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さくらと小林薫の純愛小説

1 :CC名無したん:05/01/19 03:12:07 ID:bdcPILej0
いっちょやるか

2 ::05/01/19 03:14:21 ID:bdcPILej0
@
幾つもの豪邸が立ち並ぶ閑静な住宅街…
そんな並びの中に、一風変わった古風な外観を持った洋館があった。
洋館を囲む外壁には無作法に伸びたツル状の植物がびっしり絡まっている。

表札に彫られた文字は「柊沢」。

そんな西洋の古城を彷彿させるような家から少しばかり離れた人気のない場所に、緑色のワゴン車が一台停まっている。
運転席には、ギラギラした眼の男が腰掛けていた。
男は先ほどから落ち着きがなく、無意識のうちに指でハンドルを叩いてテンポの速いリズムを刻んでいる。
彼は、これから自分が起こそうとしている犯罪のしめくくりについて迷っていた。
今ならまだ、引き返せるのだ。
このまま何もせずに引き返して、また鬱屈と嘲笑に囲まれてはいるが平穏な日々に戻るべきではないだろうか…?

良心の呵責、これからやろうとしていることの現実、刑罰に対する恐怖・・・そして愛
 
様々な葛藤が脳裏を過ぎり 彼を弱気に追い込んでいく。
彼は元々けっして勇敢な人間ではなかったし、
ここまでやりとげるだけで、もはや彼の持つ勇気は使い果たされていたのだ。

3 ::05/01/19 03:15:17 ID:bdcPILej0
A
         (いけないっ・・・!)

男は、弱気を振り払うように頭をブルッと振るった。
決めたはずだ。自分の世界には失うものなんてない。毎日に生きる意味なんて感じられない。
ならばせめて『彼女』に全てをささげて、この下らない人生を終わらせてやろう・・・
それにこれは運命なのだ。自分に架せられた運命。
自分は本当はこのために生まれてきたのではないのか!

・・・大きく息を吸い込む。
男はもう 迷おうとはしなかった。
その代わり、今度は初めてこの家を訪れた二ヶ月前のことを思い起こし始めていた・・・


4 ::05/01/19 03:16:04 ID:bdcPILej0
B
「臭いな〜お前、ちゃんと風呂入ってるのか?!」
男は老人に言葉を吐きかけられていた。

・・・二ヶ月前。
男はいつものように新聞配達所にいた。
午前3:00である。
コンクリートの床の刺すような冷たさ、
そして、ヤニの臭いと加齢臭の混ざった息とともに吐きかけられる配達班長の言葉は、
いつものように男を不愉快にさせた。

男は新聞配達員だった。
(臭いのはお前だ。・・・・しかし・・今日はいつもより寒いな。体が痛い。)
男は青年というには年をとり過ぎていた。
長い引きこもり生活という牢獄から出てきた時、男はもう40近くなっていた。
そして今は尚、男は牢獄にいた。
『毎朝新聞』そう紙の張られた巨大な新聞の束の壁。
重ねられた新聞は、まるで高い牢壁のように配達事務所を埋め尽くす。

「はい今日の分ね。あと今日は山崎が休みだから、その分も。お前やるだろ?」
班長の言葉に男の目は細まり。喉仏は一瞬上下する。
「ハイ。分かりました。」

(山崎の「回り」は高級住宅街のほうだろ・・・俺より田中さんのほうがずっと近いはずなのに)
男の原付は走り出す。

5 :C:05/01/19 03:16:56 ID:bdcPILej0
友枝町。
そこは東京都下にある美しい町。
動物園、 水族館、 ビーチ付き屋内プール、
人が幸せに生きていくための条件を全て備えた「坂のある街」。
そしてなにより、下は幼稚部までそろえたあの友枝学園を中心とした「学際の街」。
この街は何もかもが美しい。公共施設、学園、住宅、道路・・・町並みに訪れた者はみな心奪われる。
とりわけ「坂の玄関口」に当たる月峰神社の桜は、毎年地方TVが取り上げるほどの美しさだ。
だが・・・この街で何よりもっとも美しいもの・・・それは・・・ここに住む人々。
そう「坂の上に住む人々」。


ブギィ〜〜〜〜
坂道の下から豚の甲高い声が聞こえてくる。男の原付の声だ。
だんだんと男の姿が見えてくる。
原付にまたがる男の姿は、まるでそれ「全体」で一本のツノの生えた豚だ。
太い角を震わせて坂を上る豚。甲高い声を鳴らし坂を上る豚。朝露は油汗のように見えた。

その豚はようやく坂を上り終えると、一旦声を止め、そして声色を変えてこう言った。

「ようやく山の手の分か・・・。チクショウ、もう五時半過ぎてる。チクショウ、山崎。」

6 ::05/01/19 03:18:20 ID:bdcPILej0
D
男は焦っていた。
時間厳守は自分の仕事だ。今の仕事。これが仕事。

男は、坂を登りきった道路の脇にある神社に飛び込む。境内を見渡す。
「郵便受けどこだよ!分かりにきぃなぁ!チクショウ!
人が住んでんのあの建物か!玄関は・・・あった!」
男はようやく最初の「山崎の新聞」を投げ込むと、次の郵便受けに向かう!時間がない!
と、その時・・・

「おはようございます。」
歌が聞こえた。

一瞬見た。一瞬答える。
「お、おはようごじぁ」
次の新聞に向かう!体は向かっている。神社の向かいの郵便受けに。走り出す!
2歩、3歩。止まった。

心は残る。振り返る。
そこには枝ボウキを持った一人の女性がいた、巫女の姿だ。いや・・・巫女がいた。

唖然とした。
「美しい・・なんて・・・もんじゃないぞ。これは・・・。」
混乱!!!

7 ::05/01/19 03:19:04 ID:bdcPILej0
E
男はずっと「坂の下」で暮らしていた。
「坂の上」は別世界だ。よく聞いていた。
男は思った。
「金持ちで、コジャレてて、そんで税金たくさん払ってて、でもって高学歴どもだろ。」
山の手の連中さ。知るか。関係ねぇ。でけぇ家ばっか立ちやがって。

もともと引っ込み自案だった男はソレッキリ。興味なし。

だがその朝、この朝・・・男は「坂の上の世界」を知ることになる。
信じられない世界を・・・。そして・・・。

8 ::05/01/19 03:19:55 ID:bdcPILej0
F
新聞は残り半分ほどになっていた。だが・・・


「おはようございます。」
また笑顔だ。
男の頭は混乱していた。体だけは動かしていた。
男は最初の一つ目の新聞を配った時思った。
「なんて美しい人だ。一生忘れない。また来よう。いや百回来よう。月峰神社にお百度参りだ。」
だが、仕事にはすぐ取り掛かからねば。次の新聞だ。もう5時半だ!


だが・・・山の手の新聞を半数ほど配り終えた時、男は混乱していた。
「どうなってんだ。なんでこんなに・・・。」

坂の上の人々はみな美しく、そして優しかった・・・。信じられないほどに。

男が新聞を新聞受けに入れると、玄関から男の子が出てきた。
「おはようございます。おじさぁん。」
なんて美少年だ!男は驚いた。ここもか!

坂の上の世界、友枝町の人々はみな自宅に来た新聞配りの男と目が合うと
笑顔を見せる。そして挨拶。ただそれだけなのだが、それだけではない。
どの住人もみな容姿端麗、そして・・・親切だった。
挨拶だけでなぜか・・・親切だと・・・男は感じた。そう感じるものがあった。

9 ::05/01/19 03:21:02 ID:bdcPILej0
G
「なんなんだよ・・・この街は・・まるで・・現実なのか。小奇麗な感じはするけど・・・。
金持ちってだけじゃないような・・・映画のセットみたいだし・・・。それに・・・。」

男は奇妙な感じに取り付かれながらも新聞を配り続けていた。
美しい町並み・・・そこに住む美しい人々・・・
男は、今まで聞いていた「坂の上の町」の話から想像していた俗っぽい印象とはかけ離れた、
その「世界」の現実にうろたえていた。

「こ・・・こういう所も日本にはあるのかな。昔とは違うんだし。」
男は、働き始めたここ2〜3年の生活の中で、
自分が引きこもっていた十数年の間に世間で様々なことがすっかり変わってしまったということを認識することが度々あった。
それは、まるでタイムマシーンに乗っていたような奇妙な感じと孤独感を男に与えるものであった。

(この街の現実離れした印象は、また自分のほうに、また何か問題があるのだ。
今の日本は経済の格差が大きくなってるっていうじゃないか。こういう人達の街だって現実あるんだ。)

男は現実に「適用」しようとした。
それが長い引きこもりから「出所」した男の、いつもの世間へのレイギサホウだった。

10 ::05/01/19 03:21:57 ID:bdcPILej0
H

「ぐふぅ〜。空気までここはウメェなここは。高台だからか?同じ東京なのにな・・・。」

あと一つで終わり。最後の新聞だ。今日は疲れた。
また変な経験をした。外に出るようにしてからは「変なこと」ばかりあったが・・・。
今日のは特別だ・・・。これが今の日本の格差か・・・。
金持ちは見た目も綺麗なんだな・・・。なんか優しいし・・・。
信じたくないけどな。何もかも持った人間と、何も持たない俺みたいのがいるなんてな。
いや、はなからそんなもんか。

でも・・・なぜだろ・・・あんまりイラツカナイ。
ただ・・・不思議な感じだけする。
今日は疲れてるのか・・いや、もう俺も嫉妬に疲れてるのか。

男は、最後の新聞を投かんしようと、最後の郵便受けに近づいた。


11 :CC名無したん:05/01/19 03:27:30 ID:bdcPILej0
      ,,,;;;彡彡≡三ゞ;;,,    ッミュ;,,
     ノ彡ミ三≡三;;{{/彡ィィテソソリミミミュ,,.
    ,ノ彡ソソ三三≡{l{i{彡ミミリリノノミミミミミミュ
    !从豸彡三≡≡ゞゞ彡ミソリリソ从リリミミミミ
    !ノ}}}彡彡彡''゙´´´`゙゙゙ー--tソソリリミミミ三}}};,,
    ソノノ彡彡''´         ソソリリミミ}}}リリリミミ;;.  < おっす!
   ソノノ彡》''          {{ {{ヽ }}ミミヾミ}}}ミミュ   俺×サクラor他キャラのエロ小説も
   {ソソ彡彡               ヾミミミ}}}}ソソミ;   大歓迎だぜ!
   }}ソソ||リリ  ,,ziiiz,,,,_    ,,zriiiz;;,_  ヾ}}ミミ||ミミミ}}}   もち俺の純愛小説も歓迎だ!
   }}リリソソ ,. ''' -‐‐‐ 、 _ ,r ''  ̄ ''t  ヾ}}ソリリ}}ソ'
    ;ノノ彡-t  ,r ェェ_ ,!  l. __t;t,,__ ,!----}}//彡ソ
    }}//ミ; ヽ .._. ィ ,'  、゙ ー-- "    il/ソソミ
    ゞリイリ      ; '   ヽ        }ソリ|川
     }リリ      ; '' ‐ '''' .)、       }ソリ|川
     ||リ      ,.'   :    、       /ミリ|
     ヾl!     ; ,,..-_--_-..,_  、     ,;ミソリ'
      {!         --      ;    ;ソソリ
      ヽ.  ヽ           ノ    ,.'
.       lヽ  ヽ    ;:   ,.ィ ,   , .i
       .!  ゙ ー  ‐‐  ‐‐'    ,. '  i
      ,.'      `'‐ --  ''´      ヽ

12 :CC名無したん:05/01/19 09:58:45 ID:ukUzkWhIO
>>1=キモオタ=小林
留置所の中から自演乙!

13 :CC名無したん:05/01/19 12:44:10 ID:8D2IsZSI0
こんなスレは支持できねぇな

14 :CC名無したん:05/01/19 20:11:11 ID:g7W+jABm0
糞スレ立てんなYO!

15 :CC名無したん:05/01/19 20:38:02 ID:bwWaUKrJO
>14
そうか?俺はいいと思うけど

16 :CC名無したん:05/01/19 22:27:45 ID:nIUja2rK0
何か面白い。続きキボン。

17 :CC名無したん:05/01/20 00:42:33 ID:X794LtBX0
【小林薫容疑者、動機は「ロリータのビデオ・アニメを見て」】

>小林容疑者は「幼い女の子に興味があった。
>ロリータのポルノビデオやアニメを見るのが好きだった。
>まねしてみたくなって、女児を探した」などと供述したという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050119-00000408-yom-soci

18 :CC名無したん:05/01/20 01:56:19 ID:BRfQDhwWO
マルチポストウザイ

19 :CC名無したん:05/01/20 02:31:50 ID:J3a8Gh480
これ真面目に読んでる奴いるのか?

20 :CC名無したん:05/01/20 11:00:43 ID:kOTATuol0
小林薫は思った。
漏れはそこいらのキモいだけの男とは違うと・・・


21 :CC名無したん:05/01/20 11:24:30 ID:JX0d5sly0
街中ですれ違う
似たような趣味をした
「ヤシらとは違うのさ」
そういう理由 探してた

22 :Ω:05/01/20 22:07:37 ID:aNJieU1W0
             ,_
             / _ヽ
             ヽ__ソ
            iヾ_,,| |-,_,-- ,__/\
     _,、  __/ー-+-+、ヽ__\ノ|i K、
    ./λノ\,人-,、/^ヾ,,ヽ,ヽ,.,---`' ヾ,/`,
   / / ̄\フ、> 'i |\/ヾ,)) |===i  ("iソ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  <`レ’   i'V ノ | ,,|>-"' ヽーソ  | il`i <  クソスレ ハッケン…
   i",|-,   ヽニヽ_.|/^il"~`》_,-" <`ー"ヽ、\  ハドウホウ… 
   `i"-P   _/ ̄,]|`=,)ー+ー'     `-, ,Y ) \ ハッシャ ジュンビ……
   ヾイゝ_ '"┴-<|iヾソ          レレ'   \_________
  ∠ニO)ー`    />i |L
          <)_ヘ_(^ヽ
              ヽ| ~`


23 :1=不安:05/01/21 02:11:18 ID:LEj2rvrk0
I
「ん、なんだこりゃ。」

その家は、周りの並びの家と一見して異なっていた。
古い洋館のようだが、人の住む気配はない・・・。
それどころか、壁にはビッシリと植物が絡まり、屋敷の窓もところどころ割れている。

「なんだ、こんな高級住宅街にキタネェ建物だな。
ここ人住んでんのか?空き家だろどう見ても・・・。
でも、ここであってるよな・・・配達先。柊沢・・・と。まぁどうでもいいか。」

男は、郵便受けに新聞を投げ込んだ。


その時だった。

「うぐぇ・・・おごふぇ!・・・な、なんか頭が痛ぇぞ・・。
うう・・・オカシナな感じだ・・・風邪か?急に・・・なんだ・・・よくわからねぇけど・・・う・・う。」

風邪でも引いたか。不健康な生活には自信がある。
う・・・今日はもう帰ろう・・・。帰ろう。寝よう。
意味わかんねぇ一日だ。
ここ連中も、意味わかんねぇ感じだし。

男はふらつきながら原付にまたがった。

24 :不安:05/01/21 02:36:25 ID:LEj2rvrk0
J

男の気づかぬ所で、小さな黒い闇が灰色がかっていた。
洋館の割れた窓の隙間の暗がりが、一瞬揺らぐ。

割れ窓から男を射るように見詰めつめる視線。
視線の持ち主は、闇の中で動揺したような声を震わせてなにかつぶやく。

「なぜ結界が・・・。やはり・・・弱まっているのか・・・。」

闇の中には、まるで中国の道士のような服を着た男がたたずんでいた。


遠ざかる原付をじっと見詰めながら。

25 :不安:05/01/21 03:00:03 ID:LEj2rvrk0
K

「う〜ぅ。もうこんな時間か・・・起きねぇと・・・。」

ヵチッ
『まいどお馴染み、流浪の番組・・・・

「ふぅ〜良く寝た。風邪はなおったか・・・。すぐ直ったな・・・仕事いける・・・」

男は寝ることが基本的に好きだった。
寝てる間は何も考える必要はない。何もしなくていい。何も思い出さなくてもいい。

しかし・・・ごくたまに見る恐ろしい夢があった。
それが男は嫌だった。
夢の内容は良く覚えていない。
だが、残った恐怖と体中の汗が目覚めた男にそれを認識させた。

・・・それでも・・・男にとって睡眠は起きている時間に比べればずっとましだった。
自分の存在を認識させられる時間にくらべれば・・・。

26 :不安:05/01/21 03:12:19 ID:LEj2rvrk0
L

男は夜も好きだった。夜の暗闇が好きだった。

誰からも見られることもない。
誰からも覚えられることもない。
夜の暗闇・・・闇の道を歩いていると自分が夜に溶けていくような、いい気持ちになるのだ。
それは、闇が自分を暖か包むような感じ。懐かしい感じ。

「この時間は、ガキや女がウロツイテなくてちょうどいいや。うぜぇからな。」

闇は自分の醜悪さを隠してくれる。



男は配達事務所についた。

27 :不安:05/01/21 04:01:12 ID:LEj2rvrk0
M
事務所のドアを開けると、すぐそこに山崎が立っていた。
「小林さ〜ん。昨日はすみませんでしたぁ。ありがとうです〜。」

「お、あ・・・おう。」
男にとって山崎はどうでもよかった。

「あ、コバ。寒ぃ〜な今日も。おめぇは太ってっから、あったかそうだな。ウヘヘ。」
相変わらず班長の老人は男に醜態を見せる。


だが、その日は、男は、ふと昨日の「体験」を思い出した。
「あ・・・あのさ、山崎、おまえの「回り」のことなんだけどさ。
あの・・・山の手の・・・友枝のほうってなんかさ・・・」
言いかけたガスグニ
「小林さん!知ってる?友枝町には有名な月峰神社の桜の木があるでしょ。
あれって昔は一本だけだったんだよ。それでね・・・」

「おうおう〜。ま〜た始まったよ。山崎のデチコキがよ!」
ちょび髭の中年が奥のほうから声を掛けてきた。
ちょび髭は一段上がった畳の床上から、茶をすすりながら早口でまくしたてた。
「山崎、おめぇのデチ、面白くねぇんだよ。
おめぇんちが昔は金持ちで、山の手住んでたとかよ。
つくならもっと面白ぇデチこけよ。女、百人切ったとかよ。
コバもこんなんにいつも付き合うなよ。」

28 :不安:05/01/21 04:02:47 ID:LEj2rvrk0
N
男は、みなからウザガラレル山崎のこの事務所での「話相手」だったのだ。
いつも山崎の話を黙って聞くのだ。
男にとっては、山崎も、山崎の話もどうでもよかったからだ。

「あ、田中さん。おはです。」
男はつぶやく。

山崎は、新聞を原付に積み始めた。細い目は少しにじんでた。

29 :ストレイボウ:05/01/21 09:24:50 ID:67/REDR00
「おもしれえほど簡単に引っかかったぜ。ハッシュがブザマにもおっちんだ後だったしな!
後はテメエを絶望のドン底に突き落とすため王殺しの罪を負わせた!だが・・・」
「テメエはここに来やがった!!テメエはいつもそうやって!俺のしてぇ事をブチ壊しやがるッ!!
むかしッからそうだ!俺がどんなに努力しても!テメエはいつもそのひとつ上を行っちまうッ!!あの決勝大会の時もなぁッ!」
「俺があの夜どんなに苦しんだか・・・テメエにッ!テメエなんかにッ!!わかられてたまるかよッ!!」
「だが・・・俺は、今迄の俺じゃあねえ・・・」
「今こそッ!てめえをブッ倒しッ!!テメエの引き立て役だった過去に決別してやるッ!!」
     
      「あの世で俺にわび続けろオルステッドーーーーッ!!!!」

30 :CC名無したん:05/01/21 20:38:14 ID:B4tkVghp0
>>1
名スレGJ!!

31 :CC名無したん:05/01/21 21:46:49 ID:wLdWk4K60
   |├-\.    │逃げろ〜 マケグミ警報! |   /.            <
   |││ /\   │   宇田川警報!! | /             / ビビビビ…
   |│⌒ヽ/\ └―――──――――┘/.        \_\_\
   |│朝 ) ─.\     ヽ(´ー`)ノ     /    _     \ \ \
   |├────-\     (  へ)     /   /||__|∧   __|___ <負け組宇田川を発見!
  ∧_∧       \   く      /.   (O´∀`)  | |::::::::::::::::::::::|
. (-@∀@)宇田川は糞 !\ ∧∧∧∧∧  (つ   つ/ |::::::::::::::::::::::|
φ⊂  朝 )  ∧_∧   \<   負 シ >/ ̄ ̄ ̄≡ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:|
  | | |   <`∀´丶>    < の  け. オ>|        |::::::::::::::::::::::|
大日本帝国糞負け組団ニダ!<    組  ノ>――――――――――
―――――――――――<フ 予 宇  ギ>
                 <ェ  感 田   >  | 負け組=宇田川を迎えに来ました
                 <.ア  !!  川   >   \__  _____
    \_    _/ _/     /∨∨∨∨∨\.        ∨      ┌┬┬┬┐
負け組  \ / /      / -妄想議会-  \         ―――┴┴┴┴┴―――――、
 で〜〜す ξ       /  ウワァ!!コレスゴイスレダ!!\       /  ̄ ̄ ̄// ̄ ̄| || ̄ ̄ ̄||| ̄ ||
      Λ⊥Λ     /∧_∧∧_∧ .∧_∧ ∧\    /    ∧//∧ ∧| ||     |||   ||
宇田川→( ´∀`)    /( ・∀・);・∀・)(・∀・; )・∀・\ [/____(゜_//[ ]゜Д゜)||___|||   ||
 ◯   /    /   / (   つ U U )⊂   ⊂  ⊂ \||_. *  _|_| ̄ ̄ ∪|.|.       |ヽ. _||
  \/       |  /  (_)_)(⌒)|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_(_) \o―o|O゜.|二二 糞|.|糞 糞糞 ||
   / // ̄| | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\|| マケグミ仕様 | ̄ ̄ ̄ ̄\.∋ ̄_l__l⌒l_|_____|_l⌒l||

32 :CC名無したん:05/01/22 12:37:01 ID:kK4dAHxM0
んで結局、Achでなんか発言してたのは(歯を抜きたいとかぁ)小林なんでつか???

33 :CC名無したん:05/01/22 22:31:57 ID:UXlm6aCk0
いいスレじゃないか。是非続けてくれ。

34 :CC名無したん:05/01/23 03:49:07 ID:Q0A624RsO
( ゚Д゚)ハァ?

35 :CC名無したん:05/01/23 21:29:37 ID:+P8ZVv+rO
>33
禿同、この先の展開が楽しみ

36 :CC名無したん:05/01/25 16:10:46 ID:Hd9gYFjo0
リョウスレ

37 :CC名無したん:05/01/26 06:33:11 ID:a2T9JYbu0
これって  /     ,     ッノハ.     / / / /  / ヽ     l
小林?l   fl_∠ -‐ ''´ノヘ、 l   レ/ ハll   | |`ヽl l  l |    从从从从从从从从从从
        ハ、  ('アr,ニッ/ ,.-、ハノ|  // メ、__乂 トl、__,ハ、ll  l ,ハ   (   // ̄ ̄ ̄ ̄\  )
      / ハl / >=ミ  y=ミ`/ l  l,ハl イ.y⌒ヾヽ!ン=ミメl  ,! |   (  彳丿       lヽ  .)
       /  {ぃ{ ' (ヒ'ノ  fn' Vィ′ { jlハ _(J   (J) リ│/ l ノ   (  入丿ー□-□ーヽミ. )
.      /  /ゝ._、  `´  ,└' /ノ    {l、l ' '  (   ゙̄  ノ^l lj′ <    l : .: (_:.::::._) :.:: :)  )
     /  // 」 N\   。  ノ´      从ト、⊂ニ_ー'つ ノ-イ リ     (   ( ::..∴.ノ3(∴: ノ   )
    k−'¬7'| | \/ヽ‐<!リ           ソ{> 、二´ィl j)ノソ     (  ⌒\_____ノ⌒  )
    ! `ヽ/ | ト、八ノ^Tl ハ┌───‐i⌒ーr‐仄l r‐'´ト<-─- 、    ( WWWWWWWWW)
   │  ヾ>| | }^}‐ 「| l | !     │!,/厂ヘ_レ⌒V 〉 /  i
    ヽ   `ト | l_ス_入`〈 jノ/ | /ニヽ   | リ>!__⊥{._ 〈//     |
.    ト、  Vj,ハ 。 ハ7´ /  ¬. ',ニマ ̄/〈 く_ 人人`ノ ン′  ,/


38 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/01/28 06:06:46 ID:Df1xg+Bz0
上記で 【第一話・私の世界】 完

39 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/01/28 06:32:19 ID:Df1xg+Bz0
【第2話・想い人】
O

空は青く澄み渡り、広々とどこまでも続いている・・・。
そんな青々とした空から、ふと見下ろすと
黄色い地面に半分埋もれた「点」が動いているのが見えた。


「ぶふぅ、ぶふぅふぅ!ブファ、ブハァ、ブハァ・・・ブフォハァ・・・」

黄色い麦畑の中を息を荒げた一匹の豚が走り抜ける!
その目は怯えと必死さで血走っている。

(ま・・まただ・・・またここに来ちまった!に、逃げねぇと!逃げねぇと!)


麦畑を突き抜け、豚は緑色の草原に踏み込む!
豚は全身を露にする!

・・・が、しかし、豚は「豚ではなかった」。

豚だと思えたのは、麦の穂から覘いていたその頭部だけだった。
そこから下は異なる・・・体はまるで人間そのものだ。

その生き物は首から上が豚、体は人間の化け物だった。
豚面の怪物だ。

40 ::05/01/28 23:17:23 ID:GBuW/rMQ0
かっけえ。究極のアンチヒーローだな

41 :CC名無したん:05/01/30 02:02:09 ID:h7+ZoCp60
私が立てた「小林容疑者を救うスレ」が削除された事に続き「小林だけど何か質問ある?」スレが移転した。
事実上、小林関係のスレはこのスレで最後だ。
私は怒っている。
これは、もはや国家ぐるみのさくらファン潰しだ!こんな事で我々さくらファンは諦めないぞ!
我々は断固として社会の偏見と戦い。小林薫氏を救い出す。

42 :妄想 ◆GqVfLUITBY :05/01/30 02:26:32 ID:8iz4gLBU0
激しく同意だ。
奴を死刑にして生きる苦しみから救ってやるべきだ。
懲役程度じゃ彼を救うことは出来ない。

43 :CC名無したん:05/01/30 03:44:14 ID:h7+ZoCp60
>>42さんは何か勘違いをしてますね。
私はあなたの様なさくらファンを装ったスパイが気に入りません。
内務省あたりから回された国家の犬が。

44 :CC名無したん:05/01/30 10:53:09 ID:IQR6Jwl4O
ここもその内削除かな。

45 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/01/30 13:07:52 ID:xtdo+W+U0
ちょ、ちょっと待ってくれ〜。
削除待っとくれよ〜。
俺はちゃんとしたさくらの小説を続ける予定なんだぜ。

小林が主人公じゃいけねぇのか・・・。

46 :CC名無したん:05/01/30 13:10:36 ID:IQR6Jwl4O
>>41が居るから削除候補

47 :CC名無したん:05/01/30 20:46:04 ID:aOpnau7F0
これも削除または移転するようならこの板は糞だ
板ごとなくなった方がマシ

48 :racky:05/02/01 02:53:09 ID:KkgI6JSO0
小林 薫って純愛キャラにほど遠くね?でもなかなか面白い

49 :CC名無したん:05/02/01 04:01:59 ID:HC8M6EY10
小林が子供の頃さくらちゃんみたいに優しい子が身近にいたら
あんな犯罪は起きなかっただろうと思うと悲しくなる。
さくらちゃんを見ながら育った人間に人殺しなどできるだろうか。

50 :CC名無したん:05/02/01 22:46:35 ID:1DG8z8FF0
このスレで小林を救ってやってくれよ。
あいつの魂をよ。

51 :CC名無したん:05/02/02 12:36:23 ID:deO3TvVp0
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1107307896/
★入間の中1誘拐、「私の彼氏」とメール 少女「帰りたくない」

・入間市の市立中学一年の女子生徒(12)を連れ去ったとして未成年者
 誘拐の現行犯で静岡県浜松市の派遣社員、大西智昭容疑者(29)が
 逮捕された事件で、女子生徒は保護されたとき捜査員に「帰りたくない。
 両親とも会いたくない」と話していたことが三十一日、分かった。

 また、女子生徒は一月二日、大西容疑者のことを「私の彼氏」として、
 携帯電話のメールに顔写真を添付して友人(12)に紹介。「一月八日に
 彼(大西容疑者)が入間市に来るから、会える」といった内容が伝え
 られていたという。

 狭山署によると、大西容疑者は出会い系サイトを通じて昨年十二月末に
 女子生徒と知り合い、一月八日、西武池袋線入間市駅前で初めて会った。
 十八日に再度、会った際、大西容疑者は女子生徒を車に乗せて、
 浜松市の自宅に行き、一緒に暮らし始めた。

 調べ対し、大西容疑者は「わいせつ目的で誘い出した」と供述しており、
 同署では容疑をわいせつ目的誘拐に切り替え、送致する方針。

 女子生徒は三十一日午後、浜松市内の病院から川越市内の病院に
 移って治療を受けている。
 女子生徒は三姉妹で両親と五人家族だが、昨年夏から一人だけ近所に
 住む祖母の家で暮らしていた。中学の教頭は「目立つ子供ではなかった」
 と話している。入間市教委は、被害にあう子供たちの側に、スキがないか
 どうかについて、各学校に注意するよう促している。
 http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/saitama/050201/kiji02.html

52 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/02 20:32:38 ID:IbjsWLJn0
P
草原を駆ける豚面の後ろからは沢山の怒号が聞こえる!
ドンドンと近づいてくる!

殺せ!どこだ!逃がすな!仕留めろ!


必死の豚面はついには息を切らす。
・・・フラフラと一本の大木に寄りかかる。
決して逞しいとは言えないたるんだ体、醜くゆがんだ頬肉。
まるで大木に張り付いた奇怪な苔のようだ。

「ブハァブガァ・・・殺される・・・殺さりぇ・・ちまう・・。」
瞳と尖った鼻先を潤ませる。

・・・気が付くと豚面は周りをすっかり囲まれている。
西欧の農奴のような格好をした大勢の男達。大木の周りをぐるりと取り囲む。
その手には鍬や斧が握り締められ、高く掲げながら豚面を睨みつける。
細長い銃口をしっかりと突きつける者もいる。

男達は目を血走らせる。
ジワリジワリと輪を狭める。
奮心、怒り、殺意、・・・・豚面に迫ってくる。

「ヒィ!」
豚面は辺りをまさぐる。

大きな木のウロに!飛び込んだ!落ちる!

53 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/02 20:36:36 ID:IbjsWLJn0
Q
・・・気が付くと豚面は教室にいた。

窓からの夕日が、学生服を着た怪物を赤く染める。
椅子に腰掛ける豚面。瞳は机を見詰める。
学生服の胸元には「小林」の名札。

「おい豚!」
後ろから大声と共に、衝撃が加わる。
椅子から転げ落ちる豚面。

「お前、本物の変態だったんだな。」
「小学生のパンツでオナってんだろ!?キモ〜。」
「つーか、なんで逮捕されないの?10人レイプしたんだろ?」

矢継ぎ早に声を浴びせかける数人の学生服達。
うろたえる豚面。仰ぎ見る。
学生服達の目はまるで奇怪な見せ物でも観賞するが如く細まり、
口元は嘲笑に満ちる。

54 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/02 20:37:55 ID:IbjsWLJn0
R
「ち・・・ちが・・あれは俺じゃな・・・グギェ!!!
豚面の鼻に上履きのつま先が突き刺さる!


「ググォ・・・。」
豚面は床に抱きつき、目と鼻から赤い粘液を垂らす。

ゴキッ!!!
今度は脇腹に蹴りが突き刺さる!
グキッ!ドコッ!グガッ!
突き上げられた豚面の体はゴム塊のように揺れる。

(・・助けてくれ・・・なんで俺が・・いつも俺が・・・)

痛みの中で笑い声が聞こえる・・・自分を笑う声。
嘲りと虐待を楽しむ笑い声。
声はしだいに大きくなり、数を増やす。

(やめろ・・・やめてくれ・・・・助けてくれ・・・)

55 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/02 20:42:24 ID:IbjsWLJn0
S

「やめてくれ!!!」

男は目を覚ました。
部屋の中の布団の中で蠢いていた。


『キャハハ。何それ〜。キャフフ!』
外からは子供達の遊び声が聞こえる。
時計の針は3:00を指す。

「・・・クソ・・また例のヤツか・・・。久しぶりだな・・・。」

男は体中の汗に不快感を感じながら、掛け布団を足で脇に寄せる。

「ふぅ〜最悪だな。相変わらず。・・・チクショウ。何が起きてんだか。」

今回も夢の内容を全く覚えてはいない。
ただ恐怖。不快。悲しみ。残るものから男はいつものソレだと認識する。
心に澱みが滲む。
洗面台の前で両眉をつまむ。


しかし男は窓をあけた。
「あ〜まだ、明るいかぁ。う〜・・・ま、いいか。」
空腹は男を憂鬱から直ぐに引き上げてくれた。
男はコンビニ買い物に行くことにした。

56 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/02 20:45:52 ID:IbjsWLJn0
(21)

「あちっ。」

冬の日差しが目に入り、思わず男は呟いた。
昼間の外出は久しぶりだ。


歩きながら男は散歩気分に・・・なんだか穏やかな気持ちになっていた。
嫌いな昼だ。すれ違う人もチラホラ。でも・・・あまり気にならない。
自分でも不思議だ。
それに
(例のアレがあった朝にしては気が楽だな。なんでだ・・・。
あ〜空気がうめぇ。なんかこないだみてぇな空気だな。)

男は先日の「坂の上のこと」を思い出した。
あ、そうか・・・なんかあれが癒しになってんのか?
よく分かんねぇ・・・。まぁいいや。腹減った。
グゥ〜。


「準ちゃん駄目!」
公園の前を通りかかると同時に女の子の大声が聞こえた。

57 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/02 21:03:31 ID:IbjsWLJn0
(22)
男は公園の中を覗き込む
「ん・・・なんだ?・・お!あいつは・・・」


「なんで〜優ちゃん〜?モモヤン別に怖くないよ〜。」
ジャングルジムの一番上に腰掛けた小さな男の子が声を出す。
そして・・・その横にはボサボサの長い髪をした背の高い男が立っていた。

その長身の男をよく見てみると、なんとボロボロの学生ブレザーを着ている。
一体どこの高校の制服だろうか。随分古いものには見える。
そのブレザーは黒くすすけ、あちらこちらにツナギが貼ってある。
ただ・・・長身の男の無精髭と深い眉間の皺からは
彼が到底高校生の年齢ではないことは分かった。

(うぁ・・あの奇人野郎、まだこの辺にいたのか。)
男は、その長身の男を以前もここで見ていた。
久しぶりの昼の外出で久しぶりに見かけたのだ。

58 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/02 21:06:09 ID:IbjsWLJn0
(23)

「準ちゃん!変な人には近づいちゃ駄目!」
小学校5年生くらいだろうか。
ピンクのもさもさしたトレーナを着た女の子はしっかりとした口調で続けた。
「1、2年生の先生も言ってたでしよ!その人も変な人なの!」

男の子は丸い鼻を鳴らして口をとがらす。
「ブッ・・え〜でもモモヤンは・・・。」
「準ちゃんいいからこっち!お母さんに言うよ!」
「う〜」
小さな男の子はジャングルジムから飛び降りた。横にいる長身の男の肩につかまりながら。


女の子はサッと男の子に近づくと、急いで手を引き足早に歩きはじめる。


「じゃぁ〜ねモモヤ〜ン。」
男の子の声の後ろで、
長身の男はボサボサの長髪と無精髭の間から黄色い歯を覗かせ手を振っていた。

59 :CC名無したん:05/02/02 21:30:22 ID:IbjsWLJn0
      ,,,;;;彡彡≡三ゞ;;,,    ッミュ;,,
     ノ彡ミ三≡三;;{{/彡ィィテソソリミミミュ,,.
    ,ノ彡ソソ三三≡{l{i{彡ミミリリノノミミミミミミュ
    !从豸彡三≡≡ゞゞ彡ミソリリソ从リリミミミミ
    !ノ}}}彡彡彡''゙´´´`゙゙゙ー--tソソリリミミミ三}}};,,
    ソノノ彡彡''´         ソソリリミミ}}}リリリミミ;;.  < どうやら削除は回避できたみてぇだな 。
   ソノノ彡》''          {{ {{ヽ }}ミミヾミ}}}ミミュ   よかった。よかった。ヨカタン半島。
   {ソソ彡彡               ヾミミミ}}}}ソソミ;   
   }}ソソ||リリ  ,,ziiiz,,,,_    ,,zriiiz;;,_  ヾ}}ミミ||ミミミ}}}   
   }}リリソソ ,. ''' -‐‐‐ 、 _ ,r ''  ̄ ''t  ヾ}}ソリリ}}ソ'
    ;ノノ彡-t  ,r ェェ_ ,!  l. __t;t,,__ ,!----}}//彡ソ
    }}//ミ; ヽ .._. ィ ,'  、゙ ー-- "    il/ソソミ
    ゞリイリ      ; '   ヽ        }ソリ|川
     }リリ      ; '' ‐ '''' .)、       }ソリ|川
     ||リ      ,.'   :    、       /ミリ|
     ヾl!     ; ,,..-_--_-..,_  、     ,;ミソリ'
      {!         --      ;    ;ソソリ
      ヽ.  ヽ           ノ    ,.'
.       lヽ  ヽ    ;:   ,.ィ ,   , .i
       .!  ゙ ー  ‐‐  ‐‐'    ,. '  i
      ,.'      `'‐ --  ''´      ヽ

60 :CC名無したん:05/02/02 21:57:04 ID:8sZ3lwM/0
ぐっと深みが増してきたな。イイ感じだ。

61 :CC名無したん:05/02/04 21:00:00 ID:l7AAPjs60
不安タン乙。削除は無いだろう。糞スレ乱立してるのに。

62 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/04 22:37:55 ID:6J9l4EKi0
(24)
小さな男の子と女の子は公園の入り口から足早にかけ出て来ると
男の前を通り過ぎて行った。


(うゎ〜。こりゃ危ねぇ。か?まぁ単なる子供好きに見えなくもねぇが・・・。
地域じゃヒヤヒヤもんだろうな。)
長身の男を公園の外から眺めながら男は思う。

(ああはなりたくない。)

が・・・。
「自分より下にいる存在」を感じた時、男の心は一瞬「安心感」を得た。
が、しかし、その時、スグにヒリヒリした気持ちが心の奥からピッタリと触れてきたのに気づく。

自己への認識が男に襲いかかってくる。

(同じようなもんだ。俺も、同じように思われて。
いや同じだ。俺も変態、キチガイ、ロリコンって。俺もかわらない。)


・・・思い出しちまった。チクショウ。
男は嫌な思い出にじっくりと握られてしまった。握力を感じる。
こうなると半日はつらい。

63 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/04 22:42:42 ID:6J9l4EKi0
(25)

下を向いた男がコンビニに入ってくる。
レジ係の茶髪はその暗い面持ちを一瞬覗けたが、別に覗こうとはしなかった。


下を向いた男がコンビニ袋をぶら下げて歩いている。
その脇を詰襟の中学生が4人ほど何か話しながら擦れ違う。

「やっぱメイリンたんでしょ?」
「俺はルナマリアたんだな。」
一人は何も言わずにニコニコしている。
「お前ら何も分かってない。Z以降は俺は認めぇよ。お前らもnyで・・・」
もう一人は何か口早に喋っているが無視されているようだ。

64 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/04 22:45:12 ID:6J9l4EKi0
(26)
一瞬視界に入ったその光景は、男に思い出の一部を触れさせた。


「小公女セーラはイイ・・・超イイんです!!!」
蛇のような細い目をした学生服が、奇声に近い大声を路上であげる。
道行く人は声に驚いて一瞬彼を見と、眉をひそめる。
「あぁそうだな・・・鮎川。」
奇声の隣を太った学生服が平行して歩いている。
「やっぱ完成され尽くした内面性。容貌がここまで美しくて、精神まで素晴らしい。
比較を絶したヒロイン。彼女の Knight になりたい!小林も同意?」
「あぁ俺もそう思うよ・・・鮎川。」


(そういえば鮎川どうしてるかな・・・あいつも結婚とかしてんのか?)

俺は・・・。

過去の思い出の重圧は、終わりに現在の現実への重圧へと転身する。
苦しい。俺はどうなるんだ。俺はどうなってんだ。この先どうなんるんだ。
老後とかどうなんだ。生きてて意味なんてあるのか。普通の人間になりたい。

早く終わってくれ!!!人生!

65 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/04 22:47:23 ID:6J9l4EKi0
(27)
下を向いた男は公園の前をまた通りかかる。
顔を上げて鼻をすする。

公園のブランコにはあの奇人が腰掛けていた。
その目は何もない先をじっと見詰めている。
その口は誰もいない空間に向けてなにか呟いていた。


・・・男は何故かしばらくその奇人から目が離せなかった。
同情?親近感?興味?「安心」を得るため?何か・・・。
ふと男はその空間に落ち込んでいた。

どのくらい時間がたっただろか。
夕日がボウットした男の顔を照らした。

66 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/04 22:52:05 ID:6J9l4EKi0
(28)
気がつくと、ブランコで独り言を呟く奇人に近づく人影があった。

髪を束ねた和服姿のスラリとした女性だ。
齢は・・・40以上はいってると思われるが・・・。
その女性は熟女ではあったが、その美しさは横顔だけでも十分わかるほどだった。
そして夕日に照らされてキラキラと光る束ねられた髪。
ほどけばさぞ美しい長髪なのだろう。

男は半ばまだハッキリとしない頭で、その不思議な光景を見詰めていた。

その美熟女はそっとブランコの鎖にかかる奇人の手を取ると、
彼の手を優しく引いて一緒に歩いてどこかへと消えて行った。


「貴人と奇人だ・・・。」
男はつぶやいた。
遠ざかる車の音が聞こえた。

67 :CC名無したん:05/02/04 23:49:11 ID:UtSczOdD0
>>64に禿ワロタ

68 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/05 00:05:08 ID:6J9l4EKi0

  (⌒ --'⌒)
   Y・ .・Y   ノi  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (⌒ヽ ^_.ノ⌒)( ノ < え〜読者様あってのスレでございまして・・・
  (` ソ つ つ´)ノ    \読んで下さっている方々にはほんまに感謝感謝でごわす。
  ー!   ノ−´      今後もなんとか続けていきたいでやんす。

69 :CC名無したん:05/02/05 10:53:46 ID:9bKBZcf80
おもしろいやんけ

70 :CC名無したん:05/02/05 12:12:44 ID:TEc6ejgEO
不安さんガンガレ

71 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/06 16:37:39 ID:v+7PPutJ0
(29)

(兄弟なのかな・・・大変だろうな・・。)

コンビニ弁当のフライをかじりながら男はTVをつける。

ブラウン管の中では、アニメ絵の少年達が大きな声で何か言い合いをしている。
少年達は、懐からゴテゴテした大きなTVのリモコンのようなものを取り出すと、
続けざまに何枚かの派手なカードを掲げ、また大声を出す。

画面が切り替わると、CMはしきりに先ほどの派手なカードの宣伝を始めた。

「ふぅ〜。食った食った。」

男は横になりながら少し考え事を始める。

(あの奇人はいくつ位かなぁ。しかし、あの熟女は美人だった〜。
金もありそうだし。・・・金があればキチガイでも生きていけるんだろうなぁ。)


男は恋をしたことがなかった。
いや・・・遠い昔・・少年時代に恋はしていたのかもしれない。
しかし・・・あまりに遠い日の想い出はもはや男の中で霧消していた。

貯金・・・老後・・・将来不安が微妙に、丸めた背中をさする。
結婚・・玉の輿・・・馬鹿な妄想に逃げ込んだ時、それはいつも男に恋を一瞬考えさせた。

72 :CC名無したん:05/02/07 00:14:12 ID:FhgaAq6t0
小林はからあげ弁当しか食わないんじゃなかったっけ?

73 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/07 01:10:48 ID:eXWkFy220
(30)

(・・女か・・・そう言えばあの神社の巫女さんほんと綺麗だったなぁ・・・。
今度暇な時もう一回行ってみるか。あの辺。散歩しょうかな。)

弁当に残った最後のから揚げを口に頬ばると男はゴロンと横になった。

出不精の男は珍しく行動的な気持ちになっていた。
何か・・・坂の上のほうに行った日から気分がいい。そんな気がしていたのだ。

(仕事までまた一眠りするか・・・今日は色々あったような気がするけどどうでもいいや。)
口の中で歯に詰まった鳥肉のスジを舌でホジリながら男は眼を閉じた。

74 :CC名無したん:05/02/07 01:21:43 ID:PG56QM7a0
不謹慎ながら内容はいい

75 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/07 01:42:25 ID:eXWkFy220
(31)

・・・・数日後。

アパートの階段の下で、原付に掛けてあるカバーをバタバタとはたいている男がいた。

「これ動くよな・・・。」
男は久しぶりに「自分の原付」を引き出してきた。

「これに乗るのはあんまり好きじゃないけど・・・。」
男は、新聞配所が揃える配達用の原付もあまり好きではなかったが、
この「自分の原付」は更に嫌いだった。

男が随分昔に買ったその中古の原付は、
新聞配達用のそれよりも輪を掛けて大きく奇妙なエンジン音を出す。
おまけにその紫がかった見た目もとても褒められたものではなかった。

(ま・・・歩いてあの辺りまで行くの無理だからな。しかしこれダセェなぁ。)
破れたシートにガミテープを張りながら男は自分の原付を再確認した。


「さて!行くとするか!!!」

男の原付は再び「坂の上の世界」に向けて走り出した!

76 :小林薫救済委員会:05/02/07 18:31:18 ID:D+M+feoK0
「小林容疑者を救うスレ」はこの板に絶対不可欠なものです。
もう1度、私が立て直す必要があります。現在、テンプレ作成中で近日立て直す予定です。
社会の不当な仕打ちからさくらファンの権利を勝ち取るため十分な内容にしたいと思います。
そのために皆さんの力をお貸しください。よろしくお願いします。

77 :CC名無したん:05/02/07 20:50:04 ID:EKrWTyg10
>>76
救わなくていい。てか救うな!!あんなキモブタ!
この板自体ロリ犯罪の巣窟だから潰せ!

78 :CC名無したん:05/02/07 22:21:33 ID:0C+k+H5a0
>>77
ふざけるな。さくら板は総力を挙げて小林を守るため貴様と闘うぞ。
貴様に命のやりとりをする覚悟はあるか?
ミンチにしてやる。



79 :CC名無したん:05/02/08 00:48:41 ID:6o6i9fhZO
>77->78
あのー喧嘩はほかの所でやってくれ
これからがつまらなくなる

80 :CC名無したん:05/02/08 01:49:53 ID:TMkRygqA0
小林は許せんが、この小説は先が気になる

81 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/09 04:52:25 ID:cVZMaO040
【第三話・天使降臨】

(32)

ブヒッボヘッブギィ〜ブギギギィ〜〜ギィ〜〜

路上にト殺場が急に現れた。
まるで、絞め殺される直前の豚の断末魔のような声が路上に響く。
煤けた紫の影が街の間を駆けて行く。
男の原付だ。

すれ違い様にサラリーマン姿の中年は一瞬音に驚いて足を止めまた歩きだす。
すれ違い様にランドセルをしょった子供は面白がって視界から消えるまでじっと見つめる。
すれ違い様に女子中学生の集団はケタケタ笑う。

男は他人の視線の圧力には敏感だった。
他者が自己の存在を認識することも嫌った。
男はこの原付に乗るのは大嫌いだった。
だが・・・その日は男はなぜか「鈍化」していた。
陽気が男を呆けさせたのか・・・。

男は自分が微妙に視線を浴びていることに気がつかなかった。
ヒタスラ前に進む原付の運動が男にそれを助ける。
原付の大声は少女達の興笑をかき消す。

82 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/09 04:54:16 ID:cVZMaO040
(33)

原付はついに友枝町の入り口にたどり着いた。
長い坂道の先で、神社の鳥居が木の間からチラリと顔をのぞかせる。
いい天気だ。


ブッホブッホ〜ブッブッホォ〜

紫の豚は陽気な歌を唄いながら長い坂道を駆けて行く。
坂路は下から眺めるより、ずっと奇妙に長く感じたが
豚の陽気な足取りは変わることなく、どんどんと駆け上がる。


「ふぅ〜ついた〜ついた。」
男は神社の駐輪スペースに原付を止めた。

83 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/09 04:56:14 ID:cVZMaO040
(34)

「ふぅ〜やっぱここの空気はうめぇな。」
高台の空はなおいっそう青く広がっていた。


神社の鳥居をくぐると一本の大きな桜の木が見えた。

(随分立派な木だな。標縄してらぁ。御神木かな。)
ヒュッと風が吹く。まださすがに冬だ。肌寒い。

男は境内の中をしばらくウロウロとしてみることにした。

(きちんと見歩くと随分広くて立派な境内だなぁ。前は気がつかなかったな。
池も広いしなぁ。歴史もあるのかな。だいぶ。それとも成金神社か?)

古めかしくも造りがしっかりとした小さな橋からぼんやりと池をながめる男。
男は顔を上げると今度は本殿のほうへと歩き出す。

(今日はあの巫女姫はいないか・・・。)
境内をうろつく男の貧乏臭い雰囲気は賽銭泥棒を彷彿とさせるものがあったが、
そんな男を怪しむ視線ひとつも平日の昼過ぎの境内にはなかった。

84 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/09 05:00:32 ID:cVZMaO040
(35)

(なんか、がら〜んとしてんな。)
地方TVで放送されてる時の賑やかな感じとはだいぶ違うが・・・。
まぁ時期や季節でだいぶ違うんだろうな。


男は手持ち無沙汰な気持ちになったので
(御神籤でも引いてみるか。金もったいねぇけど。)
美しい巫女の顔を思い出して、やはり引くことにした。

無人になっている御神籤売り場で100円を箱に放り込むと、御神籤を一つ引く。

「どれどれ・・・ま、こんなもん信じねぇけどな。」
男は、早朝のTV番組の血液型占いや
安っぽい豪華な服を着たタレント占い師の中年女の顔を一瞬思い出す。





『真実を 救う手立ては かの夢の中に』




「ブヘッ!なんじゃこりゃ!?」

85 :CC名無したん:05/02/09 22:38:26 ID:DePlFQxx0
ちょいage

86 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/11 02:07:14 ID:BwwORaF50

     (⌒ --'⌒)
    (⌒Y・ .・Y⌒)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ノi(   ヽ ^_ノ ´ ノ   <  ケロのAA調節なんてしとらんと続き書かんとなぁ。
  ( ノ( ` ソ つ つ´丿    \ 時事ネタやからもうみんなの興味なくなってる?
   ゝ、 ー!   ノ−´       ・・・なくなってもまだまだ続くで〜!                

87 :CC名無したん:05/02/11 02:38:09 ID:IhEysiTl0
続きが気になるねぇ

88 :CC名無したん:05/02/11 12:15:01 ID:le5hSBzL0
そのうち鮎川登場キボンヌ

89 :CC名無したん:05/02/12 00:01:03 ID:4n+hRSVyO
>>86
いや、事件を風化させてはならない。
がんがれ

90 :CC名無したん:05/02/12 00:27:26 ID:xGdek1y20
名作の予感
最後泣いてしまうかも( ´Д⊂ヽ

91 :CC名無したん:05/02/12 22:01:34 ID:ZaUxbUln0
この小説の小林の心理描写には悲しいかな共感を覚えてしまう

92 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/13 06:54:42 ID:ujUis9Ni0
(36)

(なんじゃこりゃ?普通は中吉だの大吉だのじゃねぇのか・・・。)

男が手に取った御神籤には、その一文を除いては他には何も書かれてはいなかった。

(なんだか妙な占いみたいだなぁ。最近はこういうのが流行ってんのか?
それともこの神社特有のものなのかなぁ?
う〜ん。凶だの小吉だのが出ると嫌がるヤツもいるのか・・・。)

どっちにしろどうでもいいか。
男はこの「占い形式」の御神籤に安易な平等主義的な気づかいのようなものを感じ、
ちょっとした安っぽさを覚えたが、
とあえずは近くの木に結び付けようと歩み出す。

男は、ふと、もう一度、御神籤に書かれた一文に目を落とす。

「・・真実?救う?・・・う〜ん夢?!」
(う・・・そう言えば俺いつも変な夢見てる・・・な。)

男は御神籤を低木の枝に結び付けた。
そんな偶然には別にたいして気も留めずに。

「あ〜結局、巫女さんいねぇな。帰ろうかな。」

93 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/13 06:56:57 ID:ujUis9Ni0
(37)

(まぁ〜なかなか綺麗で立派な神社だったな。手を掛けてるんだろうな。)

男は鳥居をくぐりながら、再びもう一度あの枝ボウキを手にした巫女の美しさを思い出す。

(そうだなぁ・・とりあえず・・・この辺回ってみるか。飯食うとことかあるかなぁ。)
和やかな日に照らされてか、ガミテープを張った原付のシートは少し暖かかった。

94 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/13 07:00:40 ID:ujUis9Ni0
(38)

ブッポブッポブッポ〜
(しかし・・・ここはやっぱ随分な街だよなぁ・・。)

美しい町並みを紫の原付が鼻歌混じりに散歩する。
友枝町の住宅はどれも「中の上」以上と言った感じの高級感を持ち、
どの家もみなどこか御洒落な造りになっている。
よく整理された起伏交じりの道路の横を、そんな住宅が規則正しく並ぶ。

洗濯を干す主婦が、なかなか立派な造りの2階建てのベランダに見えた。
エプロン姿の少し長めの髪のその主婦は、
主婦と言うより「マダム」と言った感じの上品で優しそうな雰囲気だ。

(あ、あんまり見てると俺、変質者みたいだな。)

少し行くと街路樹が立ち並ぶ道に出た。
街路樹の道をしばらく進むと、公営の図書館らしき大きな建物が、
豊かな樹木に挟まれた細い小道の入り口から望けた。

その小道のベンチには大学生らしきカップルが並んで座る。
仲良く談笑をしているのが遠目からわかった。
(大学生かな・・・友枝学園の。)
楽しい大学生活なんだろうな・・・。
俺には無縁だ。
シュンとする。



95 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/13 07:02:45 ID:ujUis9Ni0
(39)

男は街路樹の道をそのまま進み、広い公園を横切る。
(図書館に立派な公園か・・・本当にここはいい所だなぁ。
なんか益々場違いだな・・俺。
こういう所に住んでるのはマサに勝ち組ってやつか。)

数人の小学生がすれ違った。
(お!随分コジャレた制服だなぁ。付属の私立か?)
キャッキャッと笑い白くてキラキラとした歯を見せる子供達は、
みな本当に可愛らしく、幸せそうに見えた。

(あ〜ほんとうにここの連中は幸せそうだ。)

少し行くと今度は数人の高校生らしき、ブレザーの制服を着た集団とすれ違う。
男子と女子の3人3人の6人組みで、女子と男子がそれぞれ仲良くツガイのようになって歩いている。
(カップル集団か・・・。)
青年の一人はバスケットのボールを手に持っている。バズケ部なのだろうか。

(あ〜ほんとうに・・・ここの連中は幸せそうだ・・・。
あれはどこの制服かな・・・どこかで見たような気もするけどホントにどうでもいいや・・・。)

96 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/13 07:08:37 ID:ujUis9Ni0
(40)

男は原付を降りて押しながらボーと歩いていた。

(はぁ〜。本当に幸せそうだ。なんか悔しさみたいのはもう通り越してんな。コリャ。
・・・なんか・・・ここにいると俺もここの住人になったみたいな気がして幸せを感じるほどだな・・・。)
男はそんな自分の病的な心理を当然自嘲したが、
疲れた男はすぐに平行してしばらく妄想に浸っていることにした。

交通標識の隣のカーブミラーを見上げると自分の顔が映り、我に返る。

(ふぅ〜。やれやれ。)

ふと横を見ると美しいチューリップの花壇がある。
文字通りの赤白黄色のたくさんのチューリップは気持ちよく並び、まるで男に挨拶しているようだ。
(この家の花壇かな・・・。よく手入れされてるよなぁ。こんにちは・・お花さん・・・。)
その住宅の垣根から道路に面したちょっとしたスペースにもうけられた花壇はまるで小さな園のようで、
どの庭にも美しい植物が見られるそのあたりの住宅の中でも、ちょっとだけだが目を引いた。

男は、その曲がり角の家の、その小さな園をぼんやりと眺めた。


と、それは、その時だった。

97 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/13 07:14:03 ID:ujUis9Ni0
(41)

シャーシャーと何かが道を滑るような音が聞こえる。
一瞬、男は顔を上げる。

!!!

「ゎあ〜!あぁ〜あ〜!ほえ〜〜ぇ〜〜!!!」

何かが男の胸の中に勢いよく飛び込んで来た!

それは男の腹の脂肪に当たりポヨン!と一度バウンドすると
男の両手にその両肩を収めながら、男の上に倒れこんだ。

「あ・・ごめ・・だいじょ・・・。」
男は驚きながらつぶやく。
見ると先ほどの子供達と同じ制服を着ている。
小学生の女の子のようだ。


「うぅ〜痛ぁ・・・ごめんなさぃ。」
半分倒れこんだ女の子が、男に両肩を支えられながら顔を上げる・・・。

男は彼女の両瞳を見た。

う・・美しい・・な・・なんだ・・・まるで・・・

「て・・・天使が空から落ちてきた!!!」

その時、思わず男は、素っ頓狂な独り言を声に出して叫んでしまった!
これはちょっと恥ずかしい。

98 :CC名無したん:05/02/13 08:27:06 ID:L/5FWNPHO
>>76
場違い。板が荒れる。

>>77>>78
おまえら二人ともキチガイだ。

99 :CC名無したん:05/02/13 20:34:04 ID:ujUis9Ni0
ちょいage

100 :CCさくら国際連合軍:05/02/13 21:35:59 ID:bT4KyDwE0
特別編
小林薫
車種:HONDA ODESEY
ゴシャァァァァァァァァ〜
「いつになっても俺はお前だ、木之本さくら〜!!!!」

101 :CCさくら国際連合軍:05/02/13 21:38:39 ID:bT4KyDwE0
湾岸ミッドナイトSPECIAL TUNE

木之本さくら       vs 小林薫
FAIRLADY Z VersionS          ODESEY 800馬力

102 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/15 09:41:21 ID:2X/frEGr0
(42)

「へっ?」
一瞬、少女は不思議そうな顔をしたがすぐに
「ごめんなさい。私ぼっ〜としてて、それで、ぶつかっちゃって・・・。」
と、笑顔でテヘッと小さな舌を出した。

「あ、いや、俺!ぼ!僕こそこんな曲がり角で、その、怪我はないでか!すか!」
男は顔を真っ赤にしながら、なんとか必死に単語を口から噴射する!
(うゎぁ!うわぁ、な、なんだこの感じ!この子、凄いか、かわいいぞ。なんだこの感じ!)
男の脳の中をピンク色の濁流がぐるぐるとまわり始め渦になる!大混乱!!!
体中の毛穴が開き汗が吹き出る!
鼻穴が広がり高速でヒクツク!
これは非常に恥ずかしい!

(う!うぉ!あ!お!俺、なんか馬鹿なことさっき言った!き、聞かれた!)
「あの!それじゃ!これで!」
(あ、この子ローラーブレード履いてる!こっち見てる!キ、キラキラしてる!)
赤らめた顔を今度は緊張で蒼白にまでしかけながら
なんとか男は原付に飛び乗る!

ブォオオオオオオ〜オゥオオオ〜!ブゥォオオ!!!

豚は強烈な雄たけびを上げてその場をアサッテの方向に走り出す!

「あ、もしかしてメガネ!メガネ割れて・・・・」
後ろでは少女が何かまだ言っていた。


ブォオオオオ!!!その時、男は天使に出会った!!!

103 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/15 09:43:39 ID:2X/frEGr0
(43)

男は原付を猛スピードで走らせる。
強烈な向かい風はしだいに男の頬を冷まし、
やがて脳にも無事その冷気は届いた。

(ふぅ〜ぶふぅ〜。ふ〜。ふ〜・・・。
さっきの子・・・凄く、可愛かった・・・。
小学生?5年生くらいか?制服。・・・ローラーブレード?
帽子から茶色い髪・・・少しだけ短め。
なによりあの瞳・・・・少し緑・・。輝いて綺麗で不思議で・・エメラルド・・・宝石・・奇跡・・・。)
原付を走らせながら、男はさきほどの出来事の整理をなんとか始める。

だが衝撃がまだ頭の中で回転し続け止まらない。
(う〜。う〜ピンクの渦が頭を回る。花びらが舞うみたいだ。桜の花びらが大量に・・・。)

104 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/15 09:47:17 ID:2X/frEGr0
(44)

しばらくすると原付は商店街らしき街路に出た。
道行く人も多い少し込み合った道が、男にようやく正気を取り戻させた。


(あ、メガネ割れてる・・・かも。)
男は原付から一端降りた。
まるで自分の顔の一部のように普段まったく気にも留めないその安物のメガネだが、
よく見てみると右の一枚の上のところがほんの少しだけヒビ入っていた。

(あ〜さっきのか・・でもこのくらいなら別に平気か・・・それより・・・あの天使・・。)
油のコビリついたメガネを上にかざすと、落ちかかった日に照らされてキラキラと光った。


(ふぅ〜とにかく・・・落ち着きたい。)
商店街の道を原付を引きながら歩いていると、ちょうど喫茶店があった。

カランカラン
男は喫茶店に入り、窓際の席にドカンと座る。
男はやっと少し落ち着いた。


105 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/15 09:50:53 ID:2X/frEGr0
(45)

「いらっしゃいませ。ご注文は?」
背の高い少し無愛想な青年が男に声を掛ける。

男はぼうっと窓のほうを見ている。何か考え事をしているのだろうか。

「ご注文は?」
青年は声を強めもう一度声を掛けた。

「あ、コーヒ・・コーヒーブラックで。」
慌てて男は顔を上げ答えた。
「はい。わかりました。しばらくお待ちください。」
青年はサッと去っていく。

(ふぅ〜この店員も中々いい男だな・・・。)
あの「天使」のことを考えてながら、男は先ほどから道行く人達を眺めていた。
(この町は本当に不思議だ・・・。この友枝町は・・・。)
喫茶店の前を通り過ぎて行く人達は、皆々そろって幸せそうな笑顔を見せる・・・。
それに誰もが不思議なほど容姿が美しい。
男が新聞の配達で最初に来たときに感じた疑問・・・。
この町の住人はみな容姿端麗・・・。優しい雰囲気・・・。
町並みもまるで映画の中のように華やかで整然とした印象を受ける。

男の見詰める窓の外で、
リボンを付けた小さな女の子の手を引く夫婦が微笑みながら仲良く歩いていく。
(夢の町か・・・。まさにこういう所に住むってのが夢の人生ってやつだろうな。
最近じゃこういう風に家庭を持って、子供を生むのは・・・金持ちで見た目に自信があるやつか・・・。)
一瞬男は、自分の父親を思い出した。
自分によく似た豚ずらで不細工で自分勝手な父。決して裕福とは言えない家庭。
思わず男は吐き気がしてきて、テーブルの上の水を手に取ると一気に飲み干した。


106 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/15 09:52:42 ID:2X/frEGr0
(46)

「お待たせしました。ブラックコーヒーになります。」

コーヒーを啜りながら男は「天使」に思いを馳せる。
(あ〜中でもあの子は・・・特別だ。特別だった・・・。)
再び男の頭の中を桜の花びらが舞い始める。
(ふ〜この気持ち・・・幸せだ・・でも胸がなんか苦しい気もする。)
男はメガネを外して手にとると小さなヒビを見ながら一人でニヤニヤした。
その様子はまるで、お洒落で落ち着いた雰囲気の喫茶店の一角に、
一房の怪奇植物が元気よく生えたようだ。

「ブヘッ。」
思わず鼻を鳴らしてしまった男は。
慌てて回りの席を一瞬見渡す。

(も〜一度会えるかな・・・。)
彼女の肩に触れることができた両手のひらをじっと見詰め彼女の感触を思い出す。
彼女を受け止めることができた膨れた腹をさすり彼女の感触を思い出す。
腹を包むトレーナーは少し汗で湿っていた。


107 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/15 10:44:44 ID:2X/frEGr0
    (⌒ --'⌒)
   (⌒Y・ .・Y⌒)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノi(   ヽ ^_ノ ´ ノ   <  ふぅ〜。気楽な気持ちで小説っちゅうもんを始めたけど
 ( ノ( ` ソ つ つ´丿      何事も続けるのは結構大変なもんやな。
  ゝ、 ー!   ノ−´       話を考えるスピードに執筆が追いつかんのもジレッタイわ。 
                 まぁでも初めて書く小説やからなんとか最後までやるで!                                
                              

108 :CC名無したん:05/02/15 11:46:39 ID:hvbJJ8J70
不安たんは喫茶店に入ったことがあるのだろうか、という疑問が湧きあがった
まあ乙

109 :CC名無したん:05/02/15 21:02:00 ID:LJ9kLnwbO
不安たんガンバ!!

110 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/15 22:50:30 ID:2X/frEGr0
>>108
もへっ。気になる・・・。
なんか変?
注文を先にカウンターでするってこと?
その辺は原作に色々合わせてるんだけど・・・。
別のとこ?教えてプリーズ。

    (⌒ --'⌒)
   (⌒Y・ .・Y⌒)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノi(   ヽ ^_ノ ´ ノ   <  それといつも読んでくれるみなさん
 ( ノ( ` ソ つ つ´丿    \  ありがとうさん。
  ゝ、 ー!   ノ−´                             

111 :CC名無したん:05/02/15 23:16:58 ID:XFXagwFv0
¶      ¶\
         ¶  .\¶¶¶..¶,/¶ ヽ
        ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶、
       ¶¶¶¶¶¶エルメェス¶¶¶¶¶¶¶¶
      ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶i
      ¶<=○=><=○=>  ¶i   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶* i <  (ヘイッ!私のギコクンどこ?
        ¶:、¶¶¶ー□‐¶¶¶¶¶¶¶/   \_____________________
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 ¶*゚ー゚ ¶ ヘイッ!私のギコクンどこ? 
 U  U
  く く

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このAAをみてから10日以内にこれと同じ内容を10回書き込まないと、
両腕をもがれて死にます。

虐厨はうそつきだと思ったみなさん。
すいません。
虐厨はうそつきではないのです。
しにたくないだけ、なんです。


112 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/16 04:32:03 ID:y+5QhVC70
(47)

そのまま喫茶店で何か軽食でも済ませようかとも思ったが、
なんだか胸に何かが詰まったような感じのする男は、そのまま帰ることにした。

もと来た道をのんびりと原付を走らせる男。
夕日に照らされながら並木通りを駆け抜けて行く。
紫の原付は橙色と混ざり合ってピンク色に染まる。

どこからか コーン と鐘の音がする。
遠くの時計塔の先っぽが、過ぎ行く並木の陰からトッと頭をのぞかせる。
町のちょっとしたシンボルの一つ、友枝小学校の大きな時計台。
まるで高所から友枝町に迷い込んだこの男の背中をじっと見詰めているようだ・・・。

そして・・・時計塔の上に立つ一つの影もまたその背中をじっと見詰めていた・・・。
その影は、遠ざかる男を視界にとらえながも何か羅針盤の様なものを両手でかざす。
そして・・何かを確信したかのように両目をゆっくりと閉じると、
今度は再び目を開き、険しい眼差しを男の背中に向けた。

冬の風が、影の着る装束の長い袖をなびかせる。
風に流れる長い袖が、狼が唸るかのように低い音を立てる・・・。

113 :CC名無したん:05/02/18 23:45:11 ID:V/YoRzBl0
萌えとかいってっから
http://orz.2chan.net/12/src/1108637930667.jpg

114 :CC名無したん:05/02/19 01:23:49 ID:P4v9K/Cw0
すげっ

115 :CC名無したん:05/02/19 03:10:43 ID:F4wKqSA80
歳のわりにはなかなか綺麗なけつだなぁ。

116 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:30:52 ID:F4wKqSA80
(48)

【第四話・目覚め】


気が付くと男は薄暗い林の中を歩いている。
(喉が渇いた・・・)
林を抜けると、ちょうど目の前に大きな湖が現れた。
(ありがたい・・・)
男は、湖の畔に膝を落とすと、両手で澄んだ水をすくって口に含む。
(ふぅ〜・・・)

「見つけたぞ!」
その時!後ろの林の中から大声が聞こえた!
いたぞ!逃がすな!化け物を殺せ!
大声はいくつもある!

男は慌てて振り返る!
湖に映る自分の姿を確認する!
「ま・・・まただ!またここに来ちまった!」

豚面の怪物は走り出した!

117 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:33:47 ID:F4wKqSA80
(49)

豚面は湖畔を走り、必死に怒鳴り声から逃げる!
林を駆け抜け広い草原に出る!
しかし、怒号は小さくなるどころか益々大きくなり、どんどんと数を増やす。
小高い草丘を駆け上がる豚面!
目鼻を潤ませ、太く短い肢体を死に物狂いで前後に振り回す!

丘の上にたどり着くと、とうとう豚面は限界に達し、息を切らしながら倒れこむ。
それでも何とか立ち上がろうと、息を荒げて豚面は目の前の大木にしがみつく。
うつ伏せで凭れながらもその大木を見上げると・・・
・・・花を満開に咲かせた大きな桜の木だった・・・。

「怪物め!」
気がつくと桜の大木の周りは、ギラギラとした目の男達にすっかりと取り囲まれている。
開拓時代のアメリカ人のようなイデタチの男達。豚面に殺意の銃口を向ける。
たくさんの銃筒が、豚面の体中を遠くから突き刺すかのように黒鈍く光る。


タイマツを手にする数人の男達が、それを豚面と桜の木に目掛けて思い切り投げつけてきた!
(も!・・もう駄目だ・・・。)
豚面は涙で醜い鼻を滲ませて目を閉じた。


・・・それが起きたのはその時だった。

118 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:36:01 ID:F4wKqSA80
(50)

一瞬、豪風が吹き桜の花が辺り一面に舞う!
弧を描く数本のタイマツの火は掻き消えた!

そして・・・

ズブ・・・
豚面の足元の地面から何かが這い出てきた。
「ひ・・な、なんだこりゃ・・。」
豚面は思わずへたり込む。

『・・ハ・タサセロ・・・ハタサセロ・・』
『オ・・・レ・タチニモ・・ハタ・・サセロ・・』
『・・・ヤクメ・・ミツケ・タ・・・』

何かが地面から次々と生えてくる!
それは、人のような形・・・いや、正確には人ではない。
人のデキソコナイ。人には似ているが決して「人」ではないモノ。
まるで奇形の赤子のような不気味な肉の塊・・・。

『イ・・レテクレ・・・キョウダイ・・』

次々と地面から這い出てくる、奇形達。
醜く捻じれた肢体、歪んだ頭骨、爛れた全身と瞳からは赤い粘液を垂れ流している。


119 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:41:44 ID:F4wKqSA80
(51)

「ヒ・ヒィー!」
豚面は恐怖で凍りつく!
桜の花びらが舞い落ちる地面から、次々と湧き出てくる異形のモノ達。
桜色の絨毯が、血と黄色がかった粘液で赤黒く染まっていく!

大木を取り囲む男達も、金縛りにでもあったかのように動けない。

異形のモノ達は、次々に豚面に近寄って来ると、その四肢を豚面の体に絡ませてくる。
もはや豚面は恐怖で声すら出ない。意識が失いかかる。
そして・・・

『・・オマエ・ト・・ハタス・・』
なんと異形者達は豚面の体に「入ってきた」。
正確には豚面の体に溶けていったと言うべきかもしれない。
次々と異形者達は豚面の体に絡みつくと、その体を豚面に同化させていく。
まるで肉細工の粘土が癒着するかのようにミチミチと不気味な音を立て同化は進む!

120 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:42:56 ID:F4wKqSA80
(52)

(な・・何なんだ・・・何なんだよ!た・・助けてく・・う・・・うわぁぁああああ!)
恐怖で怯えきっていた豚面の中で、今度は何か「力」のようなモノが湧き上がってくる!
(う・・・)
「うげぇ!うごぉおおおオオオゥオオオ!」
豚面の体は異形者達を飲み込みどんどん膨れあがる!
弛んだ腹は筋肉で樽の様に膨らみ、ブヨブヨの腕は樫の木のように太くなる!
豚面の体はどんどんと肥大化する!いつの間にか桜の巨木ほどの大きさになっていく!

巨大化し続ける豚面を見て、銃を手にした男達は恐れをなしてチリジリに逃げて行く。
豚面の耳に甲高い悲鳴が聞こえる。

(うゎあああああ!なんなんだ!こりゃなんなんだよ!!!)
「ブゥウウウウウウオオオ!ブォオオオオゥウオオ!」
巨獣の言葉は咆哮となって丘上で響いた!

121 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:44:30 ID:F4wKqSA80
(53)

「うわぅわあああぁああ!!!」

ガバッ!
気がつくと男は自分の寝床にいた。
そして・・・
「あ・・・ああぁ・・ああ・・・。これは・・これは・・・あの夢だ!あの夢だ!!!」
男はついに覚えていた!
長い間自分を苦しめ続けた悪夢!その内容を今度はしっかりと覚えていた!
しかし・・・
「こ・・今回の違う・・今回のは違うぞ・・・。」
一度起き上がった男は、今度は湿った布団の上にあぐらをかいて座り込んだ。
「なんなんだ・・・。」
シャツを染める体中の汗・・・今回のはいつものとは少し違う・・・。
恐怖、悲しみ、絶望・・・なんだ・・・まだ何かかるような・・・。



グゥ〜

(う・・・腹減った。あ、そうだ。)

122 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:46:56 ID:F4wKqSA80
(54)
男は冷蔵庫を開けると、中からアルミホイルに包まれた餅のようなものを取り出した。
山崎から先日もらった「スアマ」だ。
ポイッと口に放り込む。
(結構うまいな・・・。山崎の手作りとか言ってたけど。)
モチモチした食感を楽しみながら、男は奇妙な夢について考えた。

(やっぱ、昔のアレなんだろうな・・・。もう思い出したくもないな・・・。
やっぱ・・・それが来てるんだろうな・・まぁどっか分かってたけどな・・・。)

男には思い出したくない嫌な過去があった。
男が長い引きこもりを始めるきっかけとなったもの・・・それが全ての発端・・・。
中学時代に起きた近所での「いたずら」事件・・・男に架けられた嫌疑・・・。


ブルッブルッ
男は頭振るった。
(もうどうでもいいことだ。もう関係ない。俺は普通に生きるんだ。)

ただふと気になること・・・
(今回・・出てきた桜の木・・・。)
いつも記憶の端に追いやっていたあの夢が、急に自覚にまで迫ってきたキッカケ。
(変な化け物達は出るし・・・なんなんだよ。)

123 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/19 09:49:57 ID:F4wKqSA80
(55)
(でも、あの桜の木は本当に綺麗で大きかったよなぁ・・・。)
桜なんて何年もまともに見てないのに夢には出てくるんだな。
あ、そうかTVとかでは一応見てるからな。
月峰神社の桜とか・・・。

(あ・・・あ、あの子元気かなぁ。)
男は友枝町で出会った少女をふと思い出した。
(あの天使ちゃん・・・。)

男はあの少女に出会ってからというもの、ずっとここ数日どこか機嫌が良かった。
ただ同時に、あの少女のことを思い出すと胸がイッパイになって苦しい。
男にはこの不思議な現象がよくわからなかった。

新聞配達中や手持ち無沙汰な時間が出来ると、すぐにあの「天使」のことが頭をよぎる。
気持ちはイッパイなのだが、どこか顔がニヤついてしまう。
配達事務所で山崎の退屈な話を聞き流している時にも、
ついついあの「天使」が頭をよぎり顔がほころんでいた。
このスアマは、それを勘違いして気を良くした山崎が男にお裾分けしたものなのだろうか?

(結構ウメェな〜これ。から揚げの次ぐらいにウメェかも。)
歯にはさまったスアマを舌で穿りながら、男は今日も新聞配達をしに出かけて行く・・・。


124 :CC名無したん:05/02/20 00:42:40 ID:sJrC1X0L0
ちょいage

125 :CC名無したん:05/02/20 01:14:23 ID:nq4t4f960
南京大虐殺スレもスレストか…
ここの削除人は糞だな
センスがなさすぎる

126 :CC名無したん:05/02/20 02:23:28 ID:DXAozjV/0
>>125
そうだね、ここ1週間で知ってるだけでも
4件ほどストップくらったね


127 :CC名無したん:05/02/20 04:57:54 ID:QRQEe6P+0
さくらたんはどうやっても手に入らない・・・。だって存在しないから・・・。
http://orz.2chan.net/12/src/1108637930667.jpg

128 :CC名無したん:05/02/20 14:41:20 ID:ZmI4Z8BN0
不謹慎だが応援age

129 :CC名無したん:05/02/20 15:13:02 ID:eVW8Rln90
http://island.gaiax.com/home/hirose_chusa/main

130 :CC名無したん:05/02/20 15:47:34 ID:4+5vTS7O0
                第100話 小林薫
               湾岸線下りA 車種:カローラ

131 :CC名無したん:05/02/21 11:54:55 ID:Fz/3L/mv0
>>1さん面白いです。

132 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:34:26 ID:l6u7LRVD0
(56)
その日、男はスーパーまで買い物に来ていた。

近所のコンビニよりも家からの距離は少しだけ遠かったが、
食料品が充実した割と大きめのスーパーだ。


男は最近どこか充実していた。
悪夢の正体が判ったあの日から、何かがすっきりとした感もある。
あれ以来あの悪夢も見ていない。
退屈だが何とかシガミツイテいる今の新聞配達の仕事も、以前ほど自分の中で負担に感じない。
・・・嫌な思いをした時・・・生きるのがつらく感じるとき・・・あの少女のことを思うと・・・
気持ちが上向く。
心のベクトルが「生きよう」、そういう方向を指す。
「なんとかやれる」、そんな確信が根拠もなしに出てきてくれる。

(天使の祝福・・・。)
お菓子コナーでチョコクッキーの大きな箱を手に取る男。

その代わり・・・男はなんだか最近、どう言う訳か無性に空腹なのだ。
いつもの様にコンビニのから揚げ弁当だけで食事を済ませようかとも思っても、
最近は何故かそれだけでは足りない。どうも満腹にならない。
ついついコンビニで食料を多めに買っていた男だが、
今日は食費やら量やらを考えて、少し離れたスーパーまで買い物に来ていた。

(ふぅ〜めんどくせぇけど米炊くか・・・。)
買い物カゴに5sの米を積み込む男。
8個入りのから揚げパック3つを、潰れないように一度カゴから出す。米袋の上に乗せる。


(夕方の特売タイムか・・覚えておくか。)
男の原付はヨタヨタと歩きだした。

133 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:37:13 ID:l6u7LRVD0
(57)

曇り空の中で夕方の太陽が白っぽく陰る。
男の原付は公園を前にさしかかる。

「ちょっと止めなよ!気持ち悪ぃよ!あたし帰るからね!」
突然、公園の中からミニスカートの中学生らしき女の子が走り出ててきた!
茶髪でメイクのキツイ感じのその女の子は、男とぶつかりそうになりながらも擦れ違ってどこかへと消えていく。

男は、思わず公園の中を覗いた。
(・・・うぉ!こりゃ・・!)


「おい!このペド野郎!」
「浮浪者は社会のゴミなんだよ。自覚してる?おっさん?」
「なんとか言えよ。このキチガイロリコン!」

(うわぁ・・・こりゃマズイとこに出くわした。こりゃマズイだろ・・・。)
公園の中では、数人の中学生と思われる少年達に一人のコキタナイ長身の男が囲まれていた!
そう、あの「奇人」だ!
よく見ると奇人の口からはヒトスジの血が流れ出ている。

「黙ってんじゃねぇよ!コジキ!」
赤い髪の少年が奇人の腹を殴りつける。
奇人はウッと声を発するとその場で倒れこむ。

134 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:39:40 ID:l6u7LRVD0
(58)

「まったくこんなペド者がいるから俺らも安心して生活が出来ないんだよ。
なぁおい?ロリ糞が!」
膝を着く奇人の顔に、別の少年のツマ先が飛んでくる!グチッ!!!

「キェッハッハッ!なんだこいつ口きけネェのか?」
「障害者は社会の負担だから殺しとくか?」
「汚物は消毒だぁ〜てね!フェフェッ!」


(こりゃマズイ。コリャまずいぞ!)
公園の入り口の木の陰で、男は事態の推移に慌てる!
(警察呼ぶか!携帯・・・あ!・・忘れた・・・。)

135 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:42:00 ID:l6u7LRVD0
(59)

少年達は地面に倒れこむ奇人の横腹をサッカーボールでも蹴るかのように突き上げる。
(マズイ!まずよな・・・あぁこういうの・・こういうの・・。)
当然、男に止める勇気など無い。

(こういうのは・・・ぅう・こういうのは・・・。)
・・・それどころか・・・その光景は・・男をしだいに腹の底から締め上げていく・・・。
心の奥からヒタリヒタリと迫ってくる自分自身の過去の思い出。
暴行を受ける奇人に過去の自分がしだいに重なり、あの恐怖が男の心を鷲掴む。

顔を青白くさせながら、この場を目の当たりにしながら、立ち竦み混乱する男。
とりあえずここから離れるべきでは?
どうせいても役に立てない。
警察は誰かが呼ぶ?
誰か他にも気づいている。はず。はず・・・。
で、でも、でも、こりゃ・・・まずい・・よな。

暴行は続く!エスカレートする少年達の狂奮!
奇人、死ぬ?まさか。ま、さかな・・・。
近所の家にでも知らせたほうがいい・・・よな。
う・・うん。それで帰ろう。

136 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:43:20 ID:l6u7LRVD0
(60)

「うぅ・・・サク・・ユキ・・」
その時、奇人が何かを呟いた。

「お!こいつ喋れんのか。」
「ふ〜ん・・・。じゃあ、謝れよ。ごめんなさいは?ホレ。ごめんなさいは?ヘヘッ。」
金髪の坊主頭の少年が、奇人のボロボロのブレザーの襟首を掴み上げる。

「うぅー!」
奇人は少年の手をほどき、両腕を振り回した!
ドカッ!少年の額に奇人の左肘が当たった!

「イッッテー!・・・まじブッ殺すぞ!ゴルァ!!!」
少年の視界に、少し離れたベンチに立てかけてあった金属バットが入ってしまった!


「マジで殺そ。」
金髪の少年は金属バットを手に取ると、奇人の後ろから迫る!

137 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:44:55 ID:l6u7LRVD0
(61)

(う・・・ヤバイ・・ヤバイ・・・う・・ぅうう、うわぁああ〜!!!)
その瞬間、男はどうかしていたのかもしれない。
混乱、恐怖、思い出、目の前の現実、一瞬だが男の頭が真っ白になってしまった。


「イテッ!」
金属バットを振り上げた少年の頭に、小さな石コロが飛んできた!
「イッテ・・・誰だゴルァ!!!」

男は公園の木の陰で、身を縮ませながら震える。
(何してんだ〜俺!!!何してんだ〜!人呼べばいいだけだったじゃねぇかよ!)
唇を紫に染めながら男は、自分の余りにも突発的で愚かな行動を猛悔した。
青白く染まる頬に、汗で塗れた髪の毛がはりつく。

138 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:48:20 ID:l6u7LRVD0
(62)

「誰だゴルァ!出て来いよ!」
少年達は叫ぶ。
出て行けば殺される!
男は滝のような汗を流し、息を止めて窒息しそうになる。


「・・・ここだよ。」

ん・・・なんだ?男の耳に聞きなれた声が遠くから聞こえた。

「てめぇか!このデブ親父!」
「ブッ殺すぞ!」

(な、なんだ?気づかれた!?・・いや・・・違う?)
木の陰から、恐る恐る声のした方を覗く男。
公園の奥の小さな池の側に・・・一人の太ったメガネを掛けた者がいる!
(な!なんだ!アレ!お、お、お、俺?!)


身を隠す男の視線の先には、なんと「男自身」がいた!

139 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/22 13:56:44 ID:l6u7LRVD0
    (⌒ --'⌒)
   (⌒Y・ .・Y⌒)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノi(   ヽ ^_ノ ´ ノ   <  ほんまに読んでくれとるみんな、ありがとな。
 ( ノ( ` ソ つ つ´丿    \ 応援レスはかなりモチベーションになるわ。
  ゝ、 ー!   ノ−´       わいは褒められて伸びる子やったんやなぁ。

140 :CC名無したん:05/02/22 14:23:58 ID:WUiOIuJr0
おおお新着きてた〜w

不安たんイイ!

141 :CC名無したん:05/02/23 23:56:03 ID:gLUY24xW0
ルサンチマン

142 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/24 00:20:05 ID:r1Jmz3ku0
(63)

「テッめぇかー!ゴルァ!!!」
「こっち来いョ!オルァ!」
「逃げんなよオッサン!」

少年達は当然その「男自身」に迫って行く!

男自身は、無言のままゆっくりと小さな池の周りを歩き、更に公園の奥へと進む。
そして・・・そのまま・・公園の奥に設置してある大きなプレハブの物置の後ろにファッと隠れた。

すぐにプレハブの物置の所まで走り着く少年達!
しかし
「なんだ?!あのオッサンいねぇぞ!」
「どこに逃げやがった!?」
物置の後ろには誰もいない。

「この中か?・・・おかしいな。この後ろに隠れやがったハズなのに・・。」
「オイゴルァ!出て来いヤ!デブ!!!」

金髪の少年は手に持つ金属バットで、ガンガンと大きな物置を叩き始めた!

金属バットの衝打で、大きな金属音を立てて激しく揺れるプレハブの物置。

(何なんだ・・・?一体・・・?)
木の陰に身を隠す男は、状況が掴めずに混乱していた。
(俺に良く似てたヤツ・・なのか・・だったな・・物置の中なのか?大丈夫なのか?!)

143 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/24 00:25:26 ID:r1Jmz3ku0
(64)

公園中にプレハブを打ち鳴らす大きな音が数回響いた時・・
「お前等!何やってるんだ!」
二人の警官が公園の入り口から入って来た!
警官の後ろには、怪訝そうな表情をした近所の住人と思われるエプロン姿の中年女性がいる。
彼女が通報でもしたのだろう。

「やっべ!」
「逃げとくか!」
少年達は公園の奥の壁をよじ登り、アット言う間に散って行く!

「あの糞餓鬼共!」
大声を出して公園に入って来る警官達。
だが、彼らはそれ以上は少年達を追いかける素振りは見せなかった。


「またあんたか〜。」
警官の一人が、座り込む奇人に近づく。
奇人は相変わらず無言でボウッとしている。


「あいつら、ボコボコにしやがって。」
警官の一人は、公園の奥で物置を眺めながら、落ちている金属バットを拾い上げる。

144 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/24 00:36:12 ID:r1Jmz3ku0
(65)

ようやく男は木の陰から身を乗り出す。
(・・ふぅ〜・・・。)

「んっ?」
警官が男と目を合わす。
瞬間、男はなんとも居心地が悪くなって、取り合えず
「あ、あの、あのですね。彼らはその、そのキ、その人に暴力を・・・」
と何とか声を出す。
「あ〜そうみたいね〜。ほんとに最近の子供は酷いことするよ。
この彼もなるべく公園にいないように言ってるんだけどね〜。」
と警官は笑顔で返答した。

男は一瞬、警官のお気楽な態度にムッとしたものを感じたが、
警服の人間を前にして、なんだか今度は自分がアヤシマレテルような妙な気がして尻込み、
スグにそれ以上警官には関わりたくなく思った。

それでも、やはり物置の中のあの自分に良く似た男の事は気になる。
恐る恐る公園の奥の物置に近づく。

「あ〜、駄目だ。このドア外れちゃうな。」
あちらこちらが大きく凹んだプレハブの物置のドアを、警官が両手で抱えて持ち上げる。
(あ・・・)
男は思わず物置の中を覗く。
しかし・・・
(アレ?誰もいない・・・よな・・)
物置の中には誰もいない。
掃除道具やら少年野球の備品やらが、小奇麗に立て掛けられて並んでいるだけだった。
「あ、あの・・・この物置・・・。」
「ん?何?これさっきの子達が壊したみたいだね。」
もう一人の警官は、プレハブのドアを何とかハメ込もうとしながら、背中で男に返事をする。

145 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/24 00:48:04 ID:r1Jmz3ku0
(66)

夕方の曇り空の灰色はしだい深くなっていく。

警官達の去って行った公園で、男はたたずんでいた。
奇人は無言のままブランコに腰を落とす。

(なんなんだ・・・最近・・・。何かが・・・何だろう・・・。)


「先ほどは本当にありがとうございました。」
「へっ?」
可愛らしい細い声が、立ち呆ける男の耳に入った。

「へっ。」
振り向くと、そこには長い髪の少女がいた。
(へっ・・いつのまに・・・。)
少女がスッと頭を下げと、
緑色のリボンで束ねられた左右の長い髪がフワリと揺れた。

不思議な衣服を身にまとった少女。
彼女の着ている装束は、
まるで日本の神道の祭衣と西洋のローブを合わせたようなデザインで、
神秘的な雰囲気を漂わす。

146 :CC名無したん:05/02/24 02:37:40 ID:Iw+CukhH0
もはや不謹慎と言えないほどおもしろいんだが

147 :CC名無したん:05/02/24 20:29:35 ID:Yrbi7df40
>>1
俺の中では、さくら板で一番面白いのがこのスレってことになってるから。

まあ、適当に頑張ってくれm(_ _)m

148 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/26 22:24:15 ID:FqLfXDiM0
(67)

「あ、き、君・・・。」
男は少女に声をかける。
すると少女は急に驚いたような表情をして

「え!・・・・私が・・見えるの・・ですか?」

「え、な、何?」
男は、少女の口から突発に出てきた言葉の意味が分からず戸惑う。
そして、少女はそんな男をよそに
「・・・・・。」
不思議な出立ちの少女は、一人その場でスッと目を閉じてしまった。

突然現れた少女。
神秘的な装衣。
どこか人間離れした透明感のある肌の色。
よく見ると、彼女の額には何か印のようなものがある。
刺青だろうか?そうは見えない。硝子のような美しい菱形が光る。

(なんなんだ・・・この子?)
男は戸惑いを隠せない。

149 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/26 22:38:00 ID:FqLfXDiM0
(68)

「あ、あの・・・。」
男はもう一度、少女に声をかけた。

「・・・・ハイ。」
少女はゆっくりと瞳を開くと、小さくか細い声で言った。
「・・・そうですか・・イエ・・・なんでもありません。
先ほどはこの方の危ない所を御助けいただいて、本当にありがうございました。」
彼女はブランコに一人腰を落とす奇人を見詰める。
その視線はどこか暖かく、瞳は静かに潤む。

「あ、あの俺・・・別に・・その・・。」
狼狽する男は何を言っていいのか分からずに、言葉に詰まる。


「あ、歌帆様。」
少女が呟く。
「えっ。」
見ると公園の入り口には一人のスーツ姿の女性が立っていた。
男が以前にもここで見たことのある女性だ。
品のある美熟女。
前見た時の和服姿とは異なり、
今日は凛々しいスーツ姿に、束ねた長い髪をシットリと卸している。
赤杏色の長い髪がフワリとゆれ、
夜に入りかかった薄暗い公園に小さな明かりを灯した。

150 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/26 22:55:28 ID:FqLfXDiM0
(69)
足早く歩み寄ってくる美熟女。
表情は明らかに動揺している。

「あ・・・あの。」
次第に近づいて来る美熟女に対し、思わず男の踵は後退る。
美熟女の強い視線が男の瞼に突き刺さる。


「歌帆様・・・。」
少女は女性の前に立った。
小さく目を閉じると、ゆっくりと顔を横に数回振る。
それを見た美熟女は、不思議そうな表情を一瞬浮かべ、
続いて何かを理解したかのように、優しい笑顔を男に向けた。

「う・・・。」
男は面食らって、更にもう一歩後退る。

そんな男をよそに、彼女は優しい笑顔で男に会釈をした。

(・・・あれ・・・この人・・どこかで・・この・・綺麗な人・・・。)
男の記憶の沼の水面が揺れる。
だがその時・・・男はそれ以上その濁った沼の中から何も引き出せなかった。

151 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/02/26 23:25:41 ID:FqLfXDiM0
(70)

奇人の両の手の甲の上に、二人の指先が柔らかく重なる。
美熟女と少女に両腕を優しく引かれながら、
奇人は公園から去って行く。
去り行く三人の後姿が、男の視界から霞のように緩やかに消えていく。

公園に一人取り残された男。
男の体をしだいに夜の帷が包んでいく。

冬の風が薄汚れたジャンバーの上から男の体をツツク。

夜の闇の中で男はゆっくりと原付にまたがる。


どこかで何かが始まりだした。
そこでも何かが起こっていた。
しかし・・・今はそれが何かは分からない男にとっては
まだ・・・何も起こっていないことと同じだった。

男は日常に帰って行く・・・。

(から揚げは温め直さないとな・・・。)

152 :CC名無したん:05/02/27 02:58:52 ID:2aw/QQVq0
イイヨイイヨー

153 :CC名無したん:05/02/28 03:25:21 ID:ue4IcAdo0
栃木県黒磯市の秋元美穂ちゃん(7)誘拐事件で、未成年者略取の疑いで逮捕された藤田竜一容疑者(22)が、
栃木県警捜査本部の調べに対し、「誘拐は身代金目的ではなかった」などと供述していることが23日、明らかになった。
取り調べでは、趣味のアニメやゲームの話題になると冗舌になるという藤田容疑者。事件直前には、親しい友人に「
今度、小学生を狙おうかな」と漏らしており、現実と虚構の陥穽で“ゲーム”感覚の犯行に及んだ可能性が強まってきた。

 調べに対し、藤田容疑者は「趣味はアニメとゲームで、東京で開かれるアニメキャラのコスプレにもよく参加していた。
架空の世界の主人公になりきるのが好きだった」と、自らの性癖を明かし、捜査員を呆れさせているという。
 HPでは「一応同人漫画家の“夜ノ森一輝”」と名乗り、「美少女系」といわれる恋愛シミュレーションゲームをモチ
ーフに、自作の漫画や長編のストーリーを掲載し、『カリスマ同人コスプレサークル』(原文)を目指していた。


154 :CC名無したん:05/02/28 03:30:49 ID:xztO5fNb0
古っ

155 :CC名無したん:05/02/28 03:35:22 ID:YcvNFGi60
コピペ荒らしか・・・

156 :CC名無したん:05/03/01 15:26:54 ID:3Eo5pH2K0
製作、著作 by警視庁

次から次へと変態2ちゃんねらーがあああああああぁ。きゃー!!
あなたはかわいい小学一年生の女の子になって連れ去られる!?あわわ!!

ttp://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/dokidoki/index.htm

このドキドキ感はかまいたちを超えた!?
注)犯罪者には気をつけよう。


157 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/01 17:49:31 ID:LJkxkhkF0
                    _,,,,.._,.....,,,,,,_  
                  r,r'"        ヽ
                 ,ィ"  ,ヘ  ,     ヽ>
                 {   { {_,,ヘ l 、/、 l l  l
                 l  l'ヾn  ゙∨tヽlヽ|  l
                 } I(゙| -}_!   | }-  ln l | 2次元でのガス抜き作戦なの?
                ノ/ ヽ///〃ιン, /ノ | l
                ノ')   ゙ュ,_⊂⊃_,ィ'"  {ヘ
                /ノヘ,、,rt-゙ ̄「'rt、 ノヽl
                   / l l___j l ヽ
            な      {  {  l><i  > l
   __      に      j  l     / /
  /:::::::::::\     か      l  !    / /l
  l;;;;;;;;@;;;;;;;l    ま       /'i, l  / / |
 [;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;]    ち     j  l  ! / /  l
 (|´> <`|)    が     i   l  |  i   |
  |lヽ⊂つノリ    っ      l_,,,....i、 |  」,...._l
 / ̄l><l ̄\   て       |   ゙l l''" l
/::::::∨ミ/>::イ::::|   る     |  l l  |
|::::::/~7。::lYl !::::|    よ       }  | }  {
|:::/::::/::。:::::::::l:::::|   !     |  j  {  |

158 :CC名無したん:05/03/03 14:42:23 ID:whhjrjzp0
やっててハァハァしてる自分が恥ずかしい…うわあ

159 :CC名無したん:05/03/03 20:08:24 ID:SdgB35hS0
hentai大使館

160 :CC名無したん:05/03/03 22:03:08 ID:mbEkqcWF0
確かに(:.;゚;Д;゚;.:)はぁはぁするな

161 :CC名無したん:05/03/03 22:24:07 ID:8mbjrb7sO


162 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/08 06:34:37 ID:HhPhuTDY0
(71)

【第五話・木洩れ日のなかで】

「ふぅ〜・・・・。」

薄汚れたジャンバーを脱ぎ、部屋の中に座り込む。
汗ばんたトレーナーが丸めた背中にはりつき、少しづつヒンヤリとしていく。


今日も今日の配達の仕事から帰ってた。
外はすっかり白けはじめている。
眠い。
腹減った。
・・。
・・・・。
・・・・・会いたい。
寂しい。虚しい。なんだろ。

男の心にぽっかりと空いた大きな穴。
思い出すと元気になれるあの「天使」ちゃん・・・。
だけど同時に最近・・・「天使」への想いを廻らせる幸福な時間は・・・
男の日常のそれ以外の時間の静けさを更に沈ませる・・・。

男の日常の静寂が、男の心の虚穴を広げる。
広がった穴。キュー、とする。

163 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/08 06:40:17 ID:HhPhuTDY0
(72)


(なんだろ・・・この気持ち・・・あの子にもう一度会いたい・・・。
う〜ん・・・最近色々変だな・・・色々変だ・・・。
・・・でも会いたいなぁ・・・。
もう一回あの街行ってみようかな。
・・・どうせ会えないだろうけど。
・・・でも会えるかも。もう一回。もう一回・・・。)

あの街であの「天使」に出会った瞬間。
彼女が胸に飛び込んで来た瞬間。
その光景を何度も、何度も、思い出しながら、ゴロンと横になる男。
腹をさすり、ヒビの入ったメガネを手に取り、かざす。

(会えなくてもいいいや。なんでもいいや。もう一度、友枝町に行ってみよう。
・・・つーか会えなくってもまた行ってみよう。何度も行ってみよう。
あそこは空気もいいし、気分いいし・・・会えるかもしれないし・・・。
どうせ行くだけならタダだし・・・散歩になるし・・・。)

あの町に。あの場所に。

164 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/08 06:46:47 ID:HhPhuTDY0
(73)

ブィビィ〜ブギィ〜

出来る範囲でなんとか奇声を押し殺しながら、紫色の原付は灰色がかった道を走る。

夕方の終わりに起きた男は、原付を友枝町に走らせた。
配達集合の深夜までは時間もだいぶある。
夜の散歩だ。悪くない。

友枝町への入り口、神社への長い坂道を登っていく原付は、どこか急ぎ足、忍び足。

長い坂を上り終えると、紫の原付は街の中へと突き進む。

散歩と言うには早歩きの原付。
目的地は決まってる。
あの曲がり角。
天使に出会った曲がり角。

もうすっかり路道は暗くなり、
住宅街の家々の窓から漏れる明かりが、走り抜ける原付をスポットライトのように次々と照らす。
窓の光の中で、影絵のように映りだす友枝町の住人達。
影絵達の演じる物語は、幸せな家族の団欒物語。幸せ家族物語。

(カレーの匂い!)
物語は実体化する。
男のヘルメットを、次々に夕飯の温かな匂いが撫でる。
様々なメニュー。様々な幸福。

(・・・チクショ・・・・・・腹減った!)

165 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/08 06:51:21 ID:HhPhuTDY0
(74)

ブヘッ

原付はついに目的地へと辿り着いた。

・・・・・。
何も起きる訳がない。
誰かがいる訳もない。

(・・・・・。)
あの少女に出会った曲がり角の家の前にまで来た男。
(そりゃ・・そうだよな。・・・ハハ。馬鹿だな俺・・・。あいかわらず。馬鹿だ・・俺・・・。)
しゃがみ込んで道路脇の花壇を眺める男。
小さな園のチューリップ達は、夜の暗闇の中でふらふらと小さな灯を揺らす。
(こんばんは・・・・お花さん・・・。)

(・・・・・。)
当然、何も起きない。

(帰るか・・・。)
立ち上がる男。
(帰ろ・・・今日は帰ろう・・こんな夜遅くに何やってんだろ俺・・・。
なんでこんなとこ来たんだろ・・ハハ。
・・・・会いたい・・。)

男はトボトボと原付を引きながら歩き出した。
ヒュー。風が吹く。
(フー・・・空気はうまいな・・・。来てよかった。の・・か・・な。)

166 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/08 07:05:01 ID:HhPhuTDY0
(75)

紫の原付を引きながら夜道を歩く男。

(本当にこの町は坂が多いな・・・。)
男はあてもなく夜の友枝町を散歩する。
「本来の目的」をのんびりと果たす。

コンクリートで舗装された崖の脇下の道にさしかかる。
山の手の街は、坂も多く地形も複雑だったが、
どこもきちんと整備され、歩く者に心地良さを与えた。
平和な町。暮らしある街。

167 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/08 07:09:18 ID:HhPhuTDY0
(76)


「ほぇええええ〜落ちる〜!」

(へ?)
突然、崖の上から声が聞こえた。
(え?)
崖上を見上げる男。
(な・・・なんだぁ!!!)

「わぁぁああ〜ほぇぇえぇえ〜!!!」

男の視界に何かの影が飛び入る!真っ暗になる!
瞬間、影はそのまま絡まり、倒れこむ男の腹に落ち込む!

グゴッ!!!ボヨン!!!

強烈な衝撃が男の腹の上でバウンドした!!!

「ウゴッ!」
男は突然のあまりの撃痛に、ワンテンポ遅れて大きな呻き声を上げる!

168 :さくらたん:05/03/08 09:42:55 ID:AOf5+DfL0
そこに変態大使館が現れた!
さくらはちんぽがハエ、
空を飛びながらキモ尾他を召喚!!
ものすごい勢いで鼻くそをほじるさくら!!
変態大使館はワキガ臭でさくらを守った!!
「ふー、ほええとかいったりしてさくらのなかのひとはたいへん」
着ぐるみさくらの中の人、パパイヤ鈴木さん、いつもごくろうさまです!!

169 :CC名無したん:05/03/08 11:00:22 ID:9Z3arEjD0
>>168
コラ!

>>不安たん
いつも乙です。

170 :さくらたん:05/03/08 12:56:18 ID:wmWWVhGB0
その朝、さくらは鏡に向かっていた。
「はぁ〜。今日も可愛いなあ」
さくら、今日もお仕事なの。
うん、今寄るの2時。
汚いおじちゃんたちのお相手をしにホストクラブに・・。





髭を剃って胸毛を抜いて、つまようじではとはの間をえぐる〜


ぷぅ・・
おなら出ちゃった・・。

さくらの中の人(汗っかき・風呂は二年ほど入ってないでぶおた・
ナルシスト秋葉系)さんはたいへんです。

171 :CC名無したん:05/03/09 23:10:05 ID:O5JdcPA90
がんがれ

172 :CC名無したん:05/03/10 00:04:09 ID:9Go75BJL0
小林薫の被害者には申し訳なく思うが、この作品自体はおもしろい。

173 :CC名無したん:05/03/10 16:23:37 ID:XNJXvJKX0
ずっと気になってたけど小林かおるってだれ?
そんなキャラ出てこないよ・・。

174 :CC名無したん:05/03/10 17:47:10 ID:heDpeK2h0
奈良県で起きた幼女誘拐殺人事件の容疑者だった気がするよ。

175 :CC名無したん:05/03/10 17:50:07 ID:0UQ9oA1nO
うん、君は良い人だ。

176 :大統領:05/03/10 18:03:01 ID:0UQ9oA1nO
>>173
最後のシ者

177 :CC名無したん:05/03/10 20:24:45 ID:2/Gis2op0
プリキュアの黒い方

178 :CC名無したん:05/03/11 02:18:55 ID:ZkPb/UHK0
お前らが小林薫であり、
小林薫がお前らだ。

179 :CC名無したん:05/03/11 09:58:06 ID:H4Iyom0+0
小林って俳優じゃなかったっけ

180 :CC名無したん:05/03/11 13:00:05 ID:SSIM8cd80
クランプ様ありがとう、こんな俺に
さくらちゃんをくれて・・。
すきだよ、さくら
ぎりぎりまでがまんして口にする
おい、
マリみて<<<<さくら
エロゲ<<<<<<<さくら
らいむいろ<<<<さくら、だよね?

181 :CC名無したん:05/03/11 14:06:34 ID:H4Iyom0+0
らいむいろはロシア人に申し訳なく思う…


182 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:10:38 ID:2jlo4nFz0
(77)

「う・・・う・うゲェ!!!ゲホッ!ゲホッ!」
うつ伏せで上半身を捻りながら、男は腹を抉られた苦しさに悶える。

「うゴッ!ゲホッ!」
(な・・・なんだよ!な、何が起きたんだ!?何か降ってきたのか?!)


「ご、ごめんなさぃ!わたし!わたし!・・・あれ?」

ん、どこかで聞き覚えある声。いや・・・この声は・・あの声だ!まさか!もしや!
「あ、き、き、君!もしかして!」
両手でミゾウチをおさえながらも、なんとか男は上体を起こし声の持ち主を視界に入れる!

「あ!やっぱり!まさか!君!」
男は目の前に存在する存在に驚奮する!
「き、君はあの!あの!テン、ぃゃあの!この前の!君は!!!」
突然、空から降ってきた少女。それは間違えなく、あの天使だった!!!

183 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:23:42 ID:2jlo4nFz0
(78)

「だ、大丈夫ですか?ごめんなさい。あの、わたし、わたし、この前も・・・。」

「いや、そんな、いや、そんな、ぃや!」
男はなんとか目の前に再臨した少女に向けて言葉を放つ。
なんてことだ!なんて幸運だ!彼女だ!彼女だ!本当に彼女だ!
男の心は突然の出来事に興起し、突然の偶然に震撼する!

落ち着け!何とか落ち着け!しゃべるんだ!会話だ!

「あ・・あの!・・こんばんは!あの・・・。」
ん・・・。
なんだろ・・・この子・・今日は・・随分変わった格好して、る?

彼女に対面している男の顔表は、沸騰した湯に浸かったかの様に真っ赤なままであったが、
彼女と対話をしようする男の頭内は、何とか温度を下げようと、熱湯に必死で氷を放り込む。
脳内の水温は沸点から下回る。
落ち着いた男の目が捉えた少女の格好は、随分と風変りなものであった。

キノコの笠の様なフンワリとした大きなピンクの帽子。アーチの入った髪飾り。
まるでそれと御揃いのフワフワとしたピンクのドレス。胸元には大きなリボン。
手にはピンク色の長い杖が握られている。杖の先には羽の付いた小さな鎚。

(な・・・なんじゃこの子の格好は?!)
男は、少女のまるでアニメのキャラクターのような格好に面食らった。
「あ・・あの、君・・・。」
(ん・・・アニメ?あ、アニメか・・そうか。そういうことか。・・そういうことなの、かな?)
彼女のもう片方の手の指に挟まれた大きなカードに男は気が付いた。

184 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:28:09 ID:2jlo4nFz0
(79)

その時、
「さくらちゃん!」女の子の声だ。
「さくら!大丈夫か!」男の子の声もする。
「木之本さぁん!」別の女の子も聞こえる。
「さくらぁ〜大丈夫かぁ〜」関西訛りの可愛らしい声も続く。

声はこちらに駆け寄って来る。
現れた「3人」の子供達は心配そうな表情で、ピンクのドレスを着た天使に歩み寄る。
が、すぐに横に立つ太った男に気が付くと、子供達は急に慌てたような表情に変わった。

男の目の前に現れた3人の子供達。
「あ・・・。」
ハンディビデオカメラを持った黒い長髪の少女。
まるで中国の道教の道士のような格好をした男の子。右手には装飾付きの剣が握られている。
もう一人の少女も、娯楽カンフー映画に出てきそうな袖の大きな中国服を着ていた。

(あ・・・やっぱり・・・。)
男はある結論に納得した。


185 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:34:11 ID:2jlo4nFz0
(80)

怪訝そうな表情を向ける3人に天使が微笑む。
「あ、みんな・・・ごめん。たはは・・・失敗しちゃった・・。
あ、この人はね。この人が落っこちたわたしを受け止めてくれたの。」
天使は振り向くと
「ごめんなさい。なんかわたし。ありがとうございました。それと、この前のことも・・・」
男にペコリと頭をさげる。大きな帽子がポヨンと上下する。

(へっ!あっ!この前のこと彼女も覚えててくれてる!)
「あ!・・・あの。そうだね。はは!どういたしまして。はは!」
男は状況に適した態度をとろうと何とか頑張る。
「あ、そうだね、あ、それと、君達は何か、ゴッコ、あ、アニメか何かの遊びをしていたみたいだけど、
こんな時間に、もう遅いし、危ないし、崖の上でなんて危ないよ。気を付けないと。ないとな、ね。」
子供に取り囲まれた形での、慣れない役目を必死で演じ、言葉はウワズル。

男の言葉に子供達は一瞬キョトンとすると、互いに目を見合わせ、
何か心得たかのようにニコリと同士で笑顔を交わす。

「そうですわね。こんな時間にコスプレ撮影ごっこは良くないですわね。ふふ。」
長い黒髪の少女は、男に向けて反省したかのように可愛らしい眉をハの字にしながら微笑む。

(う、わ、かわいい。)
よく見ると、子供達は皆々なかなかの美形だ。
(ぉ・・さすが友枝の住人だ・・ってとこなのかな・・・。)

186 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:39:39 ID:2jlo4nFz0
(81)

「そやそや〜崖の上から落ちるなんて危なすぎるで。気を付けんと〜。」

(ん!)
「あれ?もう一人いるの?」
そう言えば、駆け寄って来た声は4つあった。
ぐるりと体をヒネって男は周りを見回す。

「へ!え!そんなことないよ!わ、わたし達だけだよ!」
天使は急に慌てたように大声を出す。
「そ!そうですわ!私達だけですわ。」
「あ・・今のは、お、俺の声だ!あ、あかんで〜!・・・・・ウッ。」
「も、もう!小狼ったら時々関西弁になるんだから!ホ、ホホ、オホホッ!」
他の子たちもなぜかバタバタとする。

その時だった。

「いや・・・俺がいる・・・。」
一瞬、辺りの闇が深まる。月が雲にでも隠れたのだろうか。
突然、強風が吹き、辺りの木の葉が舞う!
視界が曇る!

(ん・・・誰だ!?)
目を細めながら後ろを振り返る。

そこには・・・暗がりの隙間に・・・声の主は立っていた!

187 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:44:55 ID:2jlo4nFz0
(82)

月明かりが戻り、声の主をうっすらと照らす。
声の主は、身に纏った黒のロングコートを静かに揺らしながら、ゆっくりと近づいて来る。
やや広い肩幅から伸びた外套は、その長身を包み込み、まるで全身を覆い隠す様だ。
高い襟の間から、力強い眼光が覗く。


「久しぶりだな・・・。」
声の主はゆっくりと唇を開いた。

(な・・なんだ・・・こいつ・・・。)
妙な気配を感じる。殺気?・・・よく分からない・・・。
(こいつ・・なんだ・・なんなんだ?!)

188 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:46:46 ID:2jlo4nFz0
(83)

「あ、兄さん!」男の子が声を発した。
(ん?)
「まぁ。お久しぶりです。李君のお兄様。」
「わぁ〜小狼君のお兄さんだぁ。お久しぶりです。えへ。」
子供達は声を明るく弾ませた。
黒の外套に歩み寄る子供達。
コートの袖は優しく子供達の頭をなでた。
力強い瞳は、いつの間にか厳しさが消え、どこか優潤に満ちる。
子供達に注がれるその眼差しは、まるで郷愁を思わせるかのような温かさが溢れる。

が、直ぐに、その瞳の切っ先は再び冷厳さを宿し、男に突きつけられた。

(・・う!・・・なんだろ・・こいつ・・何だろ・・・誰だろ?)


日常への回帰によって忘却されていた、始まりと必然・・・。
だが、今、男は二度と帰出の出来ない門の前まで這い着いていた・・・。

重く、厚く、鈍く、錆付いた扉がゆっくりと開き始める・・・。

189 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 07:55:16 ID:2jlo4nFz0
(84)


男は何故か下り坂を黒の外套の男と共並して歩いていた。
その前を、4人の子供達がてくてくと進んで行く。

(なんで・・こんなとこにいるんだ俺?・・なんでこんなことに・・うう・・ど、どうしよう・・。)

歩きながら男は後ろを振り向く。道路から伸びた高い山崖が見えた。

・・。
・・・・。
・・・・・・・・。

「そうだ!久しぶりに小狼君のお兄さんが香港から来たんだから、
今日はみんなで一緒に晩御飯たべない?私のうちで!」
少女の口から元気よく呼びかけが飛び出した。
しかし・・・次の彼女の言葉は男を心底から突驚させた。
「ねぇ、あの・・おじさんも来ない?今日はお兄ちゃんの友達の人も来るし、みんなで食べようよ!
んと・・・この前の時、メガネ割っちゃって・・その・・あの・・弁償もやっぱあるし・・たはは。」

・・・・・・・・。
・・・・。
・・。

190 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 08:03:43 ID:2jlo4nFz0
(85)

遠くの高い崖を見上る。
(よくあんなとこから落ちて無事だったなぁ。当たり所ってヤツか・・運がいい・・。
これも・・・運がいい・・のかも・・しれない・・・。
しかし・・・初めて会った人に・・・う〜ん。金持ちの子供のすることは分からん・・・。
あ〜この子の家の人から変な目で見られるのか?よな・・・やっぱ。
まぁこの変な奴もいるし・・・大丈夫なのかなぁ・・・よくわからん・・全然わからん。
なんだよ・・この状況・・・。)

でも・・・

(彼女の家に行けるなんて・・・なんてラッキーなんだ!!!
ラッキーだ!ラッキーだよな?うん、ラッキーだよ!これ!
・・・でも・・・。)
内気で引っ込み思案な男にとって、不意に降り掛かってきたこの幸運は、
余りにも質量の大きい巨圧であった。
今までの人生でこんな展開は無かった。
いや・・・あったかもしれない・・しかし・・こんな展開の結末はいつも・・・
・・・自分のミスボラシサを自覚させられる結末しか生まないものであった。
結果として自分の醜さを悔恨させるもでしかなかった。
結果として自分の惨めさを迫撼させるものでしかなかった。

191 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 08:12:27 ID:2jlo4nFz0
(86)

(きっと・・また・・俺は何か醜態を晒けだすんだ・・・このあと・・・きっと・・。)
男は天使の呼びかけに応じたことを後悔し始めた。
なぜ適当なことを言って自分は帰らなかったのだろうか・・・。
ここまで来て・・・足を止めることももはや出来ない・・・。
(うう・・・このまま走り去りたい。消え去りたい。帰りたい。)
だが・・・それもみっともない・・・。
どちらが情けないだろうか・・・みっともないだろうか・・・。
男は自分でも情けなくなるような情けなさを、汚れた丸い皿に乗せ心の中の天秤に架け始めた。
心なしか皿にのせる指は震える・・・。


「おい。」
ビクッ
隣の黒の外套が声を掛けてきた。
「あ!はい、あ、ハイ!なんでしょうか。」
「お前・・・。」
「あ!ハイ!私、はですね。小林って申し、言います!」
「・・・それはさっき聞いた。」
(あ・・そうだった。そうだったよな・・・。う・・う・・・なんだよ!こいつ・・・感じ悪い・・うう・・。)
男は先ほど皆で軽く自己紹介をしあったことを思い出す。
(木之本・・桜ちゃん・・か・・いい名前だ。可愛い名前だなぁ〜。うんうん。)

192 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 08:21:06 ID:2jlo4nFz0
(87)

「あ、あ、そう言えば、あなたのお名前は・・・」
子供達の名前は聞いたが、この男の名前は聞いていなかったような気がする。
何か李とかいう中国系の男の子の兄弟とか言ってたが・・・。

「ん・・・俺の名前か・・お前・・・知らないのか・・・。」

(ん?なんじゃ?・・・あ・・さっき聞き逃してたか!やべ!・・・感じ悪いなぁ・・・しかし・・・)

「俺の名前ね・・・。」
外套の男の口元が少しだけ微妙に上がる。
「李・・・昏狼(フゥラン)。李昏狼(リ フゥラン)と言ったところかな・・・。フッ・・・。」

「は、はぁ〜そうですか〜。・・・ハハ・・は。」
(なんじゃこいつ・・・気味悪ぃ・・キザなのか。・・それより何かさっきからこいつ・・・。)
先ほどからずっと、鋭い視線で監視でもするかのように見られている。
(殺気?・・なんなんだよ・・・こいつ・・・意味わからねぇ・・。)

「・・・お前は・・柊沢の・・」
昏狼と名乗る男は言いかけた。


「ついたよ〜!」
元気に天使が汽笛を鳴らした。

193 :不安 ◆AAIX.pwMao :05/03/12 08:46:01 ID:2jlo4nFz0
    (⌒ --'⌒)
   (⌒Y・ .・Y⌒)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノi(   ヽ ^_ノ ´ ノ   <  あ〜今更こんなこと言うのもなんですが
 ( ノ( ` ソ つ つ´丿    \ 一応、俺は映画版は2本とも見てます。
  ゝ、 ー!   ノ−´       小狼の家族構成も分かってます。
                  さくらと小狼のお互いに対する呼び名の変わる時期も分かってます。

あと読者のみなさん、読んでくれて本当に感謝です。
ここまでで作品も随分長くなって、全部読むのも骨が折れるから、
新規読者の獲得もドンドン難しくなってるかも・・・。
ネタももう古いしね・・・。
実況板で思い切って宣伝スレでも立てようかなぁ。
実際、読者がどれくらいいてくれるんだろう。これ。                                               
                              

194 :読者:05/03/12 11:14:32 ID:nlVzIEY5O
番号1!
ノシ

195 :CC名無したん:05/03/12 11:53:54 ID:Eg6zTujj0
(:.;゚;Д;゚;.:)2!

196 :CC名無したん:05/03/12 13:02:53 ID:2Uq2ZrYaO
3!!\(゜∀゜)

197 :CC名無したん:05/03/12 14:41:15 ID:mbh8lC3A0
「不謹慎」と入ったレスは全部漏れの分だ、4!
お気に入りに入れて毎日見てまっせ。

198 :CC名無したん:05/03/12 18:48:14 ID:ltaseqpU0
5!

小林薫のしゃべり方とキョドり方がリアルだな〜。
いい仕事してるぜ。

199 :大統領:05/03/12 19:04:25 ID:xE+U6PS9O
(労いの意味で)不安たん宣伝乙
スレあげてきたよ。
すぐさがったけど。

200 :CC名無したん:05/03/12 19:36:17 ID:CSwbe+s60
こちらから誘導されてまいりました・・

!美少年は早めに犯ること!
http://live8.2ch.net/test/read.cgi/liveetv/1110511986/

7!!

201 :CC名無したん:05/03/13 00:34:15 ID:YeYIX3jg0
dat行きしてるやんそこ…しかも最後の宣伝だけうまい具合に残ってるし。
以上、4でした。

202 :CC名無したん:05/03/13 01:49:18 ID:Y8YQeXhqO
8!

203 :姫君:05/03/13 16:04:12 ID:md5LZaDn0
不安さんお久しぶりです^^

ん?
この数字は何だ?
読んでる人の投票人数ってことですかね?
私もちょくちょく覗きにくるので一応9番でよろしくです

204 :CC名無したん:05/03/13 17:35:13 ID:8PmmzPDM0
んじゃー10!

205 :355:05/03/13 19:23:06 ID:Mpkko2pR0
355!


206 :大統領:05/03/13 22:24:22 ID:CcPUMaCkO
>>200
空気の読める方ですね。
済みませんでした。


207 :355 ◆ZA5u5UFbug :05/03/14 13:07:51 ID:kT9u+m+80
11?

208 : ◆IOTqrkkSK. :05/03/14 13:37:27 ID:ikuekywO0
悪い事したらあかんよ。
12

209 :CC名無したん:05/03/16 19:46:13 ID:uanmkXBo0
あげ

210 :CC名無したん:05/03/16 22:59:06 ID:6ZtDSEG50
13
ROMもいるだろう。不安タン、乙。大作になってないか?
続き楽しみにしてる。体に気をつけてな。

211 :CC名無したん:05/03/17 11:21:24 ID:RiJ3Eslj0
1 4

212 :不謹慎:05/03/17 21:15:45 ID:pcDGLqhV0
数字の流れはもうやめよう…
漏れも次からは名無しに戻る

213 :出席番号1:05/03/18 08:42:54 ID:M+r4eH9TO
では読者は14人ということでFA?

214 :CC名無したん:05/03/19 00:02:02 ID:ULDnbTa90
あぁ俺もそう思うよ・・・鮎川。


215 :CC名無したん:05/03/19 03:38:16 ID:iY00V+ph0
鮎川出てきて欲しいよなw

216 :CC名無したん:2005/03/21(月) 18:43:52 ID:vplkwC3x0
あげ

217 :CC名無したん:2005/03/22(火) 19:51:04 ID:NggFadpM0
(*´д`)ハァハァ
http://xxz.jp/tora-tora

218 :不謹慎:2005/03/22(火) 21:26:43 ID:LS/c+GBW0
おい!

219 :不安 ◆AAIX.pwMao :2005/03/23(水) 12:17:36 ID:DGrgehup0
    (⌒ --'⌒)
   (⌒Y・ .・Y⌒)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノi(   ヽ ^_ノ ´ ノ   <  まとめブログ作ったで〜!
 ( ノ( ` ソ つ つ´丿    \ これで、読者さん点呼があと781人続いても絶対大丈夫や!
  ゝ、 ー!   ノ−´       ttp://blog.livedoor.jp/kerokeromokemoke/

とまぁそれは冗談ですが、
書き直したい細かい部分があったり、
今後書きたい他の題材の小説も色々あったりで
まとめブログを作りました。

そんなのより早く続き書いたほうがえぇか・・・更新止まっててすみません。
土曜のさくらタンdayには一回は更新したいけんど・・・それより・・あ〜さくらタン終わってまう〜。

220 :CC名無したん:2005/03/23(水) 20:53:37 ID:lcry+ycE0
乙。陰ながら応援してるぞー。

221 :不謹慎:2005/03/23(水) 21:32:44 ID:I3ZOvV0P0
実はこのスレがきっかけでCCさくらの再放送見始めた。
不安たん応援age

222 :CC名無したん:2005/03/24(木) 00:54:03 ID:5Szzhkxx0
小林の心の叫びに共感できるのはここの住人だけだ

223 :CC名無したん:さくらたん生誕暦 7年,2005/04/03(日) 02:18:14 ID:sq15xuEW0
あげ

224 :CC名無したん:さくらたん生誕暦 7年,2005/04/03(日) 04:55:34 ID:vUHBtRY8O
つか、普通にこれおもしろいよ。不安さんがんばって

225 :CC名無したん:2005/04/03(日) 13:06:43 ID:C7yb2nup0
【Fカップ美少女】入江紗綾は11歳【DVD発売】 がスレストかよ・・
馬鹿じゃねーのか?

226 :CC名無したん:2005/04/03(日) 22:34:21 ID:fz8mRuu30
世の中なんて不条理だらけさ

227 :CC名無したん:2005/04/04(月) 21:39:15 ID:Af9/y2zo0
            /,.:'"::: ......:::::::.......  :::::::::::.... .:ヽ,.:'
          、_,/::::: .....:::::::::::.. ...:::::::::::::::::::::... ..:::ヽ、
          ,/::::::: .....::::::::::.............::::::::::::::::::::::::::.... ..::\`
          /::::: ...::::: .........:::...........:::::::::::::::::::...    ::::::i
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          ;!::...:/7-<ノ/´,.r:;"'フ/  ,,>'"!、::::...:::l`
          ,i::::/ /  /゙ヽ,/'´ '",r'´ /     !/゙l:::ノ
          /`)| .::.      `、 !_/:. / :::..      ノ!`i
         i >!'  ::: ,r''"'' 、  !、,!´  ,!  ,:r''''' 、   ノ:、.!
         ! ヽヽ   ':、__○゙;  ,:l!、 ,:"   /○ ,.ノ....  !、' )
          ヽ`i`ー、    ,r''''"´ ! ::     ̄  :::  ! /
          >t  \_,,/  ,r   !  ; 、       ,r-l'
          / `i-....,/_ヽ-、 `ー.、   ,. .:' ::..... _,,,,/:::/',
         /  |:l::::::l''i''iヽ ヽ__;:_゙ー':::   r‐ii: |::::::i  ',
.         i    、l-'::;;!;;l__l  , 、 ___;;::、   !__l!::"l:/  i
.         l    ヾ::l__l__l;>::,r'<`ー-‐''";/_l,,,!:;ツ  ...  !
         l     `!、;;;;l,/ヽ::'"二!`'' `!:::ツ'' :.  ::  l
     ,.. -‐‐''ヽ      \;:...::"   l!::  /´ /  :   ::  l
  ,. ::'"    / i :::      l ゙ヽ-::.、_,..!- ''  l       ノ、- 、_
-<  ::   / ヽ ::      ! |      ::.. /      /i l   `゙ー 、
   ヽ ,/    ヽ      ヽ !       ::./     //  ヽ      >-‐'''''

228 :CC名無したん:2005/04/06(水) 02:02:31 ID:M+dhc2b0O
自殺してやるぞ!

229 :CC名無したん:2005/04/06(水) 15:29:24 ID:/3raWDDq0
こらこら

230 :CC名無したん:2005/04/06(水) 15:39:10 ID:NRLeOcWb0
萌封波じゃっ!

231 :不安 ◆AAIX.pwMao :2005/04/09(土) 05:01:57 ID:fL6C1puS0


どうやら少女の家の前に着いたようだ。

少女はレンガの階段をトトッとあがり、カチャリと門扉を開ける。
「ただいまぁ〜。」
「お邪魔しますわ。」


玄関のドアを開けて子供達は中に入っていく。

(ほほ〜。なかなかいい家だな。)
男は家を見上げた。
二階建てのお洒落な造りの一軒家だ。
決して豪邸と言うわけではないが、
黄色く塗られた木質の外壁と、ウッドデッキの大きなベランダがなんとも暖かい雰囲気で、
まさに「天使のお家」と言った感がする。

(うむ〜。メルヘンだ。)

「オイッ。」
「ハ!ハイ!」
半開きの玄関のドアの前で昏狼が声を掛けてくる。
「お前・・入るのか?入らないのか?」
「あ、ハイ!入ります!お邪魔させてもら、お、お邪魔します!」

(うわぁ〜来ちったよ・・・ほんとに・・。)


232 :不安 ◆AAIX.pwMao :2005/04/09(土) 05:03:31 ID:fL6C1puS0


男は恐る々る玄関をくぐる。

「お、お邪魔しま〜す・・・。」

(わ!)
ぷ〜んとミルクっぽい甘い匂いがする。
この家の匂いだ。
(人の家は匂いがするなぁ。
でもいい匂いだなぁ・・・。
女の子の匂いかなぁ・・・。)

(・・・あゎゎ。)
なんだか変態質の自分を自覚し、少しヘコむ。

(うぅ・・・失礼があっちいけなねぇな。失礼があっちゃ。)
男は靴を脱ぎ揃える。
プ〜ンと靴下からチーズっぽい腐った臭いがする。
男の足の臭いだ。
(・・・なんだよコレ!俺!
足切り離してぇよ!
・・・上がりたくない・・・。)


「ほれ。」
昏狼が客用のスリッパを差し出してきた。きてくれた。

「ア!は!・・・は、ハァ、ど、どうも・・・」
(ゥ・・う・・・クッ・・)


233 :不安 ◆AAIX.pwMao :2005/04/09(土) 05:11:39 ID:fL6C1puS0
    (⌒ --'⌒)
   (⌒Y・ .・Y⌒)     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノi(   ヽ ^_ノ ´ ノ   <  いかん・・・書き直し症候群に駆られて
 ( ノ( ` ソ つ つ´丿    \ 前のテキストの書き直しばっかやってる。
  ゝ、 ー!   ノ−´       話が進まん・・・コリャマズイ

234 :CC名無したん:2005/04/09(土) 05:15:28 ID:RbemssV00
それでまたしばらく支援カキコが続くわけか

235 :不安 ◆AAIX.pwMao :2005/04/09(土) 05:44:06 ID:fL6C1puS0
更新が久しぶりすぎて番号の(88)(89)付けるのも忘れた・・・
ウムム(´Д`lli)

236 :CC名無したん:2005/04/10(日) 02:22:20 ID:vvz/wpdx0
不安たん乙

237 :CC名無したん:2005/04/10(日) 03:07:41 ID:C5+SqpsfO
続きマッテタヨーヽ(´ー`)/乙彼。

238 :CC名無したん:2005/04/10(日) 23:55:52 ID:gxwJwQal0
不安タン書き直し乙。でも初めてだしあんま気にすんな。

239 :CC名無したん:2005/04/18(月) 05:33:10 ID:DHtyTwhwO
今日、初公判だな。

240 :CC名無したん:2005/04/19(火) 01:14:41 ID:A6L5HCJU0
(`0・)小児性愛者死スベシ

241 :CC名無したん:2005/04/19(火) 21:02:20 ID:A6L5HCJU0
(`0・)小児性愛者死スベシ

242 :戦記:2005/04/19(火) 21:16:16 ID:v/t25A7v0
なんだかなー

243 :CC名無したん:2005/04/19(火) 22:14:00 ID:Gj+6dLPV0
小児性愛者だけで国を作ればいい。夢の国。















244 :CC名無したん:2005/04/20(水) 00:38:27 ID:CGIEZQVa0
-─===─ヽ/へ
iiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ    ______                      ___ ,-───
彡≡≡≡≡|≡ミミヾ /         \         _-=─=-   /     `
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ            \    _-=≡///:: ;; ''ヽ丶/ヾ ヾ .,! !,,!_´,,//_//
           \iiiiiiiゞ         ─  |  /    ''  ~    ヾ/=/`''~~       /彡-
             \iiヽ        ── | /              |=.|     二     | 三
━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ _,-=-  _,-= ヽ| |                ヽ|   ──     \三
  ⊂⊃,.::  :: ⊂⊃  ヽiiiii ⊂⊃ノ_⊂⊃ ヽ│|≡      , 、      || ヽ ,,   、ー ̄   \
         :::      |iiiii        ヽ  │|≡_≡=-、___, - -=≡=│ ⊂⊃    ⊂⊃   |=
                |iii|     ( о )   | | ,⊂⊃ |     | ⊂⊃ |┤    /         |/
    ( ● ● )      .|iiii| /_,,,,;;iiiiiiii;;;,,_ヽ  |ヽ二_,(    )\_二/ |    ( 。つ\
   》━━━━《       |iiiii|///;;;;───、ヾ. |   /(      )ヽ    |    /     丶ー
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 《《  \ ̄ ̄/ 》》   |iiiiiiiiiii|::// ;;  ; ;; 》::::::|              /  |      |/    /
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巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII  ヽヽ《 ;;; 》(  \   |    ̄ ̄     _// ヽ_____/_ノ
巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii      ``《人/   \__ ヽ____/  /


245 :CC名無したん:2005/04/20(水) 00:39:06 ID:CGIEZQVa0
-─===─ヽ/へ
iiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ    ______                      ___ ,-───
彡≡≡≡≡|≡ミミヾ /         \         _-=─=-   /     `
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ            \    _-=≡///:: ;; ''ヽ丶/ヾ ヾ .,! !,,!_´,,//_//
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━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ _,-=-  _,-= ヽ| |                ヽ|   ──     \三
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                |iii|     ( о )   | | ,⊂⊃ |     | ⊂⊃ |┤    /         |/
    ( ● ● )      .|iiii| /_,,,,;;iiiiiiii;;;,,_ヽ  |ヽ二_,(    )\_二/ |    ( 。つ\
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4人の伝説が始まった.................。

246 :CC名無したん:2005/04/22(金) 22:07:15 ID:ERyplMw20
完結したらプリントアウトして獄中の薫に送ってあげるよ

247 :CC名無したん:2005/04/23(土) 16:36:52 ID:9SKICENFO
>>246
検閲でボツになる罠(奴の元に届く前に中身調べるからね)

248 :CC名無したん:2005/04/23(土) 18:49:37 ID:CCoYXpBw0
その程度でボツにはならないよ。勤もそうだった。

249 :CC名無したん:2005/04/24(日) 09:53:16 ID:TT3zFmVa0
自殺するぞ! 自殺するぞ! 自殺するぞ!
徹底的に自殺するぞ! 徹底的に自殺するぞ!
徹底的に自殺するぞ!徹底的に自殺するぞ! 
成仏するぞ! 成仏するぞ! 成仏するぞ! 成仏するぞ!
徹底的に成仏するぞ! 徹底的に成仏するぞ! 徹底的に成仏するぞ!
生命を消滅するぞ! 生命を消滅するぞ!
私は必ず成仏するんだ。 私は必ず成仏するんだ。 私は必ず成仏するんだ。
私は必ず成仏するんだ。 私は必ず成仏するんだ。 私は必ず成仏するんだ。
成仏するぞ! 成仏するぞ! 成仏するぞ!
自殺するぞ! 自殺するぞ! 自殺するぞ! 
私は必ず富士の樹海への道を歩く。私は必ず富士の樹海への道を歩く。
私は必ず富士の樹海への道を歩く。私は必ず富士の樹海への道を歩く。
私は首吊りをする。私は首吊りをする。私は首吊りをする。私は首吊りをする。
人生は終了した!やったぁ!


250 :CC名無したん:2005/05/07(土) 00:14:28 ID:s2v1Lw8G0
何気におもしろい 続き(・∀・ )っ/凵 ⌒☆チン

251 :CC名無したん:2005/05/09(月) 22:34:09 ID:o4lzvbp00
小林の生い立ちが語られた

252 :不安 ◆AAIX.pwMao :2005/05/14(土) 16:05:56 ID:TRxA+2Xo0
消滅回避age

253 :CC名無したん:2005/05/14(土) 22:15:02 ID:OA8OECWjO
キター!続きまだっすか!?

254 :CC名無したん:2005/05/14(土) 22:38:36 ID:SmqeGCP/O
糸冬 了。

255 :CC名無したん:2005/05/23(月) 19:40:18 ID:iUwSu6t8O
第2回公判あげ(⊃д⊂)

256 :CC名無したん:2005/05/24(火) 01:01:44 ID:qBypkIEB0
新作マダー?

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