹴る。
こんな事で倒れるわけが無いけど、本当に苛々する。何か発散出来ないかなぁ?
「あれぇ?」
地面を見ると、そこにはアリさんの行進。
しゃがみこんで地面を覗き込む。
ちっちゃいけれど、一生懸命に他の大きな虫さんを運んでる。
「えらいねぇ」
えらいからご褒美あげたくなっちゃった私はディパックから水の入ったペットボトルを取り出す。
キャップを開け、一口だけ飲むとボトルの口をアリさんの方に下ろした。
トクトクッて音がして水がアリさん達を襲う。
「あははっ♪」
流れるアリさんを見て、少しだけ気分がよくなった。


ペットボトルが空になると急に不安になった。
………どうしてこんなところにいるのぉ?
わたしはおじちゃんやおばちゃんと一緒におともだちのみんなと住んでたのに………
それに、ここはコロニーじゃない。
空を見るとわかった。お月様が出てるもん。
コロニーからはお月様が見えないからつまんない。
お月様が見えるって事は、ここはちきゅうなんじゃないのかなぁ?
「そっかぁ、ここが地球かぁ♪」
ウェストポーチからメモ帳とボールペンを取り出し書く。
『ここは地きゅう』
書き留めてから、わたしはどうして地球にいるんだろうって思った。
………ちょっと待って、思い出せるかもしれないから。
だから黙って、梟さん。
………………
「おにい、ちゃん?」
………そっかぁ。
おじちゃんもおばちゃんもおともだちのみんなもだぁいすきだったけど
わたしはおにいちゃんがこの世で一番好きだもん♪
きっとここにおにいちゃんがいるんだ。
おにいちゃんが居る場所におばちゃんたちが連れてきてくれたんだ。
「おばちゃんありがとー♪」
再び丸っこい字でメモ帳に書きとめる。
『ここは地きゅう・おにいちゃんは地きゅうにいる』
同じページに空白があるならそこに書きなさいっておじちゃんが言ってたからそうする。
勿体無い事するともったいないお化けがくるんだって。

168 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/26(木) 10:29:48 ID:???
MSに乗り込んで機体をチェック。
―――MSA-005メタス たしか先生が言ってた話だとぜぇたがんだむとかの前につくられた可変実験機だったと思う。
可変システムを搭載しているのは結構だけど、先生から聞いた話だとすっごく弱いって………
「でも、大丈夫だよね………おにいちゃんがまもってくれるもん♪」
次にデイパックを開けてみる。何かアイテムが入ってるって教室で誰かが言ってた気がする。
デイパックにはパンやお水のほかに無骨な機械が入ってた。
「なぁに、これぇ?」
それも二つ。黒くて長くて何だかよくわからない。
一緒にせつめいしょがついてたけど読みたくなかった。むずかしそうだったもん。
デイパックをしまうとメタスの横にあったコンテナを開ける。
………中身は変なプロペラみたいなの。
先生からはこんな武装があるなんて何も教わってない。
「びーむ………ろぉたぁ?」
今度はしっかりとせつめいしょを読む。おにいちゃんに会う前に悪い人達に会って死んじゃいたくないもんね♪
せつめいしょを読んでるとこれが凄いものだってきづく。
空を飛ぶ装置にもなるし、盾にもなるらしい。
「おおあたりぃ♪」
思わず嬉しくなってコックピットで飛び跳ねてしまう。その際頭を強く打ってしまってちょっと痛い。

ともかく、びーむろぉたぁを左手に装備して、メタスを動かす。
早くおにいちゃんを助けに行かなきゃ………
ってちょっと待って。
「メモしなくちゃね♪」
急いでペンを走らせる。忘れちゃわない内にしないと………
できたぁ。
『ここは地きゅう・おにいちゃんは地きゅうにいる・わたしはおにいちゃんをさがす
 きたいはメタス・アイテムは黒いきかいがふたつ・ぶきはそらとべてたてにもなる』
「うん、おっけぃ♪」
まずはハイウェイに乗ろう………
その後は東かなぁ、西は砂漠があっていやだぁ。
でも、このメタスはもしかしたらわたしにとってはアタリかもしれない。
可変機だからこのフィールドでおにいちゃんを探すのにはさほど時間はとらない。
「待っててねぇ、お兄ちゃん♪」

【行動:機体チェック(-1)移動(K−25→K−24→L−24→M−24→N−24→O−24)(-3)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:(#゚∀゚)タンコブイタイ!】
【位置:O-24】  
【機体状況:MSA-005メタス/異常なし】
【武装:アームビームガン×2、ビームサーベル×6、ビームローター】
【所持品:ディパック 水2g1本と半分 コッペパン2個
     筆記用具一式、特殊トランシーバー×2(一対)】
【メモ:『ここは地きゅう・おにいちゃんは地きゅうにいる・わたしはおにいちゃんをさがす
     きたいはメタス・アイテムは黒いきかいがふたつ・ぶきはそらとべてたてにもなる』】
【行動方針:おにいちゃんどこぉ?】

169 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/26(木) 14:09:42 ID:???
アイザックはE-16エリアへと逃げ込み、そこであるはずのない反応を見てためらう。
「………お姉さん!?」
F-16に一つの光点。
それは確かに、リトラのディジェであった。
先ほど彼女のディジェの反応を捕らえた時C-18から東に一つ、D-18に彼女は居た。
しかし、それがF-16にいるというのはどういう事か。

ファッツは“ダイヤノクィーン”をD-12と理解していた。
ならば、彼女はそのまま北へと向かえばいいだけである。
ならば何故北東へと移動しているのか………

その理由は管制側からのとてもありがたいプレゼントを受け取る為だったのだが
通信を聞いていないファッツにそれを知る術は無い。
故に彼は勘違いした。
ズサに追いかけられる自分と同じように、彼女もまた追われているのだと。

アイザックも砂漠での戦闘で損傷が激しい。
頭のレドームには傷がついてはいないはずだが、それでも機能は悪化しているかもしれない。
ならば、機影を確認出来たのが比較的近くにいるディジェだけで、それほど離れていない場所にあの二機がいるんじゃないか。
このままF-16で合流しようかとも思ったが、それでは先ほどと状況は変わらない。
戦力を分散させ、どこかで撒いたほうが得策じゃないか。
自分はズサを、リトラはあの二機を………

もっとも、この方法は自分達の力量が問われるが………
「ま、心配はしねぇさ………」
右手の小指を立てて、誰に言うともなく呟く。
「俺とお姉さんは、あかーい糸で結ばれてっから♥」
あくまでも彼は茶化す感じだ。
しかし、それが彼のスタイル、彼の性格だから………仕方が無いと言えば仕方が無い。
ともかく、彼は自分の腕も彼女の腕も信頼していた。

そして、彼は勘違いをしたまま北方向へと走っていく。

【行動 :移動(E-16→E-15→E-14→E-13→E-12)(-4P) 残り0P】
【位置 :E-12 軍事施設】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :なし】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー】
【暫定行動方針:ハロルドを撒く】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【約束:生徒番号06番 リトラ=クローム】

170 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/26(木) 19:15:12 ID:???
「く……かっ……はっ…………!?」
シートに身体全体が締め付けられ、腹部から押し出されるように呻き声が漏れた。

スラスターの推力が強すぎる……!
想像以上の……違う……想像すらできない……
なんて――パワー!!

ビル群を眼下に見据え、不安定な軌跡を描きつつ闇夜を駆け抜ける。
それはモニターで捉えたベルガ・ギロスの躍動とは正反対に、余りにも無様で不恰好な姿。
戦闘中の二機、いや三機の戦闘に加わることはとても望めそうになかった。
これでは加勢しても足手まといになってしまうことだろう。
既に私は選択していた。レベッカ・テスタロッサを……レベッカさんを信用すると。
それなら私のやれることは一つしかない。
フィン・ノズルの推力を姿勢制御に回し、ようやく安定を見せた機体を南へと方向転換。
程なくして、ディスプレイが見慣れた機体のシルエットを映し出す。
……間に合った!
衝撃緩和のためのスラスターを吹かしつつ、走行中のゲルググの前方を遮るように着地。
ビギナ・ギナを旋回させて向かい合う。

通信を入れた。

「下がってニースさん。
 貴方の気持ちは痛いぐらい理解できるけど……ここから先に行っても二人の邪魔になるだけ。
 ……今は、下がって」

一言の挨拶もなく、一方的に告げる。
役に立ちたいという感情は理解できた。私も同じだから。
……だからこそ進ませる訳にはいかない。

「いきなりでごめんなさい。
 でも、お願いだからわかって。そして考えてみて。
 満足にモビルスーツを操ることもできない状態で前線に飛びこむ事と、現れるかもしれない新たな機影の接近に備え後方で待機すること。
 そのどちらがアルバートさんにとって助かることだと思う?
 ……今は私達にやれることをやりましょう。ね?」

アルバートさんならもっと気の利いたことを言えるだろうし、心を落ちつかせる不思議な笑顔を見せることもできただろう。
そのどちらも真似できない私には、目の前の少女に想いが通じるよう願うことしかできなかった。

【行動:10、11番との通信継続(0) 14番との通信接続(1) ゲルググの正面に移動(1)】
【残り行動値:2p】
【位置:U-22】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:ゲルググの制止】

171 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/26(木) 19:46:23 ID:???
「これも・・・使えない、これも・・・駄目だ」
とりあえず前回の事を教訓に、使っても安全な武器を選ぶことにしたが・・・ほとんどない。
もっとも、バズーカやビームライフルなど爆発しそうな物は全排除、という超安全重視の考えでやっているからだが。
「これも・・・駄目。あー、もうこの辺には何も無いのか?」
結局拾ったものはマシンガンが1個だけ。もちろんこれだけでホワイトアークのバランスが取れるはずもない。
「しょうがない。バズーカ1個だけ持ってくか。・・・怖いけど」
基地の壁によりかかるように倒れている、見たこともないMSのバズーカを拾い上げる。
これなら戦闘時、片手にマシンガン片手にバズーカという風に持てる。
問題は変形時は捨てることになることだが、拾い物だし問題はないだろう。
それに正直、爆発するかもしれないボロバズーカはさっさと使い切って捨てたい。
そして現時点でもっとも必要なホワイトアークの重石に関しては、MSの残骸も使う事にする。
動力炉が無い物は多分爆発しないはずだ。MSは動かし方しか知らないが。
MSの残骸は至る所にあったため、探すのにそう手間はかからなかった。
早速作業にかかることにする。
まずMSの足の残骸を持ち上げ、ホワイトアークのMS搭載場に設置、固定する。これはあっさりできた。
次に、見付けた二本のワイヤーのうち一本を使って足以外の部分の残骸と武器をひとまとめにし、もう一本のワイヤーで足にくくりつける。が。
「・・・落ちた」
動かしてもいないのに、重石はあっさり外れた。
「まあ整備はしたことも見たこともないし、しょうがないか。よし、今度はちゃんとできただろ」
もう一回試みる。一呼吸置いて落下。
「付けるだけなのに、何苦戦してるんだ俺・・・」
更にもう一回試みる。今度は外れない。
「いよっし!」
コックピットでガッツポーズ。その瞬間、重石はそれをあざ笑うかのごとく落ちた。
まとめていたワイヤーがほどけて残骸がバラバラになるおまけ付き。
「・・・」
思わずビームキャノンの発射装置を押しかけるが、なんとか気を取り直して始めからやり直す。
「そーっと、そーっと」
衝撃で落ちたりしないよう、細心の注意を払ってZ+を後退させる。外れない。
「ふぅ・・・」
今度は小さくガッツポーズ。その瞬間、腹の虫が鳴った。
「困ったな。とりあえず、コッペパンでも食うか?でも2つしかないしなぁ」
とりあえずコッペパンを見ながら考えていると、モニターに写る大きい湖?(コロニー育ちなので、湖と海の区別がつかない)が目に留まった。
「魚は多分いるよな」

172 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/26(木) 19:47:10 ID:???
Z+から降りて岸に立つ。次に、ちぎったコッペパンを水面にばらまく。そしてそこへやって来る物を探して・・・
「よし、そこっ!」
集中。同時に泳いでいた魚は水から飛び上がり、岸に落下する。
理屈は簡単。魚を探して得意技のPKで海から飛ばすだけ。
大きい魚は重いため飛ばせない(距離にもよるが)ものの、小魚ならこれで手に入るだろう。
食料の問題が解決して安心する反面、こんな事も考えた。
「なんかものすごく下らない力の使い方してるなぁ、俺」

【行動:物資探索(1)重石の装着(2)サイキックで魚獲り(1)】
【位置:W−3、基地】
【残り行動値:0p】
【機体状況:MS、艦、共に損傷無し】
【武器:MS 頭部バルカン砲×2 ビームサーベル×2 腰部ビームキャノン×2
    予備 120mmマシンガン(新品同然) クレイバズーカ・拡散弾(気付いていないがヒビあり)
    艦 メガ粒子砲×1、ビーム・シールド×1、ミサイルランチャー×8 重石】
【生徒状態:空腹、疲労】
【所持品:デイパック、コッペパンx1.9、水2リットルx2、木刀、写真、重り×3、ボールペン、魚】
【行動方針:食事をとる】

173 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/26(木) 20:05:35 ID:???
>>155-156

「…………」

少女の呟きに、ふっと眉を訝しげに動かせる。が、口を開くことはしない。
感謝の言葉には右手を振って、気にすることは無いと意思を示す。

灯した火の具合を確かめた後、木苺の方へ歩いていった。
夜目の中適当に見繕ってヘタを取り、ボールの中に放りこむ。
片膝を突き、もう片方の足を崩しながら座る。ボールにスプーンを押し込んでいると、
少女が老人に対して質問を投げかけていた。

>>166

50年。それが老人の答えである。
手を休め、ヤカンの傍にボールを置く。眉根を寄せ、語気も新たに話しかけた。

「は……? 第一次降下作戦は、79年の3月だろ?」

これはよく覚えている。ジオンの欧州方面制宙域の制圧、オデッサへの電撃的降下。
その後の地上戦域拡大から、自分も欧州方面の臨時兵員として入隊したのだから。
シチューを自分の器に、そしてナインティ用の容器によそいながら続ける。

「それから50年って――あ、お嬢さん、肉は残しといたからちゃんと食べて精気をな。
 ……50年は、計算が合わないんじゃないのか」

あまりの長さに時間の感覚が麻痺したんじゃないか、と疑いながら続ける。
スープを一口すすって味見する。限られた資材からもたらされた結果として
50年の重みが伝わってきた。

「103年だから…25年、そう、25年だ。
 フィフスの落着から10年経ち、土着の仏教徒たちが鎮魂のためラサに向かっているって
 ニュースがあって……」

拉致される前の知識を引っ張り出す。
ここに来て1日も過ぎてないのに、それがひどく昔のように思えた。

【行動:食事(-1P)】
【位置:P-22/森林】
【残り行動値:3P】
【機体/状況:アッシマー/問題なし】
【生徒状況:左頬、殴打による鈍痛と腫れ(薬草貼付)】
【武装:ガンダムハンマー アインラッド】
【所持品:ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx1、1.7Lx1、調理道具セット)
     ウェストポーチ(ナイフx1、ペンライトx1、ガムx2、煙草x1、コンパス付腕時計、筆記用具)
     ショルダーポーチ(ポラロイドカメラ一式) ライターx1】
【行動方針:1.情報の入手 2.休息】
【同盟:01番/アロンソ=セルバンテス 16番/ナインティ=アウェイキング】
【休戦:02番/エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ】

174 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/26(木) 20:51:53 ID:hLA41i9z
IDチェック

175 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/26(木) 20:55:54 ID:???
>>151
『話というのは、まぁ、この愉快爽快ゲームのことについてだ。』

顔を顰める。
”愉快爽快”な”ゲーム”だ?
この野郎、なんて言い方だ。
自分がそのゲームの駒となっている状況だというのに。
自分がそのゲームに踊らされている状況だというのに。
自分がそのゲームで殺されるかもしれないというのに。
畜生、畜生、畜生――
兄貴はそのゲームとやらのせいで死んだんだ!!

『このゲーム、人がばったばった死んでいくのは愉快で爽快なんだが、
 自分が死ぬのは不愉快で爽快じゃない。あんたもそう思うだろ?
 そこでだ、このゲームを愉快爽快なものにするために手を組まないか?』

額から流れた汗が頬を伝って落ちた。
手を組む、だと?
こいつは何を考えているんだ、ありえない。
仮に二人で手を組んで他の参加者を皆殺しにしたとする。
その後に仲間だったやつと殺しあうってことか?
そんな未来が決まっているある相手に背中を任せられるとでも?
仲間になったやつを殺せとでもいうのかッ!!
溜め込まれた感情が体を動かした。

「断る」

フットペダルを力一杯に踏み込んで続ける。
さっき覚えたばかりの記憶を頼りにモビルスーツを動かす。
圧倒的なGが体にかかった、骨の軋む音。
自分は一人だという幻想とも現実とも言える確信。
それは揺るぎもしない。
ずっと考えていた戦うための動作を忠実にトレースする。

「こんなの考えに共感できん」

左手に盾を構えたままさらに接近。
右手で腰のウェポンラックからビームサーベルを抜く。
自分が死ぬ?
死なないように敵を倒せばいい。
それだけのことだ。

176 :リトラ=クローム ◆Q1oSLvtePQ :2005/05/26(木) 20:57:48 ID:???
巨大なコンテナを暫し見上げていると、レーダーにチラと光点が灯ったような気がして、
リトラの視線がレーダーへと注がれる。
だが、レーダーにはノイズのような走査線が走るばかりで、光点はすでに灯ってはいなかった。
防塵処理機能の低下は各部へと砂の侵入を招き、機器の不調を引き起こしているようだ。

「チッ……“ガンダム”め、やってくれたな……」

軽く舌打ちし、早急に目的地へと向かうべく、コンテナ開放作業へと移る。
コンテナ脇のハッチをあけると、MSのマニュピレーターで操作可能なシリンダーが出現した。
シリンダーを回すと、重々しい音と共にコンテナのハッチが開放される。
中に鎮座しているものを見て、リトラの瞳が大きく見開かれた。

「フフ……。何だ、これは?これは、何だ?」

驚愕は一瞬。すぐにそれは歓喜へと変わる。
“ディジェ”のコックピットハッチを開き、開かれたハッチに身を乗せながら、
コンテナの中に鎮座する“プレゼント”へと歓喜に満ちた眼差しを向けるリトラ。
興奮のあまり血が熱い。夜の砂漠の冷気を忘れてしまう程に。

「……クク……アハハ……アハハハハハッ!!」

最初は静かに、やがて高らかに。リトラの哄笑が夜の砂漠にこだまする。

「良い物だ!これは良い物だ―――!!」

月に吼えるリトラ。
コンテナの中に片膝を付いて鎮座していたそれは―――RMS-108“マラサイ”。
物言わぬ赤き闘士が、吼えるリトラを見下ろしていた。



暫しの後、リトラの“ディジェ”は平原を進んでいた。
“マラサイ”を左脇から右肩で担ぎながら。
ライフルは後腰部のマウントラッチへ、ビームキャノンを左腕に掴みつつ目的地へと進む。

「―――流石に重いな」

コッペパンを齧り、温いミネラルウォーターを喉の奥へと流し込みつつ。
リトラはゆっくりと、だが確実に、目的地へとディジェを歩ませていた。

【行動 : コンテナ開放(-1) マラサイを抱え上げる(-1) F-15→F-14へ移動(-2) 残0 】
【位置/場所 : F-14/平原 】
【機体/状況 : MSK-008ディジェ/装甲表面にキズ コックピットハッチの表面装甲損傷
        左脇損傷(エネルギーバイパスに被害) 防塵処理能力低下 索敵系不調 要洗浄
        マラサイ運搬 】
【パイロット状況 : ALL-GREAN 】
【武装 : バルカン×2(残弾70%) ビームナギナタ ガンダムMK-2用ビームライフル ビームキャノン(未接続)  】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×1 水2L入りペットボトル×1
      歩兵用ヘルメット ケブラーベスト バンダナ 煙草数箱  】
【方針 : 獣は獣で互いに身を喰いあえば良い 約束の地へ 】
【約束 : 15番・ファッツ=シュヴィール 】

177 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/26(木) 21:00:21 ID:???
>>160

放たれた砲火から逃げ惑う鉄の鳥は一時バランスを崩し
ながらも体勢を立て直し翼を削り取るまでに終わった。

(あのタイミングでその程度の被害に抑えるとはなかなかですよ。
 出なければ面白くない。)

そして再び、こちらに向かって高度を低くとりながら接近してくる。
頭部のバルカンで迎撃しようとするがその程度の弾速に捕まるほど
あの男の戦闘機は甘くない。
バルカンを避けながら近づいてくるとまずミサイルが三発飛んでくるが
そのままバルカンで迎撃、後からもミサイルがくるがそれも打ち落とす。
その攻撃が罠だということに気づいたのは頭上からの警告音が鳴った時だった。
ヒットアンドアウェーの戦法と先入観にあったためか、
その後の死角からの攻撃が本命だったことに気づくのが遅れた。

降り注ぐ火の雨、それを浴びぬ用にギラドーガシールドで受けるが
意外にそれは脆かった。

(戦闘機の火力ではない?フフフ、なかなかに愉快ですよ。
 さあ、もっと私を楽しませてください。)

衝撃が来ると同時にシールドが蜂の巣になるのが目に見えていたため
それを頭上に手放し一歩後ろへ下がったたとたん、
シールドが壊れると同時に備え付けられていたグレネードが爆発、
その爆発の衝撃に動じて腕部ダブルビームガンを堕ち行く戦闘機めがけて放つ

【行動:セイバーフィッシュにバルカンで攻撃で迎撃失敗そのままミサイル迎撃(-1)
    死角からの攻撃にシールドで防御、失敗、消滅(‐1) 腕部ダブルビームガンで攻撃(‐1) 
    通信中(-0)】
【残り行動値:1】
【位置:W−15】
【機体状況:Gキャノン・正常】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾70%) ビームサーベル×2、
     肩部130mm4連装マシンキャノン×2(残弾80%)腕部ダブルビームガン×2
     ビームソードアックス(ソード・アックス・ピックの3形態) 】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個 首輪 
      レイピア×2 グラサン数個 懐中時計 お守り】
【行動方針:踊ってください(楽)】

178 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/26(木) 21:09:04 ID:???
「何ね、人が死んでいくのは愉快で爽快?」

相手までの距離はまだある。
左右に素早くステップして敵の正面から逃れる。
接近する前に撃たれては話にならない。
――さらにフェイント。

「仲間になったやつを殺して生き残る?」

”致命的な仲間に対する考えのズレ”

「なんでそうなるんじゃ」

吐き捨ててビームサーベルを抜かせる。
仲間、例えそれが一時的なものとしても関係ない。
恩義がある相手を殺すことはできない。
仁侠道の筋目を通す。

「俺は極道なんじゃ、暴力団とは違う」

ビームサーベルを思いっきり振り下ろした。

【行動:ネイゲストへ通信中(-0)、ザメルに接近(-1)、フェイント(-1)、ビームサーベルで攻撃(-1)】
【位置:N-18】【残り行動値:1】【機体状況:ガンダムGP02/異常なし】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル×2、バズーカ砲身のみ、シールド】
【所持品:ディパック(コッペパン×2、水2Lペットボトル×2、日本刀)、煙草、100円ライター、短刀 】
【行動方針:兄貴の仇をとる、単純に殺し合い】
【同盟:なし】

179 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/26(木) 21:12:20 ID:???
IDチェックです

180 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/26(木) 21:13:17 ID:DYvRrrsH
すみません、再度チェックです。

181 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/26(木) 21:17:55 ID:???
>>137-138>>169

ミサイルは吸い込まれるようにアイザックの背中を目指し―――その本体の前で盾に阻まれた。
シールドに何か仕込まれていたのだろうか、通常の爆発以上の火急が夜の砂漠に鮮やかに花開く。
入光量の急激な増大を関知したことによりスクリーン全体がいったん薄暗くなる。

「後ろに目でもつけているというのか!?」

だが、これでアイザックはいよいよ本格的に何も出来なくなったはず。
東の向きを変えて走り続ける青い巨人を、黄色の巨人は執念深く追跡する。

15番の目的地はおそらく北の軍事基地。06番と合流する前に、叩く。

【行動:C-16→D-16→E-16→E-15→E-14へ移動(4)】
【位置:E-14/平地】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-102 ズサ/問題なし】【通信状況:なし】
【パイロット状況:健康・精神的に色々と疲れ気味だが戦闘モード、若干逆ギレ】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(38/44発)、トライカッター×2】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る・目の前の潜在的危険の排除】【同盟:なし】

182 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/26(木) 21:23:52 ID:???
『………やつらは戦いを、人殺しを楽しむ連中だ。それだけは確かだ。
 だから自分は連中を今のうちに倒す。連中が弱っている、今のうちに。
 そうしなければ、落ち着いて後のことを考えてはいられない』

ハロルドからの通信・・・・・・この言葉しかルイスは耳にしていなかった。
殺し合いってぇのは、楽しんでやるもんなのか?ぉぃ・・・・・・殺し合いや戦争はただのゲームかよ。


『私はこのまま街へ向かう。
 少し身体を休めておきたい』

そうか・・・街へ行くんだったな・・・・・・・。
必要なものを手に入れるために今は街へ行かなくてはならない。
BDがその歩みを進め少しずつ南下して行く。

「何処か、隠れるところはないのか・・・・?」

『オメデトウゴザイマス。
 あなたは今回のプログラムで最初に戦闘を行い、生き残りました。
 その健闘を称えプレゼントを用意しました。
 マップで指示された座標へどうぞ。』

無機質な声がコックピットに入る。
プレゼントだと・・・・・これでは本当にお遊びじゃないか・・・・・。

街からは近い・・・・寄っても良いかな?
殺し合いをさせたがる連中だ、役に立たないものはよこさんだろう。

取りあえず、街で服と食いもんを調達しないと・・・・・。
レーダーにはアルマのものと思われるMSしかない、大通りに面したスーパー。
その向かいには・・・・・銃砲店?

「さてと、誰が居るか分からんし腰の銃は取られちまったし・・・・。」

MSから降りて、銃砲店を漁る。
大した物が無いが・・・・・。ほこりにまみれたライフルを引っ張り出す。

「ずいぶんとまぁ、汚ねぇが・・・・・こいつぁ新品か・・・・・。」
割れたショーケースからハンドガンを取り出すずいぶん古い銃だが・・・・。

「古いが、使えそうだ、一応持っていくか。」
ハンドガンを腰のホルスターへ刺しこむ。
掘り出した銃を手に向かいのスーパーへと・・・・この先何があるか分からない。


【行動:移動(−2)探索(−2)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:背に滲む汗】
【位置:C−18→C−20(大通りに面した銃砲店前)】  
【機体状況:03・17番に通信回線継続】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾93%)、胸部60mmバルカン×2(残弾90%)、 ビームサーベル×2 ・ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草2箱(34本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー (アサルトライフル予備マガジン×2) (H&CUSP予備マガジン×1) パン×2 水4L】
【行動方針:生きる】
【同盟:なし】

183 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/26(木) 21:38:17 ID:pOAgNynT
IDチェックです

184 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/26(木) 22:13:14 ID:???
泣きそうな顔でゲルググを走らせるニース。
今そこで呆然とベルガ・ギロスを見ていた瞬間も、アルバートの戦いは続いていたのだ。
もしも今の爆発で、彼の身に何かがあったら…。
そうなったら自分はどうなってしまうのか、考えたくもなかった。

よくよく考えてみると、不思議なものだ。
ニースは一度も直接会った事のない、正確に言えばモニター越しにしか会った事のないアルバートに
対して、恋慕にも似た感情を抱いている。
多分それはプログラムの特殊な環境と、そんな中で見たアルバートの笑顔がニースの中の何かを
刺激したのかもしれないが、勿論本人にはそんな事を考える余裕もなかった。
今はとにかく、アルバートの傍に行って、彼の無事を確認したい。
その思いがニースの手足を動かしていた。

道路をひた走るゲルググ。
もう少しでシャッコーの所に辿り着くというところで、目の前に何かが立ち塞がった。
女性を連想させる、白い優雅な機体……ビギナ・ギナ。

「クラウディアさん…!…あ、あの、そこを…」

通してください、という言葉は、クラウディアの声にかき消された。

『下がってニースさん。
 貴方の気持ちは痛いぐらい理解できるけど……ここから先に行っても二人の邪魔になるだけ。
 ……今は、下がって』

ニースの口が言葉を紡ぎ出そうと、開きかける。
…しかし、肝心の言葉は一言も出てはこなかった。
クラウディアの言っている事は、ニース自身にもとうに分かっていた事だから。
その間にもクラウディアの言葉は続いていく。

『いきなりでごめんなさい。
 でも、お願いだからわかって。そして考えてみて。
 満足にモビルスーツを操ることもできない状態で前線に飛びこむ事と、現れるかもしれない新たな機影の接近に備え後方で待機すること。
 そのどちらがアルバートさんにとって助かることだと思う?
 ……今は私達にやれることをやりましょう。ね?』

クラウディアは優しく諭してくれた。
口調だけではない。
その瞳は、ニースにも分かるくらい真剣だった。
…ニースはレベッカに言われただけでは、まだ納得しきれていなかった。
それでも行けば、アルバートの所に行けば、何かができると思っていたから。
でもレベッカとクラウディアに諭されて、ようやく自分の事を理解した。

続く

185 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/26(木) 22:14:42 ID:???
悔しくて、情けなくて下唇を噛む。
自分は今、何もしない事でしか、アルバートの役に立てない。
でも、これがニースにとっての現実なのだ。
どんなに思いが強くても、どんなに勇気を振り絞っても、やはりニースは素人なのだから。
それすら理解しきれていないニースでは、足手まとい以外の何者でもない。
クラウディアとレベッカ。
その事を気づかせてくれる人が傍にいただけでも、ニースにとっては幸運だった。

「…分かった。
あたし、クラウディアさんの言う通りにする」

クラウディアに通信を返して、ゲルググを後退させる。
そして後退しながら、もう一度アルバートとレベッカが戦っている方向を見た。
クラウディアに、また通信を送る。

「クラウディアさん…。
アルバートさん…大丈夫だよね?アルバートさんもレベッカさんも、絶対、また会えるよね?」

このままお別れなんて、考えたくなかった。
モニター越しでなく、直接会って、あの笑みを見たかった。
レベッカとも、ちゃんと話がしたかった。
アルバートとレベッカの邪魔にならないよう通信回線を切り、レーダーに映る光点を見つめながら
ゲルググを後退させる。

【行動:9番の回線継続(0)10番、11番の回線を切る(0)ゲルググを後退させる(−1)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:異常なし】
【位置:U-22】  
【機体状況:異常なし】
【武装:狙撃用大型ビームライフル、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個
     作業着、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ 】
【行動方針:後方で待機、レベッカやクラウディアと仲良くなりたい】

186 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/26(木) 22:17:57 ID:???
>>166 >>173
アロンソさんの返答は、予想通り……よりちょっと上だった。
そしてサイモンさんもアロンソさんの言葉でこの事に気が付いたようだ。
彼の場合は……拉致されたのは103年らしい。
遠い未来の人だ。……いや、多分私が過去すぎるんだろう。
……ところで、やっぱり食べないといけませんか?これ……。

「……。」
とりあえず適当によそってみた。
肉を避ける事もしないし、過剰に入れる事もしない。
……これも訓練。サバイバル訓練。訓練……よし。
覚悟を決めた私は、思い切って"肉"を口に入れる。
……食べれない事は、無い。……むしろ鶏肉に似てる……?
とりあえず食べれるものである事を再認識すると、口を開く。

「私の誕生年は……UC0057この意味が……解りますか?
 やっぱり初めからおかしいと思ってたんです……。
 計算なんて合わなくて当然です。多分、私たちは時間を越えて集められたんです。」
導き出された結論。
やっぱりこのゲームの管理者達は時間を越える術を知っている……。
無力感や脱力感が少ししたが、だけど何故か……自由になれた感覚がした。
忌まわしい世界から解放されたような、そんな気がした。
不謹慎だとは思う。
このゲームの中で脱出を考える人もいるだろう。
その人達にとっては絶望的な事実なのだ。
でも私には、脱出しても真に返るべき場所はない。
……優勝してもだけど……。
ふと、空を見上げる。
そこに浮かんでいたのは密閉型コロニーでは見る事の出来なかった月。
月を見上げながら思う。
此処は何年の世界なのだろうか……。
もしかしたら、脱出すれば新たな生活が手に入ったりするのだろうか……?
だが私は、すぐにその甘い考えを捨てる事にした。

……多分、また世界を敵に回しそうな気がしたから。

……私は結局、戦い続けるしか無いんだ。


【行動:通信継続のまま待機(-0) 会話(-0) 食事(-1)】
【位置:P-22 森林】
【機体状況:ゲルググ・J 空調に問題有り……? もしかしたら砂を噛んでるかも……】
【パイロット状況:症状緩和】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2  栄養補助食品)サイモンさんのロングコート】
【方針:強くなる 物資補給 武器調達 夜が明けるまで野営】
【一時的休戦:01番 アロンソ 16番 ナインティ 18番 サイモン】

187 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/26(木) 22:32:12 ID:???
>>161
 至近距離で発射したミサイルは確実にアルバートを捕らえた。
閃光が走り、紅い焔が立ち昇る。
シャッコーを包んだ炎は辺りを一瞬だけ眩しく照らした。
後退しながら煙を睨み撃墜を確信する。
しかし、煙の向こうから浮かび上がったのは変わらぬ黄色の機体。
無傷だった。だが、そのことよりも驚いた物が1つ。
シャッコー左腕を中心に回転する、光る……プロペラ?
後ろを透かす薄い円盤を形作るそれは、プロペラとしか形容できない。
恐らく、これが盾みたいな役割を果たし、ミサイルから身を守ったのだろう。

 勝利がどんどん遠くなっていく。
数の上では最初から不利だった。
だが、それだけだと思っていた。
支給されたMSはかなり優秀な物を貰ったように思えた。
武器は斧しかなかったが、そこは何とか挽回できると思っていた。
しかし、向こうのMSは私以上に優秀なようで、
武器も扱いやすそうな射撃兵装を2つも手に入れていたようだった。
そして、パイロットも。
向こうは私のような怯えた犬ではない。
闘うか否かを判断できる優秀な狼。
戦術だけでなく長期的な方針を決めれる士官。
ただ軍の末端で上の指示通りに動く下士官の私では、
最初から格が違ったのだ。
勝てるはずがなかったのだ
そして──

>>143-144
 月に浮かぶ漆黒の騎士。
それは両手に持った光る剣と相まって、
とても幻想的に思えた。
【XM-05 ベルガ・ギロス】。
レベッカ=テスタロッサの乗機。
レベッカは彼らの味方ではなかったとアルバート本人の口から聞いた。
だが、こうして刃を向けられるのは私の方だ。
残りの2人が彼女を説き伏せたかは分からない。
ただ、神は私を見放したように思えた。
月を背負って降下する黒いMS。
それは月が使わした死神のように見えた。

188 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/26(木) 22:33:02 ID:???
 ここで死ぬのか。
このまま死ぬのが運命なのか。
頼る上官はなく、神には見放され、
こんなところで、後悔と絶望にまみれながら死ぬのか。
約束があるのに。
まだ、作り始めてもいないのに……。

 そうだ、まだ約束には手をつけていない。
1針も縫ってもいないし、
材料はそのまま残っているじゃないか。
そもそも始まってから自分の鞄を開けてさえしていない。
完成させなければいけないのにだ。
このゲームの期間中に関係させなければいけないのにだ。
死を甘受しそうになっていた心を打ち消す。
そして、自らに確認する。
自分は死ねるか? 否! 死ねない。
自らを奮い立たせ、目の前の死神を睨みつける。

 上空から襲い掛かる2本のビームサーベル。
ビームトマホークを斜めに掲げ攻撃を側面に受け流す。
同時に、右斜め前方に一歩足を踏み込み、
レベッカの横に回りこむようにして攻撃を避ける。
身体が擦れるほどの密着した状態から半歩下がり僅かに間を空ける。
だが、リーチの長いトマホークはまだ使えそうも無い。
ならばとばかりに、フットペダルを押し込む。
大地を蹴り、スラスターの推力を背に受けながら、
ボリノーク・サマーンの巨体をベルガ・ギロスに衝突させる。

 怯えた犬には恥じも外聞もない。
ただ、生きるという目的があるのみ。


【行動:レベッカの攻撃回避(-1)、レベッカに体当たりで攻撃(-1)】
【残り:2】
【位置:U−22(市街地)】
【機体状況:問題なし】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:肩部3連装ミサイルランチャー(残弾左2、右1),ビームトマホーク×2】
【所持品:布、綿、糸、裁縫道具、色鉛筆、型紙、
        水3L強、コッペパン×1、MS整備の本】
【方針:生きる】

189 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/26(木) 22:38:46 ID:???
>>173
フォーゲルヴァイデ嬢に向けた言葉に、記者殿が割り込んできた。
第一次降下作戦の時期じゃと?

「そうじゃが? 忘れもしない0079年の3月1日じゃ。
 春だと思って甘く見て、だいぶ寒い思いしたのを覚えておるわ」

ワシはシチューをすすりながら答える。
うむ、ちと味が薄いかの、塩がないのがやはりネックじゃな。
どうにかして塩を手に入れんとのいかんわ。日が昇ったらどこかで――

――しかし、ワシの思考は、記者殿の責めるような口調に遮られた。
計算が合わんじゃと!? 25年!?
ワシは思わず叫んだ。

「おぬし、ワシを馬鹿にしとるのか!?
 わ、ワシのことをボケてるとでも思っとるのか!?」(*1)

サイド3独立の年に生まれ、18歳で軍に入り21歳で戦争に身を投じ、長々戦ってはや70歳。
いくら山に篭った生活しようとも、年を数え間違えることなどあるはずもない。
時には街に行き時には連邦軍基地に偵察に行き、世の流れには気を配っておるんじゃ!
50年、50年もの間、戦い続けてきたワシの人生を否定するとでも言うのか!?
ふざけたことを言うのもいい加減にせい!

ワシは怒りも顕に怒鳴り散らした。

「ええい若造が、貴様のような奴に何が分かるというんじゃ!
 やはりジャーナリストなど信用ならんわい!
 ジオンが優勢の時にはジオンを持ち上げ、連邦が勝てば連邦につき……
 しまいには、無責任なことを好き勝手に言い立てるんじゃ!
 ジオンの時代は終わっただの、貴族主義こそ宇宙移民の理想だの……!!」

思い出せばさらに腹が立つ!
数年前街に下りた時に読んだあの雑誌、ワシの50年の思いを踏みにじりおって……!(*2)
まったく、ルポライターなどを信用したワシが馬鹿じゃった!


190 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/26(木) 22:40:19 ID:???
>>186

さらにそこに、フォーゲルヴァイデ嬢までもが口を挟む。
……0057年生まれ、じゃと? アホなこと言うな! ワシでさえ58年生まれじゃぞ!
揃いも揃って年寄りをバカにしおって!
時間を越えるなど……フン、そんなことできるなら、誰も苦労せんわい!

「小娘め、お主までワシを馬鹿にしおって!
 ワシは確かに近年の技術に疎いかもしれんが、
 それでも出来ることと出来ぬことの分別ぐらいつくわい!
 ワシを誑かそうとしても、その手には乗らんぞ!」

ワシは怒鳴る。しかし若造二人はポカンとこっちを見ているばかりじゃ。(*3)
ええい、この期に及んでとぼける気か、こやつら!

「もう堪忍ならん!
 貴様らは所詮、ジオンの理想を共に追う同志ではなかったということじゃ!
 お主らとワシは、もはや敵同士じゃ!」

ワシは食べかけのシチューを投げ捨てると、自分の持ち物を素早く取り上げる。
木苺をその場に捨ててヘルメットを被り、グフに飛び乗ってナインティ殿に通信する。

「あの記者の若造もあの小娘も、もはやジオンの同志とは呼べん! ワシらの敵じゃ!
 後の憂いにならんよう、この場で始末するぞい!」

そして、ワシは丸太を抱え上げ、眼下を見下ろし……!

【行動:怒る(0p)、機体に乗る(0p)、16番ナインティに通信(−1p)、攻撃準備(0p)】
【残り行動値:1p】 【位置:P-22 森の中、湖畔の小広場】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱】
【武装:ヒートサーベル、尖った丸太(15m)、2連装ビームガン(未取付)】
【行動方針:18番サイモン、02番エルナを始末する】
【同盟:16番ナインティ(?)】

(*1)サイモン氏の台詞の途中から、頭に血が昇って聞こえてない。遮るように叫んでいる
(*2)00123年、コスモ・バビロニア運動の頃の話。
    しかしサイモン氏個人とは全く無関係な話ではある。
(*3)あくまでアロンソの主観。実際にどんな表情してるかは分からないが……。

191 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/26(木) 23:20:51 ID:pOAgNynT
『断る』
彼は、マサヤがそういうことを言うかもしれないというのはわかっていた。
だがしかし、相手の動きは彼の想像以上に早かった。
灯台の巨人が、身の丈ほどもある盾を構えて突撃してくる。
彼はその巨人に向かって照準を・・・合わせられない。
あまりに相手のMSが早すぎる。
(なっ・・・!ガンダムがここまでとはっ・・・)
『何ね、人が死んでいくのは愉快で爽快?』
予想をはるかに上回るマサヤの戦力と、じわじわと追い詰めてくる脅威。
『仲間になったやつを殺して生き残る?』
(もうだめだ、殺されるっ・・・!?)
彼は、絶対的な死の予感を感じ取っていた。
彼の頭に、いろいろなことが駆け巡る。
楽しかった学生生活、突然の工場への動員、そして学徒兵として戦場に参加し、
そして、宇宙空間を漂った。
彼の頭の中のイメージに、近づいてくるガンダムがシンクロする。
学校を突き破って、生産されているMSをなぎ倒しながら、訓練所の外壁を突き破って、
そして、宇宙空間、酸素残りわずかの機体の中、早く仕事を終わらせんとする死神のように
近づいてくるガンダム。
「はひぃ、死ぬ?殺される?・・・いやだっ!助けて助けて教官殿助けて助けて先生助けて
 助けてパパママ助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて神様ぁっ!!」
涙を流して恐怖する彼の頭がオーバーヒート寸前になったときに、彼の頭に何かが走った。

続きます

192 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/26(木) 23:21:57 ID:???
ピキーン という音が、彼の頭の中で聞こえた気がした。
頭の中のイメージがすべて吹き飛んで、現実に引き戻される。
「なんでそうなるんじゃ」
現実に戻った彼の目に映ったものは先ほどと変わらない。
だが、感じるものは違っていた。
それは、こちらに向けられた殺意。
その殺意が、彼の頭の中でガンダムの形をとって動き始める。
そのイメージが、現在彼の目が映し出している映像と重なった。
彼の頭の中で処理された映像には彼の目が映し出したガンダムと、
一足飛びにこちらに向けられた殺意、その殺意を感じてこれからやろうとしていることをやってみせているガンダムが移っていた。
殺意が右にステップをすれば、少し遅れてガンダムが同じく、右にステップする。
(・・・わかる・・・相手の動きが・・・・見える!)
『俺は極道なんじゃ、暴力団とは違う』
殺意が筒のようなものを持ち、そこから殺意の刃が出現する。
そして一直線にこちらに向かい、刃を振り下ろした。
現実のガンダムも、ビームサーベルを取り出し、光の刃を構成し、そして振り下ろそうとしていた。
それを感知した彼は、振り下ろし始める直前に、ホバーの浮上に使う推力をも使った全推力で後退した。
振り下ろされた光の刃から、ザメルは紙一重の距離で逃れる。
浮力を失ったザメルは、重力に惹かれて地面に落ちて、地面を削りつつ後ろに動いている。
彼はホバーユニットを調整する。再びザメルは地面から浮き始め、後退する速度も遅くなる。
「だったら・・・くたばれ。」
彼はまだつながっている回線にそう言い放ち、砲身をガンダムに向け、680ミリカノン砲のトリガーを引いた。
そして彼が発した殺意とともに、砲弾がガンダムに向けて放たれた。

【行動:走馬灯 (−1) 覚醒(−1) 回避(−1) 開いている回線を利用してマサトに通信 (0) 攻撃(−1)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:覚醒中】
【位置:N-18】  
【機体状況:異常なし?】
【武装:右肩部20mmバルカン、背部680mmカノン砲、 背部8連多弾倉ミサイルランチャー ザンバスター(残弾数不明)】
【所持品:ディパック(中身は 水2リットル1本 空のペットボトル コッペパン2個  ノーマルスーツ ) 
      ネーム・タグ お守りの塊 全身タイツ(着用中)】
【行動方針:マサヤの殺害】


193 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/26(木) 23:28:17 ID:???
三段構えの戦法。
相手の意識がミサイルへ向き、隙を突くことには成功した。
だが、五つの火線が伸びて行った先では、
Gキャノンの構えた盾が憚るのがハッキリと見て取れた。
ただ火力に物を言わせるだけでは無い。
一度、二度目の戦法をもろともしない冷静かつ的確な判断力の持ち主。
いよいよ相手の戦闘センスの素性が知れてくる。

攻撃が防がれた。となれば盾の奥から出てくるのは銃口……。
その瞬間、突然に爆発を起こすギラ・ドーガシールド。
装着されていたグレネイドが起こしたその誘爆に、一瞬の動揺が混じる。
コンマ何秒かの、ほんの一瞬の迷い。
咄嗟に急上昇へ転じた時、バチンッ!と、下腹部へ衝撃が響いた。
……今度は左エンジン辺りか。
どこか、観念したような心境。今度こそ潮時だ。と、理性と本能が一致する。
明らかに吹き上がりの悪くなった機体を引きずり、高度1000m付近で撤退行動に移った。

【行動 : 回避失敗-1 北方へ撤退を試みる-1 残行動数2】
【位置 : W-15(基地)】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:左主翼損傷、左エンジン停止、中破】
【パイロット状況 :普通】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残70%) 60mm機関砲×1(残22) 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×1 水2L入りペットボトル×2 (合計3L)
       デジカメ アルバム(未発見) コーヒーセット 】
【方針 : 撤退】

前回の攻撃時、武器の消費を書き忘れていました。申し訳ないです。

194 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/26(木) 23:59:20 ID:???
>>189-190
老人の剣幕に、彼は一瞬のうちに自分の失策を悟った。

(気を抜きすぎていた…… くそっ!)

どだい扱いが難しいと思ってはいたが、迂闊さを口罵る。
少女の言葉も怒声に紛れほとんど聞こえない。
だが、他にも……ジャーナリストに向けられた罵声にむかっ腹が立った。

「嬢ちゃん、動けるか!? とにかくMSに乗れ!」

老人が自らの機体に乗ろうとするのを見て、事ここに至ってアッシマーの方へと向かう。
ディパックを引っつかみ、調理道具は投棄。小さな容器だけを片手に持って走りこんだ。
16番の通信をオンにしながらアインラッドに指示を出す。

「ナインティ、すまん! 爺さんの逆鱗に触れた! 巻き込まれる前に君は逃げろ!」

青年が敵になるか味方になるかはともかく、自らのミスで他人を巻き込むわけにはいかない。
そして、敵に回すわけにもだ。
老人の通信に割って入るように叫びながらアインラッドを移動させる。
その間にもグフは行動を起こそうとしていた。少女が動いているかは確認できない。

(どうしたって遅れるなら、気を引かせるしか……)

アインラッドに『あえて』木々を轢かせながら全速力で進ませる。
深夜の静寂を引き裂くけたたましさを轟かせながら、近づいてくる反響音。
元よりグフに当てるつもりは無いが、勘づかなければもうけものだ。
それをやりたいように任せて、叩きつけるように01番への通信を開く。

「あのな爺さん! こうなったら言わせてもらうが、
 俺はジオンのテロリズムも連邦のマキャベリズムも気に食わないからこいつをやってきたんだ!
 それをよくもまあ口さがなく……」

怒鬼のごとき老人の顔に気圧されぬとばかりの表情を浮かべ、操縦桿を取る。

「ブン屋と、いっしょに、するなっ!!」

機体が低い唸りとともに立ち上がった。

【行動:機体搭乗(0P) 16番への通信(-1P) 遠隔操作(-1P) 01番への通信(-1P)】
【位置:P-22/森林】
【残り行動値:0P】
【機体/状況:アッシマー/問題なし】
【生徒状況:左頬、殴打による鈍痛と腫れ(薬草貼付)】
【武装:ガンダムハンマー アインラッド】
【所持品:ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx1、1.7Lx1)
     ウェストポーチ(ナイフx1、ペンライトx1、ガムx2、煙草x1、コンパス付腕時計、筆記用具)
     ショルダーポーチ(ポラロイドカメラ一式) ライターx1】
【行動方針:1.02番の保護 2.01番の注意を逸らす】
【同盟:16番/ナインティ=アウェイキング(?)】
【休戦:02番/エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ】

195 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/27(金) 00:07:32 ID:z72NLfWx
出来れば軍事基地に入る前に捉えたかったのだが、15番はE-12の基地に入ってしまった。
状況が少し厄介になった。障害物の多い地形での経験はそれなりにあるのでそれほど不自由は感じないが、
場所が場所だけに何が「落ちているか」分かったものではない。
15番がこのまま素手でいるとは考えない方がいいだろう。
出来ればこのまま一気に詰めて、相手が妙な宝物を拾わないうちに片付けたい。

レーダーをチェック。周囲に他の機影―――15番以外―――は見あたらない。
E-12に入る。夜間と言うこともあって、ここがかつての連邦かあるいはジオンの基地かどうかは分からない。
それでも射撃の妨げになる格納庫やコンテナの山などの位置と高さを把握して―――

「!」

いた。奴だ。

反射的にその近くの状況を確認する―――撃てないことはないが、まだ計算が完全ではない。
ならばある程度のリスクは負うが、より確実な方法でやるしかない。
今は機械のではなく生身のFCSを頼りにして。

「もうちょっと待っててくれよ、ジェニー、キャシー。パパはすぐ帰るからな………っ!」

ズサが両腕にビームサーベルを構え、昇る満月を背負って青い巨人目がけて宙に身を躍らせた。
右手で胴を断ち、左手で足を薙ぎ払うように、光の刃がうなりを上げて空気を切り裂く。

「ぅううおおぁぅぉおおおあおぁああおおぅぉおおおおぅあぁぁぁぁっ!!」

本来は善良さと気弱さが入り混じった微笑みが似合うはずの容貌を奇妙に歪めて、ハロルドは吼えた。
吼えなければ、大声で叫ばなければ、色々なことに耐えられそうになかった。

【行動:E-14→E-13→E-12へ移動(2)、索敵兼地形把握(1)、アイザックを両手のサーベルで攻撃(1)】
【位置:E-12/軍事基地】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-102 ズサ/問題なし】【通信状況:なし】
【パイロット状況:健康・精神的に色々と疲れ気味だが戦闘モード、若干逆ギレ】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(38/44発)、トライカッター×2】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る・目の前の潜在的危険の排除】【同盟:なし】

196 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/27(金) 00:58:41 ID:???
>>189-190

「……ちょっ……。」
何か気に障ったのだろうか……
急にアロンソさんは怒りをあらわにし、一方的に叫びたてる。
反論の暇すら与えられねいまま、アロンソさんは機体に向かってしまった。

「……勝手に信じ込んで……勝手に誤解して……!」
『嬢ちゃん、動けるか!? とにかくMSに乗れ!』
「……今なら。」
アロンソさん……訂正、老人は自分のMSへ向かって走っていく。
老人にしてはかなりの健脚だが……。今ならここから追いつけるだろうか……?
距離は全速でおおよそ五歩ぐらい……。
全速で追いかけて、熱せられた鍋を……駄目だ、間に合わない。
既に老人は機体の昇降クレーンに足をかけていた。
足の大きいMSが唸りを上げて、起動する。光る一つ目。
その腕には先程は気づかなかったが大きな丸太が握られている。
竹槍じゃあるまいし……!
それが振り下ろされる前に素早く立ち上がり、
ディバックを掴んで自分の機体の方へ向かって走る。
ロングコートのフードが脱げ、黒髪が後ろへ流れる。
そのまま助走を付け、跳躍、跳躍、跳躍。
自分が飛べうる限りの高さまで跳び、地面を、装甲を、腕を、足場にしてコックピットへ。
そしてコクピットに潜り込む直前に、サイモンさんに向かって叫ぶ。

「コート!後で必ずお返しします!」
そう言うと、シートに座り、シートベルトを締めながらコックピットハッチを閉める。
機体は起動状態で待機させておいたのですぐに立ち上がる。
立ち上がる動作も終わりきらぬまま、機体に地面を蹴らせた。
木が何本か薙ぎ倒されるが、気にはしない。もうそんな事を気にしている段階ではない。

「……二対一……もしくは二対二、もしくは……?」
レーダーを見ると、南から新たな参加者が近付いてきていた。
ナインティさんはまだ動いていない。
サイモンさんは既に機体を立ち上がらせ、老人に向かってなにやら叫んでいた。
まだ、誰も南からの参加者には気が付いていないはずだ……。
通信回路を一部カット。とりあえずはサイモンさんに伝わればいい。

「……サイモンさん。南からもう一人、参加者が近付いてきてます。
 一応、意識しておいてください。」
伝え終わると、センサーを夜用に切り替え、さらに射撃管制を起動させる。
画面に現れるロックオン・マーカー。

「……敵、アレは倒すべき敵……。大丈夫、今度は上手くやれる。」
今度は逃げない。相手は一人だからと言う酷い理由だが、それがどうした。
敵は倒せるときに倒す。これが此処のルール。
それに従えない者は……死ぬだけ。
……私はそうはならない。生き残るんだ!


【行動:通信継続(-0) 機体に乗り込む(-1)01番との通信カット(-0)】
【位置:P-22 森林】
【機体状況:ゲルググ・J 空調に問題有り……? もしかしたら砂を噛んでるかも……】
【パイロット状況:症状緩和 】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2  栄養補助食品)サイモンさんのロングコート】
【方針:強くなる 物資補給 武器調達 01番迎撃】
【一時的休戦:(16番 ナインティ) 18番 サイモン】

197 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/27(金) 01:54:01 ID:???
ボリノーク・サマーンの上方から斬りかかるベルガ・ギロス。
エドワードが優秀な兵士とはいえ、いくらか隙をつけた筈だ。
戦闘において何よりも気をつけなければいけないのが、敵を撃墜した後の心の隙を突かれる事だ。
その戦闘が激しければ激しいほど、撃墜した時の安堵は大きい。
そしてその安堵は、決定的な隙を作りかねない危ないものなのだ。
父さんの話では、その隙を突かれて撃墜された人は沢山いたそうだ。

エドワードがシャッコーに放ったミサイル。
ビームローターで防いだとはいえ、エドワードから見たら命中したように見えたのではないか。
もしそうなら、エドワードに隙ができる可能性がある。
そしてレベッカの攻撃は、故意か偶然かは知らないけど、そのタイミングで仕掛けられた
絶妙の斬撃だった。

襲い掛かるベルガ・ギロスのビームサーベル。
(決まったか…?)
レベッカの見事な攻撃に戦闘の終局を予感したが、それはまたも裏切られた。
ボリノーク・サマーンは襲いくるビームサーベルを、トマホークでギリギリのタイミングで
下に流し、更に降下してきたベルガ・ギロスの勢いを利用して体当たりを食らわしたのだ。

レベッカの攻撃はこれ以上無いくらい……訓練でもそうはお目にかかれないようなベストなものだった。
ただ…惜しむべきは攻撃の際の跳躍が大きすぎた事…なのだろうか?
その為に、エドワードにビームサーベルを流す僅かな余裕を与えてしまった…。
いかにも後付けみたいな理由だけど、そういうふうにしか考えられなかった。

そんな事を考える間にも俺の脳の別の部分は、次の行動を手足に、そしてシャッコーに伝えている。
と言っても、ベルガ・ギロスとボリノーク・サマーンの距離が近すぎて、攻撃の手段が見当たらない。
現在のシャッコーの武器では、何を使ってもベルガ・ギロスを巻き込んでしまう。

…今の俺に出来るのは、2機の離れ際を狙う事くらいだと思う。
ボリノーク・サマーンの動きを予測しつつ、あらゆる状況に対応できるよう構える。

【行動:9番、13番、14番へ回線継続(0)状況判断(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2(75%)】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を…守る】

198 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/27(金) 02:24:09 ID:N6hA7v18
ID出します。
本文投下は昼ごろまでに。

199 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/27(金) 03:00:03 ID:???
 大量の残骸とデブリにまみれたその場所では小さな星達の瞬きをかき消すように
巨大な光球が幾つも幾つも現れては消えを繰り返し、周りの空間を太陽のように照らし続けていた。
ジオン製の一隻の巡洋艦はその場所から大きく距離を離し、空間を絶える間もなく撮影しつづけている。
外見こそ他と何ら変わらないソレは、白と透明さを基調とした明るい内装に覆われており
規則正しく置かれた医療器具とベッドと計測機器からは軍事の香りなど何もしない。
乗員は白衣を着用した華奢な人物が殆どを占める。一目と見てわかる研究者と言う類の人間。
膨大なデータと格闘しながら、彼らは艦のカメラが捕らえる映像を見て各々感心し驚愕しているのだ。
視線の先には先程の輝く空間。さらに中央には一機の実験機。その周りには"漏斗"の形をした奇妙な浮遊物。

 <<では、次のターゲットを射出する>>

 合図と共に巡洋艦から次々と打ち出される旧式のMS達。その数は4。
それらは一機の実験機目掛け前進した後、全自動で定期的な軌道を取ったまま素早く稼動しつづける。
実験機はまだ動かない。確実の為に一縷の間を取り計らっているからだ。そして確実なタイミングが出来た。

 ──ふいに、"漏斗"が、"funnel"が、幾何学模様のように

 数え切れない鋭き光線達は4機のMSをそれそれ確実に貫き、また宇宙に鮮やかな光球を形成する。
爆発の衝撃は付近の細かいデブリを巻き込みながら極僅かな振動を巡洋艦に与えるが
中の人間たちは気にも止めずに口々自分の考えを述べるのみである。
「実験は成功」。研究者達の意見を総括して結論付けるとこんな意味になった。

 <<Congratulation "ninety". これでお前も総帥と同じニュータイプの仲間入りというわけだ>>

200 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/27(金) 03:01:06 ID:???
 残骸に囲まれた実験機へと何の起伏も無い声が届けられる。
実験機に乗っているのは、第二次成長期すら迎えていないような年場も行かない少年兵である。
時代柄、如何に表のほうで徴兵の年齢制限が設けられていようと、あくまでもそれを守っているのは
正規のやり方で来ているいわゆる一般人のみだ。現地徴集・人身売買・洗脳教育。
方法は幾つもあれど事実として戦場を駆け回っている少年・少女は100万人近いとも言われており
今回もいわゆる現地徴集により軍の実験に使われている典型的パターンと言えた。
当然、実験に使われていると言うぐらいだから、どの場合でも人道的扱いを受けている事など無い。

 「ふざけんな!俺がこのぐらい出来ないわけないだろっ!!」

 少年は自分の扱いの事など知らずに、研究者達へと荒げた声を返す。
手早い動作で首元を緩め、コクピット内で装着していたヘルメットを外すとモニターへと投げ飛ばし
そのまま憮然とした表情で態度悪くシートへと踏ん反りかえった。
若さ故なのか、それとも"実験"の所為なのか、少年には大きな自信があったのである。
シャアぐらい楽に倒せる、と。自分はこの世界で一番の存在なのだ、と。

 【強化手術】 
少年に施された実験の名前である。一年戦争時にその存在を正式に確認されたニュータイプという人間。
彼らはエスパーの如く人の心を垣間見る事ができ、それ故に戦場では相手より先に行動する事が出来る。
それに加え脳波を利用しての思考兵器である"ビット"や"ファンネル"を自在に扱う事が可能である。
投薬・催眠・記憶操作等々を行いそのNTを人工的に作り出すのがこの実験の目的となる。
これは軍事的に見れば一つの超兵器を手に入れるようなもので、急速に研究が進められてきた物だが
実験体には数々の副作用が残ることが多く、今回のようなある程度順調なケースは稀である。

 気分の収まらない彼は、自分の意志通りに動く兵器"ファンネル"を幾つか巡洋艦の方へと飛ばしてみた。
研究者達がほんの一瞬ギョッとしてうろたえるのを確認し、感じると、すぐにファンネルを引っ込める。
「バーカ」と大きく悪態を付き大笑いする事で、少し気を持ち直したのか再びヘルメットを被りなおす。

 <<ふざけるのも大概にしろ。次の実験だ。準備はいいな?>>

 ──少年は右手の親指をがっちりと立てた

201 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/27(金) 03:01:59 ID:???
>>189-190 >>194 >>196
 青年は深い夜の中で大きく背伸びをしていた。
グキ…という嫌な音に腰を歪ませ音のした場所を軽く拳で叩いてほぐす。
彼是数時間が経過するが、可憐で清楚な訪問者が来て以来何一つ進展は無い。
すっかりと周りの景色に見慣れてしまい、段々と監視の手もいい加減になり始めた頃である。

 それにしてもいい加減腹が減ってきていた。
サイモン氏とアロンソ氏が調理を始めてからそこそこ時間が経過しているのに、連絡は何一つ来ない。
「(ひょっとして…俺、忘れらてる?)」
 脳裏に3人が楽しく談笑してる光景が浮かんできた。老人と中年男性と少女。
世代同士のギャップはあるだろうが、構図的には一つの家族のようにも見える。話は盛り上がりそうだ…・。
上手いご馳走が用意されているからと手をつけていないコッペパンがひどく恨めしい。

 と、不意にMSの駆動音が聞こえてきた。
その方向を見ればカメラに起動するグフの姿が映し出される。同時に届いたアロンソ氏からの通信。
やれやれやっと飯にありつける。溜まった疲労を取り払うようにもう一度大きく背伸びをした。
アロンソ氏は何を作ってくれただろうか。恐らくこれは料理自慢の類の通信なのだろう。
きっと「これを食べれば悪辣な連邦を打ち倒す力がでるぞい」などと言ってきそうだ。
すると今度はサイモン氏からも通信が届いてきた。本当に律儀な人だ。監視交代なら見れば分かるのに。
それとも、この人まで自分の料理自慢、腕自慢を始める気だろうか。
高揚する気分を抑えきれずに二つ同時に通信を繋いた。2人ともにこやかな笑顔で自分を迎えて…

「あの記者の若造もあの小娘も、もはやジオンの同志とは呼べん! ワシらの敵じゃ!
 後の憂いにならんよう、この場で始末するぞい!」

「ナインティ、すまん! 爺さんの逆鱗に触れた! 巻き込まれる前に君は逃げろ!」

「…………………………は?」

202 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/27(金) 03:02:42 ID:???
 こちらが返答する間もなく、通信はそれで終わってしまった。
何だろうか、2人して自分をからかおうと言う腹でも企てていたのだろうか。
それにしては2人とも形相と声を聞く限りでは冗談としては気の効かないレベルだ。
そうしているうちにもグフは足元の丸太を持ち上げ、アッシマーはアインラッドを振りかざしだした。
起動し始めたゲルググから、もしかして少女が実は可憐な詐欺師だったのかという可能性も浮かんだが
サイモン氏と共闘している辺り、それはこちらの杞憂ということなんだろう。
「(何?何?何?だ…誰か俺に説明を…)」
 とりあえず、このまま行くと不利なのは恐らくアロンソ氏の方だ。
如何に経験と地の利があるとは言えど、2対1の上に機体性能はどちらもグフを凌駕している。
とはいえ、流れを読むと多分サイモン氏のちょっとした一言にアロンソ氏が激昂したという構図のようであるが。
ひとまず何が起こったかは後で聞くとして、この場は仲裁に入ったほうがいいのは誰でも分かる。
自分の機体を振り向かせ、3機の間に割りこもうと一歩踏み出した。

 その刹那…

「────!!」

 自分の体がぞっとするような大きな怖気を捉えるのを感じた。
つま先から脊髄を通り脳髄まで一気に駆け抜けたそれは瞬間的に異質であると理解する。
生唾を大きく飲み込むと、背中と額から嫌な汗が流れ落ちるのを皮膚の神経がしっかりと受け止めた。
包み込まれるような圧迫感。恐る恐る後ろを振り返るがそこにはただコクピットの内装があるだけだ。
だが、何かが近づいてくるのだけははっきりとわかる。しかも、相当ヤバイ、ヤバすぎる何か。
間髪入れずにゲルググの少女エルナに通信を繋げ、まだ繋がってるアロンソ・サイモン両氏に言葉を投げる。

「痴話ゲンカしてる場合じゃない!逃げろっ!!
理由は後で話す!!ともかくこの場を出来るだけ離れろ!今、すぐにっ!!」

 酷く乱れた呼吸。睨みつける視線。いつもとはまるで違う荒々しい口調。
理由は後で…等と言ったところでこんな根拠の無い言葉を信じてもらえるかも疑わしいが訴えるしか無い。
先程の騒動の理由も胃袋の収縮具合ももはやどうでもいい。
早く!早く!早く!早く! 場合によっては…この場から誰一人逃れられないかもしれない。

203 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/27(金) 03:06:55 ID:???
【行動:01番・02番・18番との通信(-3P) 20番を感知(0P)】
【位置:P-22】
【機体・パイロット状況:共に問題なし】
【武装:腕部グレネードランチャー、ミサイル、ビームサーベル】
【所持品:デイバッグ(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2(少量消費) 前回のデータ入りディスク)
      タブレット状の精神安定剤 タブレット状の睡眠剤】
【方針:20番への警戒心】
【同盟:18番 サイモン=クレイガー、01番 アロンソ=セルバンデス(?)、02番 エルナ(?)】



204 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/27(金) 07:59:39 ID:???
>>194>>196
二人の動きは素早かった。ワシがグフで見下ろした頃には、それぞれの機体に乗り込もうとしていた。
ええい、やはり後ろめたさがあるからそんなに準備万端なんじゃな! (*1)

ワシは、少し遅れ気味だった小娘の方に丸太を振り下ろそうとしたが――敵の接近に気付き身をよじる。
例の地上用MA、タイヤのバケモノじゃ。まっすぐ突進してきとったんじゃ。
サイモンの奴、アッシマーを立たせるよりも先にこちらを動かしたか!

「ええい、鬱陶しい!」

上に載せた砲塔が全く動いてないのを見ても、それが囮なのは明らかじゃったが……
いくらなんでも、そのまま轢かれるわけにもいかん。重量と速度はかなりのもんじゃ。
ワシが身を引いて避けている間に、小娘もイェーガーに乗り込んでしまった。ええい忌々しい。

>>194
サイモンから通信が入る。
やはりそうか! ジオンの志も持たぬクセに、ワシに表面だけ合わせとったんじゃな!
正義を知らぬ者なら道を示しもしよう、道理を知らぬ者なら我慢強く導きもしよう。
じゃが、それら全てを承知でなお己を偽れる者が、ワシは一番許せんのじゃ!
しかもワシらの戦争をテロとは……!
ワシは目の前の黄色の怪物を睨みつける。手にあるのは……連邦の珍兵器、鎖つき鉄球。

>>196
視界の片隅で、イェーガーも起動する。こちらの手にはバウのシールド。飛び道具ありじゃ。
さてどうする……!


205 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/27(金) 08:00:38 ID:LXlcmLMO
――ワシが作戦を考えていたのは一瞬じゃった。
二機が身構えるヒマがあったかどうか。ワシはほぼ同時に二つの行動に出る。

一つは、左手に抱えていた丸太を――投げた。思い切りよくイェーガーに向け投げた。
まだ間合いでないと気を抜いていたじゃろう? 槍のように使うと思っとったろ?
これで倒そうとは思わん。じゃが、何らかのダメージなり、押し倒して時間を稼ぐなりできれば――
盾を持ってれば、反射的にそれで受けようとしてモロに衝撃喰らうからの。
お嬢ちゃんはしばらくそこで寝とれ。

そしてワシは、投げた丸太の行き先を見届けもせずに――跳躍した。
水平方向に飛ぶ丸太を目で追ってたとしたら、一瞬視界から消えてしまうはずの、縦の動きじゃ。
落下予定地点は、アッシマーの頭上。
ワシは、自由落下しつつサーベルを両手で構える――脳天から唐竹割りにしてやろうぞ!

>>202
ナインティ殿が何か言っておるが、それどころじゃないわい!(*2)

ワシは、満月を背に、アッシマーの黄色い頭目掛け上空から――!

【行動:アインラッドの突撃回避(−1p)、02番エルナに攻撃(丸太を投げる)(−1p)、
    18番サイモンヘ攻撃(跳躍してヒートサーベルで)(−1p)】
【残り行動値:1p】 【位置:P-22 森の中】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱】
【武装:ヒートサーベル、2連装ビームガン(未取り付け・さきほどまでいた位置に放置)】
【行動方針:18番サイモン、02番エルナを始末する】
【同盟:16番ナインティ(?)】

(*1)どう考えてもひどい言い掛かりである。
(*2)ナインティ氏の通信は聞こえていない、というより意識の外にある

206 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/27(金) 12:16:46 ID:???
(ID:>198参照)
>187-188
着地。
脚部関節機構が軋みを上げる。
受け流された2本の刃。

――良い反応……けど!!

想定済み――逆らわず、前へ。
お互いのウェイト差、そして間合いを考えれば次の手は自ずと絞り込めてくる。
息を呑む。アラート。近い。

脚部バーニア展開。
サブカメラの捉えた画像。視界の隅、迫る敵機の影。

バーニア噴射。
敵影は更に迫る。接触寸前。触れれば敵機の質量はそのまま高威力の武器となる。
故に回避は完全でなければならない。

踏み込むペダル。
シェルフノズルが唸る。加速する黒い機体。其処に、横方向への更なるベクトルが加えられた。
アポジモーターによる姿勢制御が崩れかけた体勢を瞬時に立て直し、機体を安定させる。

踏みしめる右足。
左肩後方、標的を失った質量が通過。僅かに掠める。
未だ格闘戦闘の距離。

地を蹴る左足。
旋廻。
肩が、刃が風を切る。
通過した質量は今や後方から眼前へ。

攻守、再度逆転。

207 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/27(金) 12:18:59 ID:???
シェルフノズル搭載の15m級MSだからこそできる、この挙動。
グスタフ・カール――かつての彼女の愛機では、こうは行くまい。
技術の進歩に対する即座の適応。それは、レベッカ・テスタロッサの才能の証明に他ならない。

緑の巨躯が左へと流れる。その前方。迫る、メガ粒子の刃。
加速。
左腕、逆手に携えられたビームサーベル。扇形の残像を残し、刃は水平の軌道を描く。
狙うは右腕関節部。そして肥大化した上半身と下半身との境。
緑の異形を両断すべく、漆黒の騎士は己が剣を振りぬいた。

想いの色が視えた。それすらも容赦なく――

「斬るッ!!」

【行動:No.09、No.14と回線継続(-0)、回避(-1)、ビームサーベル→No.13(-1)】
【位置:U-22(市街)】
【残り行動値:2】
【機体状況:左肩装甲表面一部欠損】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:ビームサーベル×2、左腕ビームシールド】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン
      ディパック(コッペパン×2、水2L入りペットボトルx2、軍服)】
【方針:火器及び食料の確保、後3回の定期放送が流れるまでニース・エルネージュを守ってやる】
【同盟:なし(一応の味方:No.14、No.09、No.11)】

208 :クルル=ヴァルデーン代理:2005/05/27(金) 12:26:48 ID:???
快適にハイウェイを走るメタス。
鳥の声や虫の声、そしてメタスが駆動する音を除けば静かなもの。
そう………まるでわたし以外に誰もいないかのように。
………なんちゃって、これだけ広いからすぐに誰かが見つかるわけないもんね。
でも、おにいちゃんは絶対見つけるよ。
おにいちゃんとわたしは前世から結ばれる運命なんだもん。


―――!?


「いやぁっ!?」
急に頭を何かが刺激する。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
頭がズキズキする、凄くもの凄く痛いぃ。
この感覚、忘れてた。
先生と一緒にいた頃に白いお部屋で何回もわたしは裸にされて色んなところを調べられた。
その時にもこんな感じに頭が凄く痛くなった。
先生言ってた、わたしが選ばれた人間だからこうやって痛くなるんだって。
わたしは頭が痛くなる力なんて欲しくなかった。
でも、先生はその後に言ってくれた、この力がみんなの助けになるんだって、この痛い力でおにいちゃんも助けれるって。
意味わかんなかった。
自分が痛いのにそれがどうしておにいちゃんの助けになるのか。

痛さは更に高まる。我慢出来ない。
「あああああああああああああああああああああああああああ!」
頭が割れそう、気が狂いそう。
どうしてこんな事するの?なんで?わたしはなにもしてないのに?
わたしはただ………おにいちゃんを探してるだけなのに!
おにいちゃん、助けて、怖い、痛い、恐ろしい。
助けて、助けて、今すぐに助けて、おにいちゃん!
「おにいちゃあああああああああああああああん!!」

209 :クルル=ヴァルデーン代理:2005/05/27(金) 12:27:36 ID:???
メタスを動かす、向かう場所は痛みが来る方向。
頭をおさえていると、少しずつ痛みが引くけどまだ痛い。
………見えた。
四機のMSが集合している。
先生が教えてくれた知識を思い出す。
………………駄目、思い出せない。あのMSなんだっけ?
急いでメモ帳をめくる。
ザク、ドム………違う。
………あった、これだ、間違いない。
今、木を放り投げたのはグフ………のバリエーション機?だ。
先生が教えてくれた通りにメモ帳に残してある絵と似ている。
後は………アッシマーとゲルググ?
全部今となってはロートルの機体。
わたしのメタスもそうだけど………こんなMSばかりなの?
わたしのヤクト、ヤクトがあればこんな連中一捻りなのに。

生徒名簿と照らし合わせるけど………おにいちゃんはいない。
おじいちゃんとおじちゃん、おねえちゃんだけだ。

―――っ!

まだいた!これだ、この機体から痛みが来る!わたしの事をいじめて!
………バウ!?ネオ・ジオンの量産型MS………
どうしてジオンがいじめるの!?仲間じゃなかったの!?
先生が言ってたもん、ジオンの同志と共に総帥の手となり足となり連邦軍を叩き伏せるって。
ネオ・ジオンが解体されてからも一緒にいたおねえちゃんが言ってたもん、ジオンのみんなは仲間だよって。
なのに………なのに、どうして!?

ボールペンでメモに書き綴る。手が………震える。
でも、急がないと………あのバウってMS、気持ち悪いよ。
………出来た。字が震えてるけど、読める。
書き終わると同時に通信回線をバウに向けて繋ぐ。
仲間なら………いじめないはずだもん。
わたしがメタスに乗ってるから、勘違いしたんだもん。
おにいちゃん、大丈夫だよね?
クルル悪い事してないもんね?
おにいちゃん、助けてくれるよね?


「どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗ってるけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれるって!
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!」

震えて、怯えて、錯乱していたわたしは大変な勘違いをしていた。
わたしが開いた回線は、バウへのものじゃなく………
この殺し合いの舞台、全員の機体へと開いたものだった。

210 :クルル=ヴァルデーン代理:2005/05/27(金) 12:28:25 ID:???
【行動:16番と感応(-0) 全体通信(-0) 移動(O−24→O−23→P−23→P−22)(-2)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:(T∀T)オニイチャンボスケテ!ァタマィタィョゥ】
【位置:O-24】  
【機体状況:MSA-005メタス/異常なし】
【武装:アームビームガン×2、ビームサーベル×6、ビームローター】
【所持品:ディパック 水2g1本と半分 コッペパン2個
     筆記用具一式、特殊トランシーバー×2(一対)】
【メモ:『ここは地きゅう・おにいちゃんは地きゅうにいる・わたしはおにいちゃんをさがす
     きたいはメタス・アイテムは黒いきかいがふたつ・ぶきはそらとべてたてにもなる
     グフはおじいちゃん・ゲルググはおねえちゃん・アッシマーはおじちゃん・バウはいたい』】
【行動方針:いたいことしないで!】

211 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/27(金) 15:54:53 ID:jQ9A7e60
ID出しまする

212 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/27(金) 17:10:30 ID:???
軍事施設に到着したファッツは急いで武器庫へとアイザックを移動させる。
彼がここへ立ち寄った理由はたった一つ。
追われているリトラ(ファッツがただ単に勘違いしてそう思っているだけだが)がここに来る前にハロルドを撒く。
「これ以上傷負っちゃお姉さんにまァた怒鳴られるからなぁ」
だが、これ以上アイザックを傷つけるわけにはいかない、ともなれば………
ズサに一方的に攻撃されるのは厄介だ。
こちらも武器が無ければお話にならない。

アイザックは片腕を失くしている為にバズーカのような大型のものは両手で持つ為不可能。
となれば、アイザックに装備させる事の出来るものなど限られる。
武器庫に入り込んだファッツの目に最初に止まったものは………何の変哲もないビームサーベル。
いや………
「ダガーか?」
付近を探索するが、サーベルは無い。
恐らくこの武器庫にあるのはこれだけなのだろう。
「よりによってかよ………」
よりによって、扱いにくいビームダガー。
いや、優秀な武装である事に違いないが、隻腕のアイザックでは使い勝手が悪すぎる。
両手にダガーを持って突撃などすればリーチが短い分、サーベルが使いにくい間合いでは真価を発揮するだろう。
だが、アイザックは隻腕だ。
「文句言ってる場合じゃ、ねぇか」
ラックに一振りのダガーを差込、武器庫を後にする。
………まだ、ヤツは追いついてはいない、大丈夫だ。
追いつかれる前にもう一つ、何かがほしい。

次に入った倉庫にはズラリと並べられた手持ちの射撃兵装に驚かされる。
しかし、次の瞬間にはすぐさま並べられていた中から一丁の武器を取り出す。
「やっぱ、このカッコにはピストルだわな」
革のチョッキを摘み、笑いながらそう言う。
アイザックが手にしたのはビームピストル。
ライフルよりは若干小振りだが、十分な破壊力を持つ。

武器庫を出るとすぐ近くにズサが迫っているのがわかった。
………逃げ切れない、これ以上は。
デイパックよりワイヤーを取り出し、先の方を丸くして結ぶ。
今更ながらこのワイヤー、長さはかなりのものだ。

………準備は整った、後は相手の出方を伺うだけだ。
ピストルを構えてズサを待つ。
………大丈夫だ、一対三ではない。

213 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/27(金) 17:11:27 ID:???
―――――来たッ!

咄嗟にピストルを構えるが、機影は一瞬にして消える。
「はァッ!?」
間抜けな声を出して機影を必死に追う。
………誤算だ。接近戦で来るとは思わなかった。
相手はサーベルを両手に持ち、飛翔したのだ。
ミサイルを積んだ弾薬庫が接近戦をするはずがないとタカをくくったのが間違いだった。
即座にビームダガーに持ち替えるが………遅い。

「ぐぎぃっ………」

胴を狙った右腕のサーベルをダガーで何とか切り払う。
が………足を狙った左腕のサーベルを切り払う事は不可能だ。
アイザックには、右腕が無い………。

回避をしようとアイザックの体勢を変えるが、無残にもサーベルはアイザックの後部スラスターの一部を破壊する。
小市民という言葉は訂正が必要だ。
この男、強い。
接触通信を開く、額には汗が噴出す。
「ようハロルドさん、アンタ乗ったのかい、このゲームに?
 あんだけビクビクしてたのも演技だったのか?
 アンタ役者で飯食ってけるぜ」
本当に楽しい相手だ、心の底からそう思う。
教室で見た時、一番最初に死にそうなヤツだと思った。
それが、今はファッツを追いやっている。
あの怯えようが本当に演技ならば、大したものだ。演技ならば………

214 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/27(金) 17:12:19 ID:???
接近戦では勝てる見込みはない。あっちは二刀流、こっちは一刀流。
これが人間だったりすると話は違うが、生憎とMS戦だ。
一振りの短剣で二度の斬撃を受け流すなど出来ようはずも無い。
瞬時にアイザックをズサから離す。
勿論、通信は切られる。
後退だ、射撃戦ならば自信がある。

ピストルに持ち替え、足元に散らばるワイヤーを見る。
………このワイヤーの使いどころ、チャンスがファッツに来るかどうかだ。
それは策と呼べるようなものではない、ハッキリ言って無謀なものだ。
だが………ファッツは嬉々としている。
無謀だからこそ、面白い。
その顔はそう言っているようだ。

「じゃ、こっちからもお返しに………」
銃口から光の矢が三発………ズサの頭部と両腕を目指して進む。
狙いは正確、暗闇も関係無いかのような精密さ。
ファッツの腕は確かだ。

ならば、何故ここまで窮地に追いやられているのか?
理由は二つ。
一つは、戦った相手が強かったから………
腕も立つ上に、機体性能がダントツに上だった。

そして………もう一つの理由。
それは、ファッツに『ツキ』が無かったからだ。
教室でも、リトラを相手にした時も………
ファッツが放ったコインは常に裏だった。

しかし、月は既に昇り、日付も昨日から明日へと変わっている。

激しい揺れの為か………
革のチョッキの胸ポケットから、コインが放り出される。

―――――キィン

それはファッツの足元に落ち、くるくると回転をする。
―――――さぁ、出たのは表か、裏か?

【行動 :探索(ビームピストル ビームダガー発見)(-2P) 回避(-1P) 03番に接触通信(-0P) 03番にビームピストルで攻撃(-1P) 残り0P】
【位置 :E-12 軍事施設】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失 一部スラスター破損】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ビームピストル ビームダガー】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー(先端を大きな輪っかにして固く結んでいる)】
【暫定行動方針:ハロルドを撒く or ここで倒す】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【約束:生徒番号06番 リトラ=クローム】

215 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/27(金) 18:11:43 ID:cla1bOJj
IDチェック

216 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/27(金) 19:03:42 ID:???
魚を調理するため、火をつける道具を探しに生身で基地内部に入ることに決めた。
建物を囲むフェンスには南京錠がかかっていたが、PKで扉の裏から解錠してあっさり侵入。
発火能力があればこんな事をする必要が無いのだろうが、さすがにそこまで化け物ではない。
「いや、手を触れずに鍵を開けるだけでも十分化け物か?」
廊下を歩きながら一人呟く。
しばらく歩いていると、「食堂」と書かれた部屋を発見した。
さっそく侵入、目指すは厨房。
フライパンを見付けて、見付けて?
「そういや、俺料理したことないな・・・」
まあとりあえず焼けば何でも食えるだろう、多分。
そう適当に考えて厨房に入り、コンロの火を付ける。付いた。その瞬間あることに気付く。
「もしかして、これってラッキーなのか?」
ここは廃棄されている基地なのだから、電気系統は死んでいてもおかしくない。
そして、俺はさっきまでそんな事は頭の隅ですら考えていなかった。
「行き当たりばったりだな、俺」
整備の時も感じたが、自分はサバイバルには向かない人間かもしれない。
「とりあえず今は目先のことだ。魚を焼こう」
フライパンに魚をダイレクトに(油すら引いていない)乗せ、その辺を適当に漁って、調味料を探す。と、いい物が見つかった。
「缶詰!果物は好物なんだよなー」
これならおそらく食べられるだろう。早速開封して食べる。ご丁寧に汁まで飲む。
「ごちそうさま、っと。ん、これって?」
缶詰の空を見て、顔が蒼くなった。
 製造年月日 0091.1.21
何だこれ。あんな新鮮でおいしい缶詰が、60年以上前の物?冗談だろ?
でもここにはいつの物とも知れぬボロイ廃MSがいっぱいある訳で・・・。
「え、えっと、下剤は無いか!?下剤は!」
パニックになる。いくらなんでも食中毒で死ぬのは嫌だ。
必死にそこらじゅう漁って出てきたのは、また缶詰。製造年月日はやはり0091。
「・・・ちょっと待て。いくらなんでもおかしくないか?」
異常な物をまた見せられて、かえって冷静になる。
いくらなんでも、60年も基地が放置されることなんてあるのか。
もしそうなら、なんで電気系統が生きてるんだ。
だいたいさっきの缶詰、60年も経っているのに臭いも形も味も新品同然ってどういうことだ。
思考は異臭で断ち切られた。
「くさっ・・・ってげっ!」
とっさに火をとめるものの、時既に遅し。焼いていた魚は、炭になっていた。
「参ったなぁ・・・」
PK能力で魚を浮かす。表も裏も見事に真っ黒け。おまけに一部はフライパンにこびりついている始末。
とはいえ缶詰はいまいち信用できないし、水で冷やして食べてみる。
「うっ・・・」(ちなみに鱗も頭もしっぽも内臓も取り除いていません)

217 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/27(金) 19:05:57 ID:???
食堂から拝借したカートに、缶詰やスポーツドリンクを乗せて基地を出る。
「冷蔵庫の電源も生きてるのか・・・本当に6O年も捨てられた基地だとは思えないな」
スポーツドリンクを飲みながら歩く。ちなみにこれは口直し。
はっきり言ってあの魚のほうが缶詰よりよっぽどまずかった。というか、あれは毒だ。自分が創った(誤字ではない)物だが。
とりあえず持ってきた物をホワイトアークの倉庫に詰め込む。これで当面は生きられる。
「さて、どうするかな?」
武装は追加したし、食料も揃えた。となると、このゲームの参加者としてやるべき物はひとつ。
「殺し合い、か・・・」
利用されている気がして、気が進まない。他人(特に大人)に利用されるのは大っ嫌いだ。
とはいえ、ここで一人引きこもっていてもしょうがない。
優勝を狙うにせよ管制室で高見の見物をしている奴らに一泡吹かすにせよ、他人の状況を確認しなくては。
「移動するか。こいつなら足が速い分、逃げるのも簡単だし」
外に出てZ+に再び乗り込み、ホワイトアークに載せる。その瞬間、通信が入った。
>>209
「全体通信?この感覚は・・・」
通信をしてきたのは、明らかに子供だった。普通ならこんな子供が戦場にいるなんておかしいことだ。
だが強い威圧感が、自分の同類だと伝えてくる。
「なるほど、ね」
ニュータイプ兵には少年兵、少女兵が多い。18の自分ですら、部隊ではかなり年上だった。
こんな子供がNTでも、別に不思議には思えない。
ともかく参加者である以上、彼女も敵だ。それにこの年でMSに乗れるという事は、能力は高いはずだ。
そう、だから彼女も殺さないと。自分が殺される前に。
「くっ!」
吐き気がする。これが大人だったら殺すのに何のためらいもない。
事実、今まで何人も殺してきた。大人は俺たちをさんざん疎ましがって、利用するだけだから。
だけど、自分より幼い子供を、自分の同類を、手にかけられるのか。
「駄目だな。俺はスケイルみたいには割り切れない」
使える物はなんだって利用して、いつか大人に思い知らせようとしていた、亡き戦友。
あいつは仲間ですら撃つのをためらわなかった。
きっとあいつなら、この金髪の少女もためらいなく殺すのだろう。
「・・・会いに行くか」
彼女の元に行ってどうするか、まだ決めていないが。
その能力は確認する必要がある。

【行動:物資探索(1)食事・調理(1)物資搬入(1)再びZ+に搭乗(0)着艦(1)通信拾う(0)】
【位置:W−3、基地】
【残り行動値:0p】
【機体状況:MS、艦、共に損傷無し】
【武器:MS 頭部バルカン砲×2 ビームサーベル×2 腰部ビームキャノン×2
    予備 120mmマシンガン(新品同然) クレイバズーカ・拡散弾(気付いていないがヒビあり)
    艦 メガ粒子砲×1、ビーム・シールド×1、ミサイルランチャー×8 重石】
【生徒状態:困惑】
【所持品:デイパック、コッペパンx1.9、水2リットルx2、木刀、写真、重り×3、ボールペン、
     果物缶詰×4、魚の缶詰×3、スポーツドリンク350ml×2】
【行動方針:状況確認】

218 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/27(金) 19:40:55 ID:gpIquFNl
IDチェック

219 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/27(金) 20:27:21 ID:???
『…分かった。
あたし、クラウディアさんの言う通りにする』

後退していくゲルググを見上げながら、ニースさんの返答にそっと胸を撫で下ろす。
正直、初対面であんな醜態を晒してしまった私の言葉なんて聞いてくれるかどうか……不安だった。
聞き入れてくれなければ最悪、体当たりしてでも止めるつもりでいたのだ。
それが原因で恨まれてしまったとしても、それは問題ではなかったから。
でも、そんなことをする必要はもうないのだろう。
モニターに映る彼女の表情を見れば、それが苦渋の決断だったということは容易に察することができた。
実際、今でもその瞳には、目まぐるしいまでの葛藤の色がありありと見え隠れしている。
……それでも、彼女は自らの気持ちに折り合いをつけて退くことを選択してくれたのだから。

『クラウディアさん…。
アルバートさん…大丈夫だよね?アルバートさんもレベッカさんも、絶対、また会えるよね?』

声が弱々しく震えている。
見えない何かに縋るような……そんな風にも聞こえた。

「大丈夫。あの二人はきっと無事に帰ってくる。
 信じて今は待ちましょう」

少しでも安心してもらえるよう、はっきりとした口調で返す。
この答えに根拠が全く無い訳でもなかった。
一対一の段階でもアルバートさんは対等に戦えていたようだったし、現在はあのレベッカさんまでもが加勢に入っている。
戦力比から判断すれば楽観的に考えても決しておかしくはない。
――甘すぎる考えではあるのかもしれないが。


ゲルググの後を追いながら黙々とパネルを操作。
機体のパラメータを微調整しつつ、付近一帯のデータを再取得。不測の事態に備えをとる。
通信を受信したのはその作業中のことだった。

>>209
突如コックピットに響く悲痛な叫び。
この甘ったるく甲高い声は……信じられないことに子供の発する泣き声に近い。
発信者は余程混乱しているらしく、届いた通信から状況を読み取ることはできなかったが、その中に気になる言葉が一つあった。
ネオ・ジオン。
確かに、一年戦争最後の戦場となった『ア・バオア・クー』の生き残りや、月の『グラナダ』に駐留していた部隊の多数が
地球連邦の支配化に置かれることを嫌い、再起を図って脱出したとおぼろげながら耳にしたことがある。
そんな人達が集えば、ネオ・ジオンという組織をでっち上げたとしてもそれは自然の流れというものなのだろう。
このクルルという人物はそのネオ・ジオンの――?

そこまで考えて、私はようやく気が付いた。
“クルル”という名前なんて“名簿”の何処にも載っていなかったということに。

【行動:10、11、14番との通信継続(0) 後退(-1) データ入力(-1)】
【残り行動値:2p】
【位置:U-22】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:ニースさんの傍に】

220 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/27(金) 20:43:24 ID:???
>>196
グフへの警戒を離さぬまま通信を聞く。
自分の機体にはレーダー反応は発生していないが、おそらく物が違うのだろう。

「ん……わかった」

短く答える。
自分一人なら尻尾を巻いて逃げればいい。
ナインティと二人なら、向こうは自分以上にうまくやれる。
だが今はもう一人がいるのだ。ヘマはできない。

「ありがとう、お嬢さん」

それを思うことで、冷静さを取り戻した。今ならば一挙手一投足も見逃すまい。

>>204-205

目の前の機体が丸太を振り上げ、投擲する。
単なる木とはいえMSサイズの代物だ。質量兵器としては相応の能力があるが初速は出ない。

(詐術の基本、まず大仰なタネで相手の裏をかき、本命を切る)

丸太を見過ごし、グフが跳躍してサーベルを振りかぶった。ブースターの推進光は見えない。

(破るのは単純だ。戦技も何も必要ない。タネも本命もさらに裏をかく!)

構えを取らず上も見ず、ただ前へ――グフがいた地点へ機体を走らせる。
やや走ったところで機体の歩を弛めず無造作にハンマーを放る。丸太の軌道上へ。
鎖鉄球はがんじがらめに丸太へ絡まり、その山なりの道を下へ下へと歪めた。
それを目視もせず、走る。

――グフ・フライトタイプはMSの世紀において第一世代の機体である。
全天周モニターはまだ存在せず、その視界は多くを正面メインカメラに依存している。
機体の下側へ潜ったアッシマーもまた、先の老人のごとく消えたかのように見えたであろう。
ただしフェイントではなく、死角への挙動によって。

また、いかな熟練の古強者と言えど慣性には逆らえない。
前方へと飛び込んだ灰色の巨兵がいかに制動をかけようとも、前方に引っ張られ落ちていく
結果への緩和としかならない。AMBACもできない状況では瞬時の旋回も不能。そして――

月下の光揺らめく中、向かい合う鉄巨人が、広場の中央で
二対の巨像のごとく背中合わせへ変じたのは、一瞬のことだった。

振り返りざまに切られる前にすぐ前方へブーストをかけ、間合いを取る。その直後、

221 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/27(金) 20:45:00 ID:???
>>199-203
>>208-210

『痴話ゲンカしてる場合じゃない!逃げろっ!!
 理由は後で話す!!ともかくこの場を出来るだけ離れろ!今、すぐにっ!!』

『どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗ってるけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれるって!
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!』

二つの叫びが森林をかなぐり破った。
いくつかの単語を拾い上げるまでもなく、生来の勘が走る。
常識と常識が引っ付き合うのと同じように、非常識と非常識が引っ付き合う――そう知らせた。

「……わかった、ナインティ。理由は後で逃げさせてもらう。
 信用するよ、パイロット年長?」

自分が逃げれば老人も引き付けられ、彼への危害は減る。それに彼は老人から敵とは思われていない。
そういった理由も計算づくだったのだが、最たるものはその言葉に込められていた。

(しかしハイウェイでは爺さんは撒けない――ならば――)

オンのままだった01番への通信を聞かれないようにカット。
ゲルググタイプへ再度連絡を送る。

「お嬢さん聞こえてるな。ここは向こうさんのフィールド、状況も芳しくない。
 まず開けた場所に……東の草原に退くんだ。道は作る、とにかく行け!」

言って、アインラッドに至極単純な指示を送る。それを受けて、タイヤは木々をなぎ倒して
東へ一本の道を作り上げた。
少女が冷静に判断できることを信じて、いつでも動けるように構える。

【行動:02番、16番との通信継続(0P) 迎撃(02番への丸太)(-1P) 01番の攻撃回避(-1P)
    01番との通信カット(0P) 遠隔操作(-1P)】
【位置:P-22/森林】
【残り行動値:1P】
【機体/状況:アッシマー/問題なし】
【生徒状況:左頬、殴打による鈍痛と腫れ(薬草貼付)】
【武装:ガンダムハンマー アインラッド】
【所持品:ディパック(コッペパン×1、水2L入りペットボトルx1、1.7Lx1)
     ウェストポーチ(ナイフx1、ペンライトx1、ガムx2、煙草x1、コンパス付腕時計、筆記用具)
     ショルダーポーチ(ポラロイドカメラ一式) ライターx1】
【行動方針:1.02番の保護 2.逃走】
【同盟:16番/ナインティ=アウェイキング】
【休戦:02番/エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ】
【ID:>>215

222 :ジェンセン・スティール:2005/05/27(金) 20:48:59 ID:???
 モビルスーツの歩行が生みだす単調な振動にも飽き始めたころ、
ようやく目的地である都市が見えてきた。
 戦争で荒れた気配もない。だが、人が生活している気配もない。
日用品が手に入る、みたいなことを事前に聞かされてはいたが。
 住宅地を抜けて、市街地へと歩を進めていく。
 一見すると、平和そのものの風景がそこにはあった。
 赤い屋根をした、南欧風の洒落た2階建ての家。
 緑の芝生と赤いシーソーの組み合わせが眼にも鮮やかな市民
公園。縦長の円筒形をした、ポリスオフィス・・・・・・

 昔の俺は、こういうところで人生を終えたいと、真剣に願っ
ていた。気が効いて、美人というには少しばかり難があるマイ
ワイフ。ションベンをもらす癖がどうにも抜けないマイサン。
俺と結婚するといってきかないマイドゥター。
 まぁ、夢は夢だった。それだけのことだ。現実の俺は戦いの
中、恋というにはあまりにも醜い酒と嫉妬と肉体関係の混ぜ物
としかいいようのない、しかも戦場が変わるたびに終わってし
まうような男女関係ばかりを味わっていた。女の醜いところ、
自分自身のくそったれな部分。そして、夢は夢でしかないとい
うことを確信させられてしまったわけだ。
 
 いってみれば、眼前にあるこの光景はそんな、俺の昔の
空虚な夢によく似ていた。
 ありとあらゆるものがそろっていながら、しかしそこに人の
暮らしている気配はない。今すぐにでもそこで子供が笑いなが
ら駆け出してきそうな気配だというのに。家には灯りはなく、
公園のシーソーは凍りついたように動く気配なく。少しひび割
れたアスファルトの路面を走るエレカの姿もない。

 ひょっとしたら、あの赤い屋根の家のキッチンには、クリー
ムシチューが火にかけられたまま、早く食べてよと苛立ちなが
ら煮え立っているのかもしれない。
 テレビ画面の中では、復活した伝説の魔王と勇者一行が、高らか
に響く厳粛なクラシック音楽を聴きながら、次にいかなる魔法
                    コマンド
を放つべきかを考えながら、永遠に訪れない決断の瞬間を待ち
続けているのかもしれない。

 そういうつまらない妄想を駆り立てるものが、たしかにこの、
あらゆる人間が突如消失したとしかおもえないような都市には
あった。この、奇妙な「ゲーム」に、これ以上ふさわしい町が
この世に存在するだろうか?

223 :ジェンセン・スティール:2005/05/27(金) 20:52:29 ID:???
 コロニー落しやらなにやらで、芯まで穢れきり汚水と化した
雨にでも打たれたのか、薄黒く汚れた歓楽街のビル。
 そのの只中に、おれはハイザックを立膝の状態で
駐機した。
 コッペパン2個に水だけじゃあ、戦う前に体が参っちまうのは
明らかだ。禁止区域が増えていく中、せめて塩だけでも確保しな
けりゃ、間違いなく体が動かなくなっちまう。まして俺も、そろ
そろ年だ・・・・・・可能な限りベストな状態でいなけりゃ、間
違いなく何も出来ずに「食われる」。

 最後の一花咲かせに来たってのに、それも出来ずに死ぬのは、
嫌だしな。

 センサーには、敵の反応はない。
 俺はコクピットのハッチを開くため、レバーに手を伸ばした。

 その瞬間だ。その、奇妙な通信が入ってきたのは。

「どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗って
るけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれる
って!  
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!」

 くそったれのミノフスキー粒子にでも乱されたか、やや鮮明
さを欠いてはいたが、それは明らかに、十代の少女の声。
 ・・・・・・強化人間か。それも、ジオンの。そういう奴が、
この糞ゲームに参加してるわけだ・・・・・・
 そして、このゲームを戦うには・・・・・・判断力も、経験
も、あまりに、あまりに低すぎる・・・・・・
 そして、その戦力は・・・・・・それでも、俺よりは上。


224 :ジェンセン・スティール:2005/05/27(金) 20:54:22 ID:???
 利用できるかも、しれねえな。そう冷えた理性が告げる。
 使い古されてぼろ雑巾のようになっちまった、俺の中にある
理性の奴が、この非情な現実に、か細く怒号を上げてはいたが、
それに応じて激昂するには俺はあまりに年を食いすぎていた。

 現実に屈するには、それこそ十分なほどに、古びてしまっている
魂。自分の積み重ねてきた年月と経験に、縛られてしまっている
おろかな老兵。それが、ジェンセン・スティールという男の真実だ。
 オールドタイプ。つまりは、そういうことなのかも知れない。
 新しいルールを受け入れるには、俺はつまりは疲れすぎてしまって
いるのだ。人生という・・・・・・このクソッタレの殺戮ゲーム
なんぞより、もっともっとひどい、多分アル中であることは疑いない
ゲームマスターである「神」とかいうやつが管理している「現実」と
いうゲームに。 

 クルル。ジオンのニュータイプ。いずれ殺すべき、敵。
 クルル。ジオンのニュータイプ。馬鹿なゲームに巻き込まれた
哀れな少女。
 
 俺は彼女に会ったとき、果たして何を考えるのだろう?
 干からびた感情が、わずかに動く。だが、そのまままた動きを
とめる。
 まずは、飯だ。そして、出来れば武器。
 俺は、通信機を受信モードにしておくとコクピットから這いず
り出て、穢れた街へと降り立った。
 さてと、宝探しの始まりだ・・・・・・

【行動:M14市街地に移動(−1)通信傍受・クルル(−0)
MSから降りる(−0)探索(−1)、残りポイント2】

【位置:M14市街地】
【機体状況:ハイザック・正常】
【パイロット状況:好調好調っ】
【武装:ヒートホーク・ビームサーベル・ミサイルポッド(注・非装備状態)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2 エレキギター )】
【方針:あくまでも「戦いの準備」さな。】


225 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/27(金) 20:56:45 ID:qNEI2jFE
ID確認

226 :通常の名無しさんの3倍:2005/05/27(金) 21:00:12 ID:???
【業務連絡】

管制室(アクシズ)に何らかのトラブルが発生しているようです。
臨時の管制室として、以下の場所をお使い下さい。

アクシズ鯖落ち時 避難所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/1156/1077614901/l100

227 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/27(金) 21:16:31 ID:???
放たれた粒子の光が戦闘機の左エンジン辺りを貫いた。
見るからに自由に空を不安定に飛んでいる鉄の鳥に
止めを刺すことは容易だったが、腕部ダブルビームガンを
構えるだけでそれを見送った。

「引き際にしては少々遅いようですが、敵に背を向けてまで
 逃げようとは・・・・・・なかなかの腕前でしたが失望しましたよ。
 今の貴方には殺す価値もありませんね。」

あれほどの技量と腕前を持ったプライドの高い
相手は兵士として戦士として、彼の前で散っていくことが多かった。
少なからず彼らは戦士としての死を迎えただろう。
キリトもその戦士たち敬意を表し葬った。
だがそれが、単なる自己満足である事に変わりは無い
その戦士たちが死に際に思うことなど判りはしない
本望だったのか、悔いを残していたのかもしれない。
ただ・・・・・・

(そうですね。これは私個人の主観に過ぎない
 私にとって彼らは欲望を満たすための至福の時を感じるためのものに過ぎないのだから
 どんなにプライドが高くても死んでしまってはそこで終わりですからね。
 その点、あの方の行動は正解なのかもしれません。
 精々、長く生きる道を探しなさい。)

暁の空は一瞬強く辺りを紅く染めたがそのまま沈み
空は、闇に侵されて行った。
去り行く傷ついた鳥の背が小さくなると巨人も
腕を下ろし基地のMSデッキへ向かった。

「さようなら、翼を持つ人。」

キリトは振り返らない。
あの男への興味は無くなっていたから
今度彼にであったとしてもキリトは必要が無いのなら戦うことは無いだろう

MSを格納庫へ移動させると戦闘で消費したものを補給する。
その間に彼も食事を取る。
巨人にもそれを駆るキリトにも休息は必要だ。

(もうすぐ、闇が空を覆いきる今日はここで休むことにしましょう。) 

【行動:セイバーフィッシュを見逃す(-0) 格納庫へ移動(‐1) 補給(‐1) 食事(-1)】
【残り行動値:1】
【位置:W−15】
【機体状況:Gキャノン・正常】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾70%) ビームサーベル×2、
     肩部130mm4連装マシンキャノン×2(残弾80%)腕部ダブルビームガン×2
     ビームソードアックス(ソード・アックス・ピックの3形態) 】
【所持品:ディパック 水1g1本500ml1本 コッペパン1個 首輪 
      レイピア×2 グラサン数個 懐中時計 お守り】
【行動方針:そろそろ休みましょうか。(休)】

228 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/27(金) 21:16:41 ID:EkHslrwb
IDちぇっく。

229 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/27(金) 21:44:21 ID:???
>>220-221
ワシは、サイモンという男を舐めておったようじゃ――
空中で、ワシは認識を新たにする。
確かに、戦闘経験は薄いようじゃ。確かに、荒事は好まんようじゃ。
じゃが――人の意図を見抜く眼力と、思い切りの良さはピカいちじゃ。

ワシのフェイントはあっさり見抜かれたようじゃ。
やはり、手持ちの道具不足が痛いわい。普段なら3段重ねくらいの作戦を立てるモンじゃが。
アッシマーが、消える――違う、ワシの足元後方じゃ、おそらく。
全周モニターでない分、かえって自己の死角はきっちり把握しているわい。
見えぬことが、逆説的にアッシマーの位置をワシに教えてくれる。

着地。後方サブモニターに黄色い影。
振り向きざまに斬ろうとしたが、向こうが間合いを取る方が早かった。
追い討ちをかけんと身構えたその時――

>>208-210
――幼い少女の声が飛び込んできた。
ワシらがやりあってる間に、近くに迫っていたメタスからの声。
ネオジオン? 先生? 痛い力? ワシが……いじめる?(*1)

事情は良く知らんが……その叫び、嘘とは思えん。
メタスを駆る動きを見るだけでも、彼女が戦士としての訓練を受けてきたことは容易に想像ついた。
ネオジオンと名乗ったが、アクシズに居た連中の末裔じゃろうか?
今なお戦い続け、次世代に志を継ぐ者がいたことにワシは感動する。(*2)

230 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/27(金) 21:45:27 ID:???

 ネオジオンの末裔、ジオンを信ずる者、助けを求める娘。
 いったい、ワシが守らんで誰が守る!

ワシはメタスに向け通信を送る。

「メタスのクルルとやら、ワシはジオン軍大尉アロンソ・セルバンデスである。
 ワシはおぬしを虐めたりせん、安心せい!
 ワシが助けてやる、ワシが守ってやる、じゃから……」

ワシは軽く跳躍してメタスと並ぶ位置に立ち、改めて身構える。

「ジオンの理想のため、ワシらと共に戦おうぞ!」

タイヤがあさっての方角に走っていく。制御の失敗か、撤退の準備か。
あるいは、ワシの気を逸らそうという策なのか。

【行動:20番クルルに向け通信(−1p)、エリア内で移動(0p)】
【残り行動値:0p】 【位置:P-22 森の中】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱】
【武装:ヒートサーベル、2連装ビームガン(未取り付け・さきほどまでいた位置に放置)】
【行動方針:20番クルルを助ける、18番サイモン・02番エルナをできれば倒す】
【同盟:16番ナインティ(?)、20番クルル(??)】

(*1)全体通信だったことには気付いていない。ゆえに自分に向けられた言葉だと勘違いした
(*2)時間の歪みを理解していない彼は、クルルを「ネオジオンの志を継ぐ者の子供」と考えた

231 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/27(金) 22:08:50 ID:???
勝った、と思った。
フルスロットル、全速での加速――。
急な方向転換、フェイント――。
Gによる身体の痛みは気にならない。
その瞬間は確実に、人間でいて、モビルスーツでもあったから。
”モビルスーツを自分の手先の延長として動かすこと”
俺の精神はモビルスーツに乗り移っていた。
間違いなく、今、現在の自分にできる最高の攻撃。


ビームサーベルの軌跡が流れていく。


しかし、相手はさらに上にいた。
いったい何が起きたのかはわからない。
相手が自分の遥か上にいることだけはわかった。
目の前にいるのは見た目通りの鈍重な機体。
――そのはずだった。

「何じゃとォ!?」

見たことが信じられなかった。
見たのに理解することできないほどの圧倒的な力。
そいつは動いていた。
ビームサーベルが伸びる前にそいつは動いていた。


攻撃する前にそいつは回避しはじめていた。


攻撃が読まれた?
これが実力の差だというのか?
こいつと俺にはこんなに圧倒的な差があるのか?
まるで来るのが解かっていたような――
時間でも止められたのか?
超能力、予知能力?

――なにか、あるのか?

考える時間はなかった。

232 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/27(金) 22:10:22 ID:???

『だったら・・・くたばれ。』

全てが吹き飛んだ。
燃え滾るほど溢れていた感情が一気に引いていった。
衝撃に似たなにかが耳の奥でうなっていた。
獣が唸り声をあげているかのような自分の叫びが聞こえた。
三回か四回、体が叩きつけられる。
そして、気がついた。
自分が撃たれたことに。

「…ぅ…ちぃ」

損傷確認――。
どうやら頭部を吹き飛ばされたようだ。
相手の背中にある冗談みたいに巨大な砲身から放たれた砲撃。
きっとあれにやられたのだ。
辛うじて相手の姿は確認できるが――

「……メインモニターがつかん、完璧にやられちょる……」

――自分では勝てる気がしない。

「ザマぁ、見さらせ……」

力の差すら見えなかった。
無理だ、あんなやつに勝てるわけがない。
無理だ、あんなやつからは逃げられなに。
どんな攻撃をしても回避されるのが手にとるようにわかる。
どんな知恵を絞っても殺されるのが眼に見える。
死ぬのを待つ以外に何もできない。

”このままでは”


233 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/27(金) 22:12:20 ID:???

「そう簡単に俺は死なんよッ!」

簡単なことだ。
ひとつ、前に進めばいい。
今の自分で勝てないのなら自分を超えればいい。
倒れたモビルスーツを立ち上がらせる。

”進むんだ”

感覚が澄んでいく、どこまでも、どこまでも、どこまでも――――

頭の片隅で何かが輝いた。
現実のむこう側から俺は自分自身を見つめていた。
閃光か稲妻のようなものが、触知できるほどの衝撃と一緒になって頭に流れ込んだ。
その世界では感情が形として存在していた。
わけがわからないままに俺は問題の答えを知った。

”今、俺は一歩進んだ”

モビルスーツを疾走させた。
意志が線となって張り巡らされている夜の闇を駆け抜けた。
線を一つ、一つ、飛び越えた。
そして、線が収束していく所に焦点があった。
ビームサーベルを振る。

【行動:ネイゲストへ通信中(-0)、”一歩進む”(-1)、ビームサーベルで攻撃(-1)】
【位置:N-18】【残り行動値:3】【機体状況:ガンダムGP02/頭部損傷、メインモニター及びバルカンの使用不可】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル×2、バズーカ砲身のみ、シールド】
【所持品:ディパック(コッペパン×2、水2Lペットボトル×2、日本刀)、煙草、100円ライター、短刀 】
【行動方針:兄貴の仇をとる、単純に殺し合い】
【同盟:なし】

234 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/27(金) 22:16:15 ID:IROetmlK
IDチェックです

235 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/27(金) 22:27:37 ID:???
>>205
老人のMS……グフと呼ばれるらしい機体を一挙一動を、注意深く観察する。
向こうも同じようにこちらの戦力を計っているだろうが、動くのは向こうの方が早かった。
来る……!
グフが腰を落とし、左腕を後ろに構える。
まだ槍の間合いじゃない……そしてあの予備動作は……。
そして予想通り、グフは丸太を投げつけてきた。

「なら……!」
私は、それをシールドで受け流すべく、身構える。
シールドを当てる場所は丸太側面。丸太の力に逆らわず、受け流すように。

「3……2……い……!?」
だが、タイミングを計り、いざ動こうとしたその時、丸太の起軌道が急に変わった。
丸太は何かに引っぱられるように失速し、地面へ向かう。
そのまま地面を抉るように突き刺さり、沈黙した。

「何が……?」
急な出来事に何が起こったが一瞬判断が遅れ、それによりグフを見失う。
明らかで、それでいて致命的なミスだった。

「しまっ……!?」
とりあえず私は追撃による最悪の事態を避けるため、機体を飛び退かせる事にした。
直後、グフは私に追撃を加えることなく、サイモンさんがいた地点に斬撃を加えた。
だが、既にサイモンさんはいない。
……一体何処に……と思ったその矢先、通信が立て続けに二つ入った。

『痴話ゲンカしてる場合じゃない!逃げろっ!!
 理由は後で話す!!ともかくこの場を出来るだけ離れろ!今、すぐにっ!!』

『どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗ってるけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれるって!
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!』

「……何……なの?」
一つは多分ナインティさんの通信。
じゃぁ、もうひとつは……何?
声から、年齢がかなり低い事は解る。私より幼い、子供の声だ。
なんでこんな年齢の子まで……いや、むしろこんなに幼い子供、教室にいただろうか……?
……いや、とにかく今は目の前の敵を……!

236 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/27(金) 22:28:45 ID:???
『お嬢さん聞こえてるな。ここは向こうさんのフィールド、状況も芳しくない。
 まず開けた場所に……東の草原に退くんだ。道は作る、とにかく行け!』
そう思っていた矢先、サイモンさんから通信が入った。
……まただ……また逃げろって……。
みんな、私を逃がそうとする……なんで?
私は闘えるのに……私は無駄に今まで生きてきた訳じゃない……。
なのに……こいつらは私の四年間を無駄にする気か。

「……こういう状況の場合、逃げられません。」
……いや、感情的になるな。私。
状況から手に入れた情報を感情ではなく、理性で扱え。
これは戦術的撤退だ。だけど、まだ逃げられる間合いじゃない……。
まだ、スラスターを吹かせると一瞬で追いつかれる位置だ。
グフの方を再度観察する。グフはいつの間にか位置を変えて、
同じくいつの間にかこのエリアに侵入してきていた、黄色い機体の横にいた。
黄色い機体の腕には、折りたたみ式と思われる銃が見えた。
まだグフと黄色い機体が味方同士なのかどうかは解らないが、
グフはまだともかく、あの黄色い機体に背を向けるのは危険だ。

「……さらに状況が変わりました。今はまだ、退けません。」
言いながら、私はやっと見つけたサイモンさんの機体の方へ、
シールドを構えながら注意深く後退した。
あの黄色い機体は敵になるのか、または敵の敵になるのか……。
そして、中にいるのは……誰?

いや、誰であろうと……撃ってくる敵は……殺す!


【行動:通信継続(-0) 意味無く攻撃回避(-1) 後退(-1) 残り2 】
【位置:P-22 森林】
【機体状況:ゲルググ・J 空調に問題有り……? もしかしたら砂を噛んでるかも……】
【パイロット状況:症状緩和 若干強気】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各2斉射分)5連装メガ粒子砲シールド(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2  栄養補助食品)サイモンさんのロングコート】
【方針:"強くなる" 01番迎撃 黄色い機体の様子見】
【共闘?:18番 サイモン】
【一時的休戦:16番 ナインティ?】

237 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/27(金) 22:46:07 ID:???
>>206-207
 ベルガ・ギロスの小さな身体目掛けて巨体を突進させる。
しかし、黒いMSは無駄の無い動きで、
最初から予測していたかのごとく目の前を滑っていく。
微かに擦るように通り過ぎていく黒い肩。
視界の端で輝くバーニアの光。
死神のローブが翻る。
追いすがるように右足を止め急停止をかけるが、
小回りの良さは向こうのほうが遥かに高い。
こちらが停止する前に目の前に現れる光の線。
素早く機体を反転させたレベッカのビームサーベル。
やっと地につけた左足で何とか自らの機体を横に弾く。
無骨に身体を捻り、刃から少しでも遠ざかろうとする。
一閃と同時に衝撃。
薙ぎ払われたビームサーベルは逃げ遅れ突き出した両腕の間を通り、
すがる様に掴んでいたビームトマホークの柄を両断し、
その先端を胸部に掠らせながら通り過ぎていった。

 危機を脱したことに息をつきながら、
用を成さなくなったトマホークの残骸を投げ捨てる。
そして、代わりにこの機体に最初から装備されたビームトマホークを抜き出した。
これは、先ほどまで使っていた物よりも短い。
昔乗っていた鹵獲したザクのヒートホークのようで僅かに親しみが湧いた。
両腕でしっかり支えるように構える。
向こうは二刀流の上、ビームサーベルだけにリーチの差は甚だしい。
それでも、戦わなければ生きることは出来ない。
当然、約束の物を作ることも出来ない。
誓いの証としていつも持っていくことにしている裁縫道具使っている場面を想像……する暇なんて無い。
気に留めておく程度にしベルガ・ギロスに視線を戻す。

 トリガーを絞り両肩のミサイルを一発づつ発射すると同時に大地を蹴り突撃。
先ほどの体当たりのように回避されるのは目に見えていた。
そのために先に発射したミサイルだった。
左右を飛ぶミサイルの間を進む。
避ければ左右どちらかのミサイルが命中するはず。
受け止められれば──最後のミサイルを撃ち込むまでだ。
至近距離だから、ある程度の被害は免れない。
だが、この死神を引き離すにはそれしかないように思えた。

>>208-209
 コックピットに少女の悲痛な叫びが響いた。
途端に頭の中に広がるイメージ。
崩れる少女の表情。
『──ダレ?』
当惑がやがて恐怖に変わる。
怯えるように後ろに下がる。
私は私だ!私は私だ!
なのに──
武器の切っ先が揺らいだ。


【行動:レベッカの攻撃回避(-1)、レベッカにミサイルとビームトマホークで攻撃(-1)】
【残り:2】
【位置:U−22(市街地)】
【機体状況:胸部装甲に損傷】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:肩部3連装ミサイルランチャー(残弾左1、右0),ビームトマホーク】
【所持品:布、綿、糸、裁縫道具、色鉛筆、型紙、
        水3L強、コッペパン×1、MS整備の本】
【方針:生きる】

238 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/27(金) 23:08:01 ID:???
砲弾が、ガンダムの頭を貫いた。
頭の破片が微塵と成って散っていく中で、彼は勝利を確信していた。
「頭が吹っ飛んじゃぁ何も見えないはずだ。あとはゆっくり・・・」
そういいかけたところで、彼は驚愕した。
なぜなら、ガンダムがふたたび立ち上がり、向かってきたのだから。

『そう簡単に俺は死なんよッ!』

「・・っ、しかし、あんたの動きは読め・・・?!」
彼が感じたイメージは、先ほどとは全く違っていた。
彼の脳に写ったイメージは、殺意と現実が同時に同じ場所を動いていた。
そして、次第に殺意が別のものと混ざり始め、膨張し、形を崩してガンダムの周辺をすっぽり覆い隠す。
「見え・・・な・・?!」
とっさに彼は、殺意とほかの何かが混ざったものの中からわずかに見えるシルエットを元に、ザメルを後退させる。
光が走った。
彼を、衝撃が襲う。
何か、重いものが地面に落ちた音がした。
「うっ・・・ぐぅ・・・やってくれたなっ・・・!」
彼は、光の粒子に切断され、地面に落ちた680ミリカノンの砲身を確認して、そうつぶやいた。
彼の脳内のイメージでは殺意とそれ以外の何かが形をとったものが、いまだに広がり続けていた。
「っこのぉ、死にぞこないがぁ!!」
彼はそう吼えて、広がり続ける殺意とそれ以外の何か、それに向けてミサイルランチャーを一斉発射した。

【行動: 回避(−1) 開いている回線を利用してマサトに通信 (0) ミサイルランチャー乱射(−1)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:覚醒中 錯乱】
【位置:N-18】  
【機体状況:680ミリカノン砲破損、使用不可】
【武装:右肩部20mmバルカン、背部680mmカノン砲(使用不可)、 背部8連多弾倉ミサイルランチャー(残弾数0) ザンバスター(残弾数不明)】
【所持品:ディパック(中身は 水2リットル1本 空のペットボトル コッペパン2個  ノーマルスーツ ) 
      ネーム・タグ お守りの塊 全身タイツ(着用中)】
【行動方針:マサヤの殺害】



239 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/27(金) 23:14:59 ID:???
日もすっかり落ちた。
今は、波紋に広がる月光の絨毯と満点の星空の下、静かに北上している。
キリトとの戦闘。引き際を悟った自分は、傷ついた愛機を修理するため、
北の基地へ向かう事を即決した。
もちろん、そこには既に参加者が居るかもしれないが、迷っていても始まらない。

……それにしても、さっきの戦闘はどうであっただろう?
思ってみれば、MSと一対一で勝負したのは、過去に一度しか経験のないことだった。
コックピット脇に描かれた36の撃墜を示すキルマーク。
その中に、MSを落とした分は含まれていない。
3分の2は戦闘機のもの、残り半分も爆撃機やら輸送機、偵察機の物である。
MSを撃破した事は4回ほど。だが、それらはいずれも共同撃破。
仲間がいて連携して、初めて巨人を打ち倒すことが出来たのだった。
もちろん、トドメを差した物には自機へ撃墜マークが印される。
俺に一つもMS撃破の証が無いのは、それは自分の役目では無かったから。只それだけの事だった。
確か、“ザクタンク”とサシで戦った時も、エラく苦労したっけか……。

まだ俺がTINコッドに乗り、一分隊の三番機を勤めていた頃の話。
爆撃機のエスコートの任務を終えた俺は、ひょんな所から仲間とはぐれてしまった。
単機で基地を目指していたその時、一機だけで遁走している色物のMS…ザクタンクと出会った。
弾薬と燃料が十分なのを確認すると、何事も無く終わった任務の帰りがけの駄賃として、
有効打を持たないそれに対して食って掛った。
タンクの靭帯を切り、各坐させたまでは良かったのだが、結局弾切れで撃破出来なかったが、
あれが単機でMSに挑んだ唯一の事例だった。
昔話を思い出し、苦笑が漏れる。

『どうしてクルルをいじめるの!?
その時、唐突に通信機から漏れる声。
先程のマサヤに続く、全体放送だった。
(ジオンが助ける。か……。)
突然の放送に僅かに動揺したものの、今は北へ向かうのみ……。

【行動 : 移動W-15→W-7 残行動数0】
【位置 : W-7(海上)】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:左主翼損傷、左エンジン停止、中破】
【パイロット状況 :疲労(小)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残70%) 60mm機関砲×1(残22) 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×1 水2L入りペットボトル×2 (合計3L)
       デジカメ アルバム(未発見) コーヒーセット 】
【方針 : 北方の基地へ向かう】

240 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/28(土) 00:08:37 ID:jhGXvoJP
IDチェック

241 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/28(土) 00:23:17 ID:kOkvmXxW
IDちぇき

242 :アルマ=フローライト ◆YVOiXA/Tf. :2005/05/28(土) 00:59:15 ID:???

やめて……おねがい。
それ以上はだめ、やめて……。

ソファに身を埋めるアルマは震えていた。
恐ろしいことをしていたということを、彼女はうっすらと憶えていた。
急に意識が閉じかけたこと。
何だか難しいことをたくさん考えて、実行したこと。
撃たれたこと。 撃ったこと。 殺され掛けたこと。 殺し掛けたこと。
……殺し合いを、したこと。

『どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗ってるけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれるって!
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!』
「ひぁ……ッッ!!?」

突然の大声に彼女は跳ね起き、声の主の方へ銃を向けた。
銃口の先には店内放送用のスピーカーがあるだけ。
荒い呼吸に震える全身。 トリガーを引くなんてとてもできる状態ではない。
銃を支える左腕を力なくだらんと下げ、胸に手を当てて呼吸を整えようとする。
両目には徐々に涙がたまり、流れ落ちていった。

怖かった。
死ぬかと思った。 死にたくないと思った。
そのためには戦わなければならないのか? 本当にそうなのか?
……震えるアルマには、わからなかった。

「……おなか、すいた……」

悪夢にうなされる時間は終わりだ。
彼女は涙を拭いてよろよろと立ち上がり、洗面所で顔を洗うと、マントを羽織って服飾店を後にした。
今度は近くにあったスーパーに入り、プルタブ付きの缶詰や雑貨などを慎重に選ぶ。
賞味期限の表示があからさまにおかしいのだが、全くと言っていいほど腐敗は進んでいない。
それはつまりどういうことか?
精神的に参っている彼女には冷静な分析や推測などできなかった。
あまり深く考えず、取り敢えず大丈夫だという事実のみを受け入れて彼女は店を出た。

アルマはエビル・Sを止めてある路地まで戻ると、機体の隣にそびえるビルの屋上へと上っていった。
見上げてみれば、プラチナの輝きを放つ月がミッドナイトブルーの天井に浮かんでいる。

「綺麗だなぁ……」

『彼』が言った通りだ。 確かに綺麗。
白金の真円はどす黒い欲望に穢れることもなく、血の紅に染まることもない。
自分はどうだろう? ……綺麗ではないことだけは確かだ。

そんなアルマの胸中などお構い無しに月は輝く。
拝借してきた缶詰を早速頂きつつ、彼女は一時の“オツキミ”を楽しむことにした。

【行動:探索(-1)、食事(-1)、オツキミ(0)】
【位置:C-20/市街地】
【残り行動値:2p】
【機体状況:Green/通信回線:BDV】
【武装:ビームサーベル、3連装グレネード、内蔵ヘビーマシンガン(95)、ショットクロー(8)、
     ビームライフル、Eパック、偵察ポッド、Iフィールド】
【生徒状態:Green】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx2、栄養ドリンクx8、ノートPC、食糧、生活雑貨、
      ベレッタ(16/15)、弾薬ケース、マント、ルージュ、携帯端末】
【行動方針:これからどうしよう?】

243 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/28(土) 01:30:48 ID:???
>>212-214

良い予想とは単なる願望だが、悪い予想とは確実な予言というべきなのか。
丸腰だったはずのアイザックを両手の刃が閃光となって襲ったとき、
その左手には長さこそささやかなものの確実に「力」であることを示す輝きが握られていた。

「!」

左手のサーベルがそのスラスターをわずかに捉えたものの、
右手のサーベルはその忌々しい光―――ビームダガーらしき刃―――に切り払われる。
そして。

『ようハロルドさん、アンタ乗ったのかい、このゲームに?
 あんだけビクビクしてたのも演技だったのか?
 アンタ役者で飯食ってけるぜ』

大胆にも接触通信で話しかけてきたかと思うと、隻腕とは思えない素早さで距離をとる青の偵察機。

「 ………!………」

いつの間にかその手にはダガーではなくビームピストルが握られていた。
瞬間、額を殺気が、背中を悪寒が貫く。
何なのだこの敵は一体。どうしてこんなに速く、正確に、信じられないような動きが出来るのだ。

「!!??」

考えるより先に身体と機体が動いた。考える暇などありはしなかった。
ズサが右に跳ぶ。反瞬前まで頭部と右手があった空間を破壊の光が撃ち抜き―――

「!」

とっさにパージした左上腕部のミサイルランチャーをもう一筋の光が貫いた。
内部に納められていたミサイルが火のつけられた爆弾となって轟音と共に爆発し、
光と熱と風と破片が猛烈な勢いとなって黄色の巨人をたたく。
意識を超えたところにある何かの働きでズサはとっさに横っ飛びし、致命的な影響を受けるのは回避できたが
その中にいた操り手は想像を超えるGの影響をまともに受けた。

自ら大きく跳んで衝撃を受け流し、着地したところで―――慣性の力がパイロットを大きく前方に投げ出そうとする。
シートベルトがどうにかその身体を押し留めるが、
設計どおりにその保護対象をシートのあるべき場所に位置させようとするその勢いは、
思いもよらない強さと勢いで生身の身体をバックレストに引き戻した。

「がはぁっ!?」

偶然という名の悪魔により、右のこめかみ付近が保護材で覆われていない部分にたたきつけられる。
一瞬意識が飛んだ後、衝撃と痛みが火花となって炸裂した。
こめかみから頬にかけて粘度の高い液体が流れる感触が伝わってくる。
顎の先から太ももに滴り落ちるそれが何か、考える必要もなかった。
制服のズボンに広がる染みがどす黒く見えるのは、周囲が暗いからというだけではないだろう。

244 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/28(土) 01:31:36 ID:???
「…   …   …   …   …   …」

肩を大きく上下させ、息を荒げながら、それでも損害をチェックする。
失われたのは左のミサイルランチャーと―――爆発の衝撃でトライカッターが1つ吹き飛ばされていた。
パイロットのほうは右側頭部に軽度の打撲と裂傷―――他は一応大丈夫だ。ダメージはそれだけだ。
手も動く。足も動く。目も見える。音も聞こえる。人も機械もまだ十分に戦える。

「…  …  …  …  …  …」

手の甲と袖口で頬の血をぬぐう。顔の右半分が荒々しい紅で彩られるが、その様子はハロルド自身には分からない。
極度の興奮に血走った目を見開き、喉の置くから獣の唸り声のような呼吸音を漏らし、
己の顔を半ば血で染めたその様子は、いつものこの小心者からは思いもつかないほど凄惨なものだ。
いや、奥底に小心さが存在するからこそ、表面上はそこまで変わらないといけないのかもしれなかった。

「… … … … … …」

集中しないといけない。
目の前の青い機体に集中しないといけない。
こちらの攻撃を見事にかわし続け、わずかな好機を捉えて致命的な一撃を加えてくる相手に集中しないといけない。
目の前のアイザックは他の事を考えながら戦える相手じゃない。全力を尽くさずにどうにかできる敵ではない。
この強すぎる敵を倒さないと家には帰れない。
だから。

「!」

>>209

全体通信が入ったまさにその直後、
ハロルドは通信を記録モードに切り替えてコクピットにその声を響かせることを拒んだ。
普段なら出来るはずもない、ありえないといっても過言ではない速さの反応だった。
それだけハロルドは目の前の敵に、戦いに集中していた。全てを戦いに注ぎ込もうとした。

「… … …… … …」

夜明けが迫る東の空が赤く染まり始める。
朝焼けの光が、黒々とした影に過ぎなかった格納庫や倉庫をもうすぐ照らし出そうとする。
人気のない無人の基地に、青と黄色の巨人が徐々にその姿をあらわにしだす。

「…… …… ……」

意識して大きく息を吸い、ゆっくりと吐いて呼吸を整える。
もう一度レーダーをチェック。目の前のほかに機影は確認できない。味方もいないが敵も居ない。
周囲の地形を再確認。時には障害物、時には盾となる周囲の建築物やら何やらの位置と高さを把握する。
右に格納庫、その奥に倉庫、左にコンテナの山、その奥に大型クレーン、
自分の右後背に司令部か何かの建物、相手の左後背に推進剤タンク―――!

推進剤タンク、か。

「……… ………」

間に障害物のないこの場での撃ちあいはこちらが不利だ。ミサイルとビームでは初速が違いすぎる。
相手が片腕ということを考えれば、むしろサーベルでの接近戦に持ち込んだほうが有利だろう。
だがそれは相手も読んでいてもおかしくない。ならば。

「………………」

一度左の胸ポケットに右手を当てる。
そこに収められているIDケースの中では、平凡だが幸せな家族が穏やかな微笑を浮かべているはずだった。

245 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/28(土) 01:32:38 ID:Gr5VwLMw
「心配することはないぞ、キャシー。パパはあんな奴よりずっと強いんだからな」

その微笑を取り戻すために。

「見てろよジェニー。お前の旦那のカッコいいところ、しっかり見ていてくれ」

その微笑みの中に帰るために。

「遊びで殺し合いをやる奴なんかに、負けられるか」

たとえ虚勢を張ってでも。

「俺は帰るんだ」

娘に誕生日プレゼントを渡す。ケーキに立てた4本のろうそくを吹き消すところをビデオに記録する。
妻と一緒にハッピーバースデーを歌う。家族と一緒に笑う。親子三人で記念すべきその日を祝う。

それを邪魔する奴は排除する。何をしても、どんなことをしてでも。

「俺は帰るんだぁぁぁぁぁぁ………っ!!」

ズサの両胸から合計4発のミサイルが放たれる。
1発は真っ直ぐアイザックめがけて。
1発は上からジャンプでの回避を阻むように。
1発は右からその逃げ道を塞ぐように。

そして最後の1発はアイザックではなく向かってその左奥―――そこにあった推進剤タンクに吸い込まれた。
一瞬の静寂の後、そこに太陽が出現したかのような猛烈な光が生じ、
そして全てを吹き飛ばすような巨大な爆発が周囲の空間全てを飲み込んだ。
かなりの距離をとっていたズサの巨体さえ、その圧力に押されて数メートルの後退を余儀なくされる。

轟音と火球が青の鉄巨人を飲み込んだ―――防眩機能が働いて自動的に薄暗くなったスクリーン越しに、
ハロルドにはそのように見えた。

【行動:何とか回避・左腕ミサイルランチャー及びトライカッター×1喪失(1)、索敵・地形確認完了(1)、
    アイザックにミサイル発射3発(1)、推進剤タンクに1発・大爆発(1)】
【位置:E-12/軍事基地】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-102 ズサ/左上腕部ランチャー喪失】【通信状況:なし】
【パイロット状況:右こめかみ部分に裂傷・流血、軽度の打撲、顔の右半分血まみれ
         精神的に色々と疲れ気味だが戦闘モード、逆ギレ】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(34/41発)、トライカッター×2】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る・目の前の潜在的危険の排除】【同盟:なし】

246 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/28(土) 02:05:54 ID:???
>>209 >>220-221
 ガックリと肩を項垂れたまま蒼白の顔面をつたう汗を何度も拭った。
肺と気管支を数え切れないほど往復する呼吸は、42.195kmを走破した後のように乱れまくり
過呼吸から来る胸の痛みが時間を追うごとに強さを増してくる。

 原因は…いや原因はもうわかっているんだ。
レーダーは既に捉えている。カメラから目視でも確認できる。それは黄色の機体。エゥーゴの。
近づく前からわかっていたつもりだが、一気に寄ってこられたことで確信ができた。
やっぱりこれは"同業者"。もちろん、MS乗りと言う意味ではない。強化人間の方の。

 それに加え目の前では依然として老人・中年・少女の3機が痴話喧嘩を続けている。
いや、ここまで来たらこれはもう戦闘行為か。こっちの理由はさっぱりわからない。
自分の通信はほとんど相手にしてもらえなかったのか、サイモン氏が逃亡の旨を伝えてくれた以外は
何一つ進展らしい物はほとんど無く、3機とも睨み合いのまま。
だから言ってるだろう。そこの黄色いのやばいって。感覚としか伝えようが無いからもどかしい。

 一体どうすればいい? ここで自分が取るべき行動は…?

 『自分だけこの場からさっさと逃げる』    ────却下!
 『何とかして3人への説得を続ける』       ────NO!
 『うっとうしい!てめえら全員皆殺しだ!』     ────無理!!

 だんだん考えすら回らないほどに不快感が大きくなってきた。このままだと昏倒する危険性すら出てくる。
少しでも落ち着きを取り戻すため、タブレットを通常より多めに手に取り一気に口に放り込み水で流す。
いざとなったら、今度はこっちの睡眠剤の方で現実から目を背けるのも手かもしれない。
どんどんと自虐の考えが浮かんでは消えてくる中で、一本の通信アラームが耳を付く。
これは全体通信。何処の何様だ。こんなときに…。

「どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗ってるけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれるって!
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!」

「…………?」

247 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/28(土) 02:06:54 ID:???
 不意に、何かが吹き抜けるように落ち着きが戻ってきた。薬が効いてきたから…ではない。
通信してきた相手が側にいるメタス=自分が脅威を覚えている相手からの物であるのが分かったのと
そのメタスの中に乗っているのがゲルググの彼女よりもさらに若い少女であったため…だ。
このあまりに圧倒的な威圧感から、明らかな悪意と敵意を前面に押し出したような人間を想像していた。
いや、依然として頭は痛いし、胸は苦しいし、寒気は続くしと体調は変わらないのだが
何と言えばいいのか、向こうの事情が理解できたと言えばニュアンスはわかるだろうか。

 自分も含めNTとか強化人間と言うのは、乱暴に言うと出来の悪い無線機のような物だと思っている。
オープンチャンネルで好き勝手に人の意思を拾い取るから、他人の考えがある程度分かる代わりに
こちらが意図しない情報まで知ってしまうこともあり、時によっては実に使い勝手が悪い。
かと思えば、こちらからも全周波で意思を垂れ流してくれるものだから、普通の人間にはわからないものの
それを感じ取れる人間と出会ってしまうとお互いに感じ取ってしまい、これもまた使い勝手が悪い。

 結論から言わせてもらえば、メタスの少女はつまり自分よりもっと純粋な存在なのだ。
数々の経験を積み重ねてきたおかげで、自分はある程度制御と抑制が効くようになってきたが
声から判断するに少女の場合まだまだ経験が浅く、いわば力に慣れていない状態と言える。
そのために送信も受信も全てがダイレクトに伝わってしまい、こちらにまで影響を与える代わりに
自分自身も激しい苦痛を伴ってしまう。さらにその苦痛がこちらに向こうにと悪循環を取っているのだ。

 考えが合っているかどうかは置いておくとして、一縷の望みは出てきた。
頭じゃなく感覚で理解することを躊躇しても仕方が無い。これに掛けてみるとしよう。
ひとまず争っている3機は、いざと言う時無事逃げてもらう事を祈りながら彼は20番へと通信を開く。
モニター越しに映る彼女にまずは右手を軽く上げて挨拶をし、なるべく落ち着いて声をかける。

「やぁ、お互い難儀な性分だな。もっと落ち着いて、リラックスして、そうすれば苦しくなくなる。
あー…そう…とりあえず…深呼吸でもしてみようか。」

 …相変わらず口下手な自分がいる。失敗する事が出来ない場所だというのに。
ここで相手が逆行してきたら、いよいよ手が付けられないだろう。
今の自分と比べたら少女の方が圧倒的にNTとしての力が強そうだ。
そうなったら…やっぱり逃げるしか手が浮かばない。

248 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/28(土) 02:08:06 ID:???
【行動:20番と通信(-1P)】
【位置:P-22】
【機体・パイロット状況:共に問題なし】
【武装:腕部グレネードランチャー、ミサイル、ビームサーベル】
【所持品:デイバッグ(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2(少量消費) 前回のデータ入りディスク)
      タブレット状の精神安定剤 タブレット状の睡眠剤】
【方針:20番へ落ち着いてもらう】
【同盟:18番 サイモン=クレイガー、01番 アロンソ=セルバンデス(?)、02番 エルナ(?)】


249 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/28(土) 10:36:38 ID:???
痛い、痛い、痛い…………
暗闇の中で、稲妻が走るように頭の中は真っ暗で、時々光が走ったりする。
「ひぁっ!?」
体が跳ねる、わたしの意思なんて無視する…………
二、三度飛び跳ねていると、しゃがれた声がコックピットに響いた。

>>229-230
「メタスのクルルとやら、ワシはジオン軍大尉アロンソ・セルバンデスである。
 ワシはおぬしを虐めたりせん、安心せい!
 ワシが助けてやる、ワシが守ってやる、じゃから……
 ジオンの理想のため、ワシらと共に戦おうぞ!」

そう言って跳躍し、メタスと並んで立ち身構えるグフ。
え…………?
…………もしかして、通信回線を間違えた?
サァーッと血の気が引いていくのがわかった。
わたし…………全体通信しちゃったんだ。

…………え?
う、ううん、問題なのはそんな事じゃない。
この、グフのおじいちゃん………

―――わたしを、守ってくれるって言ってくれたんだ。

やっぱり、先生の言ってた通りだった。
ジオンの人は、仲間だった。
こちらからも、通信を送らないと………
今度は間違わない、グフに通信をする。

「あ、ありがとうっ!…………じゃなくて
 え、っと…………ク、クルル=ヴァルデーン…………」

…………おじいちゃん、大尉って言ってた。
確か…………先生に聞いた話だと、それは階級って言うんだ。
階級が上の人の命令とかには絶対従わなくちゃいけない、んだっけ、えっと………
急いでメモ帳をめくって階級表を探す。
全部似たような言葉だから面倒なんだ、こういうのって。
…………あった、大尉。
…………!?先生よりえらいんだ!?おじいちゃん、凄いなぁ
それより私の階級は…………何だっけ?
あ、これだ………赤ペンで二重に丸してるもん。

「クルル=ヴァルデーン、伍長…………です!
 あの、その…………痛く、しないでください!」

このおじいちゃんが痛くしてない事はわかってたけど…………
でも、もしかしたらこのおじいちゃんも痛く出来る人かもしれないから
今はただ、わたしを痛くしないでいるだけかもしれないから

…………でも、このおじいちゃん
ううん、アロンソ大尉は、きっといい人!
そうだ、おにいちゃんを探すのも手伝ってもらおう。
おにいちゃんはわたしの味方だから、大尉の味方だもん。
大尉も味方なら探すのを手伝ってくれるはずだもん。

「よろしく、お願いしますアロンソ大尉!
 一緒に、ジオンの為に…………戦ってください!」

そう言ったわたしは、きっと笑顔だった。

250 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/28(土) 10:37:22 ID:???
>>246-248

―――ッ!!

そうだ、忘れてた…………わたしをいじめる人!わたしに痛い事をする人!
大尉はワシらと戦おうって言ってた。
でも、この人は…………この人はわたしをいじめる!
痛さが激しさを増す。苛々が止まらない。もうわたしはわたしを抑えられない。
殺したい、無茶苦茶にしたい、この人を…………この人を!!

「やぁ、お互い難儀な性分だな。もっと落ち着いて、リラックスして、そうすれば苦しくなくなる。
あー…そう…とりあえず…深呼吸でもしてみようか。」

―――ッ!?

何なのコイツ、大尉、コイツ何なの!?
リラックス?深呼吸?苦しくなくなる?
そんなに簡単にこの痛さから開放されるんなら、苦労はしない!
でも…………
チラリ、とグフを見る。
大尉は、大尉はこの人の仲間なの?
この人は大尉の仲間なの?
だったら………

すーっ、はーっ…………

言われた通り、深呼吸。悔しいけど、確かに痛みは少しだけ引いた。
ズキズキするけど、我慢出来ないほどではない。
…………それでも、痛いんだけど。

今度こそバウに通信回線を開く。
…………見た目は、普通のおじちゃん。
ううん、どっちかって言うとおにいちゃんって感じかも。
でも、年齢はもうおじちゃんだ。
それに、わたしのおにいちゃんは一人だけだもの、この人も、わたしにとったらおじちゃんだ。

きっと、わたしの目つきは凄く悪い。
「あなたは、誰?
 大尉の、仲間なの?わたしの仲間なの?それならどうしてわたしをいじめるの?わたしを痛くするの?
 もう…………やめてよ、わたしは…………おにいちゃんを、助けに行かないといけないのに…………」
おにいちゃん、助けてよ…………この人、何なのかわからないよ

251 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/28(土) 10:38:07 ID:???
>>220-221 >>235-236

…………この二機は、わたしに何も通信してこない。
全体通信を使ったんだから、わたしの通信が聞こえてるはずなのに。
その証拠に、大尉と痛い人はわたしに通信してきてくれた。

そういえば、さっき大尉は丸太をゲルググに投げてた。
それは、攻撃したっていう事だ。
…………それなら、この二機は敵?

変なタイヤが森を駆ける。
木々を倒し、それは一本の道を作り出している。

どういう事?何をしているの?

「大尉、あの二機は?」

ゲルググはこちらを、睨んでる?
ううん、【中身】が睨んでる?

「大尉、わたしはどうしたら…………」

メモを書きながら、アロンソ大尉に問う。
出会って数分も立たぬうちに、わたしはアロンソ大尉を深く信頼し…………
彼の指示を待っていた。

【行動:01番・16番に通信回線を開く(-2) 02番・18番の警戒(-0)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:(*゚∀゚)タイイ………(マダチョットアタマイタイ)】
【位置:O-24】  
【機体状況:MSA-005メタス/異常なし】
【武装:アームビームガン×2、ビームサーベル×6、ビームローター】
【所持品:ディパック 水2g1本と半分 コッペパン2個
     筆記用具一式、特殊トランシーバー×2(一対)】
【メモ:『ここは地きゅう・おにいちゃんは地きゅうにいる・わたしはおにいちゃんをさがす
     きたいはメタス・アイテムは黒いきかいがふたつ・ぶきはそらとべてたてにもなる
     グフはおじいちゃん・ゲルググはおねえちゃん・アッシマーはおじちゃん・バウはいたい
     おじいちゃんは大いで偉い・大いは仲間・いたいのはわからない』】
【行動方針:大尉、わたしどうしたらいいの? おにいちゃんボスケテー】
【同志:01番 アロンソ=セルバンデス】

252 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/28(土) 10:59:41 ID:???
ウィーン――――町は閑散としている割にはあっさりとスーパーのドアは開いた・・・・。
取りあえず食料を確保したい。スーパーの中には野菜や、生鮮食品の類はないが。

銃を構えながらカートを押して必要なものを取って行くが―――製造年月日U.C0091.1.23

「誰かの悪戯か?悪い冗談かよ。」

だが、食えないものでもなさそうだ。
そもそもこの狂った殺し合いに・訳のわからないスーパー。
ここでは全てが狂っている。だとすれば、気にすることでもない。
ためしにひとつ開けて食ってみることにした。
普通の果物の缶詰だ。味も悪くない・・・・いや、むしろ美味い。
戦闘の緊張がまだ続いているのか、そんなに腹が減った感じはしてなかった。

近くにあったスプーンを放り投げると2・3本新しいのを持っていく。
煙草に火をつけながら店内を回る。
レジには誰も居ない・・・・。塩・缶詰・清涼飲料水・それにTシャツと下着
本来なら万引きも良いところだが、誰にもとがめられることも無い。

『どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗ってるけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれるって!
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!』

店内から突如大きな声で・・・・。

「うぁっ」

「なんだ?なんだ?また・・・・・・か」

ネオジオンってナンダヨ?ジオンって言うからには俺の敵ではなさそうだが。
取りあえずMSに乗ろう、そして《プレゼント》とやらがある、ところへ行ってみよう。

「おっと、忘れモンだ。」
レジのところにあるショーケースから煙草を2箱いただいてから。A−20へ向かった。

【行動:移動(−2)探索(−1)食事(−1)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:背に滲む汗】
【位置:C−20→A―20】  
【機体状況:03・17番に通信回線継続】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾93%)、胸部60mmバルカン×2(残弾90%)、 ビームサーベル×2 ・ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草2箱(34本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー アサルトライフル予備マガジン×2 H&CUSP予備マガジン×1 パン×2 水4L (清涼飲料水4L    缶詰×5 塩1袋 下着類】
【行動方針:生きる】

253 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/28(土) 12:59:12 ID:???
そろそろ夜が明けるらしい。
月が沈みかけている。綺麗だ、と思った。宇宙から見る月は大きすぎて気持ち悪い。
だが地上から見る月は、本当に綺麗だ。
そしてその向こうには、ザンスカールのコロニーがあるのだろう。
「帰れるんだろうか・・・」
不安になる。帰る、ということはここにいる全員を殺すのと同義だ。うまく脱走できれば別だが、方法が思い浮かばない。
ともかくあの少女を捜しに移動することにする。そういえば・・・気になることがあった。
「あの子が言ってたメタスとかネオ・ジオンとかって、何だ?」
ザンスカールの部隊では、読み書きぐらいしか教わっていない。どっちも聞いたこともない。こういう時、自分の学の無さが恨めしい。
ともかく自動操縦に切り替え睡眠をとろうとすると、警報が鳴った。
「敵!?」
確認する。セイバーフィッシュ。知らない。はっきりと写っていないが、どうやら戦闘機らしい。可変MSの可能性もあるが。
「戦闘機か。嫌な思い出があるな・・・」
リガ・ミリティアはガンダムを複数の戦闘機に分離させ、パイロットが乗る部分以外をぶつけるというとんでもない戦法をしてくるため、戦闘機を見ると無条件で警戒するようになってしまった。
「とりあえず、いくらなんでも艦にいては戦えないな。こいつは目立つ」
幸い、戦艦の索敵範囲は広い。向こうはこっちに気付いていないはずだ。
向きから見て目的地は基地。なら待ち伏せするだけ。再び基地に戻り、MSの格納庫に艦を入れる。全長32m、全幅15mという小ささが幸いし入った。
そして艦自体が小さいということは別の利点がある。ブリッジが小さく、操舵・武器管制・通信の各システムが近いのだ。
近い場所ならわざわざ行かなくても、手を動かして一つを操作しながらもう一つをサイキックで簡単な操縦ができる。あまり複雑な操作はできないだろうが。
「小さいってことは便利だな、ホント。こんなでかい格納庫が必要なMSなんて、どう考えたら作る気になれるんだか」
ホワイトアークが入ったのは、この格納庫が大きいことも関係していた。おそらくZ+のような大きなMSをたくさん入れていたのだろう。
しかし、こちらの感覚としてはなんでMSをやたら大きくするのか理解不能だ。大きければそれほど整備に手間がかかり、効率が悪い。MSに詳しくない俺でもそれぐらい分かる。
事実サイズが大きいアビゴルは量産されなかった。ドッゴーラのような量産を目的としないMAなら大きくてもまだ分かるのだが。
まあ今回はそれが役に立っている。唯一格納庫の壁で保護されていない(格納庫の扉は吹き飛んでいた)前面を守るため艦のビームシールドを展開しても、まだZ+が出られるほどこの格納庫は広い。
だが戦闘機が入って飛べるほど広くはない。・・・しかし可変MSなら、変形して格納庫内部から艦を破壊できる。
「まずそれを見極めないとな・・・」
生身で艦を奪いに来るのも考慮し、艦の操舵システムにロックをかける。そして最後に、一番大切な確認をする。
パイロットを名簿で確認。ジンベイ=カザマキ。32歳。大人だ。
「ありがたい」
子供相手なら、ためらいもある。だが相手は大人、しかも動かし方を知っている。ならきっと軍人だ。殺すのに躊躇する必要はない。
だがもし・・・相手が強力な可変MSで、しかもエースだったら・・・。
「結局、待つしかないか」
情報が少なすぎる。様子を見るのがベスト・・・。

【行動:ブリッジに移動(1)移動 W−3→W−4→W−3(1)ホワイトアーク収納・ビームシールド展開・OSロック(1)】
【位置:W−3、基地】
【残り行動値:1p】
【機体状況:MS,艦、共に損傷無し】
【武器:MS 頭部バルカン砲×2 ビームサーベル×2 腰部ビームキャノン×2
    予備 120mmマシンガン(新品同然) クレイバズーカ・拡散弾(気付いていないがヒビあり)
    艦 メガ粒子砲×1、ビーム・シールド×1、ミサイルランチャー×8 重石】
【生徒状態:緊張】
【所持品:デイパック、コッペパンx1.9、水2リットルx2、木刀、写真、重り×3、ボールペン、
     果物缶詰×4、魚の缶詰×3、スポーツドリンク350ml×2】
【行動方針:とりあえず様子を見る】

254 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/28(土) 13:18:37 ID:???
>>246-248>>249-251
うむ、メタスのパイロット、クルル=ヴァルデーン伍長はなかなか礼儀が良い。(*1)
さぞかししっかりした教育を受けてきたのじゃろうな。
まだ言葉や態度がぎこちないのも、愛嬌というものじゃ。
むしろ、誠意無き美辞麗句を並べる若造などより、よほど信頼が置けるわい。

「よろしくたのむぞぃ、クルル伍長!」
ワシは画面の向こうの伍長に、笑みを返した。

メタスはバウにモノアイを向け、今度はナインティ殿とも通信をしているようじゃ。
そういえば何をしとったんじゃ、ナインティ殿は。戦いの真っ最中だと言うのに。
いや、ナインティ殿はクルル伍長を警戒しとったらしいな、目の前の2人の敵よりも。(*2)
ま、エウーゴの珍兵器・メタスで現れれば、ワシだって身構えるじゃろう。
……そういえば、なぜクルル伍長にメタスなどが与えられたのじゃろうな?

軽い疑問を振り払いつつ、ワシは伍長の問いに答える。
「バウのナインティ殿も、ネオジオンの勇士じゃ。
 しばらく軍籍を離れていたそうじゃが、今はワシらの同志の一人じゃ。
 あっちの二機は……ジオンの名を騙り、ワシらを謀ろうとした不届き者じゃ。(*3)
 あやうく寝首をかかれるところじゃったわい。今倒しておくべき敵じゃ」

ワシは手短に説明しつつ、彼我の戦力を比べる。
 アッシマー。武器はハンマーのみじゃが、技量はバカにできん。
 ゲルググイェーガー。武器は飛び道具のみ、盾があるのが厄介じゃのぉ。
 タイヤの化け物。火力はありそうだが、今はあさっての方向に向かって走っておる。戦力外じゃな。

 ワシのグフ。今使える武器はヒートサーベルだけじゃ、跳躍力は高いがの。
 ナインティ殿のバウ。内蔵武器だけで遠近両方こなせる名機じゃ、技量も十分。
 クルル伍長のメタス。腕についた丸いモノは良く分からんな。ビームガンしか期待できん。

となれば……
ワシはナインティ殿にも通信を開き、二人に指示を出す。


255 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/28(土) 13:20:17 ID:AKT7PPMM

「ワシが突っ込む。伍長には援護と後追い攻撃を頼むぞ。
 ちと目くらましかけるから、誤射だけは気をつけてくれぃ。
 ワシらが一機を倒す間、ナインティ殿はもう一機を抑えておいてくれ。ではゆくぞ!」

ワシは2人をその場に残し、向こうに並ぶ2機に向けて突進する。(*4)
頭上越しにクルル伍長が撃ち易いよう、身を屈め森の中を滑るように。
同時に――ヒートサーベルで、傍らの木々の梢を次々と斬り飛ばす。
木の葉と枝が跳ね上げられ、簡易迷彩の施されたグフの姿を隠してくれる――
しかし、木の葉の跳ね上がる場所で、大体の位置は丸分かりじゃな。

2機に対してあと一跳躍の距離。グフH型はグッと膝を曲げる。
舞い散る木の葉が、上方に派手に跳ね上げられ、グフが飛び出――

――さない。
敵の視線が上に向いたであろう瞬間に、ワシは地面すれすれを、腹這いに飛ぶようにして斬りかかる。
木の葉が上に散ったのは、グフH型の足のスラスターを天に向けて空吹きしただけじゃ。
コイツの跳躍力は奴らの脳裏に焼きついてるハズじゃ。そこを逆手に取り、上と見せかけて下から。

ワシは、イェーガーの盾の下をかいくぐるように、下段からその足を斬らんと刀を振りぬき――!

【行動:20番クルルと継続通信(0p)、16番ナインティに通信(−1p)、
    フェイント(舞い散る木の葉を利用)(−1p)、02番エルナに攻撃(ヒートサーベルで下段攻撃)(−1p)】
【残り行動値:1p】 【位置:P-22 森の中】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱】
【武装:ヒートサーベル、2連装ビームガン(未取り付け・さきほどまでいた位置に放置)】
【行動方針:20番クルルを助ける、18番サイモン・02番エルナをできれば倒す】
【同盟:20番クルル、16番ナインティ(?))】

(*1)この若さで「伍長」などという階級を持っている不自然さは、意識に上がっていない
(*2)サイモンとエルナのこと。勝手にナインティは自分の味方だと思い込んでいる
(*3)サイモン氏はともかく、エルナは特に嘘もついてないが、一緒くたにされているようだ。
    それに二人とも、寝首を掻こうなど考えてもいなかったのだが……。
(*4)バウに対しては、無防備に背中を向けていることになる。

256 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/28(土) 13:54:41 ID:???
接近する緑の巨躯、先行する左右2基のミサイル。

――成る程良い手、良いタイミングだッ!

完全な回避は不可能。冷静な判断が、レベッカの次の行動を決定させた。
右後方へとステップ。一方のミサイルを真正面から受ける形となる。
視界の左にボリノーク・サマーンを捉えたレベッカは、其処に強い想いの色を視た。

想いの強さならば、自分も負けてはいない。

右腕。順手に持ったビームサーベル。
相対距離、零に至るまで後3秒弱。
振るわれる右腕。其処に携えた刃を、ベルガ・ギロスはミサイル目掛けて投げつけた。

入った全体通信は黙殺。
僅かに走る頭痛――黙殺。

眼前、突き立つビームサーベル。刹那、爆発。
爆風が衝撃となって黒い機体に襲い掛かる。
熱風が漆黒の装甲を舐めるように襲い、炙っていく。
寸前に踏み込んだフットペダルに応じて後方へと更なる加速を行なっていなければ、被害は甚大なものとなっていただろう。
大きく開いた相対距離。その距離を以って、追撃の意図を封じる。
後方で爆発。もう1基のミサイルだ。
モニター隅のワイヤーフレームに、瞬時に反映された損傷状況を確認。
右腕装甲損傷率8%、右肩装甲損傷率5%。
マニピュレーター反応精度、9%低下。

257 :レベッカ・テスタロッサ ◆SNOW/gQMH2 :2005/05/28(土) 13:56:40 ID:???
「さて、と……」

既に格闘戦闘の間合いから大分離れてしまった2機の間に転がる、先程の爆発で生まれた無数の瓦礫。
それら一瞥しながら、レベッカはボリノーク・サマーンへと回線を開いた。

「そろそろ潮時だと思うけど、どうする?
 ミサイルも残りは心許無いだろうし……それでボクら4機を相手にして、勝てるとは思わないよね。
 此処で退くなら追わないであげるよ。
 この街に来たのは食料が欲しかったから、かな。
 でも、他にも街はあるよね。
 それにさ……死ぬ前に、他にもやりたい事があるんだとしたら……」

白き金糸の髪を指先でかき上げ、少女は場違いなほどに愛らしく、それでいて不敵さを微塵も失わない笑顔で続けた。

「この辺で賢くなっておくのも、1つの選択だと思うけれど?」

【行動:No.09、No.14と回線継続(-0)、回避(-1)、No.13へと通信(-1)】
【位置:U-22(市街)】
【残り行動値:2】
【機体状況:左肩装甲表面一部欠損、右肩・右腕装甲を僅かに損傷、
        右マニピュレーター反応精度微量低下】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:ビームサーベル、左腕ビームシールド】
【所持品:オルゴール、白のフード付きロングコート、サングラス、赤いリボン
      ディパック(コッペパン×2、水2L入りペットボトルx2、軍服)】
【方針:火器及び食料の確保、後3回の定期放送が流れるまでニース・エルネージュを守ってやる】
【同盟:なし(一応の味方:No.14、No.09、No.11)】

258 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/28(土) 16:30:11 ID:???
>>254-255

「よろしくたのむぞぃ、クルル伍長!」

笑みを浮かべながら大尉は言ってくれた。
それだけで、わたしは頭の痛みも吹き飛んだ気がした。
大尉はわたしを守ってくれる、だから、わたしも大尉を守る。
そして、おにいちゃんを探して…………三人で連邦を叩くんだ!


「バウのナインティ殿も、ネオジオンの勇士じゃ。
 しばらく軍籍を離れていたそうじゃが、今はワシらの同志の一人じゃ。
 あっちの二機は……ジオンの名を騙り、ワシらを謀ろうとした不届き者じゃ。
 あやうく寝首をかかれるところじゃったわい。今倒しておくべき敵じゃ」

「ネオジオン…………の?」

バウを見る。
信用、出来るの?
ううん、大尉が同志って言ってるんだから、わたしの勘違いかもしれない。
…………でも。

「ワシが突っ込む。伍長には援護と後追い攻撃を頼むぞ。
 ちと目くらましかけるから、誤射だけは気をつけてくれぃ。
 ワシらが一機を倒す間、ナインティ殿はもう一機を抑えておいてくれ。ではゆくぞ!」

259 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/28(土) 16:31:00 ID:BtsHbUe0
気がつけば、大尉はゲルググに向かって突進していた。
身を屈めて走るその姿は、とても逞しく感じられた。
大尉、撃ち易いように身を屈めてくれてるんだ。

そうとわかれば、わたしもやらないわけにはいかない。
あの二機は敵だ。躊躇う理由なんて…………無い!

両手のビームガンでゲルググを狙う。
――――いや、これは当てるつもりのない射撃、コースは甘い。
大尉が相手に一太刀浴びせれるように、体勢を崩すのが目的だ。

大尉の位置は二機まで後もう少しのトコロ。
飛び出せば先ほどの跳躍力だ、ゲルググまで一っ跳びのはず…………
なのに、木の葉が舞い上がったその先に大尉のグフは――――居ない!

「えっ!?」

わたしも騙された。
大尉は、フェイントをかけたのだ。
先ほどの跳躍力、見せ付けられれば必ず跳ぶと思う。
その裏をかき、大尉は下からゲルググを切るつもりなのだ。

「こんな戦い方が…………」

グフのバリエーション機、ハッキリ言ってロートル機だ、わたしが乗ってたのがメタスじゃなくてグフなら…………
多分、落ち込んだだろう。ジオンのMSといっても、所詮旧式なんだから。
でも、大尉は違う。
大尉はこの機体の【跳躍力】を武器にゲルググに挑んでいる。

「わたしも…………ヤクトじゃなきゃイヤなんて、言ってられない!」

大尉が下から叩くのなら…………!!
ビームガンが火を吹く、一発、二発、三発…………
両手合わせて六発のビームガンがゲルググの上への退路を封じるはずだ。
避けれるものなら避けてみなさいよ、大尉とわたしの…………コンビネーション!

【行動:02番にアームビームガンで攻撃(1)】
【残り行動値:1P】
【パイロット状況:(#゚∀゚)02バンムッコロス!!】
【位置:P-22】  
【機体状況:MSA-005メタス/異常なし】
【武装:アームビームガン×2(EN70%)、ビームサーベル×6、ビームローター】
【所持品:ディパック 水2g1本と半分 コッペパン2個
     筆記用具一式、特殊トランシーバー×2(一対)】
【メモ:『ここは地きゅう・おにいちゃんは地きゅうにいる・わたしはおにいちゃんをさがす
     きたいはメタス・アイテムは黒いきかいがふたつ・ぶきはそらとべてたてにもなる
     グフはおじいちゃん・ゲルググはおねえちゃん・アッシマーはおじちゃん・バウはいたい
     おじいちゃんは大いで偉い・大いは仲間・いたいのはわからない』】
【行動方針:02番をデストローイ】
【同志:01番 アロンソ=セルバンデス】

260 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/28(土) 17:37:09 ID:k0xFAMcl
ちょっとID出しますよ

261 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/28(土) 20:21:25 ID:???
ベルガ・ギロスとボリノーク・サマーン。
攻防を繰り広げる2機は、お互いの手の内を出し尽くそうとするかのように斬り、防ぎ、
撃ち、そして防いでいく。
俺も何もしないわけにもいかなかったが、如何せん会ったばかりのレベッカとの連係に不安が残る。
とにかく両者が共に腕利きなだけに、ちょっとしたミスがピンチに繋がりかねなかった。
最悪挟撃しようとして相打ち…なんて事も考えられなくもない。

ここで俺は、自分がレベッカに通信回線を繋いでいないことに気づいた。
初めて会った者同士が連係するなら、通信を繋いでおくのは必須条件だ。
(…ったく!俺って奴は…!)
自分に悪態をつきながらベルガ・ギロスに通信回線を繋ぐ。
そしてレベッカに通信を送ろうとした、その時。

通信機から、声が聞こえた。
…いや、通信機から声が聞こえるのは当たり前なんだけど…。
問題は、通信機から聞こえた声そのものにあった。
…そこから聞こえた声は、幼かった。
言葉使いからして、おそらく10代前半の女の子だと思う。
「こんな小さな子が…プログラムに参加させられているのか…?」
このクルルという子が只の子供でない事は分かる。
通信のなかで聞き取れた、ジオンとネオジオンという名前。
どちらも小さい子供が口にする名前ではない。
おそらく…クルルはどちらかの組織と関係しているのだろう。

だからって…。
だからって、こんな小さな子供にこんな事させるのかよ…!

脳裏に思い出される、故郷のコロニー。
俺が住んでいた孤児院には、俺を兄と慕ってくれる子が沢山いた。
…俺が士官学校に入学して、コロニーを出たあの日。
俺にしがみついて泣いていた、あの子ら…。
『出てっちゃやだ!』
『もう、遊んでくれないの?』
『お兄ちゃん、行かないで…。…お兄ちゃん』
………

「…っ!?」
突然の爆発音で我に返った。
ベルガ・ギロスにミサイルが命中したのか…!?
いや、命中したのならもっと手酷いダメージを受けている。
…見たところ、たいしたダメージでなさそうなのが、不幸中の幸いといったところか。
そして聞こえてきたレベッカのエドワードに対する通信。
…エドワードは、受け入れるだろうか?

確かに不利な状況に違いないから、戦闘を中止できる時にしておいた方が利口に思える。
…だがエドワードが、矢尽き刀折れても戦うような人物だったら…?

シャッコーをボリノーク・サマーンが見やすい位置に移動させる。
さっきは通信回線が繋がっていなくて、動きにくかったが…今度は連係もとりやすく
なっている筈だ。

「…エドワードさん。
 俺からもそれを勧めます。
 このままじゃ、一晩中戦い続ける事になってしまいます。
 一旦引いて鋭気を養うのも、兵士にとっては大切な事です」

262 :アルバート=パーシング ◆n/1NtkuBMs :2005/05/28(土) 20:21:48 ID:???
【行動:9番、13番、14番へ回線継続(0)10番に通信回線接続(−1)シャッコーを
    移動させる(−1)】
【残り行動値:2p】
【位置:U-22】
【機体状況:異常なし】
【参加者状況:異常なし】
【武装:ビームサーベル×2、右肩部2連装ショルダービームガン、ビームローター
    ビームピストル×2(75%)】
【所持品:ディパック、水2?入り2本、コッペパン2個、お守り、ペンライト、ポータブルプレイヤー】
【行動方針:仲間を…守る】

263 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/28(土) 21:06:27 ID:???
「どうしてクルルをいじめるの!?
 もうやめてよ、わたしはあなたの仲間………メタスに乗ってるけど、ネオ・ジオンにいたんだからぁ!
 先生言ってたんだから、ジオンの人はクルルを助けてくれるって!
 この痛い力はジオンのみんなを助けれるって!」

「はァ!?」

突然入った全体通信を聞き、そんな間抜けな声を出す。
声の主は女………年の頃は、アルマやエルナより下といったところだろうか。
少なくとも、リトラのような大人じゃない。
いや、肝心なのはそんな事ではない。
この少女は、全体通信で何を言ったのか………
「ネオ・ジオンだァ?」

―――ふざけろ、子供向けのアニメーションじゃないんだ。
   そんな馬鹿みたいな………ネーミングセンスの欠片もないような勢力があるかよ………
   ………いや、しかし、あっても不思議でもない、かもしれない。
   ア・バオア・クーの最終決戦で敗れたジオンが小惑星アクシズに逃げ込んだという話は聞いた事がある。
   そのアクシズの連中が、兵を集め、虎視眈々と再起の時を待っていても不思議では………
   ………にしても、馬鹿みたいなネーミングだ。
   ジオンにネオをつけただけって、ガキの考えたスーパーロボットじゃねぇんだからよ―――

264 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/28(土) 21:06:52 ID:???
少し、気を取られすぎた。
このファッツ、腕は悪くない。
しかし、すぐに移り気するこの癖はネックだ。
次にモニターを見た時には、ズサはミサイルを放っていた。

―――!!

正面、上、右………三発のミサイルが………、?
「いや………」
正面のミサイルに向けてピストルを放つ。
一発、二発………三発目で光がミサイルを捕らえた。
爆散するミサイルを確認して、前に進む、前へ。

走るアイザックの横を、もう一発のミサイルが通り抜けた。
………横を通り過ぎる?

―――!?

瞬時に状況を把握する。
あの一発のミサイルは、アイザックを狙ったものではない。
ならば、何を狙ったものなのか………
アイザックの後方にあった、『推進剤タンク』!

「そっちが本命かよ!」

ひっかかった、間抜けにも。
地形を把握していなかった自分の負けであり、
地形を把握していたハロルドの勝ちである。

理解した時には、もう遅い。
ミサイルは、推進剤タンクに衝突し………
直後に、爆炎が周囲を包む。

265 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/28(土) 21:09:34 ID:???
この時、コインがようやく回転を終え、倒れた。
出たのは―――表。
ファッツに、『ツキ』が舞い戻る。

ミサイルがタンクに衝突した時点で、ファッツは既にラッキーを起こしていた。
それは、彼が正面のミサイルを破壊し、前進していた事である。
あのままあの場に留まり、他のミサイルを破壊してそちらへと退避していたならば直撃を受けただろう。
しかし、正面に進んだ事で彼は直撃を免れたのである。
勿論、損傷は激しい。

爆風、爆音がアイザックを襲う。
あまりの高熱にセンサー類もイカれてしまう。
衝撃で………ファッツの身体が悲鳴をあげる。

「随分と、楽しい事するじゃねぇか………!」

いい加減、アイザックもガタがきている。
しかしその青い巨人は右腕を失い、スラスターを破損し、爆炎を受けてもなお、立って………
いや、走ってハロルドのズサを目指した。

「今度はコッチが楽しい事してやるよ!」

シートベルトを外す。
足元のワイヤーを手にする。
コックピットハッチを開ける。
アイザックはビームピストルを放り投げ、ダガーを片手にズサへと突進をした。
それは、ただ単純な突進。何の変哲もない、が………違うのは一つ。

「さァ、アンタと俺、どっちがツイてるかなァ!?」

それと同時に、ファッツはコックピットから飛び降りる。
そして………右手に持ったワイヤーを投げる。
………先端で輪になったそれは、ズサのコックピットの上にある突起物を捕らえた。

後は、ただ上る。
素早く、相手に振り落とされない内に………
囮のアイザックがやられる前に!

「頼むぜぇ、俺の運命の女神様ァ!」

彼は………ズサのコックピットハッチの前まで上りきると
ハッチパネルを開き、開閉操作へ手を施した。

【行動 :回避(-1P) 03番にビームダガーを持って突撃(-1P) ズサに取り付く(-1P) パネル操作(-1P) 残り0P】
【位置 :E-12 軍事施設】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失 一部スラスター破損 全身損壊により機能著しく低下】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ビームダガー】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー(先端を大きな輪っかにして固く結んでいる)】
【暫定行動方針:ハロルドを撒く or ここで倒す】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【約束:生徒番号06番 リトラ=クローム】

266 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/28(土) 21:31:49 ID:VMZdYryN
IDちぇっく

267 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/28(土) 22:32:48 ID:???
「……ふぅーっ……。」
呼吸を抑え、敵を真っ直ぐに見据え、殺意を研ぎ澄まし、制御する。
コックピット内を支配するのは、機械を作動音と、かすかな呼吸音のみ。
そうすると、目の前の敵からの殺意を感じ取れるようになってくる。
目の前の殺意が、一つから二つになる。ナインティさんからは、未だ殺意は感じられない。
やる気だ……あの二人は、やる気だ。しかも矛先は、こちらを向いている。
ならこちらも……相応の対応をする。

「……来い。」
二体は、若干タイミングをずらして行動を開始した。
グフが疾走する。今気が付いたが、その全身に施された簡易迷彩は、
思ったよりグフの視認性を下げている。
だが……目をこらせば見えないほどじゃない。
同時に、黄色いMSの方も見据える。銃をこちらに構えているのが見えた。
……集中攻撃?

木の葉が舞う。

盾を構える。だが、撃つには既に間合いを詰められすぎた。
一跳躍で相対距離が0になる距離。
グフが足を曲げるのが見えた。

木の葉が舞う。

……また上!?
だが、空を見上げてもグフの姿を見つける事は出来なかった。
――下!?
迂闊にも、フェイントにかかったようだ。
これが経験の差……!
だが、自分の判断ミスに後悔している暇はない。
グフは今にもその剣をこちらに振るわんとしている。

268 :エルナ ◆tf5U6oR8/w :2005/05/28(土) 22:33:27 ID:???
「このッ!」
脚部を狙い、振るわれるヒートサーベル。
それに対して私が取った行動は、シールドを地面に突き刺す事だった。
無論、十分な速度がかかり、絶妙な角度で繰り出された剣を、
こんな盾で受け止められるとは思ってはいない。
さらに私は、シールドに足を掛ける。

跳躍。

直後、光の矢が走る。
黄色いMSが上への逃げ道を塞ぐかも知れない事は解っていた。
だから、グフの上ギリギリを、姿勢を限界にまで低く……
むしろ、機体を寝かせる感じで突破する。
一瞬、シールドの下半分が真っ二つにされるのが見えた。
そしてビームは六発とも、頭上スレスレを突破していった。
何とか回避した……!
でもこの二人、会ったばっかりなのに何でこんな連携を……!
しかし、それを考えている暇はない。
グフはここからでは撃てないので、サイモンさんに任せる事にした。
私は……黄色いMSを!

「往け……!」
前屈姿勢のまま、スラスターを全開。
黄色いMSの方へ、突っ込んでいく。そして一気に間合いを詰め、

「……穿て!」
両腕の110oの速射砲を展開する。
ロックオンマーカーが二つ画面上に現れるが、それはあくまで目安。
狙いはあくまで、自分の目で付ける。私には、その方がやりやすい!
私はそのまま通り過ぎざまに、速射砲を両腕それぞれ一斉射、黄色いMSに叩き込む。

110oの弾丸の軌道を見送りながら、
私の思考のどこかに、さっきの送信者不明の通信の事が引っかかっていた。
そしてそれは、とても嫌な予感を私にもたらしていた。


【行動:通信継続(-0) 跳躍回避(-2) 20番クルルに腕部速射砲×2で攻撃(-1) 】
【位置:P-22 森林】
【機体状況:ゲルググ・J 空調に問題有り……? もしかしたら砂を噛んでるかも……】
【パイロット状況:症状緩和 若干強気 なんだか嫌な予感】
【武装:腕部110.mm速射砲×2(残弾各1斉射分)
    5連装メガ粒子砲シールド(下半分破損の上地面に放置)(残弾5)】
【所持品:ディパック(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2  栄養補助食品)サイモンさんのロングコート】
【方針:"強くなる" 01番・黄色いMS迎撃 】
【共闘?:18番 サイモン】
【一時的休戦:16番 ナインティ?】

269 :ジェンセン・スティール:2005/05/28(土) 22:53:25 ID:???
 基本は、調味料。
 いつこの街が立ち入り禁止になるやらわかったもんじゃねえ。
 コクピットや貨物ハッチに積み込める食い物の数は限られてる。
幸い宇宙とは違ぇ、ここにゃあ森もあれば川もある。
 ちょいとばかりリスクを犯せば、うんざりするほど食い物が
手にはいる、っつう寸法だが、しかし。
 昔話にもあるとおり、塩や砂糖がきかねえ料理なんぞ、それこそ
糞にも劣る素敵なゴミだ。栄養取れるだけ、ましっつうシロモン。
 俺の胃袋は、さすがにネズミの生肉干し肉なんぞが4日も続いたら
間違いなく痙攣起こして胃癌になっちまうんでな。
 っつうわけで、まずは、塩。そして、粉末トマトソース、ソイソース。
そして。なにより、絶対に必要なのはタバスコだ。こいつがなけりゃあ、
野戦ライフはひどく厳しいものになっちまう。
 同じ飯が続いても、とりあえず辛けりゃ案外食える。腐りかけでも
以下同文。もちろんスパム(まぁ肉の缶詰なんだが、こいつのまずい
ことっつったら・・・・・・なんだってこんな代物が、宇宙世紀の
今になるまで生き残ってるのか、俺にはよくわからんね)だろうが
どうにかのどを通る代物になる。 
 もっとも、あのわけのわからねえ腐って糸引きやがるソイビーンズ、
ジャパニーズは何でこんな代物を食えるのか正直気が知れねえが、
あいつにだけはこのタバスコの威光も通じねえんだが。

 さてと。とりあえず保存の利きそうな乾燥野菜パック、それに干し肉、
缶詰を立て続けにゲット。オリーブオイルとバター、どっちにするか迷ったが、
携帯性を考えバターに決める。それとレモン汁のビン。丘の上でも、壊血病は
こわいもんだ。まぁ、発症するほど長い間、戦うことはねえだろうが、しかし
ビタミンの不足は体力欠乏や思考鈍磨に即つながる。つまり、俺の戦力価値が
低下しちまう。こいつだけは、何があろうと避けなきゃならねえ。
 泥水すすり、草を噛み・・・・・・なんて気取った軍隊もあったらしいが、
その軍隊はものの見事に惨敗しちまったそうだ。スタイルやプライドなんぞで
戦争が戦えねえっつう、これはいい証明だろうな。

 肉や生野菜もあったが・・・・・・電気が通ってねえせいだろう。どれも見事に
腐臭をあげていやがった。さすがに無理なので、あきらめる。

270 :ジェンセン・スティール:2005/05/28(土) 22:54:00 ID:???
 んで、商店街を巡り、キャンプ用品店で包丁兼護身用兼狩猟用の身の厚いナイフとマチェット、
固定可能なふたつき万能鍋、固形燃料もついでにゲットしておく。
 もちろんペットボトル入りの水もだ。川の水が、いつだってのめるとは限らない。
一手間の間に敵に襲われちまったら、それで人生アウトだからな。
 おっと、ついでだ。そこの10リットルいりポリタンクもガメて、そいつにペットボトルの
水を移しておこうかね。
 
 おっと、忘れていた。
 ドラッグストアに入り、抗生剤と消毒剤、包帯やガーゼ、冷却パッチといった
治療道具にアルコール、クエン酸とアミノ酸、総合ビタミン剤とブドウ糖、カフェイン
錠剤を仕入れておく。
 鎮痛剤ももちろん必須。無用な痛みは、薬で鈍る以上に思考を鈍らせ、それに
体力も消耗させる。マジなことをいえば、軍用の無針ガス圧注射式総合栄養剤WITH
ドラッグも仕入れておきたいんだが・・・・・・

 そいつは次の目的地である、基地に入ってからじゃなけりゃ手にはいんねえ
だろうな。
 一応、この薬局でも、専門の知識さえありゃあ作れることは作れるんだろうが・・・・・・

 俺にはんな詳細な知識はねえ。せいぜいが、抗生剤の名前やらなにやらがせいぜいの
とこだ。
 
 飯を仕入れたのに、クエン酸だのアミノ酸だのブドウ糖だのビタミン剤を仕入れたのは
なんでかって?
 体力を必要「以上」に発揮するために決まってる。
 クエン酸とアミノ酸の組み合わせを採れば、体内でのエネルギー発生効率がすげえ勢いで
向上する。まぁいってみりゃ、リミッター解除ってとこか。脳みそ、筋肉。内臓にいたるまで、
そのスペックを向上させる。ついでに免疫もだ。どうだ、たいしたもんだろう。
 さらにいえば、耐久性や回復力も上がる。筋肉痛にもなりにくくなるしな。
 疲労物質も体の中にできにくくなるしまたたまりにくくなる。
 うそだと思ってるだろう?俺は体で試したんだ。間違いねえ。
 そして、カフェインとブドウ糖だが。
 カフェインってやつは、あれだ。生活になじみすぎてて、ありがたみを感じねえやつも
多いだろう。カフェインは健康に悪い、なんて嫌う奴も居るぐらいだ。
 エスプレッソコーヒーなんてのは、あれはできるだけカフェインをとらねえでコーヒーを
楽しもう、っつう健康志向があったのが、流行した理由だったりするんだぜ?
 まして砂糖なんぞ、ありふれすぎてというかもう生活の一部で当然。むしろ
デブになる分、できれば飯でとるに越したことはねえ、シュガーレスライフでみんな幸せ
・・・・・・なんて考える奴もいるぐらいだ。どうしてどうして。
 

271 :ジェンセン・スティール:2005/05/28(土) 22:54:47 ID:???
 何しろ、あのイギリスの産業革命の原動力になったのが、この砂糖とカフェイン、つまり
茶の組み合わせだった、って話だ。
 平均寿命がむちゃくちゃなことになっちまってるほどの激烈な労働。そいつを支えたわけだ。
 そいつも、道理。
 カフェインは脳みそやらなにやらにキックを入れて、働け働けとわめきたてるわけだ。
 考えがさえて集中力が上がる。ついでに疲れや眠気も取れる。
 ついでに、胃液がだらだら出るから飯が早く消化できる。
 ションベンがバンバン出るから、体にたまった疲労物質がバンバン抜けてくれる、と
いいこと尽くめなわけだ。
 ついでに血行もアホかというぐらいによくなりやがるから、栄養や酸素がバンバン
細胞っつう細胞に運ばれて、細胞がさらにがんがん暴れだしやがる・・・・・・
っつう寸法だ。

 だが、当然派手に動きゃあ早くガス欠になる。そんで、すぐにエネルギーになる砂糖、
それもブドウ糖が効果的なわけだな。とくに脳みその奴ときたら、ブドウ糖以外栄養に
しやがらねえ、っつうんだからまぁわがままなもんだ。
 ついでにビタミン剤も採っておけば、よりベリーグッドだ。
 
 もっとも、派手に動きゃあそんだけ体に疲労物質がたまりやがる。
 そこで、疲労物質が出にくくなるよう、アミノ酸やクエン酸を採っておけばより完璧な
わけだ。

 まぁ、俺は年だからな。こうやって、体力を補ってやる工夫をしてやるわけだ。
 
 ゲリラ生活も長かったが、まぁ、徴発できるチャンスがありゃすかさずやってたぜ。

 おっと、盗んだなんていうんじゃねえぞ?徴発だ、徴発。

272 :ジェンセン・スティール:2005/05/28(土) 22:55:03 ID:???
 さて、この辺にしとくか。ブービートラップ用の道具も仕入れておけば間違い
ねえし、もちろん整備に使える道具なんぞも仕入れておきゃあベストだが・・・・・・・

 そいつは、基地で仕入れたほうがいいだろう。こういうとこで仕入れて無理に作った
とこで、MS相手にゃまず通用しねえ。それに、なにより、材料そのものがかさばりすぎる。
さらに、どこにどう仕掛けるかも考えねえうちに作っても無意味きわまりねえしな。
 
 さてと、缶詰とペットボトルの水、それに各種ビタミンで贅沢なディナーと行くか。
 料理でもしてえとこだが、時間が惜しすぎる。探し物に時間を掛けすぎた。
 ちっ、せっかく持ってきたっつうのにポリタンクは入りそうにねえな・・・・・・
コクピットに置いたんじゃ、いろいろ邪魔だ。持ってくのは、あきらめるか。
 ぱっぱと食って、ぱっぱと出発だ。

【行動:探索(−3)、メシ!(−1)残りポイント0】

【位置:M14市街地】
【機体状況:ハイザック・正常】
【パイロット状況:好調好調っ】
【武装:ヒートホーク・ビームサーベル・ミサイルポッド(注・非装備状態)】
【所持品:ディパック(コッペパン×1 食料セット3日分 ペットボトル(水入り)×2
     エレキギター、自作治療用セット×1、自作栄養剤セット29回分)】
【方針:準備その1、完了。さて、武器の仕入れに入るか】

273 :エドワード ◆71GpdeA2Rk :2005/05/28(土) 23:08:48 ID:???
>>256-257
 不安と恐怖の表情を見せる少女の幻想を追い払うようにビームトマホークを振り上げる。
だが、視界に投擲されるビームサーベルが映り、
攻撃を中止して反射的に回避運動をとった。
ミサイルにビームサーベルが突き刺さり爆発する。
狙いは私ではなく逃げ場を塞ぐように発射したミサイルだったようだ。
焔から逃れるように、ベルガ・ギロスは後ろへと下がっていく。
追撃……微かにそんなことも思い浮かんだが、
未だに頭の中を木霊する少女の言葉がそれをさせてくれなかった。
ベルガ・ギロスとの間は大きく開く。
戦いは出来そうもなかった。
疲労と焦燥、同時に頭を占領する昔の記憶。
距離が開いたことを少し感謝し、息を整える。
それしか出来なかった。

 通信が入ってきたのはそのときだった。
新しいモニターが展開し、そこに映し出される1人の少女。
白い肌に、青い瞳。
肌を流れる髪は……白、銀、金?
極端に色素の薄いその髪は、
明け方前の淡い空の明かりを受けて様々な色彩を帯びていた。
恐らく、いや間違いなく美しい──のだろう。
レベッカが口を開く。
そろそろ潮時。
その台詞から始まった言葉は、
私の状況を表すならどれも的を得ていた。
それに、
「それにさ……死ぬ前に、他にもやりたい事があるんだとしたら……
 この辺で賢くなっておくのも、1つの選択だと思うけれど?」
確かに、賢くならなければいけないのだろう。
生きるためには。
約束を果たすためには。

>>261-262
 アルバートからも通信が入る。
内容は彼女と同じ。
シートに座りなおし口をあける。
「尤も……だな
 その言葉に甘えさせてもらおうか」
プライドに固執して戦いを続行しても勝利は難しい。
それに、私は戦えるような状況でもなかった。
ボリノーク・サマーンを後退させる。
レイチェルが──記憶の中の少女が──笑った。
そんな気がして大きく息をついた。


【行動:アルバート、レベッカに通信(-2)、戦場から離脱(-1)】
【残り:1】
【位置:U−22(市街地)】
【機体状況:胸部装甲に損傷】
【パイロット状況:問題なし】
【武装:肩部3連装ミサイルランチャー(残弾左1、右0),ビームトマホーク】
【所持品:布、綿、糸、裁縫道具、色鉛筆、型紙、
        水3L強、コッペパン×1、MS整備の本】
【方針:生きる】

274 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/28(土) 23:41:13 ID:???
人は闇を恐れ自ら光を作り出した。
だが、空高く輝く光には到底及ばないものだった。
それでも、その光を側に置くことで人は闇の恐怖から
開放された。しかし、
忘れてはならない闇は安らぎも与えてくれることを。
目蓋を閉じ闇に意識を沈めることで人は眠ることが出きる。
それを忘れてはならない。

彼は目を覚ます。まだ、照らし出す月の光に誘われて
彼は体を起こす。傍に感じるモノを確かめる様に
彼の眼には何が映っているのだろう。
その、紅き深紅の瞳の奥に魅えるものは・・・・・・

「・・・先生はもう皆さんと遊んであげることは出来ないんですよ
 貴方達がそばにいても私は何もしてあげられません。早くお逝きなさい。」

何も無い空間に彼は話しかけている。
その場に他の人がいればそう見えるのだろう
しかし彼の眼には、何人かの見覚えのある子供達が映っていた。
その子達の顔に表情は無かった。ただ、瞳だけが悲しそうにこちらを見ていた。

それは、瞬きをした時にはもう見えなくなっている刹那の幻影。
この頃は頻繁に姿を見る機会が多くなってきた。

(あの全体通信のせいでしょうか。)

――――――――数時間前――――――――――――
MSの補給で働いている機械の音が聞こえる中、
基地を見回っている時に、それは聞こえてきた。

>>209

(子供ですか。まだ幼そうな少女の声
 やれやれ、少々厄介なことになりましたね。
 それにしても、先生とやらも人選を考えるべきですね。)

参加者の中に幼い子供がいたことを彼は知らなかった。
知るはずも無かった。彼が始めに教室を見まわしたとき
そんな、子供は居なかったからだ。
それが、彼の精神を少し乱したからなのだろうか?
――――――――――現在――――――――――――――――
そうすぐ、日が昇る。
彼は再び、MSに戻り行動を開始する。
新たな猛者と対峙する為。だがその前に・・・・・・

(食料を調達するのをしっかり忘れていましたね
 あの時にしておけばよかったのですが、仕方ないですね。
 灯台に行くのは後回しにして先に南の町に行きましょう。)

巨人が動き出すまた何かを目指す為に
その手にはRGM-109ヘビーガンの盾が装備されていた。
キリトが基地で必要なモノを探して見つけたのがこれだ。
サイズの一番近かったモノを選んだ結果これになった。

(さあ、行きましょうか。)

Gキャノンは再び高速道路を走り出した。

275 :キリト=ヴァルリック ◆OBrG.Nd2vU :2005/05/28(土) 23:42:34 ID:???
【行動:幻影を(-0)見る探し物(-1)MSに乗る(-1)
    移動W−15→W−16→W−17→V−17→V−18(-2)移動ボーナス】
【残り行動値:0】
【位置:V−18】
【機体状況:Gキャノン・正常】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾70%) ビームサーベル×2、
     肩部130mm4連装マシンキャノン×2(残弾80%)腕部ダブルビームガン×2
     ビームソードアックス(ソード・アックス・ピックの3形態)
     RGM-109のシールド 】
【所持品:ディパック 水1g1本500ml1本 コッペパン1個 首輪 
      レイピア×2 グラサン数個 懐中時計 お守り】
【行動方針:食べ物を探すの忘れてました(困)】

276 :ロイド・エンデバー ◆tW13rMBWhI :2005/05/28(土) 23:52:47 ID:???
とりあえずOSロックが終わったあと、じっとブリッジで待っていた。
そう、敵……現時点でだが……が来るのを、じっと。自分を殺しにくるかもしれない人間を・・・。
「くっ!」
格納庫へ走った。
今ホワイトアークは着陸しているため、ビームシールドを展開しているままでもエネルギーは保つはずだ。
敵が来るのに備えるためにも、MSに乗っている必要がある。だから・・・
そう片っ端から「側面から見た」事実を挙げているのに気付く。
「・・・言い訳だな」
無理矢理、自分に動く理由を見付けているのに気付いた。
そして、やたらあちこちでできるだけ物を探し回った理由も。
じっとしていられないのだ。要するに、びびっている。
部隊で戦った時は、仲間がいた。
俺は大人を信じない代わりに、仲間を信じた。
元々、NT部隊は少なかった。そして、少なくなっていった。
適性のない者は選ばれず、訓練に付いていけない者は処分され、NTの素質を引き出す事を重視する訓練は兵士としての基礎を知らない素人を作った。
それでも、いやだからこそ、生き残った仲間の絆は強かった。
だけど、その仲間達はここにいない。戦うのは・・・俺一人。
「ほんっと、駄目だな俺。サバイバルには向かない・・・」
自嘲の笑みが浮かんだ。どこまで馬鹿なんだ、俺は。
最近の行動や噂から分かっているはずじゃないか。宰相が俺をこんなゲームに参加させた理由は。
結果を残せなかったら・・・捨てられるのは俺だけじゃないんだ。
「石にかじりついてでも、生き残る。・・・それしか無いんだ!」
道は細い物が一つだけ、目の前には障害物。なら、それをどうにかするしかないんだ。

【行動:格納庫に移動(1)】
【位置:W−3、基地】
【残り行動値:0p】
【機体状況:MS,艦、共に損傷無し】
【武器:MS 頭部バルカン砲×2 ビームサーベル×2 腰部ビームキャノン×2
    予備 120mmマシンガン(新品同然) クレイバズーカ・拡散弾(気付いていないがヒビあり)
    艦 メガ粒子砲×1、ビーム・シールド×1、ミサイルランチャー×8 重石】
【生徒状態:緊張】
【所持品:デイパック、コッペパンx1.9、水2リットルx2、木刀、写真、重り×3、ボールペン、
     果物缶詰×4、魚の缶詰×3、スポーツドリンク350ml×2】
【行動方針:とりあえず様子を見る】

277 :管制室:2005/05/29(日) 00:01:32 ID:???
『みんにゃ……

 みんにゃ、おはよー。
 朝の定期放送の時間ですよー。
 重要な事も言うからちゃんと起きて聞いてないとだめだぞー。

 んじゃ、まずは近況から。
 脱落者はまだゼロ。

 次に んじゃ、立ち入り禁止区域の発表な。
 『A-13』 『B-15』 『L-23』 『O-09』
 『T-12』 『U-05』 『X-16』 『Z-14』
 の八箇所だ。気をつけろよ?

 あと天気予想。
 晴れのち曇りだそうだ。
 なんか今夜辺りに雨が降りそうだって言ってて気温も下がるらしいからな。
 風邪なんかひかないように注意しろよ。

 更に、新しい転入生が三人も来ました。
 名前とかはこれから送るから、みつけたら
 なかよーく殺し合いをするんだぞー。

 そして最後にお知らせだ。
 脱落者はゼロだけど先生が頑張ってくれって言った通りにみんな頑張ってるな。
 その中で一番最初に頑張った2人がいる。
 さて、君たちに渡した物はどうかな?
 最初に頑張ったけど、お互いに色々と無くしちまったよな。
 だから、その頑張りを称えて無くしたものの変わりをプレゼントしておいたぞ。
 みんなもこの非常によく頑張った2人に拍手だー。

 (裏で拍手が聞こえる)



278 :管制室:2005/05/29(日) 00:02:19 ID:???
 で、こうやって頑張ってる人が2人以外にもたくさんいる。
 だけどな。まだ誰も死んでないんだよなー。
 そこでだ。先生も頑張っちゃったぞ。
 みんなにプレゼントを用意した。
 立入禁止区域と同時に地図にプレゼントのある場所も出てくるから
 そこにいけばいいものが手に入るぞ。
 だけど全員分は準備できなかった。
 だから早いもの勝ちだぞー。
 頑張れば一個だけじゃなくてもっと手に入るかもな。
 何人か友達と一緒にいるんだったらバラバラにとりに行くのも友好的な方法だぞ。

 さらーに。置いておいたプレゼントよりもいいものも準備したんだ。
 だけどなー、残念な事に一個しか準備出来なかったんだよ。
 だから先生はこうする事にした。
 これから一番頑張った人にそれをあげることにした。
 一番頑張ったってどうやって決めるかって?
 うん。いろいろと決める方法はあるかもしれないけど
 先生は一番簡単な方法で決める事にした。
 そう、まだ誰も死んでないからな。
 だったら、頑張って一番最初に誰かを殺した人が一番頑張った人だと決める事にした。
 と、いうわけでみんな頑張れ〜。

 んじゃ、これで今回の放送はこれで終わり。
 みんなの事いつでも先生は見守ってるからな〜。』

(通信が終わると同時に今回の更新データが送信されてきた。
 新しい三人の生徒の名が名簿につらなり、
 地図には爆破禁止予定区域のほかにもコンテナの位置が指し示してある。
 その頃コンテナ達は偽装を解かれ、その身を表す。
 そして、己の居場所を電波に乗せて送り始めた。
 まるで虫を誘う食虫植物のように……)
 
【行動:定期放送、コンテナ偽装解除】
【位置:Z-21】
【行動方針:殺し合い頑張れ】

279 :管制室:2005/05/29(日) 00:02:56 ID:???
「で、先生。
 こんなしょっぱなから色々と武装とかを渡して大丈夫なんすか?
 もし、反乱なんかされたもんなら……」

放送が無事終了し、先生が裏へ控える室長へと話し掛ける。

「おお。先生にしてはまともな事を言うとは。
 なんか悪いものでも食べましたか?」

「ちゃかさないでくださいよ〜。」

「いえいえ。あまりにもめずらしいものですので。
 それで本題に入りますけど、
 『しょっぱなから色々と武装とかを渡して大丈夫なのか?』という事ですよね?
 まったく問題ありません。
 いや、むしろ後々に渡すよりも色々とこちらに好都合です。」

「好都合というと?」

「生徒達の心理誘導というものです。
 こういった強力な武装を渡して、殺し合いへと誘う。
 殺し合いを素直にすれば得をするという事を教育するのです。
 まぁ。動物の餌付けみたいなものですね。
 そうする事によって、このプログラム内での常識を植え付け、
 殺し合いをする以外の考えを排除させるのです。」

「ほほおー。」

「また、多少強力めな武装を手渡すというのは他にも意味はあります。
 一つに、次に同じような機会があった場合にそれと同等、またはそれ以上の物が手に入るのではという期待感。
 特に06とその戦闘へと関与したものにはかなりの効果があるでしょう。
 なんといっても、破損した機体の代わりが貰えているのですから。
 まぁ。彼等がこれ以上頑張っても新しい機体を与える事はないですから、頑張るだけ傷つきやすくなるわけですけどね。
 だが、それを分かるのは私たちだけ。彼等は傷ついても新しい機体が手に入るかもしれないからと
 多少の無茶でもやってのけてもらえるかもしれません。
 この企みが通れば、首輪に更に見えない鎖まで繋がれている事にも気がつかず
 こちらの都合の良いように動いてくれる従順な物が出来上がります。

 もう一つに、強力であることに悪い事はないのです。
 うーん。そうですねー……先生。あなたはどうしてこの大会にMSが使われるか考えた事がありますか?
 そんなもの与えずに、生身で殺しあってもらったほうが反乱を起こされた時の鎮圧も非常に楽なのに。」

「うーん。そっちのほうが迫力があるからじゃないっすかね?
 あとは管理が簡単だとか、グロシーンが見なくて済むだとか。」

「そうですね。その可能性も十分にありますけど、私はこう思うのですよ。
 MSを与える事により、『殺し合いをしやすく誘導している』と、ね。」

「え?どういう意味っすか。」

280 :管制室:2005/05/29(日) 00:03:27 ID:???
「人それぞれに引き金を引く理由は異なります。
 軍人などにおける人に向けて引き金を引く事の『日常化』
 軍人のように訓練された物ならば人を撃つ技術は心得ていますからね。
 ではそうでない一般人はどうでしょう。
 技術など依然の心持が重要です。
 引き金を引く事を躊躇うことの無い『明確な意思』
 人を殺すよりも大切な名何か。それを守りきる意思を持つ物は引き金をひけます。
 ですがこれらを持たない物に引き金を引かせる為にはどうすればいいのか。
 一つは人が搭乗し、動かしているという『意識の欠如』
 人へと銃を向ける事はできない。
 向けたところで、例え相手が銃をこちらへ向け引き金に手がかかっており、
 今にも引きそうな状況でも良心が咎めてしまい躊躇ってしまうでしょう。
 ですが、銃を向けた先が物言わぬ壁などであれば?
 良心が咎める事はほぼありません。問題なく引き金をひけるでしょう。
 そこれで先ほど言ったMSを与える事により、『殺し合いをしやすく誘導している』という仮説ができあがります。
 MSという機械の巨兵を与えることにより、殺し合いをしている相手が人であるという認識を薄れさせるのです。
 そして、一度でもそれをやらせてしまえばあとはもう後戻りできないでしょう。
 あとは『日常化』するだけです。
 従順なプログラムの生徒へとなってくれるでしょう。
 だが、これも効かない物もいます。
 例えばメカニックなどを生業とする物。
 彼等はちゃんと人が搭乗するものだと理解していますからね。
 だが、それを払拭させるのも案外簡単です。
 単純にMSが『人殺しの道具でしかないという認識』をしてもらえばいいだけなのですから。
 だから、強力な武装を与える事でその認識をしやすい状況を作りだします。
 更にそれすら効かぬ物もいるかもしれません。
 その場合には本能に訴えるしかないですね。
 死にたくないという『生存本能』
 死にたくないという理由で人を殺すという事へとフィルターをかけてしまえば人は引き金を引けます。」

「それらが全て効かなかった場合は?」

「もちろん、そのまま殺されて終わり。
 単純で明瞭でしょう。
 結局はこのプログラム内では他者を殺さねば自分が生き残れないのですから。」
 
「なるほどー。」

「以上の理由にて、最初から強力なものを与えるわけです。
 ですが、このような心理誘導の効かない可能性のある物もいます。
 前に言った01と17。それと18ですね。
 01は亀の甲より年の功などという言葉もある通りに、何をしでかすのか分からない怖さがある。
 17は殺し合い以外の生き残る方法も模索という考えを持っている。
 18はジャーナリストとしての知識の深さがこの場所での常識を打ち壊すという考えを打ち出すかもしれない。
 今回は上から反乱は絶対起こさせぬようにと口うるさく言われてます。
 あればあったで面白くなるのですが、まぁ厳命ですからね。
 一応は守っておきます。」

「はぁ。そ、それと後一つ聞きたい事があるのですけどー。」


281 :管制室:2005/05/29(日) 00:03:52 ID:???
「20のことですか?」

「はい。その通りです。」

「あなたにも同じ歳ぐらいの子供がいましたからねー。
 安心しておきなさい。
 20は委員会が確保した全体通信の雰囲気通りに普通ではない子供ですよ。
 年齢と見かけは普通の幼女かもしれませんが、中身は普通じゃありません。
 あなたの子供とは全く段違いの能力ですよ。」

「ですが、なんというか……見てて忍びないというか。なんというか、かんというか。」

「あなたは人の子なんですねぇ。
 親ともなればやっぱり子供は大事なんですかねぇ。
 私には理解できない感情ではありますが……

 もう一つだけ言っておきますか。
 プログラムの生徒達は人と考えなくていいのです。
 あくまで駒。物でしかないのですよ。
 そう考えれば、別に問題ないでしょう。
 それにね……」

「幼女の泣き叫ぶ顔ってのもなかなかイイモノですよ。」

 

【行動:会話】
【位置:Z-21】
【行動方針:完全な管理運営を行う】


282 :管制室:2005/05/29(日) 00:04:22 ID:???

生徒名簿

 番号          名前                   年齢 性別      機体      
 
 01番 アロンソ=セルバンデス                (70) 男性  グフ・フライトタイプ
 02番 エルネスティーネ=デア=フォーゲルヴァイデ   (16) 女性  ゲルググJ
 03番 ハロルド=P=アンダーソン              (35) 男性  ズサ
 04番 マサヤ=タカノ                      (23) 男性  ガンダムGP02
 05番 キリト=ヴァルリック                   (28) 男性  Gキャノン
 06番 リトラ=クローム                     (25) 女性  ディジェ
 07番 ジンベイ=カザマキ                    (32) 男性  セイバーフィッシュ
 08番 ルイス=ガルシア                     (22) 男性  BD3号機
 09番 クラウディア=ゲール                  (16) 女性  ビギナギナ
 10番 レベッカ=テスタロッサ                 (18) 女性  ベルガギロス(黒の部隊専用機)
 11番 アルバート=パーシング                 (18) 男性  シャッコー
 12番 ネイゲスト=ザームズ                  (18) 男性  ザメル
 13番 エドワード=S=ボールドウィン             (28) 男性  ボリノークサマーン
 14番 ニース=エルネージュ                  (15) 女性  ゲルググ (ガトー専用機)
 15番 ファッツ=シュヴィール                 (23) 男性  EWACザック
 16番 ナインティ=アウェイキング               (27) 男性  バウ
 17番 アルマ=フローライト                  (17) 女性  エビル・S
 18番 サイモン=クレイカー                  (43) 男性  アッシマー
 19番 ロイド=エンデバー                   (18) 男性  Z+A型
 20番 クルル=ヴァンデーン                 (10) 女性  メタス
 21番 ジョンセン=スティール                 (35) 男性  ハイザック

 なおも参加者募集中 。
 申し込みは>>226の管制室までお気軽に♪


283 :管制室:2005/05/29(日) 00:04:47 ID:???
   ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
 01彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡
 02◎彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□彡彡彡彡彡彡彡★彡彡彡
 03彡彡彡□◎▼彡彡彡彡彡□□△□□□彡彡彡彡★19〓△彡
 04彡彡□□△▼▼彡彡彡□□□△△□▼▼彡彡彡彡彡彡△彡
 05彡彡□△△□┃□彡彡□□△△△◆□▼▼彡×彡彡彡△∴  □:平野
 06彡彡□□△□┣━〓━━━┓△△△┏┛□彡彡彡彡彡△△  ■:森林 
 07彡彡◎□□┏┛□彡□□□┗━━━┫□□□彡彡07彡△△  △:山地
 08彡彡彡彡□┃△◎彡彡□□□△◎△┗┓□彡彡彡彡□△△  ∴:砂地
 09彡彡彡彡彡┃□△□彡彡■■△×△□┗┓彡彡彡□□△△  彡:海 川 オアシス
 10彡彡彡彡□┗┓□□□彡□■■△△□□┃□彡□□□△△  ━:道路
 11彡彡彡◆□□┃□□□彡□■■△△□□┣━〓━┓△△△  〓:橋
 12彡彡彡★03━┫□□◆彡彡□□△△┏━┛×彡□┃△△△  ▼:市街地
 13×彡★★□□┗━┓□□彡21△□┏┛□□彡彡□┣━━━  ★:基地
 14□□□□□06□□┣━━〓▼▼▼┛□□彡彡□★★□△×
 15□×△∴∴□□□┃□□彡□▼□□彡彡彡□□★★★△△  ×:立入禁止予定区域
 16△△∴∴∴∴□□┃□□彡彡彡彡彡彡彡□□□□┃×□△  ◎:立入禁止区域
 17△△∴∴∴∴□┏┛□彡彡彡彡彡彡彡□◆□□┏┛□◆□
 18△∴∴∴∴◎∴┃□□彡彡彡04□〓〓□□□□05□□□□  ◆:コンテナ
 19∴∴∴∴∴∴∴┃□彡彡彡彡彡彡彡彡彡□□□┃□□□△
 20◆∴08∴┏━━┫□彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡□┏┛□□△△
 21━▼▼━┛∴∴┃□彡□□◎■□彡彡彡彡□┃□□△△◎
 22∴▼彡∴∴∴∴┃□□□■■■■01□彡□▼09□□△△△
 23∴∴∴∴∴∴□┗━┓■×■■┏━━〓━▼▼┓□□△◎
 24∴∴∴∴∴△△□■┗━━━━20■□彡□□□┗┓□□△
 25∴∴∴△△△△◆■■■■■■■■■彡彡■■□┗┓□△
 26△△△△△△□■■■■■■■■■■◆彡■■■□┃□□

 01と02と16と18は同一地点
 04と12は同一地点
 03と15は同一地点
 08と17は同一地点
 09と10と11と13と14は同一地点

コンテナの位置
『D-11』 『H-25』 『J-12』 『P-05』 『R-26』 『S-17』 『Y-17』 の七箇所

284 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/29(日) 00:06:30 ID:???
世界が元に戻っていた。
光の粒子が燐となって空を舞う。
ビームサーベルが焼け焦げるような音と共にザメルの馬鹿でかい砲身を切断した。
あの世界はなんだったんだろう?
俺はいったいなにをしたんだろう?
思うところはたくさんある。
だが――、これだ!

『うっ・・・ぐぅ・・・やってくれたなっ・・・!』

相手の怨嗟の声や、紛れ込んだ全体通信など頭に入らない。
今、間違いなく俺は自分自身の限界を超えていた。
”一歩進む”ことができたんだ!
窮地に陥ったと思ったら途端に解決策が出てくるのはあまりに都合がよすぎだとも思うが。
相手も自分の動きを読めるようなことを言っている。
案外、これがモビルスーツでの殺し合いというものかもしれない。
大事なのは”感覚”を掴むこと。

『っこのぉ、死にぞこないがぁ!!』

声と共に発射される数々のミサイル。
僅かな火花と共に飛ばされた殺意の塊たちが襲い掛かってくる。
一発、一発、一発、一発、一発、一発――……。
どれに当たっても駄目だ。
”感覚”を掴もうと眼を凝らす。

「……っ、そううまくいかんかっ!」

慌てて持っていたシールドを掲げる。
無骨というのに相応しい厚さの盾にミサイルは吸い込まれていく。
――複数の爆発音。
断続的な衝撃に機体が激しく揺れた。
見えなかった。
あの”感覚”は訪れない。
辛うじて盾で防ぐことができただけだ。
しかし、考えている暇はない。

「死にぞこないは、どっちじゃッ!」

――今は殺し合いの最中だから。

【行動:ネイゲストへ通信中(-0)、シールドで防御(-1)、ビームサーベルで攻撃(-1)】
【位置:N-18】【残り行動値:2】【機体状況:ガンダムGP02/頭部損傷、メインモニター及びバルカンの使用不可】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル×2、バズーカ砲身のみ、シールド】
【所持品:ディパック(コッペパン×2、水2Lペットボトル×2、日本刀)、煙草、100円ライター、短刀 】
【行動方針:兄貴の仇をとる、単純に殺し合い】
【同盟:なし】

285 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/29(日) 00:23:02 ID:qZoGjAmF
IDチェックです

286 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/29(日) 00:28:01 ID:???
『大丈夫。あの二人はきっと無事に帰ってくる。
 信じて今は待ちましょう』

クラウディアから返事が返ってくると、ニースもこっくりと頷く。
クラウディアのはっきりとした物言いは、ニースの不安をいくらか軽くしてくれた。
物事に絶対なんてない事はニースにだって分かっている。
いくらあの2人が強いといっても、もしかしたら…という事もあり得るから。
嫌な想像がちらりとよぎりかけるが、頭を振って否定した。

(大丈夫。きっと大丈夫。アルバートさんもレベッカさんも、絶対に大丈夫)

頭の中で何回も同じ事を繰り返す。
ニース自身の力で状況を変えられないもどかしさ。
2人の無事を信じているからこそ、未熟な自分が恨めしい。
高鳴る心臓と張り裂けそうな精神。
待つしかできないというのは、こんなにも辛いものなのだ。

ある程度後方に下がってからゲルググを止めて、また戦いが続いているであろう林立するビルを見る。
ゲルググの後を追ってきたビギナ・ギナの姿を目の端に認めた時、通信機から予想もしなかった
声がはっきりと耳に入ってきた。

…半ば呆然としながら、その声を聞く。

無理もなかった。
その声は、ニースよりも明らかに幼い子供の声だったのだから。
確かにニースも子供だが、自分よりも幼い子供がいるとは全く思っていなかった彼女の受けた衝撃
は思ったよりも大きかった。
こんな幼い子がこの殺し合いに参加している。
どういう事なのか全く分からない。

それに、このクルルという子は、確かにジオンと言っていた。
ニースもジオン公国くらいは知っている。
あの1年戦争を起こした、ザビ家の国。
ニースはまだ生まれていなかったが、本当に沢山の人がその戦争で死んだと聞いていた。
…クルルが何故ジオンの名前を出したのか。
言葉通りに受け取るなら、クルルはジオンの人間という事になる。

それがもし本当だとしても、自分よりも幼い子供が殺し合いに参加しているという現実は、ニース
に一層深い溜息をつかせるのだった。

そして、例の先生の放送と共に夜が明けていく。

放送を聞き終えたニースは、クラウディアに言った。

「あたし、先生の言ってたコンテナ…取りに行く。
あたし、このくらいしか役に立てる事ないから!」

同時にゲルググを南に向かって走らせていく。
一番近いコンテナのある場所は、R-26。
ニースのスタートの場所だから、迷う事はない。

287 :ニース=エルネージュ ◆LuqsQs0P4w :2005/05/29(日) 00:28:51 ID:???
【行動:9番の回線継続(0)クルルの通信を聞く(0)U-26に移動(−4)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:異常なし】
【位置:U-22→U-23→U-24→U-25→U-26】  
【機体状況:異常なし】
【武装:狙撃用大型ビームライフル、ビームナギナタ】
【所持品:ディパック 水2g2本 コッペパン2個
     作業着、ドライバーとモンキー、LLのTシャツ 】
【行動方針:何か役に立ちたい】

288 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/29(日) 00:42:25 ID:swFQvgDz
IDチェック

289 :ネイゲスト ◆jsstEb1xf2 :2005/05/29(日) 01:36:57 ID:???
「くそぉっ、外れたかっ?!」
爆煙があたりに立ち込める。
周りが全く見えない。
だがしかし、殺意は確認できた。
殺意の形は崩れて、まだ現実のガンダムの周りを囲っているものの、
ガンダム自体はおぼろげながら見えるようになっていた。

『死にぞこないは、どっちじゃッ!』

その言葉とともに、殺意をまとったガンダムが再び突撃してくる。
彼は、迎撃しようとして、ザメルにザンバスターを構えさせた。
が、無残にも彼がトリガーを引く前に光の刃が接近してきた。
また、何かが落ちる音がした。

「・・・っちぃ、腕まで持っていきやがってぇぇぇ!」
地面に落ちた左腕を見て、彼は激昂していた。
「ザンバスターは片手じゃ照準が定まらねぇし、バルカン程度でしとめられるわけがねぇじゃねぇか!
 万事休すかよ・・・」
彼は、ザメルに残された武装を考え、どれも決定的な一打にはなりえないことに苛立ちを感じていた。
「いや、まだ手はあったぞ・・・もういいや、奥の手を使ってやろうじゃないか・・・ははっはははははっ」
自然に笑い声がこみ上げてきていた。。極限の状況では、もう笑うしかなかった。
そういって、彼はザメルを殺意の中、おぼろげに見えるガンダムに向けて全力で突撃させていた。

「取って置きのプレゼントを、受け取ってもらおうか・・・ふふ、ふはははは・・・」
彼の考えた奥の手とは、彼の乗る巨人の砲兵、そのものを質量兵器、つまりは巨大な砲弾として使用することであった。
「ふふふふふ・・・お互い死にぞこないなら死なば諸共、一緒に死のうじゃないか・・・あーっはっはっはっはっはっ!
 はーっはっはっはっはっはっはっ!」
彼は、狂ったかのように笑い続けながら、一個の砲弾として、ガンダムに向かっていった。

【行動: 回避(−1) 開いている回線を利用してマサトに通信 (0) 特攻(−1)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:覚醒中 発狂】
【位置:N-18】  
【機体状況:680ミリカノン砲破損、使用不可 左腕切断、ザンバスター使用不可能】
【武装:右肩部20mmバルカン、背部680mmカノン砲(使用不可)、 背部8連多弾倉ミサイルランチャー(残弾数0) ザンバスター(残弾数不明)】
【所持品:ディパック(中身は 水2リットル1本 空のペットボトル コッペパン2個  ノーマルスーツ ) 
      ネーム・タグ お守りの塊 全身タイツ(着用中)】
【行動方針:刺し違えてでもマサヤを潰す】

290 :マサヤ=タカノ ◆O/EkHvxsV6 :2005/05/29(日) 02:02:06 ID:v2gNbO7E
IDチェック

291 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/29(日) 04:06:33 ID:???
>>263-265

上と右に放ったミサイルは的を外した。正面の一撃は見事に迎撃された。
だが、最後のミサイル―――青い巨人を狙わなかった一撃が、見事に目的を達成する。
巨大な爆炎がまともにアイザックを飲み込むのを、ハロルドは確かに確認した。
あれだけの爆発に巻き込まれれば、いくら何でも無事には………

「!」

まだ敵は立っていた。全身を炎で焦がし、無数の傷を負いながらなおも刃を手放すことはなく、
それどころか爆発の勢いを利用するかのようにそのままこちらに突っ込んできた。
さらに。

「!?」

ハロルドは今までで最大の驚愕を覚えた。血走った目が驚きにさらに大きく見開かれる。
突進するアイザックのコクピットハッチが開いて、中から人が出てきて、そして―――

「あうぇdrftgyふじこlp;@!!??」

声にならない悲鳴に似たものが喉の奥から吐き出される。
突き出されたビームダガーをズサが身をよじって回避する。
その胸をかすめた刃が装甲板に一筋の傷を描く。
反撃しようとしたビームサーベルはむなしく空を切る。
すれ違いざまにアイザックのコクピットが無人であることを見せつけられる。
殺気が恐ろしく近くから感じられる。

まずい。
まずい。
まずい。
まずい。
何が何だか分からないが、とにかくまずい!

「!!!???」

すぐ目の前から音が聞こえた。
それがコクピットハッチの外部から聞こえてきたものだということを認識したとき、
ハロルドの顔面から一気に血の気が引いた。

敵は文字通り目の前だった。

「!」

事態がよく分からなかった。何が起こったのか理解できなかった。
ただ、嫌だった。とにかく嫌だった。だから。

「!!」

ズサは激しくその身をよじった。子供が暴れるように手足を振り回し、身体を勢いよく回転させる。
朝焼け空の下で悪夢を振り払うための滑稽な踊りを強いられる巨人を、
昇ろうとする朝日が無言で照らし出していた。

>>277-278

通信の受信と録音の開始を示すサインが点灯したことに、暴れる巨人の操り手は気づかない。
それに気づく余裕などない。少なくとも、今このときには。

292 :ハロルド=P=アンダーソン ◆JrvqT8J/bc :2005/05/29(日) 04:07:06 ID:???
「…………………!」

そして、ハロルドは次の運命を目にした。否応なく見せつけられた。
猛烈と言っていいほどの勢いで回る風景の一部が、見慣れた長方形に切り取られようとするのを。
自分の意思とは関わりなく、目の前のハッチが開こうとするのを。


【行動:アイザックの攻撃を何とか回避(1)、ビームサーベルで反撃・失敗(1)、乗り移られる(0)
    何とか振り払おうと暴れる(1)、ハッチが開かれる(0)】
【位置:E-12/軍事基地】【行動値残り:1】
【機体状況:AMX-102 ズサ/左上腕部ランチャー損失、胸部装甲に一筋の傷、ハッチ開放】
【通信状況:なし】
【パイロット状況:右こめかみ部分に裂傷・流血、軽度の打撲、顔の右半分血まみれ
         精神的に色々と疲れ気味だが戦闘モード、逆ギレ】
【武装:ビームサーベル×2 ミサイル(34/41発)、トライカッター×2】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2 、シャベル
     リボン付きクマのぬいぐるみ(娘の誕生日プレゼント)、家族の写真が入ったIDケース
     3日分の食糧・水、各種生活用品・雑貨類、替えの下着複数】
【方針:絶対に家に帰る・目の前の潜在的危険の排除】【同盟:なし】

293 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/29(日) 09:37:31 ID:rJqB7WOc
IDちぇっくー

294 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/29(日) 11:19:27 ID:???
「何て動き!?」
大尉のサーベルとわたしのビームガンの波状攻撃を、ゲルググは避ける。
ううん、避けるなんて簡単なものじゃない。
シールドを使って低く跳躍するなんて…………わたしと一緒にいたおねえちゃん達でもそんな動き出来なかったと思う。
大尉のサーベルはシールドを真っ二つにし、わたしのビームガンはゲルググの頭上をスレスレで越える。
速い!

低く跳び、スラスターを全開にしてこちらに向かってくるゲルググ…………
それは、わたしが想像していた以上に速く、間合いを詰める。

―――!!

ゲルググは…………わたしを狙っている!
回避は間に合わない!
それなら、このシールドで防ぐ!

ゲルググから速射砲を叩き込まれる。
両腕のそれを、たった一つのシールドでどこまで防ぎきる事が出来る?
ビームローターを構えて回避を行うが、無情にも弾丸はメタスを叩く。
弾丸はメタスの装甲を貫く事すらしないが、確実にダメージを与える。

「大尉を裏切ったくせにぃ!」

どうしてあの優しい大尉を裏切る事が出来る?
わたしを守ってくれると言った大尉。
そんな大尉を、どうして…………

「裏切れるのよ!」

295 :クルル=ヴァルデーン ◆8assMZDpKM :2005/05/29(日) 11:20:00 ID:???
上空を通り過ぎるゲルググ。
ヒットアンドアウェイでも狙ったつもり?
両手にビームサーベルを構えて後を追う。
単純な推力なら、メタスのほうが上のはずだ。

「大尉、わたしはゲルググに攻撃を仕掛けます。
 大尉はアッシマーを!」

短く、だがハッキリとした声で大尉に通信する。
誰からも攻撃を受けていないアッシマーを無防備に放置していていいわけがない…………
本当なら、アッシマーを相手にするのはあの気持ち悪いバウのはずだし
バウが動かなくても機体の相性を考えれば可変機の相手をするならメタスに乗ってるわたしだと思う。
でも、ここからではアッシマーを狙えない。
それに…………このゲルググも、何だかムカつく!

ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく
ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく

「ムカつくのよ、あなた!
 大尉を裏切って…………何様のつもり!?」

ゲルググに通信回線を開いて叫び、問う。
このムカつくパイロットの恐怖に凍りつく顔を、見るんだ!

跳ぶゲルググの横に並べ、両手のサーベルを展開する。
そして…………そのままメタスを横回転。
ピン、と腕を伸ばしたメタスが回転し、サーベルを規則性無く振り回す。

大尉をいじめる人は、わたしをいじめる人は、おにいちゃんをいじめる人は!

「死んじゃえ!」

【行動:02番にビームサーベルで攻撃(1) 回避行動(1) 02番に通信接続(1) 01番に通信継続(0)】
【残り行動値:1P】
【パイロット状況:(#゚∀゚)02バンムッコロス!!】
【位置:P-22】  
【機体状況:MSA-005メタス/やや装甲破損】
【武装:アームビームガン×2(EN70%)、ビームサーベル×6、ビームローター】
【所持品:ディパック 水2g1本と半分 コッペパン2個
     筆記用具一式、特殊トランシーバー×2(一対)】
【メモ:『ここは地きゅう・おにいちゃんは地きゅうにいる・わたしはおにいちゃんをさがす
     きたいはメタス・アイテムは黒いきかいがふたつ・ぶきはそらとべてたてにもなる
     グフはおじいちゃん・ゲルググはおねえちゃん・アッシマーはおじちゃん・バウはいたい
     おじいちゃんは大いで偉い・大いは仲間・いたいのはわからない』】
【行動方針:02番をデストローイ】
【同志:01番 アロンソ=セルバンデス】

296 :クラウディア ◆rhpzp8ANw. :2005/05/29(日) 13:59:36 ID:???
>>273
ボリノーク・サマーンの反応が遠ざかっていく。
一つの戦いの終わりを告げるかのように、東の空が白みはじめていた。

そして定期放送が流れる――

>>277-278
少し前までには、あの通信が届くまでは予想すらしていなかった。
――“人数が増える”ことなんて。
結局、この世界は終わらない地獄なのだろうか――暗澹とした感情が私の中を巡る。

……やめよう。考えてはいけない。
私は私のやれることをやる。そう決めたのだから。


『あたし、先生の言ってたコンテナ…取りに行く。
あたし、このくらいしか役に立てる事ないから!』

ゲルググの反応が急速に南の方角へ動き出した。おそらく――『R-26』へ向かうのだろう。
今回は……ニースさんを止められそうになかった。
距離の問題ではなく、言葉に篭められた決意の重さが……それを拒んでいるような気がして。

考えた末に「ニースさんと『R-26』へ向かいます」とだけアルバートさん達に伝え、ビギナ・ギナを移動させる。
モニターに二人の映像は出していない。
掩護もせずに、今もまたこうして突っ立っていただけの私が、ここで彼らの顔を見るには辛すぎるから。


ゲルググを追いかけて一緒に行動したとして、それでもしも戦闘が始まってしまったらニースさんを守りきれる自信なんて私にはない。
だったら――
モニター正面に全体図を表示させる。
南東『X-26』地点方面に重要な拠点はない。つまり立ち寄る理由が考えにくく、待ち伏せをするにもあまり意味のない場所ということになる。
南へ向かっているニースさんが敵と遭遇する可能性はそれなりに低いだろう。
それよりは『R-23』にある橋を渡ってこの市街地、または北の軍事施設へ向かう者。
あるいは“プレゼント”を求めて『R-26』に移動しているかもしれない誰かを警戒する方が意味のある行為に思えた。
陽動ぐらいなら、私にも出来るつもりだったから――


……頭が重い。
肉体的・精神的なものから来る疲れと、単純な睡眠不足によるものだろう。
こんなに長い間モビルスーツに乗り続けたのは、軍での長時間に及ぶ作戦活動を想定した訓練以来だろうか。
『休める時に休むのも重要な仕事の一部だ』
ふと、訓練中に聞いたそんな言葉を思い出した。

市街地を抜けた辺りで操縦をオートパイロットに設定。
鋼鉄の揺り篭の中、私は束の間の休息をとる。

【行動:移動(U-22→U-23→U-24→T-24→S-24)(4) 仮眠(0)】
【残り行動値:0p】
【位置:S-24】
【機体/状況:ビギナ・ギナ/正常】
【所持品:市販品の水(2L) 支給品の水(2L)二本 ディパック コッペパン二つ 
     小さな水色のカーテン 高価な壷 缶詰食品 各種生野菜 青色のマグカップ】
【武装:ビームサーベル×2、ガトリングシールド、ビームシールド】
【行動方針:ニースさんを追いかける。もしくは……】

297 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/29(日) 14:29:27 ID:CIu7oay3
id出しマース

298 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/29(日) 14:39:30 ID:???

 4機が入り乱れる戦場で、バウだけが身動きもせずその場で呆然と立ち尽くしていた。
他の人間からは味方もしなければ敵にもならない優柔不断なただの邪魔者でしか無いだろう。
ただ、邪魔者にも邪魔者の事情と言うものがある。動けない理由があるのだ。
少しのすれ違いから端を切ったこの戦場では、少なくとも今3人分の殺意が交錯している。
それを一気に受けてバウの中で頭を抑えながらガタガタ震えている彼の気分をわかる者はいない。

 遡ること幾分ほど。
事は先程のメタスの少女にもの凄い形相で睨まれた辺りから始まる。
通信から、拒絶とは言え人らしい反応をメタスの少女が見せてくれた事で彼は軽い"手応え"を感じていた。
これが何の反応も無かったり、すでに割り切ったような返答をされていたらもうそれまで。
悲しい事ではあるが既に戦場に取り込まれてしまっていることが多く自分程度では施しようが無い。
今、この場で何とかしたいとか、少女も自分と同じ様になどとおこがましい事は微塵も出来やしないが
その彼女自身が受けている"痛み""苦しみ"に何かしら気付いてもらえればそれで十分なのだ。
そうすれば今は無理でも将来的に症状が改善できる可能性はある。
何とかもう一押しできないかと、彼女に今一度アプローチしてみようかとしたその矢先。
場の空気が一気に流転したのがはっきりと、くっきりと、わかった。

 あの時、少女から突然大きな不安が消え始めたことを覚えている。
全体通信を使っていたのだ。自分以外の誰かからも少女にアプローチが行くのは当然だろう。
少女に通信してきたもう一人はアロンソ氏であることは状況から分かったことだ。
そして、アロンソ氏があろうことかメタスに対して平然と【命令】を下してしまったことも。

 ──落胆。

 老兵の偏屈さは一種の愛嬌のような物であると楽観的に考えていた自分の思慮の無さ。
ジオンの理想と言う名目を掲げれば何をしても許されると本気で考えている兵達。
夢破れた悲しい兵達。それが、ジオン至上主義者という人種であった。
そして、問題は少女もまたそんな狂信的な考えを刷り込まれていたことだ。
少女にとって戦闘の場とと命令をくれる老兵は頼もしい救世主に映ってしまったんだろう。
この…何とも言えない明るさと楽しさと殺気が全てを物語っていた。

299 :ナインティ=アウェイキング ◆yx7NlvS2DE :2005/05/29(日) 14:41:48 ID:???
 それから後の事は良く覚えていない。
老兵自身の肉厚な殺意と老兵に感化されて増幅された少女の物とそれに対抗する為に動き出した
ゲルググの少女エルナの研ぎ澄まされた殺意と…3つの物が針のように突き刺さってきたからだ。
長年軍に所属し、鍛えられているNTや強化人間ならば耐えられもするのかもしれないが
一般の生活に慣れ親しんで静かな日々を過ごしている自分にはコレはただの拷問。
直情的な人間の殺意なんて、日常ではお目にかかれるもではない。
遠巻きに何か通信が幾つも来たような気もしたが…内容なんて覚えちゃいない。

 「お前等楽しそうだな…ちょっと…やめてくれないかな…」

 呪言の如く何度も懇願の言葉を呟きつつも、軽口だけは止めない。
こいつらに気が狂わされないように必死に気力を保つために。
意識の奥底からどす黒いモノが湧き上がって…というのはこういうことなんだろう。
脱兎の如く逃げ出す事も出来ぬまま、今は惨めにその場で震えていることしか出来ない。

 これこそが戦場の臨場感。 嫌な物をまた一つ思い出した。

【行動:怯え(-0P)】
【位置:P-22】
【機体・パイロット状況:共に問題なし】
【武装:腕部グレネードランチャー、ミサイル、ビームサーベル】
【所持品:デイバッグ(コッペパン×2 水2L入りペットボトル×2(少量消費) 前回のデータ入りディスク)
      タブレット状の精神安定剤 タブレット状の睡眠剤】
【方針:先頭止めてくれ】
【同盟:18番 サイモン=クレイガー、02番 エルナ(?)】
【同盟一方的破棄:01番 アロンソ=セルバンデス】

300 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/29(日) 15:05:10 ID:???
>>266-268
――目の前に盾が迫る。
咄嗟に地面に突き刺したか!? しかし甘い!
盾というものは――単にそこにあれば攻撃を防いでくれるようなモノではない。
絶妙な角度と衝撃吸収する腕があって初めて、その強度を発揮できるんじゃ。
「ただ置いただけ」の板切れなど、もろともに斬り捨ててくれるわ!

じゃが――見事にぶった斬った盾の向こうに、手ごたえが、ない。
後頭部のサブカメラの映像に、上下逆転したイェーガーの姿が映る。

「た、盾を踏み台にしたじゃとぉ!?」

ワシは一瞬で事態を把握し、驚愕した。
上に逃げる可能性は考えておった。ワシの攻撃を避けようとすれば、当然の対処じゃ。
じゃが、言葉にはこそしなかったものの、クルル伍長がそこを叩くのは確実と思っていた。
が――ワシのグフHにこすらんばかりの低空飛行とは! 伍長の射撃とワシの機体の隙間を縫うとは!
なんたる発想! なんたる反射神経! なんたる思い切りの良さ!
この小娘……経験の不足を補って余りある、戦場での独創力が天才的じゃ!

イェーガーはそのままの勢いでメタスに向かう。ワシらの思惑は完全にハズされた形じゃ。
前衛のワシが突破されてしまっては、後方支援の心積もりだった伍長は――!


 ――わたしの脳裏に、あの日の記憶が蘇る。
   勝っても負けても、これで地上とはオサラバだと笑い合った0093年の早春。
   生きて虜囚の辱めを受ける気も、逃げて負け犬の恥を晒す気もなかった。
   無謀と分かっていた連邦軍基地への攻撃。狙うは宇宙(そら)に上がるためのHLV。
   全ては、宇宙で旗揚げしたネオ・ジオンの下に馳せ参じるため。

   しかし、彼我の戦力差は、気合や情熱で覆るような代物ではなく――


 ――わたしはまた、仲間を喪うのか? また、一人で恥を晒さねばならないのか?
   わたしは、また――数十年の孤独に耐えねばならないのか?

   嫌だ。嫌だ。いやだ。いやだ。いやだ、いやだ、いやだ、いやだいやだいやだ
   いやだいやだいやじゃいやじゃいやじゃ嫌じゃ嫌じゃ嫌じゃ、嫌じゃ!

   わたしは――ワシは――もう二度と、あんな思いは――!


301 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/29(日) 15:05:45 ID:???
――ワシが呆然としていたのは、一瞬じゃった。
グフの姿勢を建て直しつつ、伍長に向け叫ぶ。

「クルル伍長ッ!! 気をつけい、そっちに行ったぞッ!!」
『大尉、わたしはゲルググに攻撃を仕掛けます。 大尉はアッシマーを!』

ワシの声が聞こえたかどうか、クルル伍長は応える。
見ればイェーガーの速射砲を、全部ではないが光る丸い盾のようなモノで受け止めておる。
あれなら、しばらくなら任せておいても――

「了解じゃッ! ナインティ殿、作戦変更じゃ、伍長のサポートの方を頼むッ!」

ワシは未だ動かぬナインティ殿に一声かけ、アッシマーに向け身構える。
しかしナインティ殿はどうしたんじゃ。さっきからロクに武器を構えもせずに、何やらモゴモゴと。
サイモンを倒しておけとは言わんが、役割分担は果たしてもらわんと――

ワシは愚痴っぽい考えを振り払うと、アッシマーの隙をうかがう。
間合いは近い、今までの2回の攻撃のように、虚を突く余地もない。
一瞬でも――せめて一瞬、奴の注意がヨソに逸れれば――

>277-278
『みんにゃ……  みんにゃ、おはよー。 朝の定期放送の時k』

木々の隙間から差す最初の朝日の一条と共に、流れ出した定期放送。
ワシはその瞬間、アッシマーに向け真っ向から斬りかかった。


【行動:20番・16番に継続通信(−0p)、一瞬の走馬灯(0p)
    攻撃のタイミングをはかる(−1p)、18番サイモンに攻撃(−1p)】
【残り行動値:2p】 【位置:P-22 森の中】
【機体状況:無傷。軽く森林向けの偽装済み】 【参加者状況:無傷】
【所持品:ヘルメット、銃剣、壊れた突撃銃、 山菜1袋、薬草1袋、ズタ袋、
     デイバッグ、コッペパン×2、水2g×2、ティッシュ×5箱】
【武装:ヒートサーベル、2連装ビームガン(未取り付け・さきほどまでいた位置に放置)】
【行動方針:20番クルルを死なせない、18番サイモン・02番エルナをできれば倒す】
【同盟:20番クルル(片思い?:16番ナインティ)】

302 :アロンソ ◆ffwql.VOnc :2005/05/29(日) 15:06:25 ID:O5UoV3U4
(スレ汚しスイマセン、攻撃用のID出しておきます)

303 :ファッツ=シュヴィール ◆zIufWZ1Xhs :2005/05/29(日) 15:28:18 ID:???
ズサに取り付く………ズサが、暴れだす。
「うぉっ!?」
おいおい、冗談じゃねぇ………
そりゃ暴れるのは想像してたけど、こりゃ予想以上だ。
「わりーけど、ロデオは俺の十八番だからさぁ」
軽口を叩いてワイヤーをしっかりと握り、パネル操作を続ける。
手間取ったが、そろそろハッチが開くはずだ。

>>277-278

作業を続けているファッツの耳に、先生からの言葉が入る。
その放送は、どうにも基地のスピーカーから大音量で流れているみたいだ。
………聞き取れない事はない。
パネルを操作しながら聞き取る事に集中した。
少し、気になった言葉がある。
三人の転入生………
あの全体通信を送ったヤツもその転入生っていう事か。
………この近くにいるのかもしれない、警戒が必要だ。
警戒、今は出来ないけど。

次に気になったのは、一番最初に頑張ったという言葉。
このゲームで頑張るという事は、『戦う』という事だ。
………一体、誰の事だ?
ファッツも既に戦闘はしている、というか目下続行中だ。
………まぁ、考えても仕方ないか。

最後に気になったのは、プレゼントという言葉。
プレゼントっていうのは、MSに装備させる武器の事だろう。
或いはMSそのものの事かもしれない。
何にせよ、一番最初に人を殺す………
もしくは地図に記された場所まで行けばプレゼントを受け取る事が出来るって事だ。

流された放送内容を頭に叩き込んだと同時に、ハッチが音を上げて開く。
「っ!」
………少しばかり、暴れすぎだ、このMS。
こりゃ相応のお礼しなくてはならない。
ワイヤーロープを思い切って離し………コックピットの中へ飛び込む。
飛び込んだファッツを待っていたのは、ギラついた目をした親父が一人。
「待ちに待ったご対面だなァ!」
言い放ち、右の拳を彼の顔面に叩き―――――

こまず、寸止めする。
別に、殺すつもりはない。
ただ、それなりにビビってもらわないと。

「終わる?続ける?」

拳をその位置に留めたまま、ファッツは左手をズボンのポケットの中へ入れた。

【行動 :パネル操作(-1P) コックピット内侵入(-1P) 拳寸止め(-1P) 残り1P】
【位置 :E-12 軍事施設】
【機体/状況 :EWACザック/右腕損失 一部スラスター破損 全身損壊により機能著しく低下】
【パイロット状況 :問題なし】
【武装 :ビームダガー】
【所持品:ディパック 水2g入りペットボトル×2 コッペパン×2
     コイン トランプ 小銭 チタン合金製ワイヤー(先端を大きな輪っかにして固く結んでいる)】
【暫定行動方針:ハロルドをどうにかする】
【最終行動方針:このゲームを楽しむ】
【約束:生徒番号06番 リトラ=クローム】

304 :サイモン=クレイガー ◆JfFovM4OEg :2005/05/29(日) 16:26:22 ID:/po5xQig
IDチェック

305 :風巻陣平 ◆6fCY9104KQ :2005/05/29(日) 16:57:43 ID:???
静かな海上を滑り続けて北上を続けると、やがて目的の基地が見えてくる。
と、誰かに見られているような、変な違和感を感じた。
しかし、レーダーは沈黙を保ったままだった。
不安定な片肺飛行を続け、疲れが溜まっているからであろうか。
軽い頭痛のようなそれに首を傾げながら、基地へ侵入した。

基地の上空へ到達すると、ぐるりと一巡。
外見に異常無しと判断し、滑走路に着陸すべく高度を落とす。
だがその時。ほんの僅かな熱源反応がレーダーに表示された。

思わず高度を取り直し、反応のあった場所を注意深く観察する。
レーダーと照らし合わせると、どうやらそこは滑走路脇の格納庫地帯のようだった。
もう一度、今度は格納庫の真上で高度を落としてみる。
……間違いない、複数ある格納庫のうち、一つだけ鈍い反応がある。
完全に覆われたそこは、身を潜めるには絶好の場所である。
航空機が到来してもアクションが無い所を見ると、大方様子見。といった所であろうか。
もしくは、着陸を待ち、地上で叩こうとでも言うのだろうか?

どうしたものかと考える。
だが兎に角、相手が好戦的では無い事を祈る事しか無い。
手負いの戦闘機では、もう先程のような戦闘は無理だ。
だからと言って、引き返しても基地が開いているとは考え難い。
ここを離れたとしても、基地以外ではまともな整備は望めないだろう。
そして何よりも、燃料がそろそろ心ともなくなって来た。
結局、こんな状況で物を考えても何が変わる訳でもない。
先程から続く軽い頭痛を感じながら決心をすると、機体を滑走路へ滑り込ませた。

【行動 : W-7→W-3(-2) 着陸-1 残行動数1】
【位置 : W-3(基地、滑走路上)】
【機体/状況 : セイバーフィッシュ:左主翼損傷、左エンジン停止、中破】
【パイロット状況 :疲労(小)】
【武装 : 機首部25mm機関砲×4(残70%) 60mm機関砲×1(残22) 】
【所持品: 首輪 ディパック コッペパン×1 水2L入りペットボトル×2 (合計3L)
       デジカメ アルバム(未発見) コーヒーセット 】
【方針 : 正体不明の相手を探る】

306 :ルイス・ガルシア ◆y7pbaP9SbA :2005/05/29(日) 17:53:30 ID:???
A‐20地図でによると、一番左端になる。
ここに俺宛のプレゼントとやらがある・・・・。

「っとこれか?」

咥え煙草をしながら、コンテナを拾う。
中身に何が入っているかはお楽しみといったところだろうか。

全体放送・・・・
相変わらずむかつく訳のわからん奴だ。
また、プレゼントか。まぁそう言う限りには、良いものがあるんだろうが。

「この近くだとHー25か・・・・・。」

このコンテナの中身が何にしろ、欲しい。
どちらかと言うと興味がある。と言ったほうが正しい。
それに、東に何か感じる。


――――――これで、行く動機ができた。―――――――

「アルマ、聞こえているか?」

まだつながっている唯一の回線に話し掛ける。

「俺はこれから、東へ行ってみようと思う。
  何か東に行かなくては行けない気がする。
  それに全体放送を聞いていてわかったと思うが、プレゼントも有るみたいだしな。」

煙草に火をつけて一呼吸置いてから。

「取りあえず先に行く、多分これ以降は通信範囲外から出ると思うが。
 また会ったときはよろしく頼む。前にも言ったが俺は君みたいな娘は撃てないからな。」

白い巨人が東を目指す。脇には黒いコンテナを抱えて。
エビル・SとBDの通信が切れたのは、その数分後だった。


【行動:移動(−4)喫煙×2(0)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:背に滲む汗】
【位置:A―20→Bー20→Cー20→D−20→(E−20)→Fー20(移動ボーナス付き)】  
【機体状況:特記事項無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2(残弾93%)、胸部60mmバルカン×2(残弾90%)、 ビームサーベル×2 ・ビームライフル・弾薬】
【所持品:シガレットケース(葉巻10本)煙草4箱(52本) ライター パイロットジャケット 作業着  ボイスチェンジャー アサルトライフル予備マガジン×2 H&CUSP予備マガジン×1 パン×2 水4L 清涼飲料水4L    缶詰×5 塩1袋 下着類 コンテナ(中身不明)】
【行動方針:生きる】

前回煙草の数増やすの忘れてましたorz
え〜移動ボーナスよく分からんのですが、適用されない場合はE―20で

307 :エルナ(携帯) ◆tf5U6oR8/w :2005/05/29(日) 17:55:24 ID:ts60Ls/H
IDちぇっく

308 :通常の名無しさんの3倍:2005/05/29(日) 18:14:13 ID:???
新スレ立てました。

ガンダムバトルロワイヤル第四回大会 第三章
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/x3/1117357867/l50

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