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ママは中学二年生

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/15 23:55:57 ID:???
「母さん!ここにいたんだね!」
「碇く…いいえ シンジ 私がママよ」

そうして親子として暮らし始めたシンジとレイだったが…

2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/15 23:58:16 ID:???
ちゃんと続きかけよ。
2getしたぞ。

3 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 00:00:42 ID:???
近親相姦か(´Д`)ハアハア
そのうち「ソンコン」(ソン・コンプレックス=息子)とか
「ドタコン」(ドーター・コンプレックス=娘)とかいう言葉が出てくるかもな。

4 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 00:03:10 ID:???
セーラームーンのちびうさも近親相姦だったよね?

5 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 00:40:29 ID:???
ちくしょう、久しぶりにスレタイ見てそそられたぜ…
シンジとアスカができちゃった! で。。。できちゃった……

元ネタとは何の関係もございませんが

6 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 01:13:49 ID:???
「来い」とだけ書かれた手紙を持って第3新東京市にやってきたシンジ。
待ち合わせ場所の駅前ロータリーに立ちつくしている。
…手紙には若い女性が写った写真とメッセージが同封されていた。

母親が死んでから、早11年。
男ヤモメの生活に終り告げるつもりなのだろう、そうシンジは思っていた。

「だからって、何もこんな女性とはなぁ…」
写真の女性は葛城ミサトと言う。
20代後半というところか?
腰を屈めてVサインをかざしたその姿は胸元が強調されている。
そして、キスマーク。

「年頃の息子をナンだと思っているんだろ…」
やや不機嫌そうに呟くシンジ。

二本目のジュースに口をつけた頃、タイヤを鳴かせながら青いスポーツカーが近付いてきた。
ごん!と路肩に乗り上げながら停止した車のドアが開く。
「ごっめ〜ん、お待たせぇ〜」
呑気な声で頭を掻きながら、件の女性が笑いかけてくる。。

クラシック音楽が流れる車内、やや緊張した様子のシンジ。
ミサトはハナ歌を歌いながらハンドルを握っている。
…やがてシンジがおずおずと尋ねる。
「…ミサトさんは…父さんのドコがいいんですか?」
「ん?何の事かしらぁ」
「父さんと、結婚するんでしょ?」
「えっ…何も聞かされていないの!?」
ミサトの顔色が見る間に曇る。
それを見てシンジの脳裏に不吉な予感が走る。



7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 01:21:49 ID:???
続きは?

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 01:29:13 ID:???
L・G・S!L・G・S!L・G・S!

9 ::05/01/16 01:50:49 ID:???
ネルフ本部。 第3新東京市、の地下深くにそれはあった。
国連直属のこの組織はなんだか秘密で機密な仕事をしているらしい。
そしてそこの初潮いや所長(皆はなぜか司令と呼ぶ)がシンジの父親・ゲンドウである。

「シンジ君、いい?何があっても驚いちゃダメよ?」
本部に入る前、ミサトはそう念を押した。
だがそれは今後シンジの身の上にとんでもないことが起きると宣告したようなものである。
「ミサトさん、一体何があるんですか!?」
「ちょっちそれは他人の口からは言えないわねぇ〜」
シンジから視線を逸らしながらひたすらトボけるミサト。
「あら、ミサト。それが例のお子さん?」
突然、後ろからやや甲高い女性の声がする。
「リツコぉ〜、シンジ君何も聴かされていないみたいよぉ?」
「司令のやりそうな事ね…初めまして、シンジ君。私は赤木リツコ」
白衣に身を包んだ金髪の女性が握手を求めて右手を差し出す。
右手を出そうとして慌ててズボンで掌を拭うシンジ。
「は、初めまして…あの、ひょっとして、貴方が父さんの再婚相手ですか?」
だがリツコは皮肉っぽく笑っただけだった。 その時。

「久しぶりだな、シンジ…」
廊下の反対側から特徴のある声がする。
短髪にアゴヒゲ、そしてサングラスの大柄な男が立っている。
「父さん!…突然、どうしたんだよッ!どうして急に呼び出したりしたんだよッ!」
わめき散らすシンジを眺めながら、チョイと肩をすくめて見せるゲンドウ。
「お前に新しい母さんを紹介しよう…綾波レイだ」
ゲンドウの後ろから1人の少女が現れる。
蒼い紙、紅い瞳、そして白い割烹着。
少女は無言のままぺこりとお辞儀をすると再びゲンドウの影にかくれる。

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 02:01:13 ID:???
自分的には直接的なエロ描写は無い方がいいな

11 :6:05/01/16 02:29:48 ID:???
どーもです。
レス前半はエロ期待の人が多いようなんですが…。
微妙に危うい関係が書かれた作品、が期待されているのでしょうか?
…難しいですねぇw

このままでは学園&ホーム・コメディ路線になると思われ。
路線変更をご希望の方はすぐに申し出てください。
今ならバトンタッチも出来るでしょう…んで、誰か代わって書いてください。


ちなみに私、すっごく遅筆です。



12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 13:32:30 ID:MH6Ll4CB
ほれもう泣くな
かあちゃんにおぶされ

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 14:40:39 ID:???
>「年頃の息子をナンだと思っているんだろ…」
あまり他人の文とか読んでないでそ
日本語おかしいよ

14 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 14:43:03 ID:???
君もね。

15 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 14:51:07 ID:???
そんなにおかしいかな。
俺は普通に読んでしまったけど。

16 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 14:51:47 ID:???
>>13
スマソ、漏れもどこが変なのか判らん。
どういう風にへんなの?

17 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 14:54:42 ID:???
読解力の無い人間はすぐに文章のせいにするw
前後の文章からも、あんま矛盾はないと思うが?

18 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:04:34 ID:???
わかった。ナン→何に変えろということでは?
んなわけねーか。

19 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:06:34 ID:???
そんな事はどうでもいいから
非エロはイラネ

20 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:11:00 ID:???
いやいやそうは遺憾w
是非とも>13にはご高説を賜りたいものだ

21 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:12:57 ID:???
おまえら、食いつきいいな。

22 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:19:05 ID:???
ところで
>>14が「君もね」と書いている一件だが。
14の日本語もおかしいが13も変だ、と言う事なんだらうか?

23 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:21:35 ID:???
そういう事なんだらう。

24 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:28:23 ID:???
>>13









滑稽w

25 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:31:58 ID:???
>>22
アンカー間違ってるよw
ここで問題なのは>>6>>13でしょう?

26 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:36:03 ID:???
きっと「年頃の息子をナンだと思っているんだろ…」で
ゲンドウさんがシンジ君のことを『ナン』だと思ってる。
シンジ君が『ナン』って何だよw食い物かよwwww

と言いたかったに違いない。

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:37:19 ID:???
一気に親子漫才編に突入ですなw


28 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:39:53 ID:???
>>13マダー?チンチン(AAry

29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:43:09 ID:???
「何だと思っている」の何をナンと表記したのは確かに始めて見た。
何でカタカナにしたんだ、13は?
そういう表記の小説でも流行ってるのかな?

30 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:47:30 ID:???
小池一夫原作の漫画にはありそうな表現…かな?よく判らん。
つか、>>6ジャネーノ?

31 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:47:58 ID:???
>>13は書き方を間違えてる。
日本語が変。ではなく読ませ方が変なんだよ。

>>29の言うように「何」を「ナン」と書かなくても
そう読むのだから。

32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 15:56:04 ID:???
そういうのは作者の表現によると思うけどね

33 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 16:03:07 ID:???
いや、>>31の説明はイイ!
確かに漢字で書かれていても普通なら「なんで」と脳内変換するだろう。
作者の表現か変換ミスかはさておいて、良い学問をいたしました。

34 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 16:07:26 ID:???
「なんだ」だったorz

35 :13:05/01/16 21:42:00 ID:???
そうか。きっと俺の日本語が古いんだろうな。
以前、バイトでs潮社のリーダー、やってた頃こういう場合
「年頃の息子」ではなく「年頃の子供」というべきだと教わったもんでね。
主語と目的語の関係さ。

36 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 22:18:22 ID:???
6さん続き楽しみにしています!
自分的には今まで抑えていた母親への甘えが爆発して
ママ大好き暴走シンジとか見てみたいです

シンジってマザコン属性あるのかな?

37 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/16 23:28:26 ID:???
そう言えば、出版社のバイトで某賞の下手くそな応募原稿を読みすぎ話が書けなくなったとボヤいついる奴がいたな。
あれはどこのスレだったか…。


38 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/18 08:05:15 ID:???
>>36
だけどママはパパを甘やかすけど、シンジにゃ厳しい〜
パパはシンジを甘やかすけど、シンジにゃ煙たがられてる〜

ママは洞木さん、パパはトウジが良いと思うナリ

39 :6:05/01/18 19:52:05 ID:???
学園&ホーム・コメディ路線で設定を作っています。
おおまかな粗筋は出来ました。
手近に迫ったヤツを片付けて一本書いてみます。
悪いクセで連載モノになりますw
んで、うpが遅いww

ではまた。

40 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/18 21:20:11 ID:???
>>35
14歳という微妙な年頃の男の子は自分のことを「子供」と言うかな?
俺が思春期だった頃は子供扱いされるのを嫌ったものだが

41 :13:05/01/20 20:41:42 ID:???
206 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [age] 投稿日: 05/01/09 01:46:32 ID:???
つかさあ、エヴァ板でFF書いてる香具師ってどういうつもりなんだろ?
207 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日: 05/01/09 02:02:42 ID:???
ひまつぶし
208 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日: 05/01/09 12:17:18 ID:???
あれを誉める輩がいるからなあ。
普通に読書してないのが丸判り。
209 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日: 05/01/09 12:40:08 ID:???
かなり前から見てて、書いてる人には悪いけど最近のレベルは低下する一方だね。
基本的な文章力とか、表現方法なんか。
ラノベでも相手にされないから、エヴァ板で書いてるのかな?
だとすると優れたキャラハンがなりきりへ移住して、コテハンばかりになったのと
同じ現象が表れてる希ガス。
210 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [age] 投稿日: 05/01/09 14:36:28 ID:???
文章力だのどーでもいいじゃん。
電車男がベストセラーになる時代ですぜ。
211 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日: 05/01/09 14:55:17 ID:???
>>209
否定はできんが俺の常駐してるスレは面白いぞ
212 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日: 05/01/09 15:01:28 ID:???
晒せ
213 名前: 名無しが氏んでも代わりはいるもの [sage] 投稿日: 05/01/09 15:46:32 ID:???
>>212
(ノ∀`)<ムリ〜、楽しみは自分だけの物


エヴァ板・自治スレから転載。
良かったね、同じような事を言っている人がいますよ。同じ人かな?

42 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/20 20:42:56 ID:???
ありゃ、名前を消し忘れた。
別人です。

43 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/20 20:44:26 ID:???
このスレも粘着が居つくようになって、やっと一人前になったね

44 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/20 20:52:05 ID:???
自分の目が正しいと思っている馬鹿ほど可哀想なやつはいない

45 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/01/20 21:47:10 ID:???
>>41
すっげー大正解だ!!

>>40=自治スレ207

やるなーお前。

46 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/10 15:14:55 ID:???
ママ...

47 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/15 22:40:23 ID:???
.        i        /  /             |:: |
        i       /  /-―===-;.   ;.'==ー-l::::: |
.        i       ./  メ=;テ'=ニ.'     ;=;テ'=;'.l|:::: |
        i      /l  / ~. ̄      i  ̄ ~ .l|:::: |
.       i       l ./          l    l|::::: |
       i        y'i           |    ,'|::::: i
.       i /       .l;;l           l   ,'ヽ'、/  
       i/       .ll:l.|        '^  '   ,.':::::::l.|  何かしら?綾人 
. |',  |\ ./        |::l.|.     -;=ニ=ニ;'.  ,'::::::::/l.|   
. | \| ./       i  |:::|.|ヽ,    ~"='~ /:::::/ l.|  
iヽ.,   ~        l  l|::l.|:::::::ヽ.,      /::::/ .//  
|            /  ノ|l:l.|::::::::::::::::' ‐、,__,.イ;;;;:ニー;;'/:
ヽ,         / .// ~'  ̄"'ー‐‐--、;.::/ 

48 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/22 04:14:12 ID:RJpJtZLX
ママー!

49 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/05 21:58:49 ID:???
まんまくだちぃ。

50 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:20:36 ID:???
>>6
>>9
からの続きです。
『ママは中学二年生』 第一話 「ママはある日突然に」

>>36
ごめんなさい、カナーリ違う内容です。

あの…責任は持てませんから…。

51 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:21:38 ID:???
「はは、は…何、これ?」
ゲンドウとその後ろに隠れている少女を指差してシンジが力なく笑う。
「…誰か、ちゃんと説明してよ」
周囲を見回すが誰もそれに答えない。
「父さん…何とか行ってよ、父さん」
だがゲンドウは唯腕組みをしてシンジを見つめているだけだ。
周囲の大人達は成り行きを見守っている。
ぷち
シンジの何かがハジけた。
「よりによって!再婚相手が!どーして子供なのッ!?同い年位の女の子を!どーして
『母さん』だなんて呼べるのッ!?」
握り拳がぶるぶる震える。
「父さんは…父さんは、クダモノだッ!」
「…シンジ君、それを言うなら『ケダモノ』じゃ…」
そばに居たミサトが思わずツッ込む。
「どっちみち、ニンゲンじゃありません!」(C)有間しのぶ
「…シンジ、お前には失望したぞ…」
眼鏡を押し上げながらゲンドウが喋り始める。
「私は『母さん』と紹介したはずだ…再婚相手だなどとは一言も言ってはいない」
「そ、そんなの詭弁だよッ!普通ああいう紹介をされたら誰だって…」
「シンジ、ごまかしてはいかん…お前は勘違いをしていたのだ…そして勘違いをしたまま、
ヒトを糾弾しているのだ。…恥ずかしいとは思わんか、ん?」
「そ、そんなの…」
シンジの声にはさっきまでの力がない。
「父は悲しいぞ…だが嘆いてばかりでは物事は解決しない。お前がそんな風に育ったのは
やはりユイがいないせいなんだろう。そこで」
背後に隠れていた少女を改めてシンジの前に押し出す。
「私に与えられている権限と研究費と時間をムニャムニャしてこの娘を『造った』のだ」
シンジの前に押し出された少女が困った様な顔をしている。
やがて少し照れながら微笑むと右手を上げる。
「ち」

52 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:23:00 ID:???
はぁ、と短いため息をつくゲンドウ。
「肉体は見事に完成した。魂と呼ばれるモノだってある…だがしかし!MAMIシステムに
よる情緒教育ではどうしても限界があった…」
MAMIシステム
第七世代の有機コンピュータに実在する人間の人格を移植し「思考」する独立した3基からなるスーパーコンピュータである。
開発担当者である赤木ナオコ博士とその他2名の有能な女性科学者が人格提供者だ。
しかし当時の技術的限界により魂まで移植する事はできず、擬似人格の域を出ない。
故に人間らしいコミュニケーション方法など教えられる訳もない。
伝達方法もゆったりとしたものではない。
我々がファックス通信の音声を聞くようなものだ。
だからシンジ達には少女の発した言葉が「ち」と言う単音に聞こえてしまうのだ。

「…そこでシンジ」
シンジを指差すゲンドウ。
「なっ、なに?」
「お前、一緒に暮らして母親らしくしろ」
「…それって…本末転倒してるんじゃあ…」
「ぐだぐだいうな。これが成功すれば社会的な貢献にもなる…任せたぞ」
「社会的な貢献って、何さ?」
シンジの声にはまだ疑念の色がにじんでいる。
「…たとえば、だ。予測もできないようなトラブルによって両親を亡くした幼子に対する
一時的なメンタル・ケアとかだな」
意外にありそうな事例だった。
しばし沈黙の後、シンジはゲンドウの命令に従った。

53 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:24:59 ID:???
「司令、息子さんに本当のことを教えなくても良いんですか?」
「…今はアレでいい…必要になれば話す」
執務室に戻ったゲンドウに赤木リツコ博士(技術局一課・E計画責任者)が尋ねる。
「…失礼ですが、本当の事がバレたら…」
「かまわん…E計画は何事にも優先されるべき事案だ…それは委員会も承知している」
「ですが…」
「その副産物としての人類補完計画でありEVA開発だ…問題はない…」
大きなデスクに両肘をついたゲンドウはその口元を組み合わせた指で隠している。
薄暗い室内にも関わらずサングラスをかけているゲンドウの表情は読みにくい。
「息子さんにも真実を教えないのは…」
「公私の区別はつける…それに、知れば素直に言う事を聞くと思うか?」
「…いえ…」
「我々には時間がないのだ…」
「すべての元凶は『セカンド・インパクト』ですわね…」
リツコの言葉に、あぁ、と短く答えるゲンドウ。
「たった一粒の石ころが地球を揺さぶってくれた」

54 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:26:01 ID:???
西暦2000年9月13日、南極に隕石が衝突した。
その隕石は大質量であり光速の数十%という速度であった為、有史以来最大の大惨事を生じさせた。
南極の氷は溶け出し海面を上昇させ、衝撃による津波は瞬く間に世界中に損害を与えた。
さらに災いは続く。
衝撃により地軸が捻じ曲がりマントル対流に変化が生じた。
それは海底プレートの移動を誘発し、地震や火山活動をもたらした。
異常気象が続き世界的規模で温暖化が進む。
そうした環境変化に呼応する様に様々な種類のウイルスが発生した。
そしてそれらは驚くべき速度で世界中に蔓延して行く。
一国の研究機関では到底対応できない現実に、国際社会はひとつの組織を立ち上げて対応した。

NERV
遺伝子研究を目的に国連によって設立された人工進化研究所をその母体とした組織である。
ネルフにはたちまちにしてウイルスのサンプルが持ち込まれ、分析・研究が進められた。
原因不明の新たな疾病――特に感染性疾患と思われるもの――のサンプルが運ばれ、職員
達は危険を顧みずそれらに対して戦いを挑んだ。
有効な治療法の開発まで彼らは戦い続けた…。
こうして年月は流れウイルスの脅威は概ね去った。
だが…

55 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:27:03 ID:???
シンジ達の住居はネルフが用意していた。
コンフォート17マンション・11-A-1号室。
新東京市郊外に立つやや古びたマンションだ。
簡単な家具は据え付けられているとの事で、手荷物ひとつでの引越しだった。
案内役はミサト。
一通りの説明を済ませると彼女はにっこり笑って言った。
「じゃあ、またねン♪」

だだっ広い3LDKの空間にシンジは取り残されてしまった。
傍にいるのは、にこにこと笑うだけの人形の様な少女。
人間の科学技術が造り上げた奇蹟。
だが今のシンジには重荷でしかなかった。
もともとシンジは社交的な性格ではない。
幼くして母親を亡くし、父親はなんだか訳の解らない所で仕事に明け暮れている。
施設に預けられたシンジは、その性格ゆえに他人の集まる共同体内でますます自分の殻に閉じこもった。
意思の疎通が可能な人間にさえ苦手意識を持つシンジが、どうしてこの少女とすぐに馴染めるだろうか?
シンジはひたすら渡されたマニュアルを読んでいる…いや、読むフリをしている。
そうする事でこの状況から逃避しているのだ。
少女はと言えば、周りの物すべてが珍しいのか室内をあちこちと歩き回っている。
時折それらに触れては例の可愛らしい声をあげている。
やがてシンジの視界から少女が消える。
まず目で、そして首をめぐらせてその行方を確認するシンジ。
どうやらリビングに行ったみたいだ。
「はぁぁあぁぁぁ…」
重苦しいため息をついてシンジは頭を抱えた。
「無理だよこんなの…言葉も通じない相手、どうやって仲良くなれって言うんだよ…」
その時、歴史が動…もとい、甲高い悲鳴が響いた。

56 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:29:33 ID:???
少女の声だ。
思わず立ち上がるとシンジは声のした方…リビングに飛び込む。
いない。
辺りを見回せばバスルームのアコーディオンカーテンが開いて湯気が出ている。
バスルームのドアからそっと中を覗くシンジ。
「どうしたの…ぅわ!」
全身ずぶ濡れの少女がバスルームの隅でうずくまっていた。
大きな紅い瞳がシンジを捉える。
たちまちその表情が崩れ、がばっ!と抱きついてくる。
何があったのか、シンジはおぼろげに理解した。
あちこち触っているうちに熱湯のシャワーを浴びてしまったのだ。
我に返るシンジ。
「!ヤケド!」
少女の顔は赤い。
だがそれは感情の昂ぶりのせいかも知れない。
手足は…無論、赤い。
「ごめん!」
言うが早いかシンジはシャワーを水に切り替えて少女に浴びせる。
「ちぃィィィ!」
少女の悲鳴がバスルームに響く。
その場から逃れようとする少女の腕がシンジの顔に胸に伸びる。
見ればシンジの顔には幾筋かの引っかき傷がついている。
「あッああ暴れちゃダメだよ!ヤケドはすぐに冷やさなきゃいけないんだよッ!」
なおも暴れる少女に言い聞かせながらシンジはひたすら水をかける。
「ち?」
少女の腕から力が抜け、何かを思い出そうとする様な表情をみせる。
記憶の中にある膨大な知識からシンジの言葉が検索され、そして理解する。
心配そうな表情をした少女の手が、そっとシンジの引っ掻き傷に触れた…。
ざぁざぁぁ…

57 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:30:44 ID:???
「濡れた服はすぐに脱いで!風邪引くから…今、着替えを出すからそれに…」
そこでシンジは気がついた。
少女の荷物はごくわずかであり、そこに着替えはなかった。
思わずへたり込むシンジ。
べちゃっ  
湿った音のする方に振り向くと、少女は素直に服を脱ぎ始めていた。
「はぅあわわわ…とっとっとっとりあえずこれで…」
手近にあったベットのシーツをひっぺがして少女を包む。
「そっそれで身体を拭いてて…今、着る物を探すからッ」
自分のバッグを引き寄せると中身を引っ張り出す。
やや厚手の、フリーサイズのTシャツを取り出す。
「こっこれ…洗濯、してあるから」
なるべく少女を見ないようにして差し出す。
ぱさり
シーツの落ちる音
そして衣擦れの音
「ち」
耳元で少女の声がする。
「うわ!」
驚いて思わず振り向くと、そこにはしゃがみ込んだ少女が満足そうに微笑んでいた。20

しばしの沈黙――そして突然のチャイム。
「ちわーーーっス。ネルフですが、お荷物をお届けにあがりましたぁ♪」
ミサトの声だ。
我に返ったシンジはあわてて玄関に走る。
「レイの着替えよ、運び忘れてたわぁ…おぉ!」
段ボール箱を抱えてさっさと上がり込んだミサトが思わず叫ぶ。
そして振り返って意味ありげに笑う。
「ンもう、シンちゃんたらなんてコトを…ぷぷぷ」
「ちッ違いますよミサトさんッ!この娘、ヤケドしたんですよッ!」
シンジの言葉にミサトの表情が変わる。

58 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:31:51 ID:???
『リツコ!?大至急マンションまで来て!レイが火傷を負ったわ!』
まずミサトがした事は電話をかけることだった。
その口調や態度があまりにも過剰に思えたシンジはつい口を挟む。
「ヤケドって言っても、たいした事ありませんよ。赤くなっただけだから…」
「…そうね、えぇたぶんそうでしょうね。ま、これもデータ集めみたいなモノよ」
シンジを見ながら表情を和らげる。
その後ろでは少女がシャツの裾を引っ張って膝を隠そうと奮闘中だ。
だがシャツを引っ張れば引っ張る程、布地が身体に密着して身体のラインを強調する。
胸には二つの突起物まで浮き上がっているではないか。

「レイはどこ!?」
ミサトの電話から10分後、白衣姿のリツコが現れた。
様々な機材を携えた男女を従えている。
「映像記録開始。サンプル採取、急いで」
男達に指示しながらツカツカと少女に近づく。
「レイ、診察するわよ?」
そう告げるとシャツの裾に手をかけて一気に引き上げる。
すっぽん
そんな音が聞こえそうな程見事な脱がせっぷりだ。
「…ほとんどが熱傷度1ね。水泡形成も右前額部に一ヵ所だけ…安心したわ」
小さなチューブを受け取ると中身のクリームを少女の額に塗るリツコ。
「採血は済んだ?」
「ハイ…皮膚のサンプルはどうしますか?」
「…水泡の近くから採りましょう…ちょっと我慢してね、レイ」
プラスチック手袋をした手が鈎針に似た器具を持って近づく。
その先端部がおでこを引っ掻くと、少女は少し眉をしかめる。
小さな傷口に絆創膏を貼るとその騒ぎはお終いとなった。
帰り際、リツコは少女に紙袋を手渡した。
「念の為、寝る前に飲んでおきなさい」
無表情の少女が黙って頷く。
シンジはその光景を不思議そうに見ていた。

59 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:32:53 ID:???
      _..∞,,
   ●'''" * ""'';;,
    \.从 从 ;;;ミ 
   ((  ゝ´∀`ν ;;;ミ
      ○薬⊂   ;;;ミ
      O_,,,O_,,,,,.ノ'〜

60 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:33:55 ID:???
「…あの娘、身体が弱いんですか?」
リツコたちが去った部屋でミサトに尋ねるシンジ。
「ん〜弱いって言うか、なんていうか…困ったわねぇ…」
しばらく考えた末、ミサトは言葉を選びながらゆっくりと説明する。
「はっきり言えば、レイは今日はじめて培養槽から出てきたの。だから私達もレイが『こ
の世界』にどこまで適応出来るのか解らない、ってワケ。…すべてが手探り状態なのよ」
シンジにはその意味するところが十分には理解できない。
「そんな…そんな娘といきなり生活するなんて、僕が参っちゃいますよッ!」
「だーいじょうぶいッ!バックアップは万全だし、あれこれ面倒を見ていたら愛情も深まるものよ♪」
「…」
「そう深刻に考えないで?それよりお腹空かない?」
言われてみればもう夕方である。
お昼は小さな駅弁を食べたっきりだ。
「はぁ…はい…」
「それでは早速お料理開始ッ!さ、レイもいらっしゃい」
とてとてと歩み寄る少女。
「とりあえず卵焼きでも作りましょう…簡単だし。はい、卵」
備え付けの冷蔵庫からあれこれと取り出すミサト。
「レイ、卵を割っといてぇ…お米と炊飯ジャーはどこかしら…?」
システムキッチンの扉をパタパタと慌しく開閉させているミサト。
仕方なくシンジも手伝おうとした瞬間、微妙な音がした。
ぐちゃ
少女が生卵を握り潰している。
「…あちゃ…あのね、レイ。卵は壊れやすいから、そーっと割るのよ?」
「…なんだかパワードスーツの説明みたいですよ、このセンテンス」
ミサトの言葉にこっくりと頷いた少女が、今度はこつ…こつ…とまるで発掘作業の様な
慎重さで卵をテーブルにぶつけている。
「…ああやって学習した事を体験によって修正していくの…がんばってね、シンジ君」
「…晩ご飯、いつ食べられるんですか…?」

61 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:34:58 ID:???
スクランブル・エッグとご飯+フリカケという夕食を済ませるとミサトはさっさと引き上げていった。
聞けば隣の部屋が彼女の住まいだという。
何かあればすぐに駆けつけるわよン、と言い残してウインクをひとつ。
単なるお目付け役じゃないか、と呟きながらシンジはため息をつく。
…一体、今日一日で何度ため息をついただろう?
父親に呼び出されてのこのこやって来たら、いきなり同い年の母親を紹介されオマケに
その娘は人造人間…。
知識はあっても実体験が伴わないのでまるで赤ん坊みたいだ。
そしてその娘を一人前の母親にするのが仕事だなんて…。
はぁ
…ため息をもうひとつ、ビターはほんの少し…人生に乾杯!

しばらく夜景を眺めてからシンジは「新居」へと入っていく。
驚いた事に玄関では少女がじっと佇んでいた。
「…どうしたの?」
泣き笑いのような表情を見せると、シンジの手をぎゅっと握ってぶんぶん振り回す。
…あぁ、そうか…
シンジはなんとなく理解できた。
少女は不安になったのだ。
その感情はシンジにも覚えがあった。
幼い頃、父親に連れられて施設に行ったあの日。
玩具に夢中になって遊んだ後、ふいに父親の姿が見えなくなった時に感じたものだ。
「…どっちが親代わりだか、解んないよ」
手を握り返しながらシンジが笑う。
少女の頬が赤らみ、ぷうっと膨らむ。
ふ、と少女の視線がシンジの頬に止まる。
バスルームり格闘で引っ掻かれた傷だ。
「だ、大丈夫だよ…ツバでもつけときゃ治るから…」
ふぅん、と言う表情をすると少女はそっとシンジの顔をその両手で包み…顔を近づける。
ぺろり
少女のピンク色の舌がシンジの頬に触れる。

62 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:36:01 ID:???
「!いッいいよそんな事しなくても!」
真っ赤な顔を見られない様にシンジは自分の部屋である和室に逃げ込んだ。
まだ鼓動は高鳴っている。
…はぁ…
今までのモノとはやや異なる性質のため息をついてシンジは立ち上がる。
「…寝よう…」
あまりにも沢山の出来事が続き心身共に疲労が蓄積されていた。
押入れから布団を取り出すと畳に放り投げる。
そしてそのまま布団に倒れ込み、あっと言う間に寝息をたて始めた。

63 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:37:09 ID:???
その頃少女はと言えば。
一人になったリビングで何やらテキストを読んでいる。
『女の子のエチケット』と題されたそれはネルフ職員である伊吹マヤ嬢の手によるものだ。
そりゃそうだ、いくらシンジと言えど女の子の生理現象などは未知の分野だ。
下着のつけ方から始まりトイレの説明・身だしなみエトセトラetc…。
それを読みながらいちいち現物を前にしてフムフムとうなずく少女。
…時計が1時を示した頃、少女の眼がテキスト最終ページで止まる。
『碇シンジ君の呼び方を決めましょう』
眉間にシワを寄せてしばし長考の少女。
ボールペンを取り出すとテキストの余白になにやら書き込み始める。
碇君 イクリクンポッ 碇シンジ君 シンジ君 イカリン 坊や 坊ちゃま
少年 マイサン 司令jr シンジ シンちゃん…
『シンちゃん』と書いたところで少女の顔が緩む。
どうやらこの呼び方が気に入ったようだ。
テキストの文字を眺めながら唇をゆっくりと動かす。
シ ン ち ゃ ん
アレ?と言う表情の少女…声が出ないのだ。
あの独特の発声方法に馴染んだ声帯では普通の発声についていけない。
あわてて自分の喉に手を当てて何度も発声練習を繰り返す。
東の空が白々とし始めた頃に努力は報われ、少女は少年の名前を初めて呼んだ。
自分の声に驚きつつも、少女はもう一度その名を呼んだ。
「シ、ン、ちゃ、ん」
その名前を呼ぶ度に少女の顔がほころびる。
少女は胸の前で両手を組むと、祈る様に少年の名前を呼び続けた。

64 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:38:12 ID:???
気だるいまどろみの中でシンジは懐かしい何かに引き寄せられていた。
『…ン、ちゃ、ん…シ、ンちゃ、ん…起、きて…あ、さ…』
…あぁ、母さんが呼んでいる…
…そうだ、幼稚園…いかなくちゃ…アスカと遊ばなくちゃ…
…幼稚園!?
…そんな、馬鹿な…
鉛の様に重い瞼を必死で開ける。
薄明かりの中、誰かが枕元でシンジに呼びかけている。
「シ.ンちゃ、ん…あ、さ」
「…母さん…?」
ぼーっとする頭でその言葉の意味をよく考える。
そんな…バカな…母さんは、母さんは死んだじゃないか…まだ、夢を見てるのかな…?
シンジの身体に何かが触れる。
それをシンジの右手がゆっくりと捕まえる。
細く、小さな手…。
これは…母さんの手じゃ、ない…だって、だって母さんは僕よりも大きいから…
シンジの意識が急速に覚醒していく。
室内の薄暗さにも眼が慣れてきた。
…シンジの枕元でささやきかけていたのは昨日の少女だった。
それに気付いた時、シンジはなんだかとても恥ずかしくなった。
呆けた寝顔を見られた事もそうだが、少女を母親と錯覚した自分が恥ずかしかった。
理由は良くわからない。
だが、シンジはとても恥ずかしかった。
その感情が、照れ隠しの為に棘のある言葉をシンジに吐かせる。
「…勝手に、勝手に部屋に入るなよッ!」
怒声に一瞬身を縮める少女。
それを見たシンジの胸がチクリと痛む。
少女はおずおずと枕元の時計を差し出す。
時計の数字は…8時20分を示している。
「…遅刻だ…」
シンジは逃げ出す様に飛び出して行った。

65 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:39:14 ID:???
「…え〜、授業の前に転校生を紹介します。今日から皆さんと一緒に勉強する事になった、
碇シンジ君です。仲良くしてくださいねぇ…。では自己紹介してください」
転校手続きはネルフが済ませていたのだが、紹介はシンジの遅刻によって結局2時間目になった。
「その…碇、シンジ、です。…よろしく」
途中から見知らぬ集団に加わるのはちょっとした度胸がいる。
ましてや初日から遅刻などした後は特に。
「今度の転校生は重役でっかぁ?」
後ろの席から飛んだ言葉でクラスが笑いに包まれる。
さっそくからかわれてしまった。
無言で示された席に座る。
こつん
何かが後頭部に当たった。
…はぁ
どうせ新人イジメの悪戯だ…そう思ってシンジは無視した。
こつん
また、だ。
我慢我慢
カツ!
…今度はものすごく硬いモノが当たった。
まるでプラスチックで出来た物差しで叩かれたみたいだった。
「何するんだよッ!」
授業中なので小さな声で文句を言いながら振り返る。
そこには…案の定プラスチック定規を持った女の子が居た。
赤味がかった金髪、青い瞳、端正な顔立ち…。
意外だった。
もっと「それらしい」男子生徒の悪戯だと思っていたからだ。
「…ひどいじゃないかッ!なんだってこんな事、するんだよッ!?」
やれやれという様に頭を振る女の子。
「…アンタバカぁ?」

66 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:40:16 ID:???
「……え?」
「アンタって昔からバカだったけど、全ッ然成長してないのね」
「あの、えっと?」
「…やめてよォアスカちゃん、何でも言う事聞くからさぁぁぁ〜」
女の子が突然カン高い声で泣き真似を始める。
「…げ!」
シンジには心当たりがあった。
「おばさぁん、アスカちゃんがいじめるんだよォ」
「……ま、さか…」
「アンタが他所に引っ越す時、一生懸命に書いて渡したアドレス…持ってる?」
慌ててズボンのポケットから財布を取り出す。
中からビニールコーティングされた一枚のカードが…。
「ふン!後生大事に持ってる割には手紙は出さなかった、と」
「いや、あの、これには色々と事情が…」
カツ!
シンジの頭にもう一度定規が当たる。
「それ持ってた事に免じてこれ位にしといてあげるわ…お帰り、バカシンジ」
彼女は…幼馴染の惣流・アスカ・ラングレーだった。

「なんや惣流、知り合いなんか?」
「腐れ縁よ…家がお隣だったの。親も同じ職場だったし、ね」
「感動の再会、ちゅうワケやな?…ひひひこれで凶暴な惣流もおとなしゅうなるワ」
「だァめだめ。こんなボケボケ男、アタシには似合わないわ」
「ねぇねぇ碇君、アスカの小さい頃の話、聞かせてね」
「あぁ、それは僕も興味があるなぁ」
「どーせ昔から手癖足癖が悪かったに決まっとるわい…」
「うッさい鈴原」
「やかましいのはオドレの方じゃ」
数学の授業などそっちのけでささやかな再会が祝福された。

67 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:41:30 ID:???
「え〜、授業の前にもう一人転校生を紹介します。綾波レイさんです…彼女については少
し説明が必要です…ごらんのとおり、綾波さんは外見に特徴がありますが、これは彼女が
人造人間だからであります…ある目的の為に造られたのですが、現在はこれ以上の事は話
せません…どうか皆さんもそれを理解して仲良くしてくださいねぇ…あぁ、そうそう…彼
女は今自由に喋る事ができません。あと2〜3日で日常会話も可能になるそうです…彼女
は特殊な環境で育ちましたから同年代の人達と一緒に過ごしたことがありません…身体も
弱いので皆さん、優しくしてあげてくださいねぇ…」
教団の前にはあの少女が立っている。
顔を真っ赤にしてうつむき、割烹着の前をしきりに触っている。
担任の老教師の説明にざわつく教室。
「…席は…えぇと、碇君の隣にしましょう」
さらにざわつく教室。
少女がゆっくりと歩き出す。
ぎくしゃくとした動きは緊張の為だろう。
がたんがたんと不器用に椅子を引っ張り出し、ゆっくりと座ると周囲を見る。
視線・視線・視線…。
見られる事をあまり意識した事のなかった少女はさらに赤面した。
少しずつ机をずらしシンジの隣にべったり近付くと、うつむいたままシンジの指にふれる。
「…なんや知らんが急にあの転校生が憎たらしゅうなったんは気のせいかいのぅ…」
「ん〜、まぁトウジの気持ちも解るよ…おっと」
後ろではものすごく不機嫌そうなアスカが何かぶつぶつ言っている。
「剣呑剣呑」
「…お前、時々ものごっつう古い言葉使うナ?」
「よぉーッし!ほんじゃあ授業に入るわよ♪」
おや?と言う表情になる生徒達。
老教師が去った教壇にちょっと派手目の女性が立っている。
見慣れた顔の人間を見つけて安堵の表情を浮かべる少女とがっくりするシンジ。
「…やっぱり監視されてる…」
「あたしはねぇ、産休に入った鈴木先生の代理の葛城ミサト、よろしくねン♪」
教室に新たなざわめきが起きる。
鈴木先生は定年間近な年齢なのである…。

68 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 15:42:58 ID:???
えーお待たせ致しました、第一話です。
シリーズは全13話、2年程かけて完結させる予定です。
…すみません、本当に遅筆なんです。
シリーズ構成も終わり、決心が鈍らない様に最終話も書き始めています。
ですから、カップリングはあまり気にしないでください。

物語の性質上、キャラの性格は変更されております。
…第一話を書き上げた後、エヴァ板で時々名前の挙がる「最終兵器彼女」を読みました。
ちょっとカブってる所があったので書き直ししちゃいました。
まだオマージュ、パロディとして消化する心の余裕がなかったのです。
ですから急造の不自然さがあると思います。
ちょびっツはイジくる余裕があるので翻弄される心配はありません。

はじめっからこんな事言ってちゃ、ダメだよね…
ごめんね、ごめんなさい、シュウちゃん
…あぁ、油断するとすぐこれだww

それでも…お楽しみいただければ幸いです。
ではまた。

思う処あってトリップなんぞつけてみましたw

69 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/06 16:00:05 ID:???
乙!!!ぐっじょ!!!!

70 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/06 16:01:52 ID:???
途中でもぐレイが出てきてるのが笑えるw

71 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 16:17:21 ID:???
>>69
>>70
素早いレス、ありがとうございます。
新しいネタ投下は反応が気になっていつもドキドキします。

あぁ良かった。

もぐレイ、つかAA添付ネタは他所のスレでもし多用しておりまして…すっかり芸風となっております。

ありがとうございました。


72 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/06 22:43:22 ID:???
GJ!
遅筆って言うけど次はいつ頃になりそうです?

73 :6 ◆gGjVpethkg :05/03/06 23:34:45 ID:???
>>72
ありがとうございます。
新年度の仕事にも左右されますが早くて4月終盤、遅くともGW明けです。
3月はもう残り時間の全てを停止状態になっている作品に振り向けます。

どうか、のーーーんびりお待ちください。


74 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/07 03:36:15 ID:???
なるほど。ではお言葉通りマターリ待ちましょう
`∧_∧
(´・ω・)
( つ旦O
と_)_)

75 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/08 22:25:39 ID:???
マタ―リ待ってます

76 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/08 23:25:39 ID:???
なんか違う。
もっと幼妻萌えみたいなのを想像していた。

77 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/09 00:33:29 ID:???
顔を真っ赤にしてうつむき割烹着の前をしきりに触っている綾波萌えw


78 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/13 15:44:29 ID:???
このシナリオも読みたいが、原作どうりの綾波がママになるのも読みたいな。

79 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/03/17 18:34:29 ID:???
保守

80 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/23(水) 22:09:56 ID:???
定年間近の産休……ミサトさんあんた何を?



オマージュ、パロディ歓迎、おもろいです

81 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

82 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/10(日) 21:48:11 ID:???
orz

83 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/12(火) 10:32:49 ID:???
うはー、夢が広がりんぐ

6氏ガンガレ
んで他の職人さんも降臨きぼん

84 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/04/26(火) 10:35:09 ID:???
がんがれ

85 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/01(日) 11:40:48 ID:???
がんがりやす

86 :6 ◆gGjVpethkg :2005/05/08(日) 04:25:37 ID:???
>>74-75
どうぞもう少しお待ちください。
>>76
ごめんなさい、今はこれが精一杯
>>77
ありがとうございますぅ。
>>78
それはかなりのウデが必要です。…面白いのは面白いのですが、ストーリー的にちょっとw
>>79
保守ありがとうございます。これからもよろすくお願い致します。
>>80
サイカノ・ショックから脱出しますたw
今ならどうにか出来そうですが、もう物語の骨子を作ってますから次の機会にでも。
>>82
たしか>81に書かれていた事に対するorzでしたよね?
>>83
がんばります。
>>84-85
がんばる&がんばりまっしょい

すみません、ちょっと遅れます。ごめんなさい。



87 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/09(月) 01:34:58 ID:???
がんばっていきまーーっしょい!!

88 :6 ◆gGjVpethkg :2005/05/23(月) 00:28:20 ID:???
>>87
がんばりますぅ…。


先週、原因不明の高熱に襲われ四日間ほどうなされておりました。
40度の熱なんて久しぶりです。
原稿はもちろん、仕事にも多大な影響が出まくりです。

…ちょっと予定がズレ込んで参りました。
も少しお待ちください。

89 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/28(土) 06:51:39 ID:???
期待しつつ保守

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