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カードキャプターすみれ さくらと小狼の子供たち 2

1 :CC名無したん:04/01/03 22:27 ID:6fK386gP
それでは続きおながいします。 そういや前スレで最初の方にいた悪魔将軍なる方はいずこへ?

前スレ
さくらと小狼の子供たち。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/1019101668/l50

関連スレ
ミラーのお留守番
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/sakura/971814630/l50

341 :CC名無したん:2005/03/22(火) 13:20:08 ID:XZ8Mr7fl0
ほえ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!


342 :スッピー ◆SUPPII64mk :2005/03/22(火) 14:28:03 ID:mDHfXLoK0
ほぇぇ〜。
126氏GJ!

343 :CC名無したん:2005/03/22(火) 21:40:19 ID:+q0T5YIm0
>>336
情報サンクス、
確認できただけで結構スキーリ
興味でてきたから上からよんでみよう

344 :CC名無したん:2005/03/24(木) 21:06:58 ID:0HdobIsv0
キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

多分原作最終回から10年以上経過しているであろうはずで、未だにばれて
いないのに、作文のネタにされるケロちゃんの存在にワロタ

345 :CC名無したん:2005/03/26(土) 12:24:04 ID:oRsD0g7K0
http://makimo.to/2ch/comic_sakura/1019/1019101668.html

346 :CC名無したん:2005/03/31(木) 04:18:55 ID:IQucPxX60
やっぱ、慣れている人なんだねw

347 :126:2005/03/31(木) 23:12:13 ID:ihVFa9Dj0
「だだいまーっ」
「ただいまじゃないでしょ、ふたりとも!もう暗くなっているのよ!」
「はーい」
母親におこられて、それでもあまり悪びれてない様子で、ふたりが家に入ってくる。
「おなかすいたぁ。晩ご飯まだぁ」
「はい、はい。もうすぐですよ」
姉に少し遅れてくつを脱ぐ弟に向かって
「龍くんもこんなに遅くまで・・・今日はどこに行ってたの?」
「桃矢おじさんのとこ」
「今日も?」
「うん」
さくらは不思議に思った。ここ数日、この姉弟の帰りが遅くなっている。
どこで遊んでいたのかと聞くと、帰ってくる答えは決まって兄の家。
心配になって、ケータイでふたりの位置を確認したことがある。確かにふたりはうそをついていなかった。
けれど・・・
(歴史が好きな龍くんがおにいちゃんの家で遊ぶのはわかるけど、お外で遊ぶのが好きなすみれちゃんが
ずーっと家の中で遊ぶなんてね・・・あ、そうだ)
「すみれちゃん!」
さくらは、部屋に戻ろうとするすみれに声をかけた。
「なーに、ママ?」
「最近、お部屋のおかたづけしてないでしょ」
「ほぇ」
「今日、ママがかたづけてあげたんだけど」
「ほぇっ」
「キーボードがなかったみたい」
「ほぇほぇほぇっ」


348 :126:2005/03/31(木) 23:13:08 ID:ihVFa9Dj0
さくらの言うキーボードは、以前、すみれにせがまれて買ってあげたものだった。
けれど、活発なすみれは部屋の中でより外で遊ぶことを好んだ。
買うときから予想はしていたが、そのキーボードは、やっぱり買ってまもなくあきられてしまったのだ。

「ど、どこにしまったのかな。今度、お部屋をおかたづけするときにちゃんとしておくよ」
ばつが悪そうに答えるすみれ。そこに龍平が
「ママ、今日の晩ご飯は?」
「今日は、エビフライよ」
「「わーい!」」
子どもたちの顔が明るくなる。エビフライはさくらだけでなく、子どもたちも好物なのだ。
「ふたりとも、手を洗いなさい。すぐに晩ご飯だから」
「「はーい!」」

もうすぐ桜の花が咲こうとする、ある日の夕方の出来事だった。

**********************************************************************************

その数日後。町中に桜の花が咲く中、さくらは誕生日を迎えた。
今年は、友枝町にある小さなレストランを借りてバースディパーティが開かれた。

「誕生日おめでとう、さくら」
「おめでとう、さくらさん」
「おめでとう、怪獣」
「さくら、怪獣じゃないもん!」

みんなの祝福をうけて、バースディパーティが始まった。

349 :126:2005/03/31(木) 23:14:41 ID:ihVFa9Dj0
さくらは、花束やプレゼントを受け取りながら、あることに気がついた。
(あれ、すみれちゃんのキーボードじゃない?なんで、ここにあるの?)

そこに、すみれと龍平が並んだ。
「ママ、お誕生日おめでとう」
「ぼくたちは、ママへのバースディプレゼントに曲を演奏しようと思います」
「曲は、桃矢おじさんに教わったんだよ」
(おにいちゃんから?)
さくらは兄の顔を見た。
(最近、ふたりの帰りが遅かったのはこのせいだったのね)
さくらに見られていることに気づいた桃矢は、こっくりとうなずいた。

ブーッ
「龍平、落ち着いて」
間違えて音を出してしまった弟に、すみれが言う。ふたりで片手ずつ弾くようだ。
「練習どおりにね。じゃ、始めるよ」

まもなく、オルガンの音がキーボードから流れ出した。その曲は・・・

(・・・この曲、おかあさんの曲だ)
(ママ、お誕生日おめでとう。あたしたち、ママのこと大好きだよ)
(ありがとう。すみれちゃん、龍くん)

ぎこちないけれども暖かい曲がふたりによって奏でられていった。


350 :CC名無したん:2005/04/01(金) 00:08:20 ID:itsv7PPO0
おめでとうさくらたん

351 :CC名無したん:皇紀2665/04/01(金) 00:37:27 ID:Nca74zzM0
さくらたん。誕生日オメ!!

352 :S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :さくらたん生誕暦 07/04/01(金) 11:54:24 ID:1rvhL+6l0
126たん、乙です。
さくらたん、Happy Birthday!

353 :126:2005/04/04(月) 02:18:22 ID:HioUsICu0
あたしがあわてていると、寺田先生はクスっと笑って
「親子ねぇ」
「ほぇ?なんのことですか?」
「ほんと、親子だと思ったの。龍平くんの作文ね、さくらちゃん・・・木之本さんのおかあさんが書いた
作文がとても似ていて・・・龍平くんの作文を読んでいて、思い出したの」
「そんなことがあったんですか?」
寺田先生は、小学生の時、ママと同じクラスだったんだ。
「そう。あのとき、碧先生・・・って、そのときの国語の先生なんだけど、宿題で『動物といっしょに
暮らすこと』っていうのがあってね、木之本さんのおかあさんは『しゃべれるオレンジ色のぬいぐるみ
さんと暮らしたい』っていう作文を書いていたの」
(ケロちゃんのことだ!)
「それが、ぬいぐるみが大阪弁でしゃべったらいいなという、とてもかわいいらしい作文だったんだ。
想像で書いているはずなのに、すごく細かいところまで描写してあって、まるでほんとうにぬいぐるみ
さんと暮らしているみたいだって、碧先生が、とってもほめていたし、先生もよく覚えているのよ」
(そりゃ、想像じゃなくて実際だったんだもん)
先生はもう一度龍平の作文を見ると
「龍平くんのは想像じゃなくて、実際のロボットペットのことだけど、本当によく似てる。
まるでさくらちゃんがいっしょに暮らしたかったぬいぐるみさんが、ロボットペットになって
やってきたみたい」
(やってきたんじゃなくて、そのときのぬいぐるみさんが今もいるんだけど・・・)
けれども、あたしはそんなことは言えなくて、
「そ、そうなんですか。あは、あはははは・・・」
とごまかしていた。寺田先生は
「プリント持ってきてありがとう。ふたりとも戻っていいわよ。先生は、みんなの作文のコピーを
とらなくちゃいけないから」
「わかりました。じゃ、先生、さようなら」
「さようなら」
「!」
そのとき、あたしは気配を感じた。

354 :126:2005/04/04(月) 02:20:10 ID:HioUsICu0
「木之本さん!」
衛(ウェイ)くんの声だ。思わず、声の方を見ると

バスッ!

「おねえちゃん、だいじょうぶ!?」
「うん」
あたしは、サッカーボールを受け止めていた。窓から職員室に飛び込んで来たんだ。
「だいじょうぶ、木之本さん?」
窓からのぞきこむ、衛くんの顔は心配そうだ。あたしは、窓のところまで行って衛くんにボールを渡す。
「ありがとう。だいじょうぶだった?」
「だいじょうぶだよ。あまり強いボールじゃなかったから。でも、気をつけてよ」
「うん」

すみれからボールを受け取ったエドワードは、
(カードのこと、すみれさんたちにうまくごまかせたみたいだ)
とつぶやくと、走り出した。

そして、すみれたちが職員室を出た後、寺田はちょっとしたことに気がついた。
「あら?作文のコピーがとってあるわ。誰がコピーしてくれたのかしら?」


355 :CC名無したん:2005/04/05(火) 09:29:42 ID:swGmF5XB0
うほっ

356 :CC名無したん:2005/04/21(木) 23:29:50 ID:c3DjVZzR0
保守

357 :126:2005/04/24(日) 23:25:34 ID:YzuT9+r40
「はい、お嬢ちゃん、合い挽き肉だよ。おつかいかい?えらいねぇー」
「い、いえ、そんな、たいしたことないです」
あたしは、ちょっとはにかんでお肉を受け取る。
「サラダにするお野菜も買ったし、あとは・・・」
メモを見直していると、着メロが鳴った。おうちの電話番号だ。今日はママがいないから、これは
ケロちゃんからだ。
「もしもし、ケロちゃん?」
「すみれ、お買い物はどうや?」
「今、お肉を買ったところ」
「ということは、まだ友枝商店街におるんやな」
「うん、でもこれでお買い物は終わりだよ」
「せっかくなんやけど、まだ終わりやない。買うもんはまだあるでぇ」
「ほぇ?どういうこと」
「食後のデザートを買ってきてほしいんや」
「ほぇ?デザートって、冷蔵庫にこぐまやのプリンが」
あるよ、と言いかけて、あたしはあることに気がついた。ひょっとして・・・!
「ひょっとして、ケロちゃん、プリン、食べちゃったの?!」
「・・・」
しばしの沈黙。思わず、あたしはケータイを握りなおして
「ケロちゃん!」
「・・・まぁ、そのひょっとしてやな」
「じゃ、あたしや龍平の分まで食べちゃったの?!」
「いやぁ〜。食べ出したら、つい、止まらなくなってな」
「ひどい〜!」
こぐまやのプリンは、ケロちゃんもなんだけど、あたしも大好物なんだ。
「そ、そやから、こうして電話しとるやないか。晩ご飯食べ終わってから気づいても遅すぎるし、
今から買ってくればええと思うてな」
「そんな問題じゃない!!」
あたしの声は大きくなった。

358 :126:2005/04/24(日) 23:27:37 ID:YzuT9+r40
「こぐまやさんって、友枝遊園地の近くなんだよ!これから行ったら暗くなるまでにおうちに帰れないよ」
「そやったら、ぴよのチーズケーキはどうや?」
ケーキ屋さんのぴよだったら、確かにここから近い。
「すみれは、ぴよのチーズケーキも好物なんやろ?」
それはそうだけど・・・
「わかった。ぴよに寄ってから帰るよ」
「ほんまか」
「デザートがないのは、やっぱりさみしいからね」
「わーい。じゃ、わいの分も忘れんといてや」
ぴよのチーズケーキを買ってくるとわかったとたん、ケロちゃんの声が明るくなった。
ほんとにもう、と思いながら、あたしは通話を切る。そして
「龍平、次はぴよに行くよ・・・って、龍平?」
あたしの後ろで待っているはずの龍平がいなかった。

「はい、毎度あり」
見ると、龍平もお肉屋さんから何かを買っている。
「龍平、何を買ったの?」
「ステーキ用のハムだよ」
「なんでそんなの買うの?今夜はハンバーグなのに?」
「パパの夜食用に買っておいてって、ママから電話があったんだ」
「いつそんな電話があったの?」
「たった今。おねえちゃんが通話中だったから、ぼくのケータイにかかってきた」
「そっか」


359 :CC名無したん:2005/04/25(月) 00:22:58 ID:ygxZPva80
夜食にハムステーキか( ;・∀・)

360 :CC名無したん:2005/04/28(木) 14:12:49 ID:Fn2iXwnk0
ぴよって小狼が覗いてたケーキ屋なんだね
アニメ見てちょっと感動した

361 :CC名無したん:2005/05/03(火) 14:36:53 ID:7t1/a41L0
>>360
あぁっ、それか。
言われて納得
126たんは細かいなぁ(´∀`)

362 :126:2005/05/06(金) 01:51:30 ID:HllSjgd80
トン、トン、トン・・・

「あや。タマネギ、つながったままだよ。やり直さなくちゃ」
あたしは、キッチンで晩ご飯の準備を始めていた。
食材がそろったのを確認して、パン粉をミルクに浸して、タマネギをみじん切りにする。
今、てこずっているのは、そのみじん切りだ。
「やっぱり、ママみたいにきれいに切れないよぉ」
ママがハンバーグを作るのを何度かお手伝いしたことがあるけど、タマネギのみじん切りはまだ
やったことがなかったんだ。
うまく切れなくてつながったままのタマネギを、そろえて切りなおす。
いつかは、ママみたいにトントントン、って感じでみじん切りができるようになりたいな・・・
と思いながら、包丁を動かしていると

「お姉ちゃん、ケロちゃんなんだけど」
龍平だ。
「もう、いいかな?ケロちゃんも、もう反省したと思うんだけど」
「だめ。あたしがいいって言うまで、龍平はお風呂場に戻って、見張ってて!」
あたしがそう言うと
「・・・うん、わかったよ」
龍平は、お風呂場に戻っていった。


363 :126:2005/05/06(金) 01:52:19 ID:HllSjgd80
→すみれの回想モード

「ただいまぁ!」
「おかえり。思ったより早かったなぁ」
ケロちゃんが出迎える。
「ところで、ぴよに寄ってきてくれたんか?」
「うん。やっぱり、デザートがないのはいやだから、チーズケーキを買ってきたよ」
「わーい!チーズケーキやぁ!」
ケロちゃんの背景に花が咲き誇る。
「ほんまぁ、わいはしあわせやなぁ。きょうは、こぐまやのプリンも食べれて、ぴよのチーズケーキも
食べれるんやからぁ〜」
最高にしあわせ〜って、感じでケロちゃんが宙を舞う。
「・・・もう。あたしたちのプリンを食べちゃったくせに」
「すまん、すまん。あんまり、プリンがおいしかったせいで、つい、止まらなかったんや」
ケロちゃんが、テヘって感じで言う。あんまり、反省していないみたいだ。
「とにかく、晩ご飯の材料を冷蔵庫に入れておこう、龍平」
あたしは、龍平から晩ご飯の材料が入ったバッグを受け取ると、キッチンに向かった。

それから、しばらくして。
宿題をしていたあたしは、のどがかわいて、飲み物を取りにキッチンに降りた。
そこであたしが見たものは・・・

「あ〜っ!ケロちゃん!!!」
「す、すみれっ!」


364 :126:2005/05/06(金) 01:54:17 ID:HllSjgd80
あたしが見たのは、ぴよのケーキボックスをあけようとしているケロちゃんだった。
「ケロちゃん、なにしてるのよ!」
「いやぁ、チーズケーキがどのぐらいおいしそうか、見たい思うてな」
言いながら、ケロちゃんがあとずさりした。
「ほんと?」
「ほんまや、見たい思うただけや」
ケロちゃんは、さらにあとずさりした。あたしは、そんなケロちゃんをにらみつける。
「そんなこと言って、ほんとはもうがまんできなくなって、つまみ食いするところだったんでしょ?」
「まぁ・・・そんな気持ちも・・・ちぃ〜とはあったかなぁ」
ケロちゃんの顔がひきつってきた。
「ケロちゃんっ!」
あたしは、ケロちゃんのからだをつかむとお風呂場に向かった。
「なにをするつもりや?すみれ・・・いや、すみれさま」

お風呂場に入って、入り口を閉める。そして、あたしは呪文を唱えだした。

「光の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約の下、すみれが命じる」
「封印解除(レリーズ)!」
あたしが封印の杖を手にすると、ケロちゃんはひきつった声で
「風呂場で杖を封印解除(レリーズ)するとは・・・ひょっとして・・・!」
「その、ひょっとしてだよ」
あたしは、カードさんを取り出した。

「バブル!」

←すみれの回想モード終わり

365 :CC名無したん:2005/05/06(金) 23:07:17 ID:23vyleUI0
126氏乙〜(´∀`)
食い意地はったケロちゃんも乙(;´∀`)

366 :CC名無したん:2005/05/08(日) 19:03:10 ID:ynZ5NG+v0
126さん乙です。
すっげえ面白いです。
ケロちゃん萌えー

367 :あの〜。:2005/05/09(月) 16:25:02 ID:GL5XoiWA0
あたし、すみれっていうんですけど・・・・

368 :CC名無したん:2005/05/14(土) 22:37:29 ID:TJguTkEF0
きたかな?

369 :126:2005/05/16(月) 00:31:22 ID:8LBAXXol0
・・・トン、トン、トン!

「やったぁーっ!」
やっと、みじん切りが終わった。
「じゃ、次に行く前にケロちゃんを許してあげよう」
あたしは、手を洗うとお風呂場に向かった。

「あひゃひゃひゃ〜。こ、こそばゆい〜っ!」

ケロちゃんの声が聞こえてくる。ケロちゃんは、あたしのバブルさんとは相性が悪くて
あたしのバブルさんで洗うと、くすぐったくてたまらないんだ。
「どう?ケロちゃんのようすは?」
あたしは入り口で見張っていた龍平に聞いた。
「さっきからずぅーっとあの調子だよ。お姉ちゃん、そろそろ許してあげようよ」
「そうね、もう懲りただろうし」
あたしはお風呂場の中に入って、バブルのカードさんを戻した。

  M
_| ̄|○ ゼイゼイゼイ・・・

「・・・ほんま、きつかったわ・・・すみれを怒らしたら、クロウより怖いわ・・・」
「誰が怖いですって?」
「だ、誰でもありません!」
「ケロちゃん、もう2度とつまみ食いしないって、誓う?」
「誓います、誓います」
「ほんと?」
「ほんまや。もう、2度としません、すみれさま」
「じゃ、もうすぐ晩ご飯だから、それまでおとなしく待ってなさい」
「はい、すみれさま」


370 :126:2005/05/16(月) 00:32:37 ID:8LBAXXol0
あたしはキッチンに戻った。
「ほぇ?タマネギが増えているよ?」
みじん切りになったタマネギが、2つの山になっていた。
「おかしいなぁ。1つにまとめておいたんだけど・・・誰かが分けたのかな?」
でも、そんなことをする人がいるわけがない。

「ま、いっか」

あたしはボールに合いびき肉を入れた。ママが教えてくれたとおりに、お肉屋さんに牛肉の赤身7、
豚肉の赤身2、豚の脂身1の割合にしてもらったものだ。お塩とナツメグを加えてこねる。

よーくこねる。100回こねる。

「そろそろかな」

次に卵、みじん切りにしたタマネギ、ミルクに浸しておいたパン粉を加えて混ぜる。

「じゃ、型を作ろう」

サラダオイルを手につけて、材料を3等分にする。そのうちの1つを手にして、両手で軽くたたいて
空気を抜く。真ん中にくぼみを作って、中まで火が通るようにする。ママが教えてくれたように。

「これでよし」

残りの2つも同じようにして、型を作る。

「龍平、そろそろサラダとスープを作って」
「うん」
サラダとスープは龍平の担当なんだ。スープはレトルトをあたためるだけだけど。


371 :126:2005/05/16(月) 00:34:04 ID:8LBAXXol0
あたしは、フライパンをあたためてから、サラダオイルをひいた。よくなじんだところで、
ハンバーグを置く。最初は強火で両面に焼け目をつけて肉汁が出ないようにする。
それから弱火にして・・・

「肉汁が透明になった。これなら、焼き上がりだね」

くぼみを軽く押して、焼き上がりを確かめた。
「龍平、サラダは?」
「もう、できてるよ」
龍平がサラダを盛り付けたお皿に、ハンバーグも載せていく。
「お姉ちゃん、じょうずに焼けた?」
「もちろん!」
あたしは、フライパンに残った肉汁に赤ワインとケチャップ、ウスターソースを加えて軽くあたためる。
「ソースもできたよ」
フライパンから、お皿に載せたハンバーグにソースをかける。
「おっ!うまそーやなぁ」
テーブルの上から、ケロちゃんの声が聞こえた。
「もう少しだから、待ってね」
あたしと龍平はテーブルにハンバーグやサラダ、スープにパンを置いていく。
それを見ているケロちゃんは、しっぽを振って、とってもうれしそうだ。
あたしはエプロンをはずして、いすにすわった。龍平もだ。
「わ〜い、ハンバーグや!」
ケロちゃんがいきなり食べようとしたので、
「ケロちゃん、『いただきます』は?」
「そうや、そうや。いただきま〜す」
「いただきま〜す」

あたしたちは晩ご飯を食べ出した。そして、

「※#диЯ★!」

372 :CC名無したん:2005/05/20(金) 20:03:31 ID:IQGvVJnn0
さくら「私はお前の母親だ」
すみれ「うそだぁ〜〜〜〜〜っ!!」

373 :おい!:2005/05/20(金) 20:38:49 ID:VVsxBrC1O
トイストーリー2?

374 :CC名無したん:2005/05/20(金) 22:42:54 ID:pQIiQt2p0
いいですねぇ。丁寧な描写、転がる物語、魅力的な新参キャラクターたち。
ネットで公開されているファンアートとは思えないクオリティです。
ゆっくりみんなで楽しんでいきましょう。

375 :126:2005/05/22(日) 23:14:15 ID:wD9HjaJL0
「※#диЯ★!」

あたしたちは、口に入れたハンバーグをお皿に戻した。
「お姉ちゃん、これ・・・」
「・・・」
あたしは、何も言えなかった。このハンバーグは・・・
「ハンバーグがしゃりしゃりしてるよ・・・」
「・・・うん、そうだね」
龍平の言うとおりだった。おいしくできたはずのハンバーグがしゃりしゃりしてる。
「すみれ・・・」
次にケロちゃんが口を開いた。
「・・・わいは思うんやが、ひょっとして、タマネギ、炒めなかったとちゃうんか?」
「あっ!」
そうだ。確かにタマネギのみじん切りを、炒めないでそのまま混ぜたんだ。
「タマネギを炒めるんは、甘みを出すというのもあるんやが、ひき肉と同じ時間で火を通すっちゅう
こともあるんや。肉にはちょうどよく火が通ってるけど、タマネギは半生や。それに、このタマネギ、
分量がミョーに多くないか?いつもの倍ぐらい入っとるし」
「そんなことないよ。タマネギを炒めなかったのは確かだけど、分量はちゃんと計ったよ」
「けどな・・・すみれがせっかく作ってくれたハンバーグやけど、これを食べるのはちょっとキツイでぇ」
「いま、焼き直すよ」
「あかん。そないことしても、タマネギに火が通るころには、肉がこげてしまうさかい」
「そっか。でも、どうしよう」

このままでは、晩ご飯にならない。そのとき、龍平がいすを立って、冷蔵庫のドアを開けた。
「龍平、何するの?」
見ると、龍平は、パパの夜食用のハムを冷蔵庫から取り出している。
「これを晩ご飯にするんだ」
「ダメだよ!それ、パパのお夜食なんだから!」
あたしは、あわてて龍平を止めた。

376 :126:2005/05/22(日) 23:15:09 ID:wD9HjaJL0
あたしは、龍平からハムステーキの包みを取り上げようとした。すると、龍平は
「お姉ちゃん、これ、実はパパの夜食じゃないんだよ」
「ほぇ?それって、どーゆーこと?」
「お肉屋さんの前で、お姉ちゃんがケロちゃんと電話してるときに、ママからケータイがかかってきて、
ハンバーグがうまくできなかった時用に、買っておいてって、言われたんだ」
「え?」
あたしが驚いていると、龍平はケータイを取り出して、音声メモを再生した。

『・・・すみれちゃん』
ママの声だ。
『すみれちゃんが、これを聞いているということは、ハンバーグ、うまくいかなかったのかな?
もしそうだとしたら、龍くんに買ってもらったハムステーキを、晩ご飯にしてね。
・・・がっかりしないで。元気を出して。すみれちゃんなら、次からはきっとじょうずにできるから。
そのときには、ママにも食べさせてね・・・』

「・・・ごめんなさい、ママ・・・」
ママの伝言を聞きながら、あたしは手で涙をぬぐっていた。
「すみれ、そないに落ち込まんでええ」
「ケロちゃん」
「誰でも最初からじょうずにできるわけやない。さくらかて、すみれぐらいのころには
さんざん料理に失敗して、わいにとんでもない食いもんを食べさせよったで」
「ほんとう?」
「ほんとうや!」
ケロちゃんが笑った。
「そやから、せっかく、さくらが気ぃきかせてくれたんや。スープがさめないうちに、ちゃっちゃと
ハムを焼いてしまおうやないか」
「うん!」


377 :S.A Studio ◆Sastuvj1Pg :2005/05/23(月) 19:10:53 ID:Tf5lsf6U0
126氏乙です。

378 :CC名無したん:2005/05/23(月) 23:03:20 ID:0nhxjxHR0
ほのぼのします

379 :CC名無したん:2005/05/24(火) 14:44:22 ID:NMk6zH1T0
ええわぁ。
たまねぎいため忘れは経験がありますw

380 :CC名無したん:2005/05/25(水) 18:01:16 ID:7dh/w/wO0
てか、ハンバーグの玉ねぎって炒めるの?
今まで炒めずにひき肉の中にぶっこんでた・・・。

381 :CC名無したん:2005/05/26(木) 10:54:32 ID:fU3V8l5/0
>>380
俺弱火でじっくりいためてから入れるけどな。
そういう調理法もあるんじゃない?

382 :355 ◆MFV5elHKgs :2005/05/27(金) 02:24:19 ID:Z4/b3oB50
ここは本当に落ちつくよ・・


383 :CC名無したん:2005/05/27(金) 22:37:41 ID:24Kwq5e50
さすがさくらたんやぁ。・゚・(ノД`)・゚・。
さくらたんの愛にほのぼのとしました。
126氏乙であります!

384 :CC名無したん:2005/05/28(土) 03:02:39 ID:EFjjhOVT0
俺も炒めず入れてたけど大丈夫だよ
まあ肉は弱火でじっくり焼いてるけど

385 :CC名無したん:2005/05/28(土) 11:08:03 ID:CEeXfEyb0
>>384
それだ!
おれ強火でがーっと焼いて中のジューシー感を味わうタイプだから。
弱く焼くと締まりすぎる気がしてだめなんだ

386 :126:2005/05/30(月) 01:05:24 ID:5AgH3I+c0
「ごちそうさまぁ」

「あ〜、食った。食った」
ケロちゃんは、大きくふくらんだお腹をぽんぽんとたたく。
「きょうのハムステーキは、とくにうまかったでぇ。隠し包丁を入れるなんて、すみれもなかなかやな」
「ありがとう。ママが教えてくれたんだ」
「ほんま、さくらといい、すみれといい、うまいもんを作ってくれて、わいはしあわせやなぁ。
ところですみれ」
「なに?ケロちゃん?」
「おいしい晩ご飯も食べたことやし、食後のデザートは?」
「ちょっと待って。おかたづけをしてからね」

あたしはキッチンにトレイを取りに行った。

「・・・これは?」

ほんの少しだけど、魔力の気配を感じる。

(気のせいかな?キッチンで魔力なんて・・・?)

あたしがとまどっていると、テーブルからお皿なんかをを持ってきた龍平が
「お姉ちゃん、魔力の気配がするみたいだけど・・・」
「龍平も感じる?」
あたしたちは、精神を集中した。
「ここだ!」
「うん!」


387 :126:2005/05/30(月) 01:06:59 ID:5AgH3I+c0
ケロちゃんも飛んできた。
「魔力の気配がするんやて?」
「うん、ここ。ディスポーザーの中から」
あたしと龍平は指を指した。
「ディスポーザーの中からやて?中になんかヘンなもんが入ってんのか?」
「見てみる」
あたしは、ディスポーザーのふたを開けた。
「変なものはないよ。さっき失敗したハンバーグぐらいかな・・・でも、このハンバーグ、
確かに魔力の気配がする!」
「なんやて!」

そのとき、

キャッキャッ・・・

窓の外から笑い声が聞こえた。
「なに?」
声の方を見ると、お庭にふたりの小人さんがいた。
「あれは?」
「あれは、ツインのカードやないか!」
「クロウ・カードなの?」
「ああ、なんでも2つにしてしまうカードや!」
「なんでも2つに・・・あっ!ひょっとして?!」
「どうしたんや、すみれ?」
「うん、ハンバーグを作っているときに・・・」


388 :126:2005/05/30(月) 01:12:30 ID:5AgH3I+c0
→すみれの回想モード

あたしはキッチンに戻った。
「ほぇ?タマネギが増えているよ?」
みじん切りになったタマネギが、2つの山になっていた。
「おかしいなぁ。1つにまとめておいたんだけど・・・誰かが分けたのかな?」
でも、そんなことをする人がいるわけがない。

「ま、いっか」

←すみれの回想モード終わり

「そうか!それで、すみれのハンバーグにタマネギがいつもの倍ぐらい入ってたんや!」
「それって、ツインのカードのせい?」
「きっとそうや。でなければ、いくらタマネギが半生やとしても、あんなにしゃりしゃりにならへん!」
「・・・でも、どうして、あのとき、魔力に気づかなかったんだろう・・・」
「それは、すみれがバブルのカードを使うんで、一生懸命だったからや」
「・・・そっか」

そのとき、ツインのふたりが、とつぜん光に包まれた。

「お姉ちゃんっ!」
「龍平!」


389 :CC名無したん:2005/05/30(月) 11:53:33 ID:CxdD0geb0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
いいすねー話がきちんと組み立てられてる。
ほかの二次制作とは一線を画してる

390 :CC名無したん:2005/06/01(水) 07:44:32 ID:4x0jrGbE0
保守

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