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ゲンドウ専用エヴァってないの?

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/27(日) 15:04:54 ID:???
いや絶対あるって

2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/27(日) 15:13:28 ID:ZUZVHLSP
ゲンドウにはゲンドウ専用組織があるのでエヴァはあげません。

3 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/27(日) 15:18:52 ID:ErHT8rXH
ゲンドウのぶっといプラグをユイにぶっこむわけか

4 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/27(日) 15:23:15 ID:LxFPh05X
おぃおぃ。

5 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/27(日) 16:07:07 ID:???
俺は大歓迎だが

6 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/27(日) 16:14:46 ID:???
プラグスーツ入るのか?

7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/27(日) 16:15:50 ID:???
                 > >        /  ∧ γ⌒__''-,,,
                 | ヘ、      /_ _,,-i ヽ,_,,ノ`ヽヽ,
                 /}_レヽ_,――'⌒) )!,,,=( >      へ
          _  _,,,-‐予γi_ロ __ へ_,,μ,,,===^ ̄\  < ヽ\
         ()!__ヽ !ロ/⌒7 / / ''   / 川    彡∨ ''''---,,,,_ヽ
        /ノ/ヽ //~~'  / / __ 二  {}. |コ  ,,,,, = 三>''=,,,,/ヘゝ^
        |タ  >,/       ト―]''' ̄'-!, 卩,,,==''ヽ⌒\>ソ \/   
        ロ_卩!            !卩 << ヽ,ヽ, ヽ,   \        南極帰りの男専用機
         | i| Y  , -、  ~~"''''' = ,, !卩  ''''γヽ, ヽ, ヽ'ニ= \
         | i| | /, i''''"~!⌒7\    == ,,   .ノi <へ !i''=..,,  \
         | ! |ソ ヽ   i /  \,,  _  /'''! ヽ,,--ヽ(⌒i'''''=ヽ)
         .|[エ \ \_、.vヽ  ・i∠,,t_i_>ヘ) i卩i @ ミ ̄  \
        |て)i |二] |''=,,,\,、_,,-'''''!(こ(__)_)_)、ヽ<|!|.∧ヽ ミ    \
        | | i ||HH |  π(v-=i(''(!  ̄ i.⌒ヽ ヽ∨  ''=,, _ !i    )
        |.−! ||HH | , へ、/ フ |    |   !i  ヽヽ,  |  !i   n|
        \ _!||トH レ'  ヘ./ / i! ||    |   !i  ! _ヽ,  |  !i  ノυ
          |   ||/   //  /  i!  |    |   !i  V }  |_,,,,,,==v''
         └t/   //  /  i!  |        | へ∧ ト ] 。7
         /   />  ./  |   |   /'''=-_∨!i!iヽ \廿彡'
        /   / i!  i!  |    |  //7 /へ>_>>\\
       /   /  i!   リ  |    | /// /   \  \\
       |''''|i /  ∧7ヘ、  |    .D
        | '''|! /  // !i /ヘ  |_,,,,==''''⌒ヘ ノ       !i   ))


8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/06(水) 03:54:34 ID:???
プラグ挿入

9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/08(金) 16:09:24 ID:???
微速前進よー早漏!

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/08(金) 17:24:48 ID:???
ゲンドウがエヴァに乗るFF(未完)を読んだことがある。
けっこう面白かった。

俺的にはそれに出てくる「レイがゲンドウの壊れた眼鏡を貰うシーン」が
いちばん印象に残ったが。

11 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/25(月) 05:55:06 ID:???
ユイ

12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/27(水) 22:15:33 ID:???
が何か?

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/30(土) 03:56:38 ID:???
DC版スパロボαであったよーななかったよーな

14 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/07(土) 13:06:20 ID:???
やっぱりメガネ&ヒゲが標準装備かい。

15 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/07(土) 13:55:35 ID:???
あと無駄な筋肉もお願い

16 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/07(土) 15:24:30 ID:???
ハードゲイなゲンドウ

17 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/07(土) 17:22:59 ID:???
ジ・O

18 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/08(日) 15:07:31 ID:???
初号機

19 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/15(日) 05:09:34 ID:???
ジオング

20 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/17(火) 22:22:07 ID:???
ミサト「エヴァンゲリオンゲンドウ専用機、リフトオフ!!」

・・・・例のポーズ(机に手乗っけてるアレ)で出てくるんだろうな、やっぱり。

21 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/17(火) 23:14:04 ID:???
腕を両断されても「問題ない」で済ませるんだろうな・・・
足を両断されたらどうか・・・

22 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/20(金) 11:55:54 ID:???
世界を終らせる歯車の回る中、その過程で私は私の目的を達成した。
そして、息子に対する僅かな後ろめたさを残して永遠の安息を得た…はずだった。
だから、私はどうして此処にいるのかを理論的に説明する事ができない。
私をつつむ喧騒。目の前には、かつて見た光景が再び繰り返されている。
隣に立つ男は、『15年ぶりだ』と言った。私は『ああ。』と答えるしかなかった。
そして閃光。無駄だと知りつつも、そうさせておいた。それが最上の策なのだから。
程なくして、私はこう答えることになるだろう。

「そのためのネルフです。」と。

23 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/20(金) 12:20:45 ID:???
記憶にあるのと同じように事が進む。息子が来る。レイは負ける。
きっと彼女は覚醒する。そうだ私は知っている。この世界は何だ。
私は何故ここにいる。感覚からして夢では無いであろう。
息子が歩いてくる。最後に交わした会話が頭の中で繰り返される。
不思議と、あの時の息子と目の前の息子は違うのだと納得していた。
その瞳には戸惑いと怯え、ほんの僅かな希望しか映っていない。
私が呼んだ息子。私が壊した息子。意識の境界線が揺らぐ。
『久しぶりだな、シンジ。』声が震えそうになる。
私は何を言おうとしている?何を伝えようとしているのだろうか。
軽い頭痛を覚える。右手が疼く。記憶がフラッシュバックする。
思い出そうとしても思い出せない。今はそんな場合ではない。
だから私は息子に謝罪の言葉と乏しい選択肢を与える。結果、拒否。
再び謝罪する。息子に避難先を教えてレイを呼び出して……気付いた。
僅かな差こそあれ、これから起こる事が、変わらないであろうということを。

24 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/20(金) 12:52:14 ID:???
…息子は使徒と対峙させられている。私が、そう仕向けた。
目の前で再び苦しむのだ。折られ、貫かれ、恐怖に怯えながら。
だから、白衣の女性にパイロットの痛みを和らげるよう命令した。
隣に立つ男は微笑み、命令された女性は驚いたような顔をしていた。
頭痛が徐々に酷くなりつつある。右手も熱を持ちだしている。
目の前で繰り広げられている状況は、明らかに劣勢であった。

息子は泣いていた。折られ、貫かれ、恐怖に怯えながら。
そして意識を手放した。私と彼女を求めながら。
『勝ったな。』『ああ。』
そんなやりとりも、あまり現実味が無い。
ああ、咆哮が聞こえる。


そこで意識は途切れた。   

25 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/20(金) 13:24:41 ID:???
闇。闇に漂っている。私は黒い剣に貫かれている。闇の中では、白く光る黒い剣。
血が滴り落ちていた。闇が私を蝕んでくる。だが右手で振り払うと、蝕みは止んだ。
どれだけ時が流れたか判らなくなる程の間を置いて、イメージが飛んでくる。
『お前は罪を償わなければならない。あの世界を否定しなければならない。』
『お前が、その手で切り開くのだ。さあ責を負え。墓場に向え。』
残酷な判決が下された。しかし、エヴァンゲリオンは、私を受け入れる事は無い。
意識が戻るのを感じる。浮遊感を覚える。黒い剣は、既に消えていた。
『お願……ンジ……助け……』
そこで目が覚めた。右腕には火傷の痕ではない奇妙な痣が出来ていた。
私に福音がもたらされる事は無い。だが、この世界での存在意義を見出した気がした。

26 :歪んだカレイドスコープ・舞台裏:2005/05/20(金) 13:31:50 ID:???
「男と女。親と子。…人と人の繋がりは、ロジックじゃ無いのかもね。」
ある科学者(をんな)、曰く。

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/20(金) 13:39:45 ID:???
.  ∩∩
   | | | |
  ( ゚ω゚) < むだんりよう ここまで?
  。ノДヽ。   また つづき かくかも 
   bb


28 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/21(土) 02:06:21 ID:???
「ここは……どこだ。」
目が覚め、視界がクリアーになる。目に入ってきたのは見知らぬ天井だった。
頭痛も、疼きも、一切が夢のように消えてなくなっている。むしろ爽快と言って良い。
夢。そこで右手を見れば、痣。まるで刻印のような痣。夢は、夢で無かったというのか。
右手を眺めていると、ふと足音が近づいてくることを知覚する。
足音の主は、私が目覚めたことに気付くと駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?突然倒れてしまったので医務室へ運んだのですが…」
視線を右手から移せば、そこには見慣れていた顔。私が利用し、殺した筈の女。
「過労だ、問題は無い。初号機は…それに、使徒はどうなった?」
その問いに、彼女…赤木リツコの端整な顔が一瞬歪む。問題が大有りなのは承知の上だ。
このような対応には、互いに慣れている。平静さを取り戻した彼女は、淡々と告げる。
「あの後、初号機は暴走。パイロットは意識不明。使徒は殲滅しました。」
「シ……パイロットの容態と、初号機の破損状況は?」
思わず名前を呼びそうになるが、寸前で留める。私に息子の名を呼ぶ資格など無い。
「初号機は中破。パイロットはショックと過労による失神状態かと思われます。」
私の『記憶』と大体が合致する返答。差分は、おそらく私の指示によるものだろう。
「後の処理は君と冬月に一任する。あれから、どれくらいの時間が経過した?」
「1時間と4分。既に作業は始っています。精密検査、しますか?」
「不要だ。私はドグマに向う。何かあったら呼んでくれ。」
私の答えが理解できないのだろう。私自身も、理解できているわけではない。
珍しく呆気に取られている彼女を置いて、私は『墓場』へと向った。

29 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/21(土) 02:36:04 ID:???
不気味なほど活力の漲る体は意思とは裏腹に、目指す『墓場』へと軽快に向う。
この世は夢か幻か、さもなくば現か。それを知る術は1つだった。
答えを求め、胸に抱くのは僅かな期待。そして、戸惑いと怯え。
「なるほど。シンジの気持ち、解らんでもないか…」
そういって苦笑した。それは、皮肉だというより他に無かった。
まさか司令である自分がパイロットの心境を味わうなどとは思いもしなかった。

ふと、息子の気持ちの欠片に触れてしまっていると錯覚している事が怖くなった。
最後だと思い交わした会話。そこから先にあった、再開した関係とやり直された再会。
己の行動を省みて、初号機に溶けて逝った妻への執念が無くなっているという自覚。
未練が無いといえばウソになるが、かつてのような衝動は既に消失している。
それは綾波レイと碇シンジを依代としての見る必要の無くなった証明でもあった。
証明。この感覚こそ、今の状況が現実である証明ではないか?

ひとつの結論に達して墓場へと辿りつく。
ドアを開け通路を進み、墓場へと辿りつく。
そこにかつて見た残骸は無く、碇ゲンドウの推測は確信に変わった。

30 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/21(土) 03:15:18 ID:NimOzHXN
そこにあったのは、エヴァンゲリオン…と、よく似た代物だった。
生気を失ったような灰色と苔のような緑色のカラーリングは、まるで迷彩。
その姿、明らかに人型。その眼差しは虚ろながら、微かに感じる生命の気配。
あの夢の中で告げられた事を思い出す。これを使って贖罪しろというのか。
絶望が、恐怖が、混乱が、私を包み闇へと飲み込んでく。
逃げ出したかった。ただ、ひたすらに逃げ出してしまいたかった。
それを咎める者は居ないと自分に言い聞かせ、来た道を戻ろうとする。
…だが、何かが私を押し留める。右腕は、その機体へと向けられる。
私の意思など、まるで関係が無いように。そう、意思と関係なく動く!
「畏れるな。逃げてはダメだ。立ち向かえ。逃げるな。逃げるな。逃げるな…」
私はせめてもの抵抗に、自分に言い聞かせるかのように、繰り返し、呟いていた。
まるで息子と変わらない事をしていたと気付いて、少し可笑しかった。

かつて、別の場所で感じていた鼓動を私は感じていた。
先程まで虚ろだった目には、ほの暗い光が宿っている。
ガキリ ガキリと 何かが外れる音が 地下に 響く。
腕は 焼けるような 熱さ。
巨人が 私を 掴む。
口が 開いて
 
          やみ。

31 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/21(土) 03:48:49 ID:???
恐るべき光景と感覚を繰り返し味わった。地獄といっていいだろう。
黒い剣に貫かれ、碌に動けぬまま何処かに横たわっていた私。目の前には使徒。
光の槍は私の右目を容赦なく貫き、鞭のような光も容赦なく下腹部を貫き、えぐる。
巨大な顎に生え揃った無数の牙は私の全身に穴を穿ち、ズタズタに抉り取る
強烈な光線は私の胸を何度も焼き、不気味な2対の腕は容赦なく私を殴打する。
溶岩の中で全身が焼き尽くされていく。強烈な酸は緩慢に死を与えてくる。
巨大な質量による重圧で全身が爆ぜる。自壊する光は視界を全て埋め尽くす。
自らの腕で自らの首を絞め、死に至る。衝撃で吹き飛び、首を刎ねられる。
ユイの思い出とシンジへの罪悪感で心が砕ける。私の体を貫き、蝕む光。
目の前にシンジが現れる。ユイが現れる。虚無への誘い。

拒絶した。拒絶して拒絶して拒絶しつくして、最後に自らの命を絶った。
それでも死ねない。安息は訪れない。やっと自覚した。これが、罰だと。
最後に見たのは赤い海。息子が泣いている。たった1人で泣いている。
私はここにいる。何をすればいい。何ができる。私は…私は…

「もう死んでいる。この時、俺は死んでいる。」

32 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/21(土) 04:20:41 ID:???
そう告げたのは自分だった。私を飲み込む前に見た、虚ろな瞳の自分だった。
「俺は満ち足りて死んだ。だが、ユイは満たされていなかった。」
「孤独と絶望に満ちた赤の世界。こんな場所に価値は無いと言っていた。」
「ユイは自らを赦せないと言った。俺は、ユイにそう感じさせた自分が赦せない。」
「だから償え。俺にはそれだけの罪がある。暫くしてシンジは死んだ。ユイも死んだ。」
「さんざん罵られたよ。『貴方のエゴの為に、こんなになったんじゃない。』と。」
「ここに幸福などありはしない。俺と老人のエゴによって壊された世界だ。」
「だから、それを使いサード・インパクトを阻止しろ。そして…シンジから逃げるな。」
虚脱感が意識を遊離させていく。再び目が覚める前触れなのだと、理解した。

「それが償いか。」
『私』は、最後にそう尋ねた。
「そうだ。そして、お前の右腕は魂の刻印。アダムの名残。囚人に相応しい刺青。」
そう答える『俺』の腕は、『あの時』に失われた、その姿のままであった。

そして私は、自らの贖罪する為の力を与えられ、自らの手で使徒と戦う事になった。
その身に記される番号は、ありえぬ数字。虚数@。

33 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/21(土) 04:21:42 ID:???
間違ってageてたことに気付く。俺、プギャー。
廃スレ侵食、とりあえずここまで。(AA略

34 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/21(土) 04:23:09 ID:???
追伸。むしゃくしゃして書いた。ゲンドウなら何でも良かった。今は満足している。

35 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/21(土) 13:52:35 ID:???
おつ

36 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/22(日) 07:40:18 ID:???


37 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/22(日) 16:43:26 ID:???
ふと、直立不動で茫然自失となっていた事に気付く。これで何度目なのか、もう判らない。
自分は精神を病んでしまっているのではないかと思ったが、既に病んでいるとも言える。
右手には痣。右腕全体にも、刺青のような痕。左手の火傷と並べてみると少々グロテスクだ。
かつて失われた右手。あの時はアダムを手にしたが、今度はエヴァを手にするというのか。
目の前の巨人は胎児のように膝を抱えて横たわっている。この場には、私以外に誰もいない。
ここは『墓場』。私は贖罪の為に此処にいる。理由はわからない。だが、それでいい。

上に帰還してから最初に向ったのは、レイの病室だった。既に処置は済み、病室で寝ている。
『以前』のように付き添ったわけではない事を思い出す。既に変化は起こりつつあるようだ。
補完を成す必要性を感じない今、彼女とダミープラグの事も考えねばならない。
いきなり計画を止めれば老人達は躊躇なく代理の人物を寄越し、シナリオをなぞるだろう。
同じ轍を踏む必要も無い。時間をかけて頓挫させよう。ゆっくりと毒を混ぜるように。
「レイ。ゆっくりと休め。今は、それでいい。今日は良くやってくれた。」
そう言って去ろうとする間際、微かに反応した気がしたのは、私の自意識過剰だろう。

38 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/22(日) 16:54:28 ID:???
次にシンジの様子を見に行くと、戸惑っていたようだがそれでも嬉しそうな顔をしていた。
ぎこちない笑顔だが、そこにはユイの面影がある。今となっては、それで十分だ。
あまり傍に居ても困るだろうと思い、一言「よくやった。」と伝えて帰ろうと思った。

「まさか、いきなり泣かれるとはな…。」
突然泣き出した息子を前に、今度は私が狼狽する番だった。
動揺のあまり謝罪の言葉を残し、仕事を理由に逃げ出してきた訳だが。
タバコに火をつけ、缶コーヒーを口にする。カフェインと煙草の煙が体に染みる。
この数時間で、己自身に劇的ともいえる変化が起きた事だけは確かだった。
妻を失ったと理解し、息子と僅かに触れ合い、計画には固執しなくなった。
それは過去の自分が失われつつある事の証明。何かが欠落しつつある証拠。
しかし、それを自覚しながらも心中が動揺する事は無い。むしろ穏やかだ。
ひょっとしたらユイと再会するのとは、別の形の幸せを望んでいたのかもしれない。
だが今の自分がしなければならないのは贖罪だ。今更、幸せになれる筈も無い。
そこで思考を打ち切り、大半の仕事を押し付けた冬月の元に戻る。
嫌味でも言われるかと思っていたが、やたら驚いていたのが不思議でならなかった。

39 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/22(日) 17:26:54 ID:???

老人達からの招集を受け、記憶にある内容と同じ事を言われた。
既に死海文書には無い事態が目の前で起こっているとは思うまい。

夕方、赤木リツコ君から口頭で、碇シンジと葛城ミサトの同居する許可を求められた。
記憶からは特に思い当たる問題は無いように思えた。少なくとも、死ぬような事は無い。
許可を出すと、珍しく「よろしいのですか?」と確認を受けた。
再会した時の対応で何か勘違いをしているのだろう。「問題無い。」と返答する。
まだ何か言いたそうな様子だったが、他にも問題は山積みなので話を切り替える。
これから人類補完計画に対するスタンス。そして、『墓場』に出現したエヴァの事。
冬月と、彼女には知らせておこうと思ったのは何故だろうか…

次の使徒が来るまで、あまり時間は残されていない。

40 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/22(日) 19:32:24 ID:???
夜。悪夢にうなされた。シンジが見てきた光景を見た。
最後に赤い海のほとりで一人泣いている所で目が覚めた。
私も、泣いていた。私は狂っているのかもしれない…

翌朝、私は2人を呼び出した。
リツコ君には、精密検査を受けたいという名目で。
冬月先生には、相談したい事があるという名目で。
そして記憶に残っている事実を、歪曲し改竄して伝えた。
真実を話す必要は感じないし、知らない方が幸せという事もある。
もし信じてもらえなければ精神を病んでいる事にしてしまえば良い。
そんな卑怯な打算もあったが、2人は予想以上に私の言葉を信じたようだ。
『墓場』にあるエヴァンゲリオンは、私と共に未来から過去に送られてきた事にした。
実際には何だろうと、どうでも良かった。アレが動こうが、動かなかろうが関係は無い。
当面、エヴァ-iは放置して、通常通りに職務を全うするという事にした。
ゼーレにわざわざ伝える必要も無ければ、部下を混乱させる必要も無い。
何よりも不確定要素が多すぎて、マトモに運用する事も叶わないだろう。
日々に埋もれそうになる中、罪悪感と寂寥感がひたすらに去来していた。
そんな私の様子がよほど異常に見えたのか、リツコ君と冬月が健康診断を薦めてきた。
確かに違和感があるのも事実な上、1人で考える時間も欲しかったので了解する。
即座にスタッフが手配され、一日の大半をかけ病院をうろつく。まるで1人になる時間などない。
結果は午後に出たが、特に問題は無かった。むしろ健康すぎる位だと言われたほどだ。
それを伝えると、二人とも安心したようだった。仮にも司令が不健康では問題なのだろう。

そして4番目の使徒が来た。私は、私の犯した罪に対する罰がどういうものか身を以って知る。

41 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/22(日) 19:33:53 ID:???
懲りてない侵食、ここまで。
乙って言ってくれた人、ありがとう。
自分の想像以上に嬉しい…反応があるって…

42 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/24(火) 08:27:27 ID:???
『シンジに関する報告は、特に私が介入する必要は無い程度の事ばかりだったな…。』
私は、使徒が飛来するという報告を受けて招集をかけながら、そんな事を考えていた。
権限が移行してくる。私は、冬月と共に定位置で戦況を眺めていた。
シンジが級友を、緊急避難措置としてエントリープラグに退避させる迄。

発令所は騒然となる。怒鳴りたてる女性の声。リツコ君の悲鳴のような声。
収拾がつくのには時間がかかる。使徒との対峙は予測不可能の連続であるが故に。
瞬間、世界が暗転。猛烈な頭痛と嘔吐感、そして浮遊感と躍動感が走る。
堪えきれず吐こうとするも失敗。視界はサングラスとは異なる色に染まる。
そして肝心のサングラスを失ったことに気付く。ホワイトアウトが発生。収束。
眼前に、先程までモニターで眺めていた第4使徒の背後を確認。周囲を認識。

「馬鹿な………」

私はLCLに満たされたエントリープラグの内で、操縦桿を握っていた。
もっと有体に言うならば、『墓場』で見たアレの中で。

43 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/24(火) 08:49:39 ID:???
同時刻、同じような台詞を呟いたのは冬月コウゾウと赤木リツコであった。
いるべき場所にいた人間は消え、ありえない場所にありえない物が存在したからだ。
発令所の混乱は、既に恐慌寸前となっていた。最早、ネルフの誰にも余裕など無い。
葛城ミサトは撤退を指示。それを聞いた碇シンジは、拒否。激昂。そして正面から突撃。
対する第4使徒は、振り回していた2本の光鞭を変化させ初号機の下腹部へ刺突。
誰もが初号機の貫かれる光景を想像し、ある者は目を背け、ある者は祈る。
そんな状況の中で碇ゲンドウが取った行動は、実に単純で豪快なものであった。

『背後から、第4使徒の光鞭を握り締めて後ろに引き摺る。』

結果、第4使徒シャムシェルの攻撃は未遂に終わり目標を背後に変更。
しかし仰け反った体制で、突き出す形になったコアに初号機の突撃が命中。
コアに突き立てられたプログ・ナイフによって沈黙。初号機、稼働時間残り10秒。

奇妙な沈黙が、場を支配した。

44 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/24(火) 09:28:56 ID:???
隙を突いて書いてみた。乗っ取りバンザイ。

45 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/25(水) 03:00:57 ID:???
プラグの中で苦悶の声を上げる。火傷とは比べ物にならない、気絶するような痛み。
まるで掌の皮膚から骨までを、鋸の刃でこそぎ落とすような感覚。だが、外傷は無い。
周囲は再び闇に閉ざされ、微かな振動だけが途切れがちな意識と現実を突きつけてくる。
…衝撃が走る。したたかに頭を打ちつけた折に気絶できたのは幸いなのかもしれない。

「使徒、沈黙。初号機活動限界。あの巨人に対しマギは解析不能を提…ロストしました。」
発令所の静寂を破ったのは、オペレーターの席に座る童顔の女性が発した言葉であった。
慌てて回収の指令が飛ぶ。皆、恐慌状態を脱した反動と勝利を認識して、興奮している。
巨大なスクリーンには、もう初号機と第4使徒しか映っていない。

46 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/25(水) 10:08:54 ID:???
「何なのよ、もう!」
私…赤木リツコは自分でも信じられないくらいの声でヒテリックに叫ぶ。
何をどうすれば目の前で起きた事態を説明できるのか掴みかねていたから。

巨大なスクリーンに映し出される『墓場』で見た代物を見た瞬間は目を疑った。
あの人に説明を求めようとして居場所に目を向ければ姿は消えている。
冬月副指令は、顔面蒼白で首を横に振る。戦闘は大詰めを迎える。眩暈がしてきた。
MAGIに判断させている間、脳をフル回転させて事後処理と回収の算段を整える。
ところが結果はオレンジで、なおかつ目の前でロスト。そこで先程の発言に至る。
ミサトが何か尋ねたそうな顔を口をしているが、実行される前に片手で静止。
急いで冬月司令の元へ駆けて質問をする。悔しいが動揺している。それも、かなり。
「冬月副司令。碇司令はどちらに行かれたのですか!?」
「知らん!私にも何が何だか判らんのだ。一瞬目を離したら、消えていたのだよ。」
幸か不幸か、初号機と使徒回収と、正体不明の機体の出現で発令所は揺れていた。
司令の所在が突如として不明になった事に気をかけている暇は無いと言わんばかりに。

私は、冬月副司令に現場の指揮を頼むとドグマへ走った。
科学者としての心、女としての心、その両方が囁いたから。

47 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/25(水) 10:50:12 ID:???
ゲートのロックを解除する。扉の開く時間にさえ苛立ちを覚える自分に、少し驚いた。

――――ネルフの総司令たつ碇ゲンドウが行方不明になるのは困る。
誰が?

混乱による思考のループが発生していた。それに終止符を打ったのは、『墓場』の巨人。
その手を見れば、両手が少し焦げている。ループは止まり、私は碇ゲンドウを探す。
「司令!司令!どこかにいらっしゃるのですか?」
その呼び声に答えは無かったが、以前見なかったエントリープラグがあった。
急いで駆け寄る。ハッチは開いていたが、中では司令が力なく横たわっている。
中に乗り込み即座に外傷の有無を確認。血の滲んだ掌の火傷の跡が、痛々しい。
死んでしまったのでは無いかと思い、名前を呼びながら体を揺する。
うっすらと目を開いた司令の顔に、普段かけているサングラスは無い。
「……すまんな。」
仏頂面以外の表情を見ることは数えるほどしかなかった顔は、私を見て微笑んでいた。
普段は目を合わせない…仮に合わせたとしても、私を通して別の女を見ていた目が。
私だけを見て。微笑んで。感謝の言葉を口にして、声までかけて。
不覚にも胸が熱くなる。諦めかけていた筈の物は、思いがけぬ形で私にもたらされた。

そのあと再び気を失った司令を見て現実に帰る。すぐに保安部へと連絡をする。
担架で運ばれていく司令に付き添いながらも、私は去り際に巨人を見上げていた。

48 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/25(水) 11:54:20 ID:???
司令は過労による入院ということで処理され、その間の業務は冬月副司令が行っていた。
使徒の本格的な解析も、あと数日もしないうちに始る。初号機の損傷も軽微だ。
地下の物体の方も解析したい所だが残念ながらそこまでの余裕は、まだ無い。
サードチルドレンは、戦闘中の一件で一時的に独房に入れられている。
その日の夜に司令は意識を取り戻した。再度、精密検査を行ったが異常は無いらしい。
私と副司令は、病室へと向う。望む答えは手に入らなくとも、情報が…欲しかった。

「早速ですが…あれが何なのか、お聞かせ願えますか。」
部屋に入って開口一番、そう尋ねる事にした。この程度の対応は互いに予測済み。
冬月副司令は何も言わず、それでいて圧力をかけている。質問の役割は、私。
監視装置は全て無力化してあるので盗聴の心配は無いし、記録にも残らないと告げる。
それを聞いてやっと語り出されたのは、抽象的ではあったが衝撃的な内容だった。

49 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/25(水) 12:26:01 ID:???
「…では、あれはゼーレの起こしたサードインパクト後の世界から送られてきたと?」
「そうだ。人類はLCLに帰り、老人達は殉教を遂げた。」
「それを拒絶する意思が、あのエヴァを送ってきた?それで人類補完計画の阻止ですか?」
「ああ。」
「ダミープラグの開発計画は永久凍結と仰いましたが……その、レイと素体は?」
「素体は破棄。レイは継続して適格者として扱う。エヴァ零号機のパイロットは必要だ。」
「碇!それではユイ君と…」
今まで沈黙を保ってきた冬月副司令が口を開く。対する司令は、不気味なほど穏やかだった。
「冬月先生、ユイは…死にました。死んだのですよ。エヴァに溶けて。」
プラグの中で見たのとは異なる悲しそうな笑顔。副司令は、瞑目して「そうか」と呟く。
秒針の音が、やけに大きく聞こえた。その静けさが、死者に捧げる黙祷のように思えた。
「そうだ…エヴァということは、動力は?そもそも、どうやって出現を?パイロットも…」
そう、あのエヴァにはケーブルが繋がっておらず、射出口を用いずに地下から出現した。
必要ならパイロットの選出もしなくてはならない。謎も課題も山積みなのだ。
そこまで言ってから、私は私の愚かさに気付いた。司令は、なぜプラグの中にいたのか…。
「動力は恐らくS2機関。あの時の移動手段は不明。…そして適格者は私だよ、赤木博士。」

50 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/25(水) 13:16:00 ID:???

その後、再び今回と同じような事が起きた場合の対応などを決め、私と副司令は帰路につく。
少なからず想っている相手が戦場で直に使徒と対峙するのかと思うと、とても歯痒く思えた。
いっそ以前と変わらず、無愛想で碇ユイに固執してくれていればどんなに気が楽だったか。

「あの人が息子を傍に置かなかった理由って、ひょっとして…」
だとすれば、なんて――――

ふと、第4使徒のサンプルを調査可能になるまで多少の時間がある事に思いが至る。
「あの機体の調査をする時間は、あるわね。」
そう呟くと、私は感傷的な女の思考から科学者の思考へと切り替え、自宅に急ぐのだった。

51 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/25(水) 13:18:07 ID:???
.  ∩∩
   | | | |
  ( ゚ω゚) < つたないぶんしょう ここまで。
  。ノДヽ。   こんどは シンジくんのしてんで かくかも。 
   bb


52 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/27(金) 20:37:59 ID:???
僕の名前は碇シンジ。新世紀を迎えた年の六月に生まれたらしい。
何はあったのか、親戚の下へ預けるなんて放置プレイをされて14年。
突然の手紙に、喜び半分で父に会いに行くと人類を守る羽目になった男の子だ。
それでも今度こそ一つ屋根の下で一緒に暮らせるのと期待したけど、やはり無理らしい。
それどころか今までいた場所より酷い環境で暮らす事になった。これは僕が悪いんだけど。

嘘みたいなホントの話はこれだけじゃなくて、実は父さん、『かなり偉い人』らしい。
曖昧な表現を使うのは、金髪の科学者さんと、別のお姉さんから聞いた話だから。
実際に父さんに聞いたわけじゃないし、他にも聞きたい事はある。それに、不満も沢山。
だからってわけじゃ無いけど帰るかどうするか迷って、父さんに会いに行く事にした。
一緒に暮らしている人には出かける旨を置き手紙で伝えておいた。学校は休んだ。

司令室を尋ねると、優しそうな白髪の人がいた。父さんより年上で、先生みたいな感じ。
この人の方が司令に見える気がするけど、父さん見たくコワモテが良いんだろうか?
父さんの居場所を尋ねると、暫くすれば此処に戻ってくるから待っていると良い、と言われた。
お茶まで出してくれるみたい。やっぱり優しい人だなぁ…理想のおじいちゃんだ。

53 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/27(金) 20:38:39 ID:???
「しかし、突然どうしたんだね?何か話したい事でもあったのかな?」
「はい。こっちに来てから話す機会が殆ど無かったので…。」
「ふむ…まあ、あの男も不器用な奴だからな。何を話せば良いのか判らんだけかもしれん。」
「そうなんですか?…僕もずっと離れて暮らしてたから、同じかもしれませんね。」
「ほう、そうかね。(ユイ君の面影はあるが、そういうところは父親似か…)」

そんな風に話していたらドアの開く音がして父さんが入ってきた。
サングラスじゃなくて眼鏡?あっ、固まって……我に返ったみたい。なんか可愛いかも…。
なんか意外な一面を見た気が―――って、そうじゃなかった。うう、ドキドキしてきた…。
「どうしたシンジ。何故ここにいる。」
「あ……えっと…その……」
マズい、頭がぐるぐるしてきた。言いたい事は沢山有るのに。どうしよう。
「碇。わざわざ息子が来てるというのに、それは無いだろう?シンジ君が困っているぞ。」
思わぬ助け舟に、少し心が軽くなる。そうだ、逃げちゃダメだ…。

54 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/27(金) 20:39:36 ID:???
事故により、ここまで。くそう、フリーズさえしなければ…

55 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/28(土) 19:33:49 ID:???
EVA板に初めてきてのぞいたスレがこれ。で、中身はこれ
作者GJ

56 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/29(日) 03:51:59 ID:???
「ま、迷ってるんだ。エヴァに乗り続けようか、どうしようかって…」
僕は、自分でも情けないと思うような声で言った。だけど、言えたんだ。
「綾波さんも、動かせるんでしょ?それに、この前は別のも使途と戦ってるみたいだったし…」
そう、あのイカの親戚みたいな使途と戦った時に見た緑と灰の巨人。まるで、エヴァ。
「それで…それで…」
ミサトさんの部屋にあった監督日誌。あと一歩で殺す所だったクラスメイト。
呼び出されて、エヴァに乗せられて、痛い思いをして、守ったって言われて。

「シンジ。」

そこには、真っ直ぐな視線だけがあった。一度も見たことの無かった、父さんがいたんだ。
「お前は、あそこに戻りたいのか?ここに来るまでの日常に戻りたいのか?」
そう言われて、思いを馳せてみる。親戚。向こうのクラスメート。おぼろげな記憶。
…顔が思い出せない。何をしたか覚えていない。名前が出てこない。僕が居ない。
もう、過去に戻る場所が無い。ここから帰ったら、もう、何も、無い。
それが自分の中にある導火線に火をつけ、感情という火薬に着火する。
「わかんないよ!わかんないんだよ!だから来たんじゃないか!」
あとは、ひたすらに吐き出すだけだ。理不尽で一方的な感情を吐き出すだけだ。
「一方的に呼び出して!なんだよ、一緒に暮らせるかと思ったのにさぁ!」
妥協の果てに感じた孤独を乗せて、幼稚と判りつつも納得できない…怒り。
「いままでだってそうだよ!寂しい時に傍に居ないなんて、卑怯だ!」
次々と脳裏に瞬く幼い頃の記憶。父の姿。母の姿。消える姿。最後の姿。
「母さんは実験で消えちゃったんだよ!僕にはもう、父さんしかいないんだよ!」
――――僕は、今、何て、いった?

57 :歪んだカレイドスコープ:2005/05/29(日) 04:26:17 ID:???
本当に卑怯なのは誰なんだろう。
父の弱みにつけこんで感情をぶつける僕だろうか。
泣いている僕の傍に居てくれなかった父さんだろうか。
それとも、僕と父さんを残して何処かに消えた母さんだろうか。

『この子には,明るい未来を見せておきたいんです。』

そこまで思い出したところで、僕は抱きしめられていた。
タバコとコーヒー、それに微かな血の混ざったの匂いがした。
「すまなかった。本当にすまなかった。」
お詫びの言葉よりも、抱きしめられた嬉しさよりも、
「…いいんだ。僕こそ、ゴメン。父さんにも、色々あるのにね。」
実は『父さんの匂いって、こういう匂いなんだ…』なんて思ってた。

「シンジ。お前が帰りたければ、帰っても―――」
「―――残る。僕、やっぱり残るよ。父さんと一緒に居たいんだ。」

十数分前に司令室に来た時の自分からは信じられないくらいハッキリ言えた。
あれだけ怒鳴ったのは初めてで声が少し枯れてたけど、言えたんだ。
父さんは「そうか」って一言だけ言って、自販機コーナーででジュースを買ってくれた。
僕は、きっと一生そのジュースの味を忘れない。

後で、帰ってきてたミサトさんに泣きながら怒られて、更に抱きしめられて窒息死しそうになった。
でも、父さんと話してたって言ったら喜んでくれた。今は、ここが僕の家なんだ…なんて思った。

58 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/29(日) 04:30:42 ID:???

なげやりなスレの不法占拠中Death.

はたして、いつまで削除されずに書き続けられるのやら。

というわけで、歪んだカレイドスコープ(略称:歪カレ)また次回。

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